"星が溢れる"
いつもの平凡な1日だった。
朝起きて家を出ていつも通り過ごして家に帰って眠りにつく
ずっとそれを繰り返す生活。
別にそんな生活に飽き飽きしたりはしていなかった
友人とおしゃべりもするし、趣味もあれば特技もある
けれど、特別楽しみがあるわけではなかった
それでもいい、波乱万丈な日常よりもよっぽど生きやすい
目の前で止まった電車の扉
降りる人を待ってから乗り込んで扉の近くに立つ
左耳にワイヤレスイヤホンを突っ込んで、音楽を流しながらスマホをぽちぽちとタップしていた
趣味の延長線上
ネットで探していれば、唐突に私の心が射抜かれた
一目惚れとはこのことか!
今にも愛の告白をし出しそうな口を押さえつけ、チラチラとはためくまるでアニメのようなエフェクトが現れる
頭の上にハートが浮かんでいる気がする
最早目がハートになっていると思う
ぎゅっと目を瞑ってみたり、皿のようにした目で舐め回すように見た
現実の人だったら誘拐して丸ごと食べてたかもしれない
その前に視線で通報されて豚箱行きになるだろうが
いつも通りで平和な日常に突如として溢れた星を、私は愛することにした
3/16/2026, 4:35:48 AM