『星空の下で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夜空に散りばめられた、沢山の星。
眺めていたら、君が隣にそっと座った。
悩んでいる僕を、気遣ってくれたらしい。
君はただ、そばに居るだけだった。
星空の下で、悩む僕と優しい君が、ただぽつんと世界の真ん中に座っていた。
寝転がって見た屋久島の星空はとても綺麗だったな。キラキラしたものを美しいと思う感性は、どこから来たんだろう。
神様が与えてくれたのだとしたら、素敵な贈り物だと思う。
星空の下で
流星群を眺めながら
満点の
星空の下で
願いを込めて
生きていくと
誓う
あなたと一緒に
なな🐶
2024年4月5日917
星空の下で貴方とまた同じ景色を見たい
星空の下で
貴方と夢を見たい
星空は僕達を見守っている。
だから安心して今日も寝ようね
おやすみ
星空の下で。
星空を見上げる。
幾つもの生命が星になる。
いつかは僕も星になる。
誰かが見つけてくれたらいいな。
君は覚えてないだろうけど、わたしたちはずっと一緒だった。
ずっと、どれくらいそうだったかと聞かれれば、それはもうベテルギウスまで歩いて行くくらい。
でもそんなこと言ったって信じてもらえないだろうから、今日もわたしは高校の先輩を偽るの。
ちょっと前は君が歳上だったのにね。
その前は生まれた日まで一緒で、双子を名乗ったりもしていたね。
全部覚えていないんだね。
輪の中をくぐる度、君とわたしはいつもリセット、新しいわたしたちになって、また巡り合わせる。
まっさらな中で新しいおはなしを綴っていく。
でもね、君は覚えていないだろうけど、君はいつも星好きで生まれてくる。
ベテルギウスだって君が教えてくれなければ、いちいち覚えてなんていられないからさ。
あれがこれで、これがあれなんだよ。
どんな世界でも変わらない星星を指さして笑っている。
いつの間にかわたしの方が詳しくなってしまったね。
やっぱり、時々考えるんだよ。
もしも君が輪をくぐる前のことを覚えていて、初めて君の方からわたしを探し出してくれたらって。
いつもわたしからだから、時々不公平だと思う。
君、星探しは上手いのにね。
これからもずっと君の隣にいるよ。
それで、もしたくさんの時間が過ぎて、世界の何処かのズレやバグや間違いがわたしたちの下に降ってきたらさ、どうか君がわたしを見つけて。
泥沼の縁でうたた寝している私に気づいて。
ベテルギウスから地球に歩いて帰ってくるまで待つから。
オリオン座、北斗七星 見つけた。普通の街ならその程度。
屋久島の夜空は、星が降ってくるように、飲み込まれていく。
自分がちっぽけなものの一つな感覚になる。
電気がなかったら、不便であるものの、古代もこんな夜空だったのだろかと思いを馳せる。
#星空の下で
「星空の下で」
永遠に広がる星空。キラキラ輝く星。一瞬だった。目を瞑った。あとは信じるだけ。きっと願いは叶うことを。
本日付け、私は太陽系第三惑星への派遣が決定された。事実、私はそのための努力を惜しまず続けてきた。言語を研究、擬似空間でのフィールドワーク、人型構想形成の実技、
全ては今日この日のため…、世話になった家族へ挨拶を済ませ、私は船に乗り込み、惑星へ向かった…。新たな資源と夢と希望、笑顔で再会を約束してー
そんな私は少々困った事態に陥ってる。
「ひっぐ…えっぐ…」
明かり灯った長方形の構造物の並ぶ、小汚い道の一画、シャッター閉じた店前に
一人の小さな人間が泣いてるのだ。
ここは母星の導き出した電波受信の最適な所、そこにいられては困る。
「少年よ、どうした?」
覚えた言語を活用する、震えもない完璧なイントネーションだ。だがしかし、少年は答えない、それどころかますます泣きだす。
周囲の人間の視線が気になる。私は怪しまれてはならない、秘密裏の任務なのだぞ、私のイントネーションに問題があったか?いや完璧なはずだ。何度もシャドーイングを繰り返した、仕方ない。
「こっちへ来い」
少年の手を掴み、手元の装置を起動する。
コンマ秒経つ間もなく、肉体が消え、風吹き荒ぶ屋上にいた。
少年は目を見開いて、キョロキョロしている、頬は腫れているが、涙は止まっている。
「おじさんは…、超能力者なの?」
答えに窮する、危機を脱するためとはいえ、不用意に使うべきでなかった。しかし、地球外からのものとはバレていないのだから、ここは肯定しておくべきだろう。
「ああ、その通りだ。私はー」
「超能力者さん!星をつくって!」
「実はかの某…は?」
まさか、私の正体がバレたというのか!
