『懐かしく思うこと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
小さい頃、古い携帯電話(両親が使わなくなったガラケー)をおもちゃにしていた。通信機能はなく、ネットなども使えないがあのボタンを押す感触がたまらないのだ。同年代には、あれを遊び道具として与えられ使っていた仲間もいるのではと思う。はじめて、携帯電話を買うために店舗を訪れたときにガラケーは1台も置いていなかった。もちろん、購入したものや今こうして使っている携帯電話はスマートフォンと呼ばれるタッチパネル式の電話だ。私は、ガラケーを使ったことがない。使っていたが、電話本来の使い方はしていない。そのため、詳しいことは分からないけど便利さはスマートフォンにはかなわないだろうと思う。しかし、時たまあのボタンの感触が懐かしくなってたまらないのだ。
15.
初めて出会った君。
初めて見たとき、全てを好きになった。
たまに会う朝。
見かける度に想いが積み上がっていく。
あなたは毎回「あっ。」っていう顔をするよね。
あなたに会えるかもと毎日朝家を出る前必ず鏡をもう1回チェックするんだよ。
あなたに好かれる準備はできる。
だからさ、早くあの子のことは忘れてよ。
あの人はあなたを振った過去の女。
前を見てよ。いつまでも傷ついていないで、近くにいる。
私を見てよ。
クリスマスかなぁ
懐かしいといえば小学生の頃のクリスマス
サンタさんの形の蝋燭を出して、つけると赤鼻のトナカイが流れる蝋燭でね
少ししたら消してケーキを切って食べて、布団に入って夜中に目が覚めると枕元にプレゼントがあって…
いつも夜中にそれで遊んで親に怒られたっけ
朝になってからにしなさいって、でもワクワクしすぎて中々眠れなくて…
小5くらいからはおもちゃ屋に連れていかれて予算いくらで好きなの持って来いって夢も希望もなかったけどw
大人になるとクリスマスはケーキの日にしかならないよね
この話には、実は隠しエンドがあった。
これは、もうひとつの物語──。
勇者の冒険記が終わってから早3年。
僕、ディアリーはヒール役として勇者ナイトを支えた。男装し騎士団に入り、何年も鍛錬を重ね、勇者のヒール役に任命されたのだ。
今となってはとても懐かしい、楽しくも、大変でもあった7年間にも渡る冒険。
途中で深い傷を負った勇者様を必死で回復させたっけ、と思い出しながら懐かしむ。
きっと誰もが勇者様を尊敬し、崇めるだろう。他でもないこの国を救ったのだから。
でも僕は違った。
勇者様に恋心を抱いてしまったのだ。
僕らのパーティメンバーは今も同室で暮らしているのだ。勇者を見かける度にドキドキしてしまう。
今までパーティメンバーの親友でしかなかったからきっと迷信に違いない──。僕はこの気持ちを隠すことにした。
この気持ちに素直に向き合えるようになるのは、また何年か先のことだろう──。
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お題:もうひとつの物語/懐かしく思うこと
前日分のお題も消費させていただきます。
何にも覚えてないんです。
こどもの頃、沖縄に旅行に行ったって。京都に旅行に行ったって。親になんで忘れちゃうのって怒られたけど、わざとじゃないんです。
覚えているのは、足蹴にされる悲しみと、吐く時の脳天がじーんとする感じ。悩みを打ち明けても「私の方が疲れてる」と、拒絶されるだけの、親子の交流。
センセイ、思い出させてくれますか。私の記憶を。
きっとあるはずなんです、心が暖かくなる、良い思い出が。
それだけを大切にして、懐かしさで胸をいっぱいにしたい。そうしたら、私は初めて存在できるんです。
懐かしく思うこと。
小さな頃に一度だけ
この世とあの世が繋がる瞬間に出くわしてしまった。
風が強く吹き抜け 私、私の心を攫った。
落陽、暁と言ったところか?
