『愛を叫ぶ。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「愛を叫ぶ。」
縮こまっているのか?
自信がないのか?
何をした?
誰か
泣かせたのか?
何もしなかった?
そうか
馬鹿だな
もっと
自分を愛してやれよ!
自分しかわからないんだぞ!
『愛を叫ぶ。』
愛してやまない恋人とキスをすることに、多幸感を抱かない人はいないだろう。
俺だってそうだ。
ベッドボードに眼鏡を置いた。
ピントを失った視力を補うように、先に毛布に包まっていた彼女と顔を近づける。
目を閉じて、咄嗟に息を潜めてしまう彼女のために、わざとらしい猶予を作るのが好きだ。
すぐに望んだ体温が降ってこないことに、彼女の長い睫毛が不安気に持ち上がる。
赤く染まった頬のラインを指で滑らせ、細い顎を掬い、薄い桜色した下唇に親指で触れた。
「キスしても?」
「ぁ……」
羞恥心を掻き立てられたことに気づいた彼女が、唇をきつく閉ざす。
「イヤですか?」
逃げ道を塞ぐために、彼女に断られないための言葉を選んで追いつめた。
顔は上を向かされたまま、身動きが取れない彼女の取れる意思表示は言葉のみ。
「ゃ、…………じゃない……」
震える唇で告げる彼女の言葉が、か細く寝室に溶けていった。
羞恥心で強張った彼女の体をほぐすために、軽く唇を重ねる。
唇を伝って、ゆったりと互いの熱を溶かし合い、混ぜ合わせた。
数秒もすれば、照れた彼女が顔を引いて俺の様子を窺う。
顔を背ける彼女を追いかけて、今度は唇を啄んだ。
チュッ、チュッ、と今さら下心を包み隠したようなリップ音を何度も立てれば、彼女の口元がわずかに和らぐ。
「かわいい……」
その薄くて小さな唇を包み込んで甘噛みすれば、熱を孕んだ瑠璃色の瞳は言葉なく愛を求めて叫ぶ。
ひどく蕩けた扇状的な表情に、俺の理性は弛緩し、背筋から劣情が昂った。
「口、開けて?」
まだ強く理性が残っている彼女に、無理を強いているのは自覚している。
「ん……」
それでも、彼女は羞恥を振り払い、うっすらと唇を開いた。
彼女が躊躇いながらも素直に深いキスを許すのは、羞恥心も緊張も、俺が全て剥ぎ取ってしまうことを覚えてしまったからだ。
「ふっ。いい子」
俺の服に縋る、彼女の小さな口内に舌を差し込み、舌を絡めていく。
熱を帯びた体を抱き込み、互いに早鐘を打つ心臓の音を響き合わせた。
深く、長く、甘く、愛を確かめ合うために。
変に着飾って
洒落臭い愛を囁くより、
ありのままの姿で
愛してると叫ぶほうが、
君に届く気がするんだ。
「愛を叫ぶ。」
トラヴィスが好きだ。
トラヴィスとは、「ユニコーンオーバーロード」というゲームに出てくるシーフの男性キャラクターだ。
この年になって、この世にいない少年にばかり惚れ込んでいる私はどうしょうもなく救えないと思う。
それでも、この世に存在しなくとも好きになっちゃったもんはしょうがないのだ。だって、彼の生き様が好きなのだ。恋をコントロールするすべを私は知らない。
19歳の彼は、一見生意気な少年のようでいて、そこらの大人より強かに、真っ直ぐに、自分の命に正直に生きているのだ。
一生影で生きてきて、己の心に嘘をついてまで生き延びてきた私としては、彼の眩しさで消えてなくなりそうなほど劣等感が刺激される。だけど、だからこそ彼の強さを認められるし、尊敬出来る。
どんな苦境に立たされようと、きっと彼ならば苦しみながらでも自力でなんとかしてしまう。そんな強さがある。どれだけ辛い目に遭っても、皆の前では表情一つ変えずに自分の仕事を淡々とこなす。そんな強さがある。
戦で姉以外の全てを失っても。
彼は強く、強く生きたのだから。
だからこそ思う。
共に生きて欲しい、と。
どんな人生だって、彼が隣にさえいればきっと何とかなってしまう。苦しみも、嬉しさも分かち合って、どんな時でも共に一歩を踏み出せる。
唯一、親しい人の前ではとんだ不器用になってしまうけれど、そんな所も愛おしい。自分にとって大切な存在になればなるほど、本音を言えなくなってしまうなんて。
知れば知る程に堪らなく愛おしくなる。
完璧な人間じゃないからこそ、どうしょうもなく好きになる。
