愛情』の作文集

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愛情』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/27/2023, 12:14:34 PM

望んだ形にしてください

じゃないと気づけない



与えたいものと

受け取りたいものが

一緒だとは限らない

11/27/2023, 12:07:10 PM

「同情するなら金をくれ!」テレビの中で少女が叫ぶ

わたしがそれを言い換えるなら

「金をよこすなら愛情をくれ!」

歴史の流れがそうさせるのか、はたまた、境遇故にこんな思考をするのか。
金だけを月に一度与えて、家から去る父親が憎い。
そしてその金額が年々、もしくは月によって釣り上がるのが寂しい。まるで、愛してる証だと言わんばかり。

わたしが欲しいのは金じゃない。
わたしは別に、高価なバッグや財布などいらない。
高いご飯なんか、味の良し悪しがわからないので、家で納豆ご飯を食べる方が良い。
昔日のあの日のように、ただ抱きしめてくれたら、わたしの話を聞いてくれたら
それだけで年端もいかぬ小娘の心は埋まるのだ。
一度与えておいて、二度と与えぬつもりなのか?

金よりも価値があるものが私は欲しい。
この思いは強欲で汚らしいとも思う。そして、ついぞ叶うことはないだろうと諦めている。

それでも私は 愛情 がほしい。

11/27/2023, 12:06:40 PM

僕は、がむしゃらに走っていた。
自分が馬になったかのように思えていた。風が僕の耳元を通り過ぎていく。
 静まり返った街では、ただ、僕の生きている音だけがした。
 霜柱のできた砂利道を蹴り上げる音、フェルト生地のコートが擦れる音、荒い息遣いの音、
 僕の、心臓の音。
さっきまで僕を動かしていた心に、突然恐れが芽生える。
息が荒くなり、足ももたつきはじめた。
 僕を守る何かが食い尽くされていくように、ただ、ただ、恐ろしさが増していく。
「はぁっ、はぁ、はぁ…。」
 足が止まる。もう、走れなかった。
僕が止まると同時に、すべての音が消えた。
世界に静寂が訪れる。
 僕は、本当に1人になった。
それを知ると、鼻の奥がツンとなって、急に目の前がぼやけはじめた。
 しまいには喉から出る声が抑えられなくなってしまった。
 何か、何かを求めている。
目を擦る手は、氷のように冷たかった。
 しかし手よりも、僕の心の方がずっと冷えてしまっていることに気づいた。
 僕は求めた。必死に求めた。
1人の世界で、ひたすらに。僕を温めてくれる何か、守ってくれる何か、満たしてくる何かを、
――僕は、求めていた。


―愛情―

11/27/2023, 12:02:18 PM

愛情🌹

愛情のある行動。

思いやりのある行動。

それが相手に伝わって欲しい時もあるのにな。

11/27/2023, 12:01:33 PM

三話

私「定番の告白の仕方。検索っと」
んー?…やっぱり直接にだよね。でも…
自分で呼び出すのは恥ずかしい…そうだっ!ラブレター書こう。どこに呼ぼうかなぁ。校舎裏でいいか。
        
         神田 なつへ
 私、ずっとず〜っとなつが大好きでした。初恋です。
昔、自分に自信が持てなかった。でも、その時励ましてくれたのがなつ。あなただった。私、嬉しかったんだ…
『俺は君の笑った顔が好きだから、笑ってくれよ』って
私、初めて心から笑えたんだよ。だからなつに言いたい直接に好きだよって。…放課後、校舎裏で待ってるから
          絶対だよ?
                     

