『放課後』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【放課後】
転校前の小学校での放課後はいつものように
大好きなお友達と遊んでいた。
ときにハブられもしながら笑
それでもとっても楽しい日々だった。
転校した小学校の後半、最終下校を知らせる
ラピュタの「君をのせて」が流れるまで
教室でトランプをして遊んでいた。
私が私でいれた小学生だった。
家族とも仲が良かった小学生だった。
社会人になって、
仕事が終わっても仕事をするような日々。
私は私じゃいれなくなったし、
暴言が飛び交うような家だ。
学校が苦手だ。なので放課後は何もすることはなくすぐに家に向かって歩く。
放課後と言えば、帰りに友人と遊びに行ったりするキラキラとした学生さんを見かけることがある。楽しそうに話しているのを見るとこちらも自然と笑顔になりなんだか心が暖かくなる。
だけれど、同時に羨ましいとも思う。自分が人に話しかける勇気は無いからだ。なんの青春もない今までの私にとって放課後とは、キラキラとした青春らしい日常を送っている他の学生さん達を微笑ましく思い、羨ましいと思うだけの時間なのだ。
少し冒頭に戻るが、学校が苦手なのは色々な要因がある。要因の一つに、人とコミュニケーションが取れないということがあがる。何故コミュニケーションが取れないか、自分なりに考えてみた。結果、頭に思い浮かんだことをいざ伝えようとする時に「この答え方で大丈夫か。」「相手が何を思うか。」という思考が常に頭をよぎっていることに気がついた。
これはもう癖のようなもので、治すには相当な時間がかかる。だが、いずれは社会に出て嫌でも人とコミュニケーションを取らなくてはならない場面が沢山あるだろう。いずれ来るその時のために、放課後だけでも自分から人に話題を振り、人との距離感を掴めるようになることが必要だ。
他の人とコミュニケーションを取るということを苦手とする今の私にとって放課後を過ごすということは、試練を与えられているようなものだ。だけれど、これを乗り越えることが出来れば少しだけ成長したと言えるだろう。
635文字
放課後は中高生の特権
青春の時
部活が大変だ
行きたくないだって言いながら
渋々やるのも
何年後かに思い出したら
あの時が楽しかったなって思えるの
友達と馬鹿やって笑い合う
甘酸っぱい恋愛を楽しむ
そんな時間は取れなくなっていくもの
大人が自由に見えたあの時
今ではあの時に戻りたいなんて思ったりね
ふとこの教室から消えてしまいたいなんて思ってしまった。
もし、この教室から私が抜けたら。
給食当番は今よりはやくなる。私は不器用だし
あと係は1人少なくなる。
最近ドラマを見たからこんなこと考えてるのかも。
親友が蘇る話。でも最終的に帰ってくんない?ってみんなが言う。確かにいなくなって不幸になった。日常が楽しくなくなった。
その二年後に帰ってきた親友。楽しく遊ぶ日々。
「でもそれはもう日常では無い」
2年後の日常に慣れてしまった。だから今は親友がいるのが非日常なのだった。
いる方が違和感があります。なんて死んだ時に皮肉な話だな。
でも、放課後の窓に自分の姿がうつった時にすでにそれを理解していた気がしたんだよ。それが皮肉でも同じ気持ちと言えるかもしれない。ここにうつる自分は今を生きている。それはもう過去の日常が繰り返すことは無い。
だからどんなに辛くてもどんなにしんどくても今を生きているというのは大事なことだと思った。過去ばかりに目を向けるのは今を生きていることとは違う。
過去は割と引きずらないほうが楽しいのかも。