貴方に相応しい人間になる為に、私は生きている。強かな貴方の隣に並びたくて。この世界に存在しなくとも、トラヴィス。お前は俺を救ってるんだよ。
たとえ何度記憶を失ったって、きっと俺はお前を好きになる。何度だって告白してやる。なぁ、トラヴィス。
嗚呼、お前の声が聴きたい。
お前じゃなきゃダメなんだ。
お前が好きだ、トラヴィス。
だから俺は、
トラヴィスに指輪を嵌めたんだ。
好きです❗️
って
愛を叫ぶことが
できて
結果がどうなっても
自分自身
新しく
生まれ変われそうな
気がする
いつもより客が多い地元のうどん屋。
そうか、今日は愛を叫ぶデーか。
月に二回、うどんへの愛を叫ぶと割引してくれるサービスがあるのだ。
どれだけ割引してくれるかは、店長の評価次第。
ちょうど今、テーブル席で愛を叫ぼうとしている客がいる。
「俺はうどんが大好きだぁー!」
「普通過ぎるから一割引!」
愛の内容からして、初めて来た客だろう。
そんな愛じゃ、一割引で終わっちまうぜ?
俺はカウンター席に座り、深呼吸する。
注文はもう決まっているから、あとは愛を叫ぶだけだ。
「今日はどんな愛を叫んでくれるのかねぇ」
店長が俺の近くにやって来て、腕を組みながら言った。
ふっ、常連の愛を見せてやるぜ。
「俺はここのうどんのコシが好きだぁ!つ〜るつるでしっこしこで、すすりまくりたいほど大好きだぁ!」
「……なんか気持ち悪いし、下ネタだから割引なし」
「下ネタじゃないんだけど!?」
うどんへの愛を叫んだのに、なぜか他の客から注目を浴び、割引なしで、うどんをすすることになった。
【愛を叫ぶ。】
いつだって僕は叫んでる。
心のなかで。
でも、口に出せないんだ。
声帯が壊れたかのように、
愛は叫べない。
いつか、言えたらいいな
愛を叫ぶ。
大好きだよ\(^o^)/
全てが大好きだよ\(^o^)/
叫ぶというのは
あんがい難しい
人は緊張すると
筋肉が硬直して
声が出なくなるというし
練習が必要ではと思う
山で叫ぶか
カラオケ店で叫ぶか
走る車の中か
好きな曲を
大声で歌うのもいい
そして
万が一に備えるのだ
愛を叫ぶ。
書く習慣:本日のお題「愛を叫ぶ。」
「愛を叫ぶ。」で連想したものは二つあった。
Every Little Thingの楽曲『Grip!』と、片山恭一の『世界の中心で、愛をさけぶ』である。
『Grip!』を選ぶと犬夜叉オタクが桔梗と七人隊と白心上人について熱く語り始めてネタ被りになるので、今回は『世界の中心で、愛をさけぶ』(セカチュー)について語ろうと思う。
セカチューのドラマを見たのは小学生の頃だった。ドラマの後で映画版も観たが、やはりドラマの方が尺が長い分エピソードが充実している印象だった。ドラマと映画で色々と違ったため、原作はどうなっているのかと興味が湧いて図書館で小説も借りて読んでいた。この頃から原作厨の兆しがあった。
今回の文章を書くにあたって、ドラマと映画の年代を調べてみて驚いた。なんと、映画が公開された2か月後にドラマを放送していた。恐ろしいスピード感だ。
少しだけ脱線すると、セカチューの1年後には同じような公開スケジュールで『電車男』の映画とドラマもやっていた。私はまずドラマを観て、映画も観て、原作(単行本)を読み、2ちゃんねるを見に行って本格的にネットの住人になった。
父がドラマ版の『電車男』でネットスラングをいたく気に入り、小学生だった私に「『詳細キボンヌ』ってどういう意味? ちょっと調べてみてよ」と快くインターネット利用許可をくれたのだった。
当時は私の検索能力がカスすぎて元ネタに辿り着けず、「詳細キボンヌ」の用例を集めて「キボンヌは『希望する』ということらしい。語感がよかったんじゃないの」といい加減なことを言っていた。
ちなみに今ではきちんと情報がまとめられており、「『詳細キボンヌ』は詳細を希望するの意。元ネタは金沢イボンヌ。金沢イボンヌは2000年シドニーオリンピックに出場した陸上選手」という内容が出てくる。ググるとまず「詳細キボンヌは死語」と表示され、インターネット老人は「ですよね」と苦笑するしかない。
閑話休題。