こんなんでいいかなぁ。
なつ…絶対来てよっ///

11/27/2023, 12:00:31 PM

〚愛情〛

私には付き合って半年の彼がいる
私は彼に目一杯の愛情と、私のすべてを捧げた
毎日「好き」とちゃんと口に出して伝えるなど、彼を満足させる努力はしてきた
でも、そんな私とは対照的に彼は素直に感情を見せるような性格ではなかった
今まで私が付き合ってきた男性と比べても言葉少なだったし、正直何を考えているのかよくわからなかった
私は彼のそんな性格も個性の範囲内として受け入れていた
だが最近彼のぶっきらぼうな態度に嫌気が差してきている自分に気がついた
それに気がついてしまったためか、彼のする仕草全てに嫌悪感を抱くようになった
その後度重なる口論にお互い意気消沈し、別れを決意する

失恋の寂寥感や喪失感が心を蝕む
ただ、それ以上に解放感で満たされていた
さっぱりした脳は、今までとは違う客観的で俯瞰的な考えを浮かばせてくれる
私は彼と付き合っていた時、私と彼の愛情に不平等が生じていると思いやきもきしていた
でも、恋というのはもっと曖昧で漠然としているものだと思う
だから、どっちのほうがとか、フェアじゃないとか、そういうのを考える時点で本物の恋ではないのではないか
今までの恋に思いを馳せ、それにそっと蓋をする
これからは無条件の愛を捧げられる人を探そう
そう心に決めた

11/27/2023, 11:58:29 AM

貴方からの愛情が欲しいです。

俺だけをみて欲しい。

俺とだけ話して欲しい。

こんなに愛しているのに貴方は愛してくれない、

そんなに魅力がありませんか?

11/27/2023, 11:55:41 AM

19歳 誕生日の夜
バイトから帰ると冷蔵庫にあったホールケーキ

私の大好きな苺がたくさん乗っていた
その苺たちを掻き分けるようにして
真ん中に飾られた大きなチョコプレートが
機械的な冷蔵庫の光に照らされていた

父とは高校生の頃から口を聞いていない
原因は些細なことから始まった大喧嘩
頑固でひねくれた性格はあいにく父娘そっくりで
時間が経つほど私達の距離は遠くなっていっていた

"19歳の誕生日おめでとう”

バイト連勤で疲れてたからかな
なんの捻りもない言葉だったけれど
愛情に殴られたような感情で、泣けた

『愛情』

11/27/2023, 11:55:11 AM

「愛情」
題と関係ない。
ちょっと重いかもしれません。


2024.2.4

2024年は幼少期の辛い経験に向き合ってる。
カウンセリングに行き始めた。生きづらさが少しでも
楽になったらなと。
辛い、悲しいという感情を感じるのは惨めだから
認めたくないんだけど、あの頃生き抜いた小さい私、
私の人格、今大人の私が無視して、これ以上いじめちゃ
ダメだなぁって思った。(今まではこんな風に思えなかった、今日だけかもしれない。こう思える頻度が増えるといい)
まだあの頃の小さい私の人格をどう扱っていいか分からない
けど、少しずつ仲良くなれたらいいなと思ってる

11/27/2023, 11:50:44 AM

大切な人を思うと暖かくなる
僕はあなたにとって大切な人になれたかな?
辛いことも苦しいことも
乗り越えてゆくため
お互いに思い合って
歩いて行きたいよ

今日も話を聞かせて
明日は晴れるといいな

「愛情」

11/27/2023, 11:50:10 AM

『愛情』

愛情には様々な形があるように思います。
恋人同士の愛情や、夫婦間の愛情や、親が子供に抱く愛情や、ペットへの愛情などなど微笑ましく優しさに満ちた幸せに繋がる美しい愛情の形もあれば、ストーカーやDVや虐待などの歪んでどす黒い混沌とした愛情の形も世の中にはあります。

ギリシャ神話で、愛の神はエロスです。
エロスの母親はアプロデーテ(美の神)と言われ、うお座は魚に変身した、この二人の姿とされています。
しかし、一方でエロスはカオス(混沌の神)の子供との説もあります。

古代より、愛情は持ち方しだいで、混沌にも美しさにも通ずるものだと認識されていたようですね。

何千年経っても扱い方が解明されていない「愛」ですが、どうかみなさまは、優しく美しい愛情に包まれていますように。

11/27/2023, 11:48:17 AM

_____熱をだした。


覚えがある怠さにそっと体を起こした。
起こしたことによってガンガンと響き出した頭を抑えて体温計を手に取る。
ああ、熱なんて何年ぶりだろう。
ぼんやりと昔を思い出しながら体温計が声を上げるのを待つことにした。




