星が溢れる』の作文集

Open App

星が溢れる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

3/16/2026, 6:05:05 AM

【星が溢れる】

 果たしてそれは、いかなる結果をもたらす実験だったのか。

 とある類人猿の一種を、幼年から飼育する実験施設でのことである。その子供は「シュプール」と呼ばれている。
 母親のドンケルと父親のジャッケは、キーボードによる意思疎通を可能とした成体二頭だ。簡単な絵文字による会話を可能としていた。中でも彼らに認められた驚くべき知能の中で、「正しい」「言葉」「ほしい」を何度も繰り返したことは特記すべきだろう。彼らは新しい言葉を貪欲に欲しがった。例えば好物のリンゴを与えたときに、それが切り分けられているときに「りんご」「ふたつ」「正しい」「言葉」「ほしい」と言ったのだ。そこで、研究員がさまざまなものを二つに等分しながら「半分」という言葉、絵文字を与えてみた。すると、その二頭はすぐに「りんご」「ひとつ」「半分」「私」「私」「ふたつ」「良い」と入力し、二頭で分け合った。
 こうして、当初用意していた五十語分の言葉ではあっという間に足りなくなった。一方で前例のある手話をする霊長類には届かず、というよりも指の可動域の問題だろうか、正しく表現できないようで、「指」「正しい」「ない」「むずかしい」と回答があった。
 ある日、「ドンケル」「小さい」「私」「持つ」とジャッケが入力した。ウロウロと落ち着きのないジャッケを一度隔離して、ドンケルの体調を確認すると、妊娠していた。彼らがどのようにして妊娠を察したのかはわからない。ジャッケに「ドンケルを安全な部屋に隔離する」と伝えると、ジャッケは「顔」「見る」「ない」「こわい」「私」「ドンケル」「見る」と入力した後、うずくまってしまった。
 そこで、もともとドンケルとジャッケが眠っていた部屋をなんとか仕切りをつけて分け、互いの顔が見えるようにした。ドンケルはジャッケに時々何か話しかけ、ジャッケは真剣にドンケルの顔を見ている。キーボードのある放飼場は屋根付きの屋外で、二頭はその日から交代で外に出されるようになった。
 しかし妊娠中期にさしかかった頃、類人猿にも影響のある感染症が世界中に猛威をふるった。仕方なく、研究所でも他の研究している動物を狭い屋内に閉じ込めることになってしまった。
 ドンケルとジャッケは、理解を示した。ジャッケは研究員たちがいつも以上に厳重にマスクや手袋をしている様子を見て、「たくさん」「あなた」「悪い」「体」と述べた後、「ぜんぶ」「悪い」「なる」「時間」「私」「ドンケル」「ここ」「あなた」「まもる」「ありがとう」と打ち込んだ。
 研究員にとって衝撃的な出来事だった。彼らは病気の概念を理解し、予防をする人々を見て、自分たちがそれから守られているのだと、そう言っていた。