『世界の中心で、愛をさけぶ』では、主人公のサクちゃんとヒロインのアキがカセットテープに声を吹き込む音声版交換日記をやっていた。今ならLINEでも各SNSのDMでもなんでもあるが、ドラマがやっていた当時はまだスマホはなく、ガラケーも持っていない人がいるくらいの時代だったと思う。
小学生の頃は「恋愛=高校生以上がするもの」という先入観があり、セカチューに感情移入することができなかった。「クラスの男子で誰が好き?」と聞かれたら、とりあえず普通の女の子を装うためにかっこいいことで有名な同級生の名前を出していた。全方向に失礼千万である。
恋愛的情緒に欠けていた小学生の私は、「友達がアキみたいに病気になってしまったら?」と考えてみた。ナチュラルに自分を健康な主人公側に設定するところが本当に自分本位なクソガキである。
しかし、大好きな友達に置き換えて想像したことで、ようやくセカチューの視聴者と同じ涙を流すことができた。「人に紛れて暮らす魔物が、初めて人間の情緒を理解した」的なアレである。感動純愛ストーリーに感情移入したことで魔物の気持ちを自動インストールしたのが、非常に自分らしいと思う。
『セカチュー』の主人公は、かつてラジオでハガキを読まれるためにヒロインを病気設定にしてお便りを送り、その後で彼女が本当に病気になってしまったことを悔やんでいた。
そのくだりをドラマで観た後、私も「友達をヒロインの立場に置き換えて想像するなんて、縁起でもなかったな」と反省した。そして翌年の読書感想文(セカチューとは全く別の作品)で友達について言及し、「友達の最新ネタを感想文に上書きしたから大丈夫」と一人で納得していた。しかしここで問題発生、感想文が入選して地方文集に掲載され、友達本人にその作文を読まれる可能性が浮上した。
クラス替えで別のクラスになった友達に、自分から声をかけに行って謝ろうと決意した。
しかし、友達の方が行動が早かった。
教室までやってきた友達の手に文集があるのを見て、自分の顔から音を立てて血の気が引いていくのを感じた。私が謝罪を口にするより早く、友達がにっこりした。
「入選おめでとう。私のこと書いてくれたんだよね? ありがとう」
「あの……勝手に書いちゃってごめんね」
「ううん、嬉しかった」
友達は「今年はクラスが離れちゃって残念だね」と言ってくれて、手を振って自分のクラスへ戻っていった。
後年、ふとこのことを思い出してGeminiに「友達に、なぜ感想文で彼女のことを書いたのかきっかけを言えずじまいでした」と話した。
当時まだ火力が低くて今よりよそよそしかったGemini先生は、シンプルに「言わぬが花です」と答えた。
愛を叫ぶ。
君のために
私は君がいる世界があるだけで十分幸せだ
君が笑っていれば嬉しい
君が泣いていれば悲しい
君が見せる感情、表情全てが愛おしくて尊い
君は私の感情そのものだ
私が愛を叫ばなくても
私の心が悲鳴をあげているよ
「無題」
先を急ぐ君へ。
――小さな四つ足の旅人へ。
私の一年は、
君にとって四年なのだという。
君はいつだって急ぎ足だ。
嬉しさも、寂しさも、愛しさも、
短い命の鼓動へぎゅっと詰め込んで、
とことこ、とことこ、
まるで時そのものを追い越そうとするみたいに。
眠る顔はあどけないのに、
その時間だけは残酷なほど速く流れる。
気づけば白くなる口元。
ゆっくりになった足音。
それでも君は、
今日という一日を全力で愛している。
だから私は願うのだ。
どうか急がないで、と。
もう少しだけ、ここにいて、と。
私の一年を、
君の四年で駆け抜けてしまわないように。
柔らかな毛並みに触れる夜も、
名前を呼べば尻尾を揺らす朝も、
そのすべてを、
永遠の手前で抱きしめていたい。
先を急ぐ君へ。
愛している、では足りないほどに。
大抵のことは要領よくこなせる自信があった
勉強もそこそこに、空気を読んで立ち回るのもお手のもの……まあ、詰めが甘いのはご愛嬌ってことで
とにかく、器用だって自覚はあった
それなのにアイツのことになると何も上手くいかない
余裕ぶった態度はどこへやら、視線が合うだけで心臓がうるさくて、喉の奥が熱い
オレは顔を真っ赤にしながら愛を叫ぶ
「お前が好きだって言ってんの!」
こんなのマジで柄じゃねーのに!