別に今を生きていさえいればいい気がするんだよね。呼吸さえしていれば少なくともこの窓に私はうつりつづける。
もし私が死んだらこの放課後の景色を見ることはできないかもしれない。
それだけで呼吸する意味はある。
放課後は色んなことを考える時間がある。この記憶は死んだ後も覚えていたい。仏壇にはセーラー服姿の若い頃の写真も飾ってもらうことにしよう。確かに窓にうつっていた自分と放課後のカネの音が記憶とともに思い出せるように。
呼吸しとけば人生なんとかなる。遺影をみてババアなんて言わせんぞ…。
どかんっ
不意に襲う衝撃に、遅れてくる痛み
鼻から口に生暖かい感触が流れ、涙が出る
なっちゃんが駆け寄ってきて、
ティッシュを貸してくれた。
固く丸めたティッシュを詰めながら、
もう一度立ち上がる。
顔はアウトにならないから、まだ負けてない。
ボールを手に取り放り投げた。
日が沈むまでは、おわらない。
放課後帰りたくなくてみんなと過ごした毎日。
1人ずついなくなる教室は寂しくて
みんなでどこか遠くに行きたかった。
みんなで一緒に住むアパートを作ろうって言い合ったあの日が懐かしいな。
ずっとみんなで一緒にいたいと思ったはずなのに
今は離ればなれ。
私は今日も独り。
性別があることが気持ち悪い。
女か男。必ず決められることであって、決めなければいけないこと。
そもそも男も女も気持ち悪い。
どいつもこいつもいいやつなんていない。いたことがない。
嘘ばかり並べて、自分の都合のいい時だけ。
学校では、必ずズボンかスカート。どちらかを履かなければならなくて。
家では、母親が言うべきものに足や手を通して。
だから放課後のひとりは凄く楽。
自分の好きな服を着れて。周りなんて知らなくてよくて。
僕はあくまで中性でありたい。
男か女なんて、そんなの決められたくない。
でも、髪の毛だけで性別を簡単に決められる。定められてしまう。
長ければ、女の子。短かったら、男の子。
なんで?男の子でも長かったらだめなの?女の子でも短かったらだめなの?
僕にはよく分からない。別にいいじゃん。
好きなようにして、好きなように着て、好きなように切って。
それでようやく、自分らしくいられる。生きることが出来るのに。
僕にはそれが出来ない。
男でも女でもありたくないから。
ズボンは履きやすい。女でも着るし男でも着る。
でもスカートは何故か周りから言われる。男が着たら、きもいって、変だって。
何が変なのか全く分からない。可愛いじゃん。
男がTシャツをよく着やすいと思う。でも、女がTシャツを着て外に出たら、ださいと言われる。
なんで?ラフな格好でいいじゃん。動きやすいでしょ。
どこからが女で男?どこまでが男で女?
その基準が僕には分からない。
でも、女でも男でもありたくない僕は、どうすればいいんだろう。
もう全裸でいろってことなのかな。でもそれは公然わいせつ罪で捕まるし…。
ほら、だから嫌いなんだ。明確な答えがないから。
私の放課後は友達とカラオケに行ったりご飯食べに行ったりじゃなくて、家でゲームしたりテレビ見たりして過ごしてるけど、これはこれで幸せだから無理に青春しようとしなくてもいいんだね
頭の上で
ぐるぐる回って
せっかくの土曜日も
酔いがさめない
あなたが言ったこと
私が言ったこと
どれをとっても
いい気分にはならないな
世渡りが酷く
上手くいかないのは
こうやって
過ぎたことに種をまいて
野放しにしているから
だろうなと思う
少しずつ、今日が明日に追いやられていく
青に赤が滲んで
決して交わることはなく
赤が迫ってくる様は
まるで世界の終わりみたいで
思わず立ち止まって
終末を画面に切り取った
【放課後】
学校終わり、放課後に何をするのが好きだった?
