学校が苦手だ。なので放課後は何もすることはなくすぐに家に向かって歩く。
放課後と言えば、帰りに友人と遊びに行ったりするキラキラとした学生さんを見かけることがある。楽しそうに話しているのを見るとこちらも自然と笑顔になりなんだか心が暖かくなる。
だけれど、同時に羨ましいとも思う。自分が人に話しかける勇気は無いからだ。なんの青春もない今までの私にとって放課後とは、キラキラとした青春らしい日常を送っている他の学生さん達を微笑ましく思い、羨ましいと思うだけの時間なのだ。
少し冒頭に戻るが、学校が苦手なのは色々な要因がある。要因の一つに、人とコミュニケーションが取れないということがあがる。何故コミュニケーションが取れないか、自分なりに考えてみた。結果、頭に思い浮かんだことをいざ伝えようとする時に「この答え方で大丈夫か。」「相手が何を思うか。」という思考が常に頭をよぎっていることに気がついた。
これはもう癖のようなもので、治すには相当な時間がかかる。だが、いずれは社会に出て嫌でも人とコミュニケーションを取らなくてはならない場面が沢山あるだろう。いずれ来るその時のために、放課後だけでも自分から人に話題を振り、人との距離感を掴めるようになることが必要だ。
他の人とコミュニケーションを取るということを苦手とする今の私にとって放課後を過ごすということは、試練を与えられているようなものだ。だけれど、これを乗り越えることが出来れば少しだけ成長したと言えるだろう。
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10/12/2024, 5:13:01 PM