ほとんど病気には無縁な人生を送ってきた。
病気にも、愛情にも無縁だった。…気がする。

父は短気な人だった。
何かあれば直ぐに怒鳴っていた思い出だ。
今思えば、あれば彼なりの感情表現だったのかも知れない。
ただひたすらに、自身の感情を主張することが下手だったのだろう。
………………そう思わせてくれ。いい話にして終わらせておきたい。


母は淡白な人だった。
ほとんど会話はなかった。
今も連絡は取っていない__というか、生きているやも分からない。
母と言っていいものか。
あの時、俺と彼女は縁を切ったというのに。

ただ、そんな彼女から唯一愛情を感じられたのが「風邪」だった。

極たまに体調を崩して熱が出た日。
極たまに無茶をして起き上がれなくなった日。
極たまに骨を折った日。
極たまに_____

そんな時、部屋には入りさえしないものの彼女はいつも。
ドア越しにコツリと、カットリンゴが入ったカップを置くのだ。
最初のうちは下手くそなカットだったし、翌日見てみれば指に絆創膏が目立っていたようにも思える。

段々とリンゴの形も整ってきて、絆創膏の数も減って行った。
そのうちに「床に伏せたらリンゴ」の形が板に着いた。


ピピピッ ピピピッ ピピピッ


「ん、」

重い瞼を開いて体温計を手に取る。

38.4度。ちゃんとした熱だ。
ああ、何か腹に入れないと。
そう思いながらグラりと揺れる視界と別れを告げる。

久々にリンゴを食べたい。
夢を見るのなら、出来れば、あの、ボロボロのカットリンゴを。


なんて。
扉の外には、なんの温かさもないというのに。




_________

音楽家、全くでませんでした!!!
皆さんも風邪にはお気をつけて。

_________






第2節 「ハッピーエンドのその先。」

11/27/2023, 11:47:51 AM

#愛情

愛情って難しい。

沢山注いでも届かないし、伝わらないこともある。
途中で歪んでしまうこともある。

伝え方が分からないことだってある。

愛情って難しい…

11/27/2023, 11:44:57 AM

それが、温かいのか、冷たいのか。他人のためなのか、自分のためなのか。そんなことは関係なく成り立ってしまうものなのに、なぜ、そこに普遍的な理想を押しつけてしまうのだろう。なぜ、縋ってしまうのだろう。その存在に気づかなければ、きっと、なくてはならないものだ、なんて思わずに済むだろうに。


/お題「愛情」より

11/27/2023, 11:43:29 AM

他の家と比べると、自分の家には圧倒的に
愛が足りていないと感じていた。
はっきりと輪郭を持ったのは、
中2の深夜、彼氏とメールをしていて
つい夜ふかしをしていると、
母親の叫ぶ声と父親の罵声が聞こえた。
心配で2階の部屋からリビングに降りると
ぐちゃぐちゃになった部屋と
慌てて体裁をつくろう両親がいた。

父は不器用というか昭和的な頑固な人間で
ろくに話さないくせ、癇癪持ちだった。
何を考えているかわからなかったし、
母とうまくいっておらず、
私は母のことが好きだったので父を悪だと思っていた。


愛が足りていない自分がいる気がして怖い。

そんな自分が誰かを愛し、
家族を作れるのか不安になる。

周りを見渡すとみんな幸せそうにみえる。

本当にそうだろうか?
以外と、それぞれ抱える問題があり、
何かしらは欠けながらも
その日その日を過ごしているものではないか。

今更父を好きになろうとは思わないが、
嫌いになろうとも思わない。
父に限らず、周りの人間全てに対してそうだ。
わざわざ嫌な人を好きになる必要もない。
それも1種の愛情だ。