私は友達とのんびり話したりするのが好きだった。
沢山話して、お腹がすいたらお菓子を食べる。
それでもお腹が空いたらご飯屋さんに行くのも好きだった。
特にうどん屋さんによく行っていた。
そこの半熟玉子天がとても美味しくて、絶対に頼んでいた。
今も年に一度くらいだが足を運んでいる。
何度食べても、やっぱり美味しい。
私の放課後の思い出。
放課後」
「放課後マシンて知ってますか?」
「何それ、放課後にマシンが起動する…田植え機?」
「発想が浅すぎて逆に一周してオリジナリティを感じるような所、好ましいですね。違います。」
「違うんだ。なんなの?」
「ほらタスクさん、もう学生辞めて久しいじゃないですか。放課後の感覚とか、感傷とか、何かあります?」
「…そう言われると特にないかな…う、うーん、やっと解放されたぜ腹減ったマックしばくかな、とか、そんな?」
「うち田舎でマックありませんでしたが、まあそんなですかね。
高校生ならば。」
「ーーあ、まあそうだね。何その圧」
「小学生の頃の放課後感覚、覚えてます?」
「ーー覚えてるよ。思い出したくないな。」
「じゃあその思い出したくない小学生の放課後感覚、塗り替えてあげます。どんなのが良いですか?」
「塗り替えれるの?」
「サンデー調、ラブコメ調、マガジン調、ヤンキー風味の友情、ジャンプの異世界バトル、秋田書店で突然ホラーも可能ですが…」
「いま微妙に偏りあったね。カシハラさんの読んできた本がなんとなく見えた気がした」
「で、どんな味に塗り替えます?」
「味なんだあ…要らないよ。おれ塗り替え嫌いなんだよね。」
「無かったことに出来るのに?」
「でもきっと、
どこかで一生忘れない
「忘れちゃいなよ」
カシハラさんが目を糸のように細めて満面の笑顔で微笑む。
「嫌な時に、嫌だった自分を、ネグレクトするの?カシハラさんはさ。」
カシハラさんは背後から小さな緑色のプラスチックのボールを出してきた。
満面の笑顔で。
差し出した緑色は、よく見るとメロンシャーベットの器だった。
「良い子にはアイスあげます。タスクさん。」
「マシンじゃないじゃん、よくこんなレトロアイス買ってきたね。てかこれアイスじゃないからね」
受け取って、一口掬って口にする。偽物のメロンの味が少し瞼に差し込む。シャーベットの欠片が目に差し込むような感じがする。
「掬ったタスクに、愛すあげます。」
カシハラさんが笑ってる。
カシハラさんの放課後は、愛せる放課後だったのか、それとも愛せない放課後だったのか、
気にはなったが何も聞かずにそのままメロンシャーベットで流した。
了
私は放課後の帰り道の中で
とあることを日課にしていた。
それは、風景観察である。
通学路のルートは日によって
大きく変わることはない。
だからこそ、些細な風景の変化が際立つ。
今日の空は変な色をしているな、とか
昨日は蕾だった花が咲いた、とか
今日は用水路にザリガニがいっぱいいるな、とか
なんか新しい店ができているぞ、とか。
そうやって毎日間違い探しをしていた。
その日課は現在、思わぬ特技に昇華した気がする。
今までどんなに興味が無かったことや
経験していなかったことでも、
私的に面白いなと思う点を即座に見つけて、
楽しもうとする。
おかげさまで、他の人よりも多趣味で
心の支えが多い人生を送らせてもらっていると思う。
子供の頃の何気ない習慣が大人になって活きてくる。
だからこそ、後代の人々には
今のうちに色んな遊びをしてほしいと
大人心に思ってしまうのである。
「アオハル」
「部活作ろうと思うんだけど、どう思う?」
「どうって何が。部活作るって、何部だ?」
「わかんない。何部がいいと思う?」
「いや、俺に訊かれても」
こいつはいつも言動が意味不明だ。
それは昔も今も変わらない。
高校に入って、それまでの真面目キャラ(若干天然)からギャルへとキャラ変したつもりなのだろうが、変わったのは外見だけ。そのことに安堵していることは、黙っておこう。
「なぜ部活作ろうと思ったんだ」
「なんかね、部活って、青春〜!アオハル〜!って感じするじゃん」
「あー……まぁ、部活に入ってないよりは、何かスポーツや文化的な活動に打ち込んでいる方が、側から見ればそう見えるだろうな」
「でしょでしょ〜」
「まさかとは思うが、青春するために部活作ろうっていうんじゃあるまいな」
「え、ダメなの?」
「ダメじゃないけどさ……」
俺はため息をついた。
「帰宅部とか、どうかな」
「帰ってどうする」
「じゃあ、部室でそれぞれネットしたり読書したり、好きなように過ごす、自由部」
「部活にする必要性を感じないから、申請しても却下されるだろうな」
「うー……じゃあ、こんなのはどう────」
たぶん、こいつは気づいていない。
目の前にいる幼馴染の異性が、自分をどういう目で見ているのかを。
青春は部活だけではない。
