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3/27/2026, 2:15:42 AM

"ないものねだり"

あの子のように、周りに頼る力が欲しい

あの子のように、一人でなんでもできる力が欲しい

あの子のように、努力できる力が欲しい

あの子のように、才能で周りを黙らせる力が欲しい

あの子のように、何か秀でた自慢できるものが欲しい

あの子のように、文武両道なんでも器用にこなす力が欲しい


もし、私が他の人のように嫉妬の目を向けているように。
私が持っているものを誰かが見つけ出して私に嫉妬してくれる誰かがいるのなら。

何もできない役立たずな私なんかに思考のリソースを割いても時間の無駄だと教えてあげたい。

けど、そんな人は絶対にいないのだろうなぁと我に返って酷く虚しくなるから

今日はもうお休み。明日から頑張っちゃおう

3/25/2026, 1:17:44 PM

※やや強い表現があります
すみません🙇





"好きじゃないのに"

「尊敬してる」

ペラペラと御託のようにそんな言葉を繰り返すその口をホチキスで止める夢を見た

よく見る二つ折りになっているものを広げて、目の前で動き続ける口を無理矢理閉じて押し当てる


バツン


バツン 


バツン


バツン


たくさんたくさん打ち込んだ

抵抗するものの痛みと恐怖でろくに動かない
まるで赤子の手を捻っているよう

それは咄嗟に叫ぼうとする

口を動かすたび打たれたものが食い込んで、口元を赤く染め上げる

加えて暴れるものだから顔中が濡れていた

私の肩を押しやって、その爪で私の腕を何度も引っ掻いて
必死に逃げようとする

私の拘束から外れた左腕が
力任せに私の右頬を殴って来たところで、目が覚めた


悪い悪い夢
ストレスでも溜め込み過ぎたのだろうか

外からは雨粒が壁を打ちつけることが聞こえている
時計の針は縦一直線に並んで2つの半円を作り出していた


思考に隙ができ、先ほどの夢を反芻する

やけに現実味を帯びた夢。

くだらない


心から私を信頼していたのだろうに。それが打ち砕かれた
そのせいで濡れた瞳が私を捉えた時、恍惚としてしまった

私は全く、あなたのことなんて見てなかったのにね
片想いだなんて可哀想!


ふうっと一息ついて、思考を捨て置く
飲みかけのペットボトルに入った水を一気に飲み下す
そのおかげか今にも沸騰しそうな頭は落ち着いて、今度は眠気が襲ってくる。

のそのそとベッドの隙間に体を滑り込ませ
痛む気がする頬を押さえて、私は再び沈み込んだ

3/24/2026, 1:48:42 PM

"ところにより雨"

ある日の昼下がり
なんだか怪しげな空をしているとは思っていた


清々しい雨の匂いを連れた風が私をくすぐる
足元に視線を落とすと、雲り空に当てられて影が消えている

影を伴わない足元は全く見慣れず、地から浮いた私は作りかけのゲームのNPCのよう


そんな様子を見つめていれば突然冷たい水滴で頭を叩かれる
咄嗟に抑えて顔を上げれば、運悪く雨が目の中を濡らした


びくっと体が反応して、突然洗われた目を擦り上げる
カバンに突っ込まれた手の先は、小さく畳まれた傘に触れた

けれども遅く、瞬きの間に悪戯な雨は強くなる
通り雨、数年前にも同じ状況にあったことがある

あの日の冷たい雨と思い出をなぞる。
楽しかったような切なかったような、ふるふると頭を揺すって思い出すのをやめた。

パチンッとボタンを外して傘を広げる
やっと降る雨から逃げ出したことに安堵する

傘の下で水滴の付いた髪や服を叩いて
どこからか来た雨を、どこかへ向かう雨の声を聞いていた

3/24/2026, 2:31:39 AM

"特別な存在"

別れの季節。春
突然のことだった

「4月からはもう会えないね」

その一言は私を動揺させて、悲しくさせるには十分すぎる

わあきゃあ精一杯に騒いで
感謝を告げて
迷惑をかけていたことを謝罪して
別れを告げた。

大事なものはなんとやら
けれど、大切にするよりも楽しんだ方がなんかいいでしょ

きゅうと泣きだした心を抱える

さようなら!!!!!元気でいてくださいねー!!!!































でも少しだけ、


嘘、すっごくいや

3/22/2026, 3:14:53 PM

"バカみたい"

雪が降った真冬の日
辺りはとっぷりと闇に沈んでいる


電車の扉から出ると、ぶわっと冷たい空気に包まれる
防寒具を持ってくるべきだったと本日何度目かの後悔をする

朝から昼にかけて降っていた雪は既に溶け始め、半透明になった白い塊がそこらじゅうに落ちていた


駅の駐輪場から自転車を引っ張り出して、人気のないところまで押し歩く

前輪がおかしくなっていて歩くたびにガコンガコンとカゴが鳴いている


真冬に着るには少し心許ないパーカーに風が入り込んで、体から体温を奪っていく


今日は、なんて無意味な1日だったろう

一人じゃ何も出来ない。痛感した一日になって
とても惨めだった


痛烈な妬みと、悔しさと、恐怖に苛まれて
全て自分のせいだと思い知って
悲しくなってどうにかなりそうだった


ぴちゃり


暗くて気付くのが遅れる
雪が溶けて水溜りになっている所に盛大に左足を踏み入れた

歩くたびに靴の中で水が揉まれるようになった
その感覚が酷く不愉快で

冷たい。

私は勢いのまま自転車に跨り、冷たい風で頬の水を凍らせながら帰路についた。

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