『日の出』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「ほら。日の出だよ」
低い崖に座った。
日の出が見れるよと彼女は彼の手を引っ張り
この崖へ来た。
「ここ、『思い出の場所』なの。
私が幼い頃、私のおばあちゃんとよく遊んだんだ。
おばあちゃんはもう
天国に旅立っちゃったんだけどね。
...ここに来るといつもこのことを思い出すんだ。」
目から涙が出そうな彼女を見て、彼は
「そうなんだ。」
と、一言だけ話すと日の出の方を見なおした。
そんな彼を見て彼女は
「ごっ、ごめんね...こんな暗い話しちゃって。
あのさ...明日って...その...予定ってある?」
と、苦笑いしながら聞く。
「....明日はないよ。」
彼は小さな声で言った。
「そっか。じゃあさっ、明日も日の出、見よ?」
彼女は彼の顔を覗き込んだ。
「う、うん!」
彼は微笑むと彼女もニコッと笑みをこぼした。
「あっ、見て!太陽がさっきより出てるよ!」
彼女は彼の肩をとんとんとたたいた。
「えぇ?ほんと?さっきと同じじゃない??」
彼は目を細める。
「1ミリくらい違うよ!」
彼女はふふっと笑って言った。
「さっきとほとんど変わらないじゃん〜!」
彼も笑って話した。
「日の出」
久しぶりの、長い文章ですね!
いつも少しサボってました。笑
日の出
私のお母さん お父さんはお正月関係なくお仕事です。
初日の出にも行けませんでした。
来年は行きたいです。
太陽が水平線から顔を出した。
彼女の顔が陽光に照らされて眩しい。
そうでなくても、あなたは眩しいのに。
「カナコは、どうしたい?」
彼女は聞くけど、そんなの決まってる。
「あなたにまかせるわ」
分かった、と彼女は上機嫌そうに頷く。
「じゃあ私、オーディション、受けるわ」
あなたの分まで、頑張るから。
彼女は声高々に言った。
私には……おそらく彼女にも、未来は見えていた。
彼女は、すぐさま脚光を浴びて有名な女優になる。
怪我で主演辞退を余儀なくされた私を見捨てて。
未来は、見えていた。
だから……
お願い。
もうこれ以上、眩しくならないで。
彼女の背中を、ありったけの憎しみを込めて前に押し出した。
寒い中外に出て日の出を見に行く気力はないけど、後になるとどうせなら見に行けば良かったなあと毎年思う。
#日の出
絶望して
涙が止まらなくて
眠れなかった
夜。
夜って
こんなに
長かったんだなぁ。
ほんとは
眠たくて
欠伸だって
出るのに
全然
眠れない。
とりあえず
体は休ませたいから
目を閉じる。
でも
いつまでも
眠れない。
トイレ
行こうかな。
あ。
カーテンの隙間から
陽の光が。
おはよう。
太陽。
もう、
次の日が
やってきてしまった。
眠れなかった。
はぁ、
どうしよう。
#日の出
日の出
数年前は
あなたと
一緒に見た
日の出
今年は
切なくて
思い出すのが
つらかったな
なな🐶
2024年1月3日
AM2:00
年に一度の音楽番組も
ぬくい布団も投げ出した。
窓の外は暗闇が深くて、
おにぎりは胃もたれしてしまう。
ニュース番組には知らないキャスター。
今更になって荷物を全部取り出して確認する。
そのうちエンジン音がして
雪道へ出発した。
恐ろしい森の入口
謎の野生生物
星の降る階段
「ダンジョンみたいだね」と笑った。
新しい西暦を雪に書き込む
興奮と眠気で喋ったり喋らなかったりしながら、
街を見下ろした。
吹き付ける風に足や耳が取れそうだ。
だが誰一人、不満を口にしなかった。
暗闇に赤い筋が灯る。
ゆっくりだけど早い。
私達とは違う時間の進み方だ。
ただ、なすがままに私は万歳をし、
オレンジ色に包まれていった。
#日の出
朝、一番最初の開けた曲がり角で、ぼんやり白い空が清々しい
初日の出見ようとして元日頑張って起きたけど
眩しくていつも通りにしか見えない悲劇
【日の出】kogi
カラオケに家族で行った すごく楽しかった!
色々な歌 歌ったし いつもより大きい声で歌えた!