 そんな天才的な二頭の子は、流行病の中で生まれ、育った。研究員も何人か重症や死亡で欠員が出た。恐ろしいほどの猛威をふるったが、やがて病に治療法が見つかり、ようやく人々の生活が元のように戻り始めた。そうなるまでに、三年。シュプールは人間で言えば小学生くらいの年頃だった。ドンケルとジャッケに育てられた彼女は、当たり前のように言葉も吸収していった。両親と同等か、それ以上と言えた。
 その彼女が、初めて外に出る日が来た。閉鎖されていた屋外放飼場のシャッターが開いていく。外壁に取り付けていた密閉カバーが取り外されて、開いていく頃には、日が傾いていた。シュプールは夕日を見つめていた。飽きる様子もなく、じっと。両親が食事を始めても、木の枝を移ったり、座り方を変えたり、ずっと見ていた。やがて星が瞬き始め、空が真っ暗になって、ようやくドンケルに背中を叩かれて食事を始める。それを終えると、ぱたぱたと軽い足音をさせて、どこか興奮気味に文字を打ち込み始めた。
「空」「みる」「私」「ひとつ」「時間」「正しい」「言葉」「ほしい」
 察しのいい研究員が、「はじめて」という言葉を与えた。
「空」「初めて」「見る」
 シュプールはそれを打ち込んだ後、ぎゅっと一度拳を握った。
「空」「青」「赤」「黒」「白」「大きい」「ボール」「赤」「ボール」「ない」「時間」
 夕日が沈む様子を、必死に述べてくる。小さな指でボタンを押しながら、シュプールは呼吸を荒げていた。
「空」「黒」
 握っていた方の手を開く、指を波撃たせるように動かしていた。
「小さい」「小さい」「白」「明るい」「ある」「たくさん」「たくさん」「たくさん」
 もどかしそうな様子に、研究員が空を指差した。
「夜空」
 と、そう告げて絵文字を与える。
「星」
 いくつも浮かぶそれを転々と指差すようにして絵文字を与える。
「溢れる」
 と、手を、それこそシュプールがやるように波うたせながら、絵文字を与える。
 それは実験だった。溢れる、という言葉をどれほど正しく理解できるのか、という。
「夜空」「星」「溢れる」
 シュプールは、繰り返し、繰り返しその三語を打ち込んだ。よほどそれが気に入ったのだ、とノートに記載しているうちに、不意に、研究員は手を止めた。
「夜空」「星」「溢れる」
 それは、本来絵文字が押されたときに、電子音として読み上げられているだけの声のはずだった。違う、それは辿々しく、どこか欠けているような、擦れたような音を持っていた。
「よぞら」
「ほし」
「あふれる」
 それは、シュプールの声だった。
「ほし」「が」「あふれる」
 研究所は騒然とした。ただ単語を理解しただけではなく、類人猿が接続を理解した。それはさまざまな意見や憶測を呼び、会議は大変な混沌状態となった。研究者である冷静な人々が取り乱すような事態がそこにある。
 果たしてそれは、いかなる結果をもたらす実験だったのか。シュプールには知る由もないし、未来のことはまだ、何もわからなかった。

3/16/2026, 6:04:17 AM

たくさんの星を秘めて

いつも輝やく

忘れたら

老け込んでしまうからね!

〈 星が溢れる 〉

3/16/2026, 5:59:02 AM

見開かれた瞳から『星が溢れる』ように、いくつもの水の粒が落ちて柔らかな頬を伝うのを、僕は黙って見つめている。
 それはこの生体アンドロイドの起動時に見られる通常の現象で、それを知るにも関わらず僕は、彼女の意思に背いて起動させてしまったのでは、という根拠のない罪悪感のようなわだかまりを、毎回感じずにはいられなかった。

 起動した彼女は、その白くて長い指で涙を無造作に払い、ベッドの形をした充電器の上で身を起こす。
 軽く辺りを見回し、それから僕を見つけると、ふわり、と柔らかく微笑んでみせる、たったそれだけで、僕のわだかまりは霧散していった。

 そう。彼女が僕のやることを、批難するはずなんかないのだ──という、そんな調子のいい考えに、いとも簡単に変わってしまうのだから、まったく、僕って奴は……。

「おはよう、ございます」
「おはよう。さっそくなんだけど、今日は髪を切ってくれるかな?」
「はい。どのような髪型に?」
「僕に似合うってあなたが思う髪型にして欲しい」
「わかりました」

 僕をまっすぐに見つめる彼女の瞳、人間のものではないそれは、いくつもの星を内包しているかのようにキラキラと、まるで万華鏡のような美しさで。

 それだって、生体アンドロイドならではの特長の一つなのだけども──僕には持ち得ない、僕の目なんか濁っていて、だから僕とは違う美しい瞳の生き物に、僕は僕の何もかもを肯定して欲しくて、あなたを手放すなんてことは絶対に考えられなくて、なのに、僕は……!