丘の上には着物を着た女性が佇んでいた。
凛と佇むその姿は今でも忘れない。
その女性が空へ手を翳すと、鈴の音が聞こえた。
白い大きな鳥が飛んできて背に女性を乗せると
大きく羽ばたいた。
私も空へ手を翳すけれど、女性は手を振り返すばかり。
あの女性は未来の自分かもしれない。
あの女性は故人だったかもしれない。
一つ分かることは私もあの場所へ導かれるという事だけ
あの女性のモノガタリはまた別のお話で
❧✡
気づいたら冷めててびっくりした。何も言わずとも温かくなったりそれなりになったりちょっぴりになったり冷えてたりしてたら、情緒も一緒に変わってった。明日の卵は割れてなくなってた。蒼白感流れる汗と感情を抱き合わせる余裕はなくて、でも水も電気も地面もないから居合わせるぐらいのことしかできなくて凄く嫌な気分で。学校のドアノブの劣化を手で感じた時と同じような感触がしたハグは混ざりきらなかったコーンスープの粉を救いあげて飲んだ時ぐらい最悪でした。
懐かしく思うこと
(本稿を下書きとして保管)
2024.10.30 藍
【10/30 No.1】(お題無視)
今日ママから勉強しないと正社員になれないと言われた。そりゃそうだけど親はちゃんと勉強してたのに正社員になれてない、なら結局何してもなれない人はなれない、今は顔や性別、人間が作った一端の性格診断とやらで何でも決めてしまう時代だ、やら多様性や平等などの言葉が数多く言われているが結局はハラスメントの一言で片付けられてしまう、ならば私はそんなクソみたいな世界より自分の好きなことが出来る世界に没頭したい
懐かしく思うこと」
新人「いや一時期の渋谷ハロウィンとか狂気でしたね!」
部長「行くなよ」
新人「行きませんよ一升瓶持った男が暴れてたり軽トラの荷台をトランポリンにしてたりするんでしょう?」
部長「そう言われるとなんか、男ばかり責められている様でむず痒い所あるな」
新人「あーまあ男女問わずなところありますが星飛雄馬の時代から男が一升瓶持ってると絵面としてわかりやすい星飛雄馬のお父さんですからね」
部長「お前気軽に星飛雄馬のお父さんとか言うけど見たことあるのかよ!(逆ギレ)」
新人「ぶっちゃけちゃぶ台ひっくり返すシーンをバラエティの再放送で見ただけです!」
部長「世の中多様性がってなってるから雑いことやってると十字架に荒縄で括り付けられるぞお前。」
新人「ゴルゴダの丘を!登らされるんですか!主役ですね!」
部長「その知識も飽く迄イメージだろ?」
新人「たまにバラエティとかでミッションとか、まあそういう映画のあらすじを聞いただけですね」
部長「大概のことはイメージなんだよ。だからイマジン…想像してみなさい…今日はハロウィン…大統領選挙前…何が起こるかわからない…」
新人「つまり世界はミラクルに溢れていると!」
部長「お前俺の話聞いてた⁈ 今日門限16時だからね! 寄り道しないこと!おやつは三つまで!」
(部長の親心が爆発して収拾がつかなくなり、中途半端に終わる)
#懐かしく思うこと
父が亡くなって2ヶ月が経ちました。
癌でした。
悪化するのは本当に急でした。亡くなる1週間前にはいっしょにフリーマーケットに行ったりドライブに行ったりしていたのに、あっという間に儚くなってしまいました。
出掛けるのが好きで、私を置いて娘とふたりで出掛けることも多かった父。おかげでどこに出掛けても、父と、あるいはじいじとの思い出のある場所ばかりです。
まだたった2ヶ月しか経っていません。
ほんの3ヶ月前まではいっしょにここに来ていたのに。
二度といっしょには来られないと気付いた途端、なんだか酷く遠くに来たような、随分時間が経ってしまったような、そんな気持ちになります。
桜
毎年淡い桃色に癒される
いつ頃からか 美しさと寂しさが重なり
来年は元気に見れるかなと思うようになった
ひらひらと舞う花は 砂時計のようだ
懐かしく思うこと
俺の隣で、