好きな人には好きなだけの愛を注げばいい。

愛はかたちがないから計れない。
自分の好きなようにしたらいい。


「愛情」

11/27/2023, 11:43:10 AM

愛情

────ガタンゴトン…ガタンゴトン…

大きく揺れながら移動する列車の中。
風が冷たく空は灰色をしていた。

あぁ、思い出してしまう。

一年前の今日の出来事を───

今日は君の誕生日だ。
仕事を早めに終わらせて今まで
ゆっくり出来なかった分お祝いをしようと
ワクワクしながら家の鍵を開ける。

誕生日プレゼントを隠そうと
周りを見回した時、机に何かが置いてあることに
気づいた僕は訳が分からずに慌てた。

「もう一緒に居られない」
と置き手紙と婚約指輪が置いてあったのだ。

お互い仕事ですれ違いを繰り返して
幸せを感じることも少なくなったけれど
こんな終わり方は嫌だと
雨の中、足掻くように君を探した。

嫌だよ…戻ってきてくれ…
願っても君は何処にも見つからなかった。


〇〇駅 〇〇駅 お降りの際は────

目的地に着いた僕は手紙を取り出す。
明るい空色に淡い桃色のコスモスの封筒に
何度も書き直した跡が残ってる手紙用紙。

そこには今、君が住んでいる場所や
一年前の出来事についての謝罪が
書かれていた。

僕は直接会って話し合いをしようと
君の居る街に向かった。

けれど緊張もするし、やっぱり辞めようと思うし
まだ君が好きなんだという気持ちが混ざって胸が締め付ける。

この街は君が好きだった花や
付き合っていた頃によく食べていた料理。
君の好きなものがあちらこちらに詰まっていて
歩く度に彼女を思い出させるようで…

落ち着こうと近くにあったカフェに寄り
君と一緒に飲んでいた珈琲を注文した。

スケサ…ンデミテ…

後ろの席から話し声が聞こえる。
こっそり聞き耳立てみると、

「祐介さん!これ美味しいわよ、飲んでみてっ!」
「これこれ、紗良ちゃん、声が大きいよぉ~笑」

聞き覚えのある声、はしゃいでるような話し方も
信じたくなかったけれど
あの日の…置き手紙の理由が分かった。

珈琲が届いては急いで飲みその場を去った僕は
涙と共に変わらない君への愛を想う。

そうか…君は幸せなんだね、
もう僕は必要無い、
僕は君が幸せならそれでいい。

美味しかったはずの珈琲は
今はただ苦いだけ…

「今までありがとう、お幸せに」

11/27/2023, 11:40:57 AM

喜んでいたら、手を取り一緒に飛び跳ねたい。

怒っていたら、怒りに身を任せてしまわないように宥めつつ怒りの対象に鉄槌を下したい。

哀しんでいたら、一目散に飛んでいって「涙を流していいんだよ」と寄り添いたい。

楽しんでいたら、ともに楽しみながらあなたの笑顔を目に焼き付けたい。



…そうか、これが愛情か。





231127 愛情

11/27/2023, 11:39:27 AM

#愛情

忘れたいのに
愛 哀 会いたいなんて吐いて
吐き出せないままつっかえて

窒息しそうで失速で
なにもなんにも得ずまま
堕ちてった

11/27/2023, 11:39:13 AM

"愛情"