確かに星造技術に対しての心得は基礎程度だが学んでいる。いやしかし、一人で作れるようなものでもない、途方もない時間がかかるのだ。
「私にはそんなことはできない、せいぜいスプーンを曲げることくらいだ」
「できないの…?」
エアパックのように萎んで、瞳から涙がこぼれる。ああ、そんなつもりではなかったのだ、えっと、そうだな、泣きやますには話させて落ち着かせるといいと聞いたことがある、つまり
「そもそも、少年よ。君はなぜ泣いていたのだ?」
「本で星の話があったの、長野だといっぱい見れるって」
「うんうん」
「だから…、行きたいって言ったけど、そんなお金ないってお父さんが、画像を見せてくれたけど、それはもう見てて、そうじゃなくて、だから、じゃあ一人でいったけど、道が…わかんなくて…」
「そうか、君は星空が見たかったんだな」
「でも、お父さんは行けないって断ったんだ」
少年は僅かな頷きで肯定した。
確かに、この場所は明かりだらけ、それに大気もあって星は見えそうにない。
母星では、空を見上げて、星の輝きに感動したものだ、きっとあの輝きの正体は生き物で、たくさんの小さなものが、より集まって生きているとそんな子供ながらの空想をしたものだ。親に星間旅行に連れて行ってもらったときは、色彩豊かでどこか寂しげな宇宙に、まさに子供のようにはしゃいだものだ。
…そうだな
「じゃあ、私が星をつくってあげよう」
「え、でもできないって」
「小さな流星なら、わたしにも作れるのさ、ほら、家まで送る、その時になったら、目印にあかりを消すからね」
おーいと探す呼び声に少年を送り届けた。
ある東京の夜、突如の停電が起きた。
眠らない街は、微かな微睡に落ち、その空は星々が輝いて、はるか彼方まで煌めいたという。その下で、一人の少年は星以上に目を輝かせ、父と共に見つめるのだった。
「これで宇宙船の電力は十分だ」
星に乗り込む異星の者は待つだろう未来にほくそ笑むのだった。
『星空の下へ』
つまらない学校が終わった。
今日も下を向きながら歩いていた。部活が遅くまであるので、いつも帰りは夜になる。
疲れていて憂鬱なのに、寒さで指も痛くなってきてさらに嫌になる。
「明日なんてもうこなくてもいいんだけどな…。」
毎日こんなことを思う。
学校にも馴染めず、友達もなかなかできず、部活も厳しい。
早くこの学校を辞めて転校したい、と思い続けてもう半年以上がたつ。
行動に移すのは想像以上に難しかった。
おまけにここはそこそこ栄えている場所で、人も車も多い。
朝は人混みやクラクションの音でさらに憂鬱になる。
夜もうるささはそこまで変わらない。
こんな場所から早く出ていきたかった。
でも大学生になるまであと2年はかかる。
気が遠くなりそうだった。
今日も見えない明日のことを思いながら歩いていた。
繰り返される、同じような日々。
でも今夜は少し違った。
ビルが並ぶ道を抜け、住宅街につながる橋を渡ろうしたが、今日はやけに人が多かった。
皆空にスマホを向けている。
私もつられて空を見上げた。
すると、見たことがないくらい輝く星空が広がっていた。
憂鬱だったことも忘れるくらい、綺麗だった。
それを見て、なんだか泣きそうになってしまった。
ずっと見ていると、吸い込まれそうな気もした。
ずっとここに居たいと思った。
この瞬間にずっと留まっていたいと思った。
でも、そうしてはいられない。
いつまでもここにいるわけにはいかないので、悔しいが歩みを始めることにした。
また少しだけ、憂鬱な気分に戻る。
だけど気持ちがすっと楽になった気がした。
それに、心の拠り所も見つけられた気がする。
「今度、夜空の写真集でも買ってみようかな。」
つまらない日常の中に、楽しみが1つだけできた。
大事なことを決めるときは、太陽の下で考えなさい。
暗い夜に考えてもろくなことにならないから。
そういう話を聞いたことがある。
太陽は好きだ。朝日も真昼の太陽も夕日も好きだ。
夏のうだるような暑さと湿度が嫌いだけど、肌が焦げていくような気さえする太陽の強さが好きだ。
だから自分にとっては、大事なことを太陽の下で考えるのは良いことだと思う。
夜に考えることがろくなものではないのも、まぁわかる。
それでも、同じ夜でも、星空の下でならどうだろう。
ろくなことにならない思考の中で、遠くに星を見つけたなら希望にならないだろうか。
強く輝く太陽は確かに力をくれるけど、優しく寄り添うような光を放つ星々からも勇気をもらえないだろうか。
結局のところ、明るいところで考えろ。という話かもしれないけれど。
星空の
下でチークを
踊るなら
朝まで夜の
熱さに触れたい
【星空の下で】
星は夜が明けたら消える。
けど、
私たちは夜が明けても消えない。
ずっと一緒にいるよ。
星空の下で
一生の約束。
【星空の下で】
大切な人が言った。
「あなたと星になれたら、ずっと一緒にいられる」と。
そんな時、あなたは、どう感じ、思い、声をかけるの?