すやすやと眠る君。
愛しい君の寝顔を見る度に、
胸にあふれるのは、
幼い日の記憶。
あの頃の君は、
恥ずかしがり屋で。
皆と遊びたい気持ちが、
言葉に出来なくて、
ひとりで部屋の隅に立っていたね。
あの頃の君は、
とても怖がりで。
小さな虫にも驚いて、
目の前に飛び出してくるだけで、
泣き声を上げてたね。
あの頃の君は、
とても甘えん坊で、
俺の後ろを、小さな足で、
一生懸命に追いかけて来たね。
懐かしく思うこと。
大切な想い出たちは、
こんなにもいっぱいあって、
一つひとつが宝物なんだ。
だけど。
今、こうして、
また、君の隣に居られる事が、
何よりも幸せなんだ。
だから。
これからも一緒に、
新しい思い出を刻もう。
空いてしまった時間を埋めるように、
たくさん、たくさん、
話をしよう。
人の悪意や運命によって、
もう二度と君と、
引き離されたりしない様に。
今度は俺が君を守るよ。
だから、どうか今は、
ゆっくりと眠って。
…俺の隣で。
「懐かしいね」という言葉には、愛おしさと切なさがあるように思う。
例えば学校や部活の同窓会、結婚式、法事、好きなキャラクターや作品のリバイバル。
懐かしく思うタイミングは人生の節目に必ず起きる。
おおよそ、子供とは縁遠い感情かもしれない。しかし、何故ことあるごとに、既に過去のことであるのに思い出すのだろうと、そう感じるのはもはや野暮である。
何故ならそこに愛があるからだ。
大人になるまでに、多くのものが自分の人生を通り過ぎていく。
例え好きなものに巡り会えても、常に愛し続けることは難しい。ましてや、人生で出会う全てのものを一度に愛することはできない。
別れと出会いを繰り返し、時々自身の若気の至りに悶えながら、少しずつ「好き」は「懐かしい」になっていく。
懐に溢れるほどの青春に、愛がある。
お題/懐かしく思うこと
何かにつけ『懐かしい』と発言することほど
歳を感じることは無い
いつの間にか遠くへ来てしまったかのような
焦燥感もセットで
(懐かしく思うこと)
結局『たられば』なんだよな…
(もう一つの物語)
押し入れを秘密基地と言うか
ド○えもんのように
部屋にするの憧れていました
あの手狭い暗がりを
自分の世界に差し替えられるひとときが
今でも欲しい…
でも現在は
押し入れではなくクローゼットなんだよな…
(暗がりの中で)
昔はコーヒー派だったけど
今は紅茶派かも…
(紅茶の香り)
駄洒落てんじゃねーよ!と
捻くれたかつての私が通過しました
(愛言葉)
年明け暫くしてから春先まで
各々のショッピングモールの一角で
エンドレスで流れるあの歌
来年も聴くのかな…
(友達)
きっと叶わない最期の約束
(行かないで)
多分観たことが無いけれど
何故か真っ先に浮かんだのは
『ロミオの青い空』
(どこまでも続く青い空)
帰り道。
水溜まりに映る逆さまの世界に、
飛び込みたくなった。
大人になって忘れてしまっていたこと。
あの頃の記憶が蘇る。
カラフルな長靴で、
友達と意味もなく水溜まりで遊んだ。
童心を思い出して、
今日は思いっきり水溜まりに飛び込んでみた。
10.30 懐かしく思うこと
10月30日 水曜日
No.4【懐かしく思うこと】
憂鬱な仕事場に向かう木曜日。
毎日の日々に変化はなくて、そろそろ飽きてきた。
聞き慣れたアラーム音が聞こえる。
重い瞼を開けて時計を確認する。
針はいつもの数字を指す。
鏡にうつるいつもの冴えない顔。
ふと思い出して、自分のカバンを漁る。
カバンの奥底から親友にもらった有名ブランドの新作リップを取り出した。
開けてみると、自分が思ったよりも真っ赤な色だった。
「アンタはさ、冒険をしないからいつまでもかわらないんだよ。新しいことにビビってないで少しはいつもと違うことをしてみた方がいいと思うよ。」
親友の言葉が思い出される。
わかってた。自分はビビリで臆病だから、難しいことや慣れないことから逃げて生きてきたことぐらい。
