『時を告げる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【時を告げる】*91*
アラーム音
前は好きな曲にしてたんだけど
あれ、朝起こされるから嫌いになっちゃうんだよね
で、今は邪魔にならない落ち着いた音に笑
邪魔にならないとそのまま気持ちよく寝続けちゃうっていうリスクもあるんだけど
私はあまり時間をきっちり決めて動くタイプじゃないんだけど
自然とそろそろここ行く準備するかな、お腹空いてきたからご飯作るかな、まだもったいないけど寝ないとなぁ〜
とかね
告げられずとも感覚で感じて動いてる
時間ズレてもやりたいこと浮かんだらどーにか入れ込んじゃうとこあるし
予定変更しても最終的に楽しければOK!
#時を告げる
君は、サラサラな髪をナビかせて走っている。
自慢なんだと、私に見せてくれた黒髪。
マジックのようにいつも違う髪型。
あとから聞いた、ヘアメイクは技術と時間を思いのほか使うようだ。
それでも、君はたまにしか会えないのだからと可愛くしていた。
私の方は意気地無し。
会うことさえ怖い。
だからせめて、手紙を置いていこう。
不審がられても、読まれなくてもいい。
あの子に渡したい。
「そろそろお時間です」
呼ばれてしまったようね。
あなたが呼ばれるのはまだ先にしておいてね。
「雲の上のおばあちゃんから」
「初めての里帰り」
物心つく前から耳にしていた音というものは、意識していないうちに染み付いていて、まるで空気みたいに溶け込んでいる。
そして、その土地から離れたとき、初めてその音が無いということに違和感を覚えるのだ。
ゆっくりと、噛み締めるように坂を登る。
今年の春、この町を出て都会でひとり暮らしを始めたから、初めての『帰省』というやつだ。
荷物が多いのにバスを使わなかったのは、無性に歩きたかったから。
じりじりと太陽が剥き出しの腕を焼いていく音がするようだ。
都会よりも太陽が近いのだと実感する。
ぼーん
ぼーん
ぼーん
毎正時に鳴る寺の鐘。
始めの三回は捨て鐘だ。
そのあと時刻の回数鳴らす。
ぼーん
ぼーん
ぼーん
ぼーん
すれ違う観光客や、駅へ向かうバスを待つ人の間を縫って、坂を登る。
離れて、やっと気づいたことがあるんだ。
当たり前だと思っていたことが、当たり前ではなかったと気づいたのは、この町で聞こえる音だけではない。
ずっと、ずっと隣にいるのが当たり前だったから気づかなかったなんて。
「おかえり」と微笑む、実家の隣に住む君に、どうやって切り出そうか。
────時を告げる
時を告げる
愛の鐘、小さなときから時を教えてくれた。
ありがとう。
朝日が昇る前に。アラームよりも先に。ましてや鶏すら起きる前に。夢見心地の飼い主を起こすのは濁音のついた鳴き声をあげる飼い猫のちー子だった。おはよう、ちー子と声を掛けると喉をゴロゴロと鳴らし、顔に頬ずりする。湿り気のある鼻が私の顔を嗅ぎながら必死にご飯を要求する。終いには鼻をご飯だ!なんて舐めてくるものだから、堪らず起き上がってちー子を見つめた。お互い見つめ合いながら一歩も動かない。ちー子のあの時の威勢はどこへ行ったのか。空の皿の前に立ってこちらを覗う。ちー子はその状態で短くか細く鳴いた。まるで幼い子供の地団駄に似ていたものだから私はつい笑ってしまった。
お題「時を告げる」
昔から自分は、人に依存する癖があった。
だから、母や友人に依存していたんだと思う。
転校することが決まって、友達との別れを最後まで惜しんだ。だけど、時は私に言った。
「貴方は、この場に居ていい人間ではありません」
数年して、インターネットを通じて年上の友達が出来て仲良くなった。
だけれど、数カ月して連絡が通じなくなってしまったが、最後まで別れを惜しみ続けた。そんな私に、時は言った。
「もう、会うことはできませんよ」
そんなことが続いて、私は
少し大人になれたのか、それとも
ただ、諦めが付いただけなのか。
数年間ネットを続けていくうちに、大切な親友もできてきた。
しばらくしてくると、話す機会も少なくなり、その人にはより、大切な人ができた。
同時期に会った人々は皆そうだった。
正直、辛い。だけど、
時はもう、告げてはくれない。
私が、大人になったと、錯覚しているから。
本当は、まだ、子供なのに。
でも、このままでいても、腐れ縁以下になってしまう。
だから、もう、ここで終わりにしよう。
次は、私が時を告げる番なのだ。
だから、、、、
さよなら
(時を告げる。)🦜
あのね。
みなしゃん・・は
朝の時を
告げる、鶏は
・ニワトリ、しゃん、
だと
思って、いるよね。🦜
(でもね。)
「雀、はね、
日の出の
15分前には
目覚めて居るから、
ニワトリ、しゃん
より早起きして
いるんだよ。」🦜
✣でも、体が
小さいから
あんな、大きな
鳴き声は
出せ無い。🦜
【拡声器が、有れば
みんな、早起きに
なるんだけどね。】
『告げる』
告げる…言葉などで伝え知らせる。聞かせる。
きっぱりと正面きって言う場合に使われる
僕は、国語辞典で『告げる』の『つ』の行を
右の人差し指で、なぞっていた。
何故、僕がこんな作業をしているのか?