私は、とても嬉しいと、ありがとうと喜ぶのだろう。
でも、私は、その提案を受け入れることはできない。
確かに、大切な人と星になれたら、ずうっと一緒に隣でキラキラと輝いていられるかもしれない。
だけど、私たちが発する星明かりは眩しすぎて、きっと大切な人の姿を隠してしまうから。そうして、お互いが見えなくなってしまうのはイヤ……イヤなのだ。
どうせなら、互いに顔を見合わせ、身体をくっつけて、手のひらをギュッと握りながら一緒に夜空を見ようよ。
たとえば、そう。ほら、星空の下で。
星が見えない空を星空とは呼ばない
雲の上には満天の星があるけれど
言葉は見えているものにあてがわれるだけ
評価とかイメージとかいろいろな言葉が世界を覆っている
けれどそこを突き抜けた先に
ほんとうに美しいものが
きっとあたりまえのようにあるのかも
#星空の下で
と言いながら、3日がたった
星空の下で
星を見ることはできても
言葉を綴ることはできなかった
言葉を綴るのは体力が要る
まるで鉛筆の芯のように
自分の芯まで削れていくようだ
それでも星は変わらず輝いている
星空の下で 2023.04.06
人は死んだら星になると言うけれど、今見上げている夜空に君は居ないのだろう。あの無数に瞬く星の光は全て過去のものなのだから。
早くて数秒、長くて一生。すぐそこにいて、ずっと会えない距離に行ってしまった君を、きっと私は見つけられない。
隣合って空を眺めた幼少期、君は金平糖を空に掲げ、お星さまの欠片だと笑った。
君が星になったなら、遠い夜空で瞬かないで。私の中に溶けて消える、甘い星の欠片であって欲しい。ひとりぼっちの空の下、金平糖を口に運ぶ。じんわり溶ける砂糖の粒は、瞬く暇に消えていった。
【星空の下で】
星空の下で、キミと迎えた2人だけの結婚式。神父もいない、本当に2人だけ。さざ波の音をBGMに指輪を交換すれば、星たちが瞬き祝福をくれる。
「星って、こんなにキラキラ輝いてるのね」
うっとりとした表情で、キミは星空を眺める。
「ああ。こんなにキレイな星空を見たのは初めてだ」
俺たちが住んでいる場所では、こんなにキレイな星空は見れない。キミの
「自然豊かな場所で、2人だけでナイトウエディングがしたい」
という願いを叶えられたことで、夢のようなステキな景色を見ることができた。
「キミの願いのおかげだね」
キミを抱きしめ頬に手を添えると
「あなたが叶えてくれたからだよ」
星に負けないくらいの煌めく笑顔を見せる。
「この星のように、眩しいくらいに明るい道を、一緒に歩いて行こうね」
「うん」
夜空いっぱいに広がる星空の下、見守る星たちに誓うように、キミとキスを交わしたのだった。
黒の上に深い藍を何度も塗り重ねた空に煌めく無数のまたたきを遠い天蓋にして手を繋ぐふたり。
「待っていてくれる?」
願うように繋いだ手に力をこめる。
応えるように握り返してくる力に、安堵がにじむように広がっていった。
「待てるあいだは、待ってる。待てなくなったら、ごめんね」
「おてんばさんをあまり長く待たせないようにするね」
「えぇ? 別にちょっと長くなっても平気だからね。ちょっと外に出るだけだから」
「いーや、それを聞いたら頑張って急がないとって気持ちになった。……がんばってくる、から」
「うん。いってらっしゃい。待ってるよ」
軽口を交わしても、それでも最後には怖気付く気持ちが顔を出す。
そんな弱い気持ちを見透かすように、やさしい声が送り出す言葉を紡いでいた。
#星空の下で
星空の下で
星空の下で寝そべっていると、なんだか自分が矮小に感じられる。顕微鏡のステージに載せられているような、なにか大きな存在から覗き込まれているような、そんな茫漠とした圧があって、対照的に自分が縮こまっていく。実際、針で空けた穴のように小さく見える星の一つ一つが、途方もなく大きい。