 今日は朝から、メッセやら通話やらで『おめでとう』と言われ、開院前だというのに押しかけてきてプレゼントを寄越してきて、しまいには『夜うちでパーティしよう』と勝手に提案されて、拒否しようと思っても既にやる空気だったので諦めて生返事で受け流してとっとと返した。
 それだけなら良かったものの、その後入れ替わるように来た患者数人に『おめでとう』という言葉と共に、小さなケーキやらキャンディやらノートやらを渡され──おそらくあいつらが言いふらした──、それが伝染して…言われすぎて閉院までに何人から言われたか覚えてない。
 その後は、うちにケーキやらお菓子やらを持ってきて、ようやく終わって帰ったのはついさっき。
 別の意味でヘロヘロで、もうこのまま寝てしまおうと思うくらい。けれど日記を書かなくては、明日も仕事があるから、と何とか踏ん張って書いてる。
 社会人になってから、いや…おそらくもっと前から、誕生日なんてどうでもいいと思っていた。今でもどうでもいいと思ってる。祝われる度に、正直言うと『俺の誕生日なんて、どうでもいい事なのに』と思う自分がいた。
 けど、『おめでとう』と言われたり何かを貰った時、顔には出ていない──と思いたい──が満更でもない自分もいた。
 誕生日を祝われて、こんな気持ちになった事は幼い時以来だ。
 そういえば、と一度ペンを置き、テーブルの上の丁寧にラッピングされたプレゼント達を見る。まだ中身を見ていなかった。一つひとつ丁寧に包装やリボンを解いて、テーブルの上に並べていく。
 淡い緑色の耳あて──無地だけど三十路越えにこれはちょっとキツいだろ──に、高そうなボールペン──一番実用的だけど、なんか使いづらい──、ピルケース──おそらく、これに頭痛薬を入れて使えという事だろう──に、兎のぬいぐるみ。しかも三つ。大きさは違うが同じ柄で垂れ耳なのも同じ──偶然だろうか、はたまた示し合わせて用意したのか、どっちにしろネタに走ったな?──。
 渡してきた時もパーティの時も『結構悩んだ』と口を揃えて言っていた。言葉通りに受け取るんなら、俺なんかの為に沢山悩んで探して見つけたのだろう。
 そう思うと、何故か自然と顔がにやけてしまう。頬を抑えても、にやけが止まらない。いい歳なのに、誕生日を祝われてプレゼントを見て、柄にもなくにやけるなんて、誰もいなくて良かった。
 あ、…。……俺以外の人間がいなくて良かった。

11/27/2023, 11:35:16 AM

憎らしいほど、愛している。

そんな言葉を言う人がいる。かくいう私もその一人だ。
女でありながら、他の女性の髪や瞳、その肌を愛している。

私は今日も凝りもせずに彼女と夜を明かす。

ああ、なんて辛いのだろう。
それでも愛してしまうことに心底腹が立つ。
愛を向けてしまうあの子に、大切なあの子に、牙を剥いてしまいそうになってしまう。……もう手遅れなんだろうけど。

行為の時には優しいあの子を怖がらせないように、あの子にとって都合のいい甘い言葉を囁く。
あの子にとってこれは毒であり薬なのかもしれない。

自分のこの薄汚い欲に呑まれて、あの子を愛して、どれくらいの日が経っただろうか。そう長くは無いはずなのに、1年はあったかのように感じてしまう。

やりすぎてはいけない。言葉を掛けすぎても、言わなさすぎてもいけない。
行き過ぎた先に待つのは、終焉だけだろう。

いい子なあの子のことだ。私が辛そうな顔をすると気遣う。色々と。

そんなことはしなくていい。あの子にはあの子らしく居てくれたら、私はそれでいいんだ。
いくら愛することが辛くたって、これで構わない。
この私が、綺麗なあの子を汚してしまったのに。
あの子が気にかけるほどの人ではないんだ。
私は獣だ。あの子を喰い殺してしまう。
自分ですら飼い慣らせていない。手から手綱を離しそうになってばかりだ。

その時が来てしまったらと思うと、私はとても恐ろしい。
だからこそここで辞めるべきなんだ。
終わらせるべきなんだ。
これ以上あの子を苦しめないよう。
どうか明るい道へとあの子が進めるように、とだけは願わせてくれ。
優しい人気者なあの子を、愛した内の一人からの願いだ。
私を過去のちょっとした遊びに巻き込まれたと思っていてくれ。
あわよくば、たまに思い出してくれるといいな。




『さようなら。またね。元気でいてね。』

貴女を殺してしまいたいと思うくらい、重い愛なんて、息苦しいだけよ。
私たちにはただでさえ生きずらい障壁があったのだから。
これでいいの。


さて、何も決めて居ないけれど、この後はどこへ行こうかな。

小さなバックに必要最低限の物を詰めて、大切なあの子との、苦しくも確かに幸せだった部屋を出た。


最愛の彼女が、その幸せな、幸せだった部屋で泣き崩れていたなんてことを知らずに。







「愛憎」 2023/11/27
お題に添えているかはわかりませんね。でも、私が好きな話を、好きなタイミングで、好きなように書いていきたいのです。

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