それは……。
______________________
「伝える」
伝える…気持ちを相手にわかってもらいたい時に使う
私は、国語辞典で「伝える」の「つ」の行を
左の人差し指で、なぞっていた。
何故、私がこんな作業をしているのか?
それはね……。
_______________________
『クラスの中で1番、笑顔が素敵で
クラスの中の誰よりも優しい。そんな君へ』
「クラスの中で1番、はにかんだ顔が可愛くて
クラスの中の誰よりも頼りになる。そんな貴方へ」
『「 この想いを Love Letter にするため。」』
時を告げる……時が来たら、この想いを
あなたへ告げる。
そこのあなたにも、そんな日が訪れますように…。
時を告げるスマホを睨む。
この時間に設定したのは私だけど。
憂鬱な気分のままベッドから起き上がる。
「とりあえず顔洗おう。」「今日の服どうしよう…」
「あと何分ある??」「やばい、あと10分だ!」
時に急かされる朝は大っ嫌いだ!
#時を告げる
ボーン、ボーン、ボーン、と柱時計から音がした。
時計を確認した。午後3時。分かっていても、音がするとつい顔を上げてしまう。
ついでにコーヒーを一口飲んだ。ちょうどいい温度になっている。もう一口。ここのコーヒーはなんでこんなに美味しいんだろう。すでに2杯目だけれど、やはり飽きない。この喫茶店では毎回同じブレンドコーヒーを、ミルクも砂糖も入れないまま2、3杯飲む。ブラックコーヒーの良さは味変可能なところにもあると思っているのだけれど、なぜかここのコーヒーは味を変えようと思うことがない。
少し味わって、また視線を下に戻し、本の続きを読む。
ボーン、ボーン、ボーン、ボーン、と柱時計から音がした。
午後4時。
本を閉じて、少し落ちつく。あと数口分残っているコーヒーと向き合い、この時間が終わるのを惜しむようにゆっくり飲んだ。
ごちそうさまでした。店主に声をかけ店を出る。途端に現実世界に戻ってきたような感覚になる。さて、今日の夜は何を作ろうかな。
#時を告げる
《時を告げる》
”カーン、ゴーン、…”
お昼ちょうどを知らせる、帝都の鐘の音。
いつもならこれと同時に本部のチャイムも同じリズムで鳴るはずなのだけれど。
”カーン、ゴーン”
”…リーン、コーン、リーン、コーン、リーン、コーン、リーン、コーン”
10秒か20秒か、ズレています。
「これは…」
「故障ですかね?」
私は彼と顔を見合わせて言った。
このズレが気になるのか、彼も微妙な表情をしている。
ここ帝国は、よそに比べて機械が発達してる。
特に帝都では、朝昼晩の時刻を知らせる鐘の音も機械によって鳴らされているほど。
毎日専門の職人さんがメンテナンスしているからか、今までズレを見せたことがないらしくて、私は本当に感心していた。
そして、その帝都にある軍の本部は無論、全ての技術が集まる所。
当然時計やチャイムを含めた全ての機械が、世界レベルで見ても最先端の物ばかり。
なんだけど。
時計とチャイムのメンテナンスを担当する部署で事情を聞いてきた彼が話すには、
「両方を扱える技術者が今、高熱で動けないのだそうです。」
動力の中でも精密な部分の調子が悪くなってしまったらしく、そこを修理できる技術者は数が少なく。
更に機密だらけの場所に立ち入れるとなると更に限られてしまうそうで、しばらくはこのままの状態が続くみたい。
「高熱は大変ですね。早く治まるといいのですけど。」
部屋を出て、移動しながら彼と話す。
無理すると後に響くから、しっかり治して復帰してほしいな。
彼はふわりと笑ってそうですね、と答えてくれた。