そして、私自身も、途方もなく小さい。
私には友人がいた。十年来の友人だった。
彼女は病みがちだった。常に気にかけていないと壊れてしまいそうな、危うい子だった。
私が上京してからは、スマホでやり取りをしていた。彼女は通話を好んだ。私は時間を作ってそれに応じた。しかし就職してからというもの、私は次第に通話を断るようになった。物理的な多忙さと、脳内の多忙さが押し寄せて、正直他人に構っている暇はなかったのだ。
気づくと彼女からの連絡は途絶えていた。こちらの呼びかけにも返答がなかった。私は彼女の実家を知っていたから、電話をかけた。
彼女は入院していた。
良くない男につかまって、傷つけられて、どうかしてしまったようだった。
私は、何かを塗り込めるように仕事に没頭した。働いて働いて働いて、私はある日職場でふらついて倒れた。ついでになにかの衝撃で棚が倒れてきて、私は下敷きになった。
真っ白なベッドで目が覚めて、現実に冷めた。私はもう二度と働けないと思った。
私は実家に帰った。
仕事を辞めたことを伝えると、母は烈火の如く怒った。責任感だとか、見通しの甘さだとか、そういう指摘は至極当然のもので、すべて受け入れるつもりだった。しかし、まさか人格否定まで口にするとは思わなかった。それも毎日毎日、顔を合わせるとは詰ってくるのだ。
私は母を憎んだ。
家にいると気が滅入るので、私は毎日犬のシロと散歩に出かけた。エサと昼食を持って、一日中外を歩き回った。公園でシロと遊んでいる間は、何もかも忘れることができた。
ある日も私はシロと散歩をしていたが、運の悪いことに母に出くわしてしまった。街中だった。母は、私がのうのうと犬を散歩させていることが非常に気に食わないようで、人目を気にすることなくくどくどと怒鳴った。私は怒りと恥ずかしさで頭が破裂しそうになった。その時私はふと、去っていく母の頭上にある大きな電光掲示板を見て、あれが落ちればいいのにと思った。右手の指に、不思議な重みを感じた。
すると、ちょうどその電光掲示板が剥がれるように浮いて、落下して母を押し潰した。即死だった。
私は家に閉じこもった。電光掲示板を引っ張るような感触が、指に生々しく残り続けた。振り返れば、あの感触には覚えがあった。きっと、職場で棚の下敷きになったときも、掴まろうとして何かを引いたのだ。
電光掲示板の下にいたのは、母だけではなかった。一人が大怪我をし、一人が今も意識不明だという。その罪悪感は、心配そうに寄り添うシロに指を舐められても、拭い去ることはできなかった。
生活についても考えなくてはならなかった。私を責めつつも、母は最低限の生活環境を提供してくれていた。今後はそれを自分で回していかなければならない。
そんな折に、電話がかかってきた。友人が病院で亡くなったという知らせだった。なぜ、とは聞けなかった。死ぬ病気でもない彼女が亡くなる理由は、そう多くなかった。
受話器を置くと、後悔の念が胸の奥底から溢れ出してきて、たまらず部屋の壁を蹴った。戸棚がガタガタと音を立てて揺れた。音は止まなかった。街ごと揺れ続けているのだった。私は気づいた。
気分が重くなればなるほど、強い引力が生じるのだ。
私はシロを殺した。
冷ややかな夜風が、丘の上を過ぎていった。
星空は無数の目のようだ。あらゆる物事が丸裸にされていくようで、いたたまれなくなる。
空に、何かが光って消えた。流れ星だろうか。だとしても、すべてを投げ出した私には、もう願うことはない。
空に手を突き出して、星を掴んだ。腕を下ろすと、見えない糸が指に手応えを伝えた。
もうすぐ、街に無数の星が降る。
2023/04/06