「終わりました」
「ありがとう。うん、いいね、軽くなったし」
「気に入っていただけたようで、よかったです。……警告。稼働制限時間、残り10分です」
「ああ……」

 まったく……軽度のアンドロイド依存症と診断されるなんて、僕は本当にバカだった。もっと上手くやっていればこんなふうに、セーフティロックなんてかけられなかったのに。
 一日の稼働時間が40分までだなんて、短すぎる。
 けどこれでも、彼女を取り上げられてしまうよりはマシなのだ。

「じゃあ……おやすみ」
「おやすみなさい」

 電源を落とされた彼女のベッドに背を預けて僕は、ふう、と息をついた。
 再起動出来るまで、あと24時間。
 ああでも、髪を切ってもらうのは、やっぱりいいな。合法的に、頭を撫でてもらってるみたいに感じられるし。
 彼女にお願い出来るのはとにかく、依存症が進んだと自動診断されないような行動だけ、だから……。

「またしばらく、対面での語学レッスンだけで我慢しなくちゃ」

 呟いて僕は立ち上がり、少し離れた場所にある自分のベッドへ潜り込む。添い寝はアウト判定になってしまうから、しょうがない。

 さあ……眠ろう。
 早く明日を迎えるには、眠ってしまうのがいちばんだ。
 彼女の維持費だけは絶対に削れない、その代わりに食費やなんかを削ってベーシックインカムを節約するためにも、睡眠は有効だ。

 ああ──本当にすぐにでも、明日になってくれないかな?

3/16/2026, 5:47:02 AM

幾重にも幾重にも降り積もったあの人への想いは。
はらはらと流れるようにこぼれ落ちた。
あの人と一緒にいる時は輝いて見えたそれは、時間が経つにつれ眩しすぎるように思えた。
いまでは純粋に見上げることもしんどくなった。
少しずつ少しずつ受け止められなくなったその想いはおれの中からこぼれ落ちていった。
落ちていったその想いは誰にも気付かれずそのまま消えてしまえばいい。
本当に、消えてなくなれお願いだから。
じゃないと苦しくて立ってられない。


                 (星が溢れる)

3/16/2026, 5:28:37 AM

『甘ったるい金平糖』


「最近、そればっか食べてるな」

そう言って手元を指された。俺の手の中にある瓶には色とりどりの金平糖が入っている。

「そんなに金平糖好きだったか?」

「あー…最近好きになったんすよね」

そう答えた俺に先生は怪訝そうな顔をしていたが、他の仲間に呼ばれて行ってしまった。
俺は瓶の中に入っている金平糖をカラカラと揺らす。この金平糖は俺から出たものだ。
俺は最近星涙病というものにかかってしまった。泣くと涙の代わりに金平糖が出てきてしまう病気らしい。らしいというのは、特に病院で言われたとかでは無いからだ。古い本に書かれてあったのを見つけて、それが俺の症状と一致していたのだ。最初は信じられなかったが、こんなにも症状が一致していると信じざるを得なかった。そして、肝心の治す方法。それは、自分から出た金平糖を意中の相手に食べてもらうことだった。

「ハハッ、そんなの無理ゲーじゃん…」

金平糖を口に入れ、噛み砕く。それは嫌になるほど甘ったるい味がした。


【星が溢れる】

3/16/2026, 5:28:18 AM

「星が溢れる」

こぼれ落ちる涙に
溢れ出る情熱に
星が詰まっている

満点の星空に
輝く星々を見て
希望が見えたなら

何かを想い
そこに感情が湧き出したなら
それは星が溢れたことになるだろう

3/16/2026, 4:58:00 AM

『星が溢れる』

夜空の栓が抜けたような夜だった――と、後に皆は語り合った。

気がつくと、銀色の粒が視界を埋め尽くしていた。
それは「降る」というより、器から「溢れ出した」という表現が正しく感じられた。

​一際大きな流れ星が尾を引くと、カラン、と乾いた音がして足元に光の欠片が落ちた。
拾い上げると、掌にやさしい熱が灯る。
星はひとつ、またひとつと地上に溢れ、街灯の下やベンチの隅を淡い光で侵食していった。