そして時間は過ぎて、終業1時間余り前に。
外は、ぼちぼち日が傾いて赤や橙が差してきている。
「しかしあまり差し支えないとは言え、チャイムに関しては何か対策は立てないといけないですね。」
少し困った顔で、机から顔を上げた彼が呟いた。
「確かにいつもきっちり同時に鳴るものがズレてると、何かモヤッとしますよね。」
こう、財布の中のお札が1枚だけはみ出てるとか、本棚の本が1冊だけ飛び出てるみたいな。
そう思って彼に返事をすると、
「いや、そうではなく。…まあ今日に限ってというのもそうないか…。」
なんて、少し歯切れのよくない答えが。
どうしたんだろ。少し様子がいつもと違うな。
そうこうしているうちに、間もなく終業1時間前のチャイムの時間。
ここでは仕事の区切りが悪くならないようにするために、あらかじめ1時間前にチャイムを鳴らす事で、終業後に残業や持ち出しが発生しないようにしているのだそう。
余った時間は明日の確認や、軽い会議に使うみたい。
すると、執務室のドアが頓にドンドンドンと鳴り出した。
ノック…もはやアタックでしょ、これ。
「嫌な予感がしますね…。」
そう言って表情を固めた彼が、ドアの音の主に入室を促した。
その瞬間、物凄い勢いで初老の男性が駆け込んできた。
そして、ここで終業1時間前を告げるチャイムの音。
”…リーン、コーン、リーン、コーン、リーン、コーン、リーン、コーン”
駆け込んだ初老の男性は身体を前傾させ、息をぜえぜえ切らしながら嬉しそうに書類の束を彼に差し出した。
「よかった間に合った! この書面のチェックとサインを明日の朝まで頼みたいのだが!」
カキーン。
執務室の空気が凍り付く音がした。
彼は机の上で手を組み、にこやかに初老の男性に向き合った。
でもね。目が笑ってないんですよ。
静か〜に怒っていらっしゃる。怖っ!
「何ひとつ間に合っていません。貴方も上に立つ者として、時間は正確にお願いしますよ。」
正論! 確かに!
それでも初老の男性は机に駆け寄り、しぶとく食い付いてきた。
「いや、チャイムが鳴るまでには間に合ったじゃないか! 君も見ていただろう!」
そして、何故か私に同意を求めてきた。
いやいやいやいや。
私は、必死に頭を横にぶんぶん振りまくった。
彼が怖いのもまああるけど、間に合ってませんよ。だって…。
「あのチャイムは故障していて遅れていたんですよ。だから間に合っていないんです。」
上が終業時刻を守らないと下が休めない。
彼はこの地位に就いてから、それを徹底してきてるそう。
だから一緒に行動する私も、遅くまで執務室にいる事は全然なかった。
「貴方の相手は私でしょう。そして、貴方以前にも同じ手口で駆け込んで来ましたね。注意させていただいたはずなのですが。」
その方針もあって彼は書類の受け取りを拒否しているのだけれど、初老の男性は頑として譲らずワーワーと喚き立てている。
「こういう駆け込みがあるから、時間は正確で明確にしておきたいのですよ…。」
彼はげんなりした様子で、これは残業確定だと呟いた。
食堂は場所柄、まだ開いている。
後で何か、彼に頭がスッキリする物でも差し入れようか。
彼の疲れが心身共に少しでも抜けますように。
私は、窓から覗くほんのり赤い空にこっそりと祈った。
時を告げる
どうして..ずっと、一緒に・・・居たいだけ…なのに…
週末だけ逢う、あなたとの時間…判ってる…遠距離なんて、辛いだけだって…
でも、あなたの優しさが、私には必要で…
だから、この、次までの時間の終わりが、迚も疎ましい…
毎年、冬の終末に私は夢を見る。幼い頃の記憶だ。
