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"欲望"

拙い三日月の様な弧を描いた君の唇を見た。

その瞬間、静かに鼓動していた心は跳ね上がり
そのあと無様に砕け散った。

少しだけ色づいたそこは僅かながらに煌めいている。

そんなものを好んで付ける人じゃないということ
よく知っていたから。


その唇に乗った鮮やかな色に、君は絶対に気付いていない


だから、既に君は誰かのものであるということを
私は知ってしまった。

3/1/2026, 10:23:51 AM