『甘ったるい金平糖』
「最近、そればっか食べてるな」
そう言って手元を指された。俺の手の中にある瓶には色とりどりの金平糖が入っている。
「そんなに金平糖好きだったか?」
「あー…最近好きになったんすよね」
そう答えた俺に先生は怪訝そうな顔をしていたが、他の仲間に呼ばれて行ってしまった。
俺は瓶の中に入っている金平糖をカラカラと揺らす。この金平糖は俺から出たものだ。
俺は最近星涙病というものにかかってしまった。泣くと涙の代わりに金平糖が出てきてしまう病気らしい。らしいというのは、特に病院で言われたとかでは無いからだ。古い本に書かれてあったのを見つけて、それが俺の症状と一致していたのだ。最初は信じられなかったが、こんなにも症状が一致していると信じざるを得なかった。そして、肝心の治す方法。それは、自分から出た金平糖を意中の相手に食べてもらうことだった。
「ハハッ、そんなの無理ゲーじゃん…」
金平糖を口に入れ、噛み砕く。それは嫌になるほど甘ったるい味がした。
【星が溢れる】
3/16/2026, 5:28:37 AM