厚い雪化粧をした田圃や山の木々達。花と耳を赤くしてはしゃぐ子供達。私もその一人。雪だるまを作るべく小さな雪玉を転がしていた。石や砂利、砂の混じった歪な雪玉をせっせ、せっせと両手で押したり、時には雪を掬って手でくっつけたり。
ポケットに手を入れて歩けば先生に叱られ、走っては転び、降る雪に舌を突き出して舐める。本当、馬鹿な事をやった。
夢から覚めれば、カーテンの隙間から差す光を睨みながら、それを全開にする。
叢雲が流れ、鶯が囀り、春の刻を告げていた。
『時を告げる』
目覚めるとすぐに目の前の老婆が泣き崩れた
画面がブレる
隣の白衣を着た人が慌てて老婆を抱えた、泣きながら笑っている
なんだかどうして
意識が覚束ない
目の端に窓が見える
朝かもしれない
勢い良くドアが開く音
なんだっていうんだ
首が重たくて起こせない
ドタバタと入ってきた誰かに話しかけられる
よくわからない
とにかく眩しいんだよ
名前を聞かれて
返事する
小さい部屋に歓声があがる
なんだこれ?
ここはどこだ?
さっきまで泣き崩れてた老婆が抱きついてきた
よくわからないけど、なんだか不思議と嫌な気持ちはしない
酩酊の意識が少しずつ整う
窓から覗く雰囲気は朝だ
やっぱり僕は眠っていたらしい
白衣を着た人が医者だと名乗る
表情を変えずに話し始めた
わかりますか?と
僕はわからない、と応える
やっぱり僕は眠っていたらしい
医者だと名乗る人物は
その通り、眠っていたんだ、とゆっくり話し始める
驚かないで欲しい、
老婆はまだ泣いている
君は眠っていた
すごく長い時間を、と
ゆっくり息を吸い込んで
時を告げる
『時を告げる』
「通話しよ」
送ったLINEは既読だけ
起きて
もう朝だよ。
9/6 「時を告げる」
金曜の夕方はなんだかワクワクする。
週に一度持ち帰る給食袋をランドセルにくくりつけて教室を飛び出す。
明日から二日間の休みをどう過ごそうか。
何でもできる気がする…
このエネルギーを!!
この自由ではち切れそうなこの心を!!
どこまでに行ける、何にでもなれる!!
明日は私のもの!
私のために明日がやってくるのだ!!!
『時を告げる』
作品No.159【2024/09/06 テーマ:時を告げる】
何度喚こうと、きみには効かないみたいだね。
ねぼすけなくせに、夜更かしなんてするから、起きられないんだよ。わかってるくせに。
ほらほら、起きろー! 早く起きないと遅刻だぞう!
時を告げる
ひとり、ただ待っていた
あんなに慌ただしかった廊下は
今は静かで
自分以外の人の気配はない
静かに時だけが流れるのは
不安をかきたてて
ただ、祈ることしかできない
自分がもどかしくて
もう、どのくらい時が経ったのか
何の前触れもなく扉が開いて
出てきた医師は少し疲れた表情だったが
しっかりと笑顔を見せる
ようやく、待っていた瞬間がきたのだ
自分の命が尽きる日を知っておきたい
会いたい人に会えないま死ぬのは嫌だから
っていうこの思いこそエゴかもだけど
#時を告げる
【時を告げる】
日の当たらないように守られた一角
中で流れている大切な空間を壊さない様に
慎重に扉を開ける
待ち侘びていた様に僕よりも先に光が差し込んで
開いたことで舞ったほこりを照らして
まるで宇宙空間のようで目を奪うが
最小限の光だけで済む様に扉を調整する
そこまでしてやっと本来の目的と対峙する
手のひらサイズの時計塔を持ち上げて
あの時の記憶を手繰り寄せる様に
触れなかった期間を取り戻す様に
ゆっくりと側面のネジをくるくると回す
手を離して紡がれたメロディは
あの時と少しも変わらぬまま
身体を伝って胸に届くと
僕の成長を教えてくれる
2024-09-06