でも、これでいいんだ。
あの時、わたしはこのまま生きていこうと決めたから。
慣れないことはしない。
ため息をついてリップの蓋を閉める。
少し乱暴にカバンの中に投げ入れた。
なんの変化もない日々の中で過ぎていく時間。
わたしはこの先も毎日変わらない日々を過ごして年老いていくのだろうか。
毎日さらにわたしの気分を下げるのが、
人でいっぱいの駅、満員電車
すれ違う人を見る。
酔っ払いのおじさん。
派手な化粧に笑顔で会社に向かう若者。
わたしのようにいかにも憂鬱そうな人々もいる。
あとは……
「え?先輩、?」
すれ違った男の人を見て、思わず声が出た。
男の人は立ち止まり、振り返る。
「あれ?君、もしかして…」
驚いた。
目の前にいるのはわたしの”初恋の人”。
高校の時、仲良くしてくれた先輩。
「久しぶりだね。」
そう笑顔でいう先輩は、わたしと違って何も変わっていなかった。
心臓の鼓動がはやくなる。
わたしの気持ちはあの時と変わらないみたい。
先輩とは少し会話を交わして別れた。
ずっと忘れられなかった大好きな人。
先輩の卒業が間近だったある日、わたしは先輩と言い合いになってしまい、卒業おめでとうございますと伝えることはできなかった。
卒業式の日、ちゃんと謝って自分の想いを伝えようとしたが、臆病なわたしは何もできなかった。
あの時気づいたのだ。
ここで何もできないわたしは、このまま生きていくしかないのだと。
懐かしく思うこと。
毎日がワクワクしたあの青春の日々。
もう戻ってこない。
––––いや、戻すこともできるのかもしれない。
「今日から職場が変わってこの近くに住むことになったんだ。」
そう先輩は言っていた。
その言葉がなんの変化のない日々に一筋の光を刺したように私は感じた。
これはチャンスかもしれない。
心のどこかで変えたいと思っていたわたしの人生を変えるための。
「ちょっと頑張ってみようかな、」
いつか今も変わらず大好きな人と一緒にあの青春を懐かしむ日が来ることをわたしは願う。
もしそれが叶わなかったとしても、その苦い思い出すらも懐かしめるように頑張って生きればいい。
カバンから真っ赤なリップを取り出す。
スマホの内カメラで確認しながら丁寧に唇に色付けた。
「よし。」
いつも憂鬱な木曜日。
でも今日はいつもとは違う木曜日。
忘れかけてた懐かしい輝きが一日を変えてくれた。
真っ赤に色づいた唇を引き上げて笑顔を作る。
こころが晴れやかになった気がした。
わたしはキリッと背筋を伸ばし、
人でいっぱいの電車に足を踏み入れた。
このアプリを使い始めたのが昨年の11月だから、三日坊主の私にしては長続きしているほうだ。
といっても最近はぽつぽつだが……。
懐かしいというほど前のことでもないが、年を重ねるほど時が経つのを早く感じる。
始めた当初、自分に課したことが二つあった。
ひとつは少なくとも1ヶ月は連続で書くこと。
もうひとつは散文詩調ではなく文章を書くこと。
錆びついた脳みそを動かすリハビリみたいなものだから、とにかく続けなくてはと思ったし、まとまったものを書かなくてはと思った。
お気に入りに入れているユーザーさんの中には、少ない文字数で上手に表現される方がいるが、もともと自分にそんな才能はない。
実際は構成する余裕がなくて短文になることもあったが、できるだけ文章を書くことを心がけた。
「継続は力なり」なんて、我ながら自分らしくない言葉だが、当初の目標はまずまず果たせてよかったと思う。
脳みそが動くようになったかは分からない。
何かはちょっと変わったのかもしれない。
『懐かしく思うこと』
懐かしく思うこと
会うだけで泣いてたひいおばあちゃん
サプライズに気付きながら寝たふりをして窓からそっと覗いたディズニーまでの深夜の高速道路
スポロンの味
あんなに辛かった過去が
今では懐かしいと思ってしまうこと
_懐かしく思うこと