日の出の時に見える太陽と青い空はは朝が始まったと感じられ美しい。しかし私は夕暮れの方が美しいと思う。なぜなら夕暮れの方が1日が終わりかけているという実感がして落ち着くからだ。
「ふぁぁ〜…」
ここに移り住んでから何年経って何回正月というものをここで迎えたか分からないほど変わらない景色と気怠い寝起き。
まだ働かない頭をゆっくりと稼働させながら隣に居る妻を起こさないようにそっとベットから降りカーテンを開ける。
建物と建物の間からゆっくりと世界を照らしていく太陽の光が開けたカーテンの隙間から部屋に入ってくる。
「…さてと、もう一眠りするかな」
日の出が部屋に侵入するのを防ぐかのようにカーテンをきっちりと閉めベットに入る。
閉めきれていなかったのか、先程より少し明るくなった部屋では子供のような顔で寝ている愛おしい妻の顔。
そんなひとつの幸せを感じながらゆっくりとまた眠りに落ちた。
『日の出』
今朝の朝焼けがとてもきれいだったから写真に撮ったよ
ほんの数分で色が変わっちゃうから急いで撮らなくちゃいけないんだ
それにしても、そのときどきでオレンジ色っぽかったりピンク色っぽかったりするのはどうしてだろう
どっちにしても、実際の色と写真の色は微妙に違っちゃうんだけど
日の出
朝起きるのは苦手だけれど貴方と日の出を見るためならば頑張って起きれるよ
日の出
基本的に僕は日の出の時間に寝て日の入りの時間に起きる。僕の家の近くにある大きな川辺に初日の出の瞬間は多くの人が集まる。大人数の場は苦手なので僕は窓から初日の出を眺めた。普段は風景や自然に感動をすることがない僕もなぜかほろりと涙が頬を伝った。
山吹色に染まる街。私は、高台にある公園からそれを眺めていた。
今年は気温が高めとはいえ、一月の、ましてや夜明け直後の風は冷たい。よかった、使い捨てカイロも持ってきておいて。
「『見るべきものは見つ』、ってとこかな」
昨夜がりごりノートに書き込んでいた言葉が口をつく。まあ。
「討ち果たされるときなんだよねぇ……。この言葉」
一つ、ため息をつきながらそう呟く。源平の合戦、壇ノ浦。平知盛の言葉が、何故か私にはすとん、と胸に収まってしまった。
「じゃあ、帰ろうか」
踵を返して、家へ。伸びる影を見ながら、私は願う。
いつか、私がこの言葉を本当に口にしないことを。
丘陵から日の出を見る。
やっと自分の任務は終わり、そして一日が始まる……気が抜けた男は武器をしまい草むらに寝転がった。
太陽が出てしまえば奴ら──鬼は活動が鈍くなる。日中は人間の時間。もう安心して大丈夫だろうと考えてのことだった。
まだ暗い時間から動いていたから疲労はひどいものだ。朝霧に濡れた葉が顔に触れて心地良い。
冬になり夜から朝方にかけてはだいぶ冷えるようになってきたが、ずっと体を動かし続けていたため、冷えなどどうということはなかった。
「これから雪が降ったらやべぇな」
寝転がれなくなる、と呟いた。雪は雪で冷たくて気持ち良さそうだが。
駆けてきたから息がまだ荒い。
「初日の出、だ」
そういえば、今日は元日だった。昨日は世話になった人に挨拶周りをし、蕎麦を打ったりご馳走を用意するのに大忙しで。
年が明け、今日も忙しい一日が始まる……その前にもう少しだけ、休息を。
「今年も頑張るか」
目を閉じて、深く呼吸をする。
草の匂いを目一杯吸い込んで、清々しい気持ちで新年を迎えるのだった。
【日の出】
【日の出】
「ご覧下さい、今年初の日の出です」
「やっぱ初日の出を見ると、新しい年が始まったって感じしますよね」
お昼のテレビで初日の出の映像が流れる。
新年挨拶のため、おじいちゃんの家に親戚が集まる。僕はお年玉を貰いながら横目でテレビに釘付けになっていた。
毎年お年玉がメインでテレビなんて気にしないのに、今年はたまたま目に映った初日の出の様子に何故か心打たれた。
「パパ、初日の出見てみたい」
パパは困ったように、えぇ?と言う。
「初日の出はもう生で見れんが、日の出が見たいのだったらこの近くに穴場があるぞ」
おじいちゃんが教えてくれる。加えて、
「だけどこの時期は寒いし、早起きしなくちゃ見れんぞ」
心配そうに言ってくるが僕は平気だ。ただパパは寒いの苦手だし、起きるのも遅い。
今度は僕が心配そうにパパを見る。パパは僕の視線に気がつくと、諦めたように言う。
「わかった。じゃあ明日見に行こうな」
その言葉を聞いて僕は明日が楽しみになった。明日は何が何でもパパを起こして連れて行ってもらおう。
「わざわざ見に行きたいとは思わないけど」
そう言いおいて彼はコーヒーを一口飲んだ。
「寒いしさ、正月は特に人混みが凄いでしょ?」
だから別に行かなくてもいいよ。
確かにその通りだと思いながら、私もコーヒーを飲む。
「TV見てれば中継で色んなところの初日の出とか見れるしね」
コタツから出るのが億劫な私は、彼の言葉に相槌を打ちながら皿に乗ったチョコチップクッキーに手を伸ばす。二人ともインドア派で、デートもお互いの家でゲームしたり漫画読んだり。それでいいしそれが心地よかった。特に会話を交わさなくても、お互いのことはよく分かっていた。――だから。
「……」
頬杖をついて、ぼんやり全国の初日の出のリレー中継を見る彼の横顔が。その瞳が、僅かに潤んでいたことに。私は思いがけず、ときめいてしまったのだった。
END
「日の出」
日の出
新年早々、私は実家に帰り、一日中ゴロゴロしています。
テレビでは初日の出のニュースをやっていました。
大学時代、男4人で藻岩山の初日の出を見に行ったことを思い出しました。
私たちのグループは冴えない、魅力のないように見えたかも知れませんが、それが私たちの青春でした。