​人々は慌ててバケツを持ち出し、この稀有な輝きを掬い集めた。
溢れた星で満たされた街は、まるで逆さまになった星空のよう。

​夜明けが近づき、星々が溶けるように消えていく。

人々の手の中に残ったのは、ほんの少しの温もりと、星屑が擦れ合ったような、銀色の微かな香りだけだった。

3/16/2026, 4:57:33 AM

「ところで」
「ところで?」

「涙がとか思ってしまった」
「いつものようにお題の話だと思うけど、あなたには似合わなそう」

「んん?それは失礼な気が……」
「しないこともない?ぐらいじゃ」

「確かに溢れているのはニヒリズムかもしれない」
「母性も弱そうだし」

「いや、それは失礼だろう」
「あ、溢れてるのは星だったっけ」

「あー、それだと溢れているのは母性じゃなくてエネルギーぽいか?」
「あー、それはありそう」


お題『星が溢れる』

3/16/2026, 4:35:48 AM

"星が溢れる"

いつもの平凡な1日だった。
朝起きて家を出ていつも通り過ごして家に帰って眠りにつく

ずっとそれを繰り返す生活。

別にそんな生活に飽き飽きしたりはしていなかった
友人とおしゃべりもするし、趣味もあれば特技もある

けれど、特別楽しみがあるわけではなかった

それでもいい、波乱万丈な日常よりもよっぽど生きやすい

目の前で止まった電車の扉
降りる人を待ってから乗り込んで扉の近くに立つ

左耳にワイヤレスイヤホンを突っ込んで、音楽を流しながらスマホをぽちぽちとタップしていた

趣味の延長線上
ネットで探していれば、唐突に私の心が射抜かれた


一目惚れとはこのことか!


今にも愛の告白をし出しそうな口を押さえつけ、チラチラとはためくまるでアニメのようなエフェクトが現れる

頭の上にハートが浮かんでいる気がする
最早目がハートになっていると思う
ぎゅっと目を瞑ってみたり、皿のようにした目で舐め回すように見た

現実の人だったら誘拐して丸ごと食べてたかもしれない
その前に視線で通報されて豚箱行きになるだろうが

いつも通りで平和な日常に突如として溢れた星を、私は愛することにした

3/16/2026, 4:22:28 AM

「星が溢れる」
今日の夜空は星がたくさん輝いてる💫
でも空に輝くたくさんの星は目が潤んではっきり見えない。

なんで涙が溢れるんだろう?
なんで空はこんなにも綺麗なのに涙がでるんだろう?

きっと、この涙には溢れるくらいの想いが詰まっているんだね。

3/16/2026, 4:13:00 AM

「星が溢れる」

「え?」

「図書館で見つけた星座の本に一目惚れしたときに
そんなふうに思ったんだけど」


 プラネタリウムに君を誘って
 君の目に映る星空に、僕の目に映る君に、
 デジャヴする一目惚れ


「好きだなーって気持ちがキラキラ溢れてるんだね」



#星が溢れる

3/16/2026, 4:12:55 AM

『星が溢れる』


あるところに
空の神様がいました
神様は星が大好きで
お空の星を沢山集めて、
「これぜーんぶ私のモノ!」
と、独り占めし始めていました
その中には、
まだ星として光ってない
星の種までも集めて回ってました

集めた星は
背負ったカゴの中に
既にいっぱいでした


ある日、
今日も空の神様は
星を集めて回ってました

キラキラで綺麗なものから
まだ光ってない星の種も含めて
一つひとつ丁寧に
隅から隅までとても楽しそうに
集め回っていました

そこに
星育ての神様がカンカンになって
空の神様の所にやって来ました

「これは君だけのものじゃない!
 他の神様だって欲しいんだ!
 この一つひとつにも
 これから神様になる星だってあるんだ!
 集めてばかりいるんじゃない!」

そう怒鳴って
星育ての神様は
空の神様の持ってたカゴを
無理やり取り上げ
お空に パッ!っと
ばらまいてしまいました

「あー!僕の星が!」
慌てて取りに行こうとする空の神様

「違う!君だけのじゃないんだ!」
それを止める星育ての神様

カゴから溢れる程入ってた星達は
キラキラと舞うように空に散っていった
一緒に入ってた星の種達も
お互いがぶつかり合う衝撃で
いくつか光り始めるものがあったり
流れ星となってさらに遠くに行ったり
みるみるお空は光り出していきました


