「懐かしいね」という言葉には、愛おしさと切なさがあるように思う。
例えば学校や部活の同窓会、結婚式、法事、好きなキャラクターや作品のリバイバル。
懐かしく思うタイミングは人生の節目に必ず起きる。
おおよそ、子供とは縁遠い感情かもしれない。しかし、何故ことあるごとに、既に過去のことであるのに思い出すのだろうと、そう感じるのはもはや野暮である。
何故ならそこに愛があるからだ。
大人になるまでに、多くのものが自分の人生を通り過ぎていく。
例え好きなものに巡り会えても、常に愛し続けることは難しい。ましてや、人生で出会う全てのものを一度に愛することはできない。
別れと出会いを繰り返し、時々自身の若気の至りに悶えながら、少しずつ「好き」は「懐かしい」になっていく。
懐に溢れるほどの青春に、愛がある。
お題/懐かしく思うこと
10/30/2024, 6:25:38 PM