幼馴染の男女が、こうやって放課後に教室でくだらない話をしていること、そのものが後から振り返ってみたら青春以外の何ものでもないことを。
────放課後
「「さようなら。」」室長の号令にあわせて挨拶をする。今日もこの時がやってきた。教室から我々が解放される瞬間が。そう、放課後である。準備の多い野球部の男子や早く帰宅したい人たちが鞄をつかんで教室を飛び出していく。慌ただしい彼らを見送りながら私はのんびりと同じ部活の仲間のもとに向かう。「おっす~。」「うぃっす~。」そんな緩い感じで一人また一人と集っていく。数分後いつものメンバーがそろい、部室に向かって歩き出す。話題は専ら今日の練習のことだ。主な練習メニューの確認に始まり、今日は顧問がやってくるのかどうかにまで話は広がっていく。やはり顧問の有無はその日を大きく左右するため、全員が真剣に情報を共有していく。時間をかけて議論し部室に到着した時に出た結論は、今日は来ないだった。この結論に至ったとき、私たちは歓声をあげる。なぜならこの放課後は素晴らしいものになることが確定するからだ。気の合う仲間たちと部活にほどほどに打ち込む。なんと素晴らしい青春の一コマだろうか。というか何が悲しくて怒鳴られながらへとへとになるまで部活をやらなければならないのだろうか。しかし、現実とは無常なものでこんな日は週に一度あるかどうかである。だからこそ、私たちは今日の放課後を大切にする。明日もこうであってほしいという叶わぬ願いを抱きながら。
「放課後」
たまにある、教室に1人しか残っていない時。
妙にワクワクして、好き。
席が後ろの方だったら、もっとワクワクする。
[放課後]
放課後、
自転車を漕いでその場所へ向かう
貴方の車を確認してドアを開け
貴方の"こんにちは"に答える
褒め上手な貴方がいてくれたから頑張れた
貴方がそこを離れても
私がそこに通うのは
貴方の車があるかもしれない
と心の奥で思うから
放課後
グラウンドの隅に蛙がいた。先程から身動き一つしない。何かを待っているのか、はたまた次の行動を考えているのか、その細い目から読み取ることはできない。
ランニングウェアの女子たちが姿を見せた。大半は練習メニューを持っている方へ寄っていく。が、うち何人かは俺らの方へやってきて声をかけた。
「先輩たち、学年集会終わらないんだって」
「まじか。しばらく練習始まらんな」
「何の話してたの?」
「いや、こいつが水族館行きたいとか言い出してさー」
「あ、最近できたとこ? いいよね、行きたいよねー」
結局、その場の男女数人どうしで遊びに行くことになる。俺はまんざらでもなかったが、隣で楽しそうにしているあの子を見ていると、二人で誘いたかったなという欲が出る。もちろん、この場で言えたものじゃない。学校ではいつだって周囲の目がある。二人きりになるタイミングなんて、そうそうないものだ。
楽しみだね、と話が続く。俺は上機嫌の男どもに話を任せて、またグランドの隅を見やった。やはり蛙はまだそこにいた。相変わらずじっとしたままだ。少し変化を期待した自分を意識した。
「何見てんの?」
あの子が尋ねたので、俺は視線を戻す。
「いや別に。そのシューズいいな。買った?」
「そうなの! いいでしょ」
その時、号令がかかった。場は解散になり、今日も練習が始まる。
何かが変わりそうで変わらない、いつもの放課後。
放課後の楽しみ。
今日は行くぞ〜 と決めいつもと違う
駅で降りる。
Dairy Queen と言うファストフード
懐かしいと思われる方 いますか?
バニラでコロンとしたソフトクリーム
にチョコクリームをかけてもらう。
周りがパリっとして大好きだった。
テストが終わった日、愚痴りたい日
友達と良く通いました。
放課後は甘い物と漫画でしたね。
「先生さようならー」
「はい、さようなら」
連絡事項を通達しホームルームを終えた教室はすでに放課後の様相を呈していた。律儀に挨拶をくれた生徒に返事を返し、私は賑やかになった教室を後にする。
職員室までの道のりは階段を含め300メートルほど、普段より速めに歩けば3分で到着する。
残り時間は少なく、ここからは忍耐力が試される。そう、私は今からロッキーになるのだ。
厳しいトレーニングに耐えるロッキーに自分を重ねながら廊下を進む。頭の中では勿論あの曲が鳴り響いている。
残り100メートルを切ったところで唐突に試合のゴングが鳴った。急な事態に驚きはしたが私の行動に変わりはない、ただ歩くだけだ。
まずは挨拶のジャブ、それからジャブ。たまにストレート。執拗なまでのボディへの攻撃が私の気力を削っていく。
しかしてついに「職員室」のプレートを掲げる扉の前までたどり着いた。だが今の目的地は職員室ではない。私はそのまま直進し、職員室の隣にあるピクトグラムが示す空間へと入って行った。
The final bell 私は勝利を確信して座り込んだ。
『放課後』