星育ての神様は
自分の育ててる星と
今散っていった星たちの様子を見に
「もう勝手なことするんじゃないよ?」
そう言って育てる旅に戻っていきました
―――カゴも没収して

空の神様は
カゴを無くしてしまい
星を集めることが
できなくなってしまいました

「はぁ…、せめて……繋げないかな?」
そう言って空の神様は
星と星を線で繋いで
ちょっとしたお絵描きを始めました
「これが羊で、これが牛で―――」

ちょっと楽しくなってきた空の神様
それがどんどん完成していくと
いつしか空は、色んな生き物やものの絵で
彩られていました

この空の絵を見られるのは
みんなが寝静まった、真夜中だけ―――


〜シロツメ ナナシ〜

3/16/2026, 4:07:13 AM

この町は夜になると星が溢れるほど出る
特に晴れの日は空を見上げると無数の星々がキラキラと
輝いている
この星々が世界のどこかでまた光っている
どこかの人が今星々を見上げているだろうか
遠くの国では今も空から星々を見上げて
瞬く星々を見上げる
世界の空を考えながら………

3/16/2026, 3:59:47 AM

『星が溢れる』

昔は、やりたい事とかなりたいものとか、
たくさん思いついて、忘れないように記録した。
今はもう、現実ばかりが目に入って、
どれも捨ててしまった。

空を見上げると流れ星がたくさん見えて、
なぜか涙が零れた。
流れ星が、私の手からこぼれ落ちた
たくさんの夢のように思えて、
私も星になってしまいたいと願った。

3/16/2026, 3:55:15 AM

自然のプラネタリウム

『贅沢なんだよ』

って言われたけど
まだ分からない
帰り道
見上げればそこに
いつもあるから

いつか分かるんだろうか

この空が『贅沢』だったって

澄んだ空気と
星と月

もしかしたら
この変わらない空が
安寧なのかもしれない


【星が溢れる】
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆

3/16/2026, 3:54:00 AM

君の瞳から流れでた星が溢れる。受け止めることはできないけど寄り添わせてよ。

3/16/2026, 3:32:59 AM

星が溢れる
この晴れた日に
忘れることのない
夕焼けに

3/16/2026, 3:10:22 AM

星が溢れるときは
それに気付けたとき

気付けるときは
上を向いたとき

上を向くときは
余裕があるとき?
もう無理って思ったとき?

どっちのときでも
星はいつでも溢れてる

#星が溢れる

3/16/2026, 2:50:36 AM

星が溢れる

私の中にある女の子が住んでいます。
彼女は人間ではない種族です。
彼女の住んでいる世界はおひさまが照らないので、星はとても身近な存在です。
彼女の体の中には、人間にとっての血液のように星が巡っています。

彼女は今難しい恋をしています。
人間を好きになってしまったんだそうです。

人間に変身して好きな人の目の前に立つ時、目から星が溢れます。
あんまり溢れちゃうと「この人目から星が出てる!」って彼に気付かれちゃうから、なるはやで一旦目をつぶるそうです。

彼がニコッと笑って「最近どう?」って話しかけてくると、ハートから星が溢れます。
あんまり溢れちゃうと服の隙間から外に出ちゃうので、またバレるリスクを負いますから、なるはやでハートに鍵をかけるそうです。

「人間に変身せず、私が私のままで彼に会いに行ったら、私が私のままで彼は彼のままで「話したいです」と伝えたら、友達になってくれるかな…?」

そのことを悩んだ時、悩みすぎた時、頭がパッカーンと割れてしまうんです。
そこから星が溢れます。
あんまり溢れちゃうと本体を維持しにくいんだそうで、なるはやで頭を修復するそうです。

そんなこんなで何かと溢れやすい星ですが、多少漏れちゃってもどうってことなくて、星の湧く泉に汲みに行って足しとけばいいんだって。
雑な作りぃーと正直思ったけど、うらやましいね。
人間よりもずっと長寿なのもなるほど納得です。

3/16/2026, 2:49:57 AM

夜、走り出したとき。
がむしゃらに走って走って。
走りきったところで私の目から星が溢れた。
「星が溢れる」

Next