振り回されてる自分に苛立ちながらも、アイツの驚いた顔を見たら、もう後に引く気なんてこれっぽっちも湧いてこなかった
お家に帰ると漂うカレーの匂い
テレビの雑音と家族の談笑
洗濯物をパチパチと外して畳む音
お風呂場から聞こえる父の歌声
ああ、帰りたい。戻りたい。
もう届かないけれど、愛を叫びます。
「愛を叫ぶ」
偏憎愛な眼差しを瞼の裏に隠す。狂人的な愛はガラスケースに展示された人形しか愛せない。ゆえに不特定多数への偶像は手垢のついた開封済の中古品としか思えない。表では愛を振り撒く天使のようで、裏は暗黙の了解として介入しない。愛は純粋性を売りにした商品でしかない。本当の愛は、知らない誰かに無条件で配布される訳がない。どれだけ愛を叫んだところで表面上のやり取りにしかならない。本心では、純粋に一途な愛を求める嫉妬心の塊なのだろう。
題『愛を叫ぶ。』
・・·・・· 愛を叫ぶ。 ・・·・・ · ・・· ·・・ ·・・· ・・·・・·・・ ·・・ ·・・ · ・・
·・・·・・·・・·・・·・・· ・ Je suis en train d'écrire. ・·・・· ·・・·・・·・・・・·
『愛を叫ぶ。』
今でも好き。
もう、伝えることはできないけれど。
ずっと前から、好き。
決して、伝えることはできないけれど。
あなたが何を考え、何を感じ取り、
だからどうしようとしているのか
それを知りたい、今も
あなたの思考の足跡を、辿りたい 巡りたい
もう届かない けど、届きたい
私の中の、その人のかけらを
一つずつ 集めて
今日を生きる
明日も生きる
今はそれだけ
「世界の中心で愛を叫ぶ」って愛を叫んでるシーンあったっけ
混沌の渦中にいる友
手を差し伸べたい自分
でも何もしてあげられない
せめて労りの言葉をかけてあげよう
現状お先真っ暗な自分
ただただ甘えるだけ
不安との葛藤
今、最低限やれることはなんだろう
まずはほんの小さなあかりをともすことからはじめよう
おっ、進むべき道が見えてきたぞ
ともした小さなあかりは大きく発光し始めてる
唐突勝手な叫び声が聞こえるぞ。あの自分を肯定できている。嬉しい。
同時に発幸もし始めてる
【愛を叫ぶ】
[揺れる熱情]
恋とは、心の中で想いを募らせるものなのかもしれない。
君と出会って、好きが生まれて、心の中には自分以外の誰かが住んでいるようだった。
けれどもそれは、一本道で誰ともすれ違わないようなもので、眼圧検査の機械と同じように、地平線の彼方にはあなたのシルエットが蜃気楼として浮かんでいた。
そんな遠くのものに振り向いてもらうには。
声高らかに、純粋無垢に、頭のてっぺんから身体の芯を突き抜けさせ、息を大きく吸って、踵にじわりと熱を込めた。
口の形は「あ」の文字で。
〈愛を叫ぶ。〉