『快晴』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
世の中矛盾だらけ
楽して働いている人のほうが
なぜかイキイキしてみえる
一生懸命遅くまで働いている人は
なぜだかモヤっとする
仕事は楽している人より出来るし
信頼も勝ち取れている
だけど、なぜだろう
幸せかって考えると
なんだかモヤっとする
快晴なのに
気持ちはモヤっとするの
世の中は間違いだらけ
本当はもっと自由でいたい
快晴の定義はゼロから雲1割以下、多少雲あっても快晴。2割はダメ、らしい。ゼロは日本晴れとも言うですって。
じゃ黄砂は? クソ霞んでるけど雲ない黄砂来てる日は? ビル霞んでるし空はなんか薄ぼんやりしてるし、水色にグレー足したみたいな、雲のない日だけど快晴とは意地でも呼びたくない場合は?
この場合の天気の呼び方を求めよ。ただし本日は黄砂、以外とする。
快晴
何処迄も何処迄も広がる青空。今にも落ち込んで溺れて仕舞いそう!
どこまでも、どこまでも。
ただ一色に染められたセカイ。
上も下もないような、右も左も解らないような。
そんなセカイが、突然現れたとしたら、きっと恐ろしくて仕方ないのかもしれない。
けれど、そんなセカイは意外にも身近で。
場合によっては、幾度も目にしているのかもしれない。
当たり前すぎて、恐怖も感じない。
ただただ、美しいと、素晴らしいと称賛して。
心が澄んでいくようだ、なんて、言われてるセカイ。
”快晴”
そのセカイに堕ちた時、きっと真逆の思いを抱くのかもしれない。
快晴
快晴
哀しいくらいに
澄んだ青空は
僕を嘲笑う
そうやって、僕に
貴方を思い出させる
快晴は気分を上げてくれる
雲ひとつない空を見ると
何かいいことがある気がして
少し嬉しくなる
普段は下を向きがちだけど
快晴の空を見るためなら
上を向くのもいいのかも
#快晴
雨の日はなぜだか憂鬱になる
今日もそうだった。
雨と一緒に涙を流した。
ぽたぽたと
一粒また一粒落ちていく
涙と雨水が混ざって足もとには
水溜まりができていた。
気づいたら傘の必要はなくて
灰色だった空は光が差し込んで
青色が灰色を違うところに連れ出して
顔を上げたらそこには
大きな七色の橋がかかっていた
それを見た私は
さっきまでの憂鬱さはどこにやら
吹きとんで
橋を眺めた。
快感ってこのことを言うんだな
お題[快晴]
No.26
「快晴」
僕の空はいつも暗く澱んでた
どんなに晴れた空でも
どんなに明るい音楽も
僕の心が晴れることはなかった
雨が降る時もあった
傘は持っていなくて
雨宿りする場所もなかった
そんな冷たい日々に
太陽は突然顔を出した
僕は言葉を失った
目の前に例えようのない
美しい君がいた
君は傘を差し出し
雨宿りもさせてくれた
君が僕に笑いかける度に
僕の心の雨は止んでいった
君が僕に話しかける度に
僕の心の雲が流された
君が僕の手を握る度に
僕に笑顔が戻ってきた
君のおかげで僕の心は
すっかい快晴だ
今度は僕が君の心を晴れにする
雲ひとつ残さない快晴に
快晴
泣きたくなるくらい辛い時
叫びたくなるくらい腹が立った時
考えるのが嫌になるくらい悩んでる時
ふと雲ひとつない空を見上げると
私が想うあの人は今何をしてるだろうか
こんな晴れた日には何をしようか
といつの間にか楽しいことを考えられる
そんな天気がずっと続くといいな〜
快晴
下を向いて歩いてきた。地面はかわり映えがなく、道端咲く花ばかり見慣れていった。
特段気分が落ち込んでいるわけではないのに、下を向いているからか、なんとなく心が晴れなかった。
少しえぐれたような地面に溜まる水が空を反射して映す。雲一つ見えないそれが本当なのか確かめたくて、顔を上げた。
広がる空は青空で、雲一つないそれはまさしく快晴で。
それだけで、曇っていた心が少しだけ晴れた気がした。なぜだか嬉しくなるようなそんな気持ちがじわじわと広がって、自然と口角が上がる。
ああ、たまには上を見るのも悪くないのかもしれない。
街を包む汚れた空気やモヤモヤした気持ちも、
昨晩の雨で流れてしまったみたいだ。
丸ごと洗濯したかのように爽やかで、
くしゃくしゃで汚れた自分の靴が逆に目立つくらいだ。
ここを離れて随分と経ったような気がする。
どのくらい帰っていないのかも、
なぜ出ていったのかでさえも
わからなくなってしまったのだから。
でもこの和菓子屋は変わらない。
通り過ぎてすぐの不動産屋も、その向かいの花屋も。
そうそう、古い薬局のある交差点を左、
二本目の路地をすぐ右に入るとそこに二階建ての我が家が
なくなっていた。
快晴の空が虚しく広がる更地。
…私はいったいここへ何をしにきたのだろうか。
そもそもここはどこだろうか。
老人と街
テーマ 快晴
快晴だな、今日は一段と晴れてる
いつも雨ばかりなのに
急にどうしたんだろう
洗濯日和だね、洗濯を干そう
いつもは家の中で干すけど
今日は自然の風で乾かせる
久しぶりに鳥が鳴いてる
動物たちも嬉しそう
動物達が嬉しそうにすると私も嬉しい
今日1日、いいことが起こりますように
東の空に朝陽がのぼり
新しい”今日”が始まった
昨日亡くなった人の”今日”でもある
空は快晴
深呼吸
気持ちいい
生きてる
”今日”に感謝
毎日、毎日。
悲惨な事件はニュースとして私の耳に入ってくる。殺人や強盗。聞かない日はないのでは無いのか?と言うほどよく聞く。朝、事件のニュースを聞くと私の心は暗くなる。
「快晴」
それでも天気は快晴で、鳥のさえずりが聞こえる。今日も自転車で目的地に向かう。あぁ、風が気持ちいい。
今日は雨が降ってしまえと思ってた。
なのにムカつくぐらいソファから見える空が眩しかった。
雲一つ無かった。
せっかく天気良いんだから今日はお出かけしましょう!
笑顔のアナウンサーの声が聞こえてくる。
せめて空模様ぐらい私に寄り添ってよ。
晴れの日がなんだ、
みんながみんなが天気で心動かすと思うな。
差し込む光が鬱陶しい。
カーテンを閉める。
でも隙間から光が入ってくる。
頭から布団を被って隠れる。
今は、光を浴びたくない。
#快晴
あつい光に 目が眩んで
見つめるスニーカー 固結び
無慈悲な朝が 僕を睨んで
右左 全部行き止まり
雲の陰ひとつ無い空に
走る飛行機雲さえノイズなら
僕の声、身体、思考まで
ひなたに消えてしまうだろう
快晴 溶かすボーダーな心
太陽になら殺されてもいい
燦然 燃やす夜鷹の翼が
灰になって僕の頬に触れた
―快晴
快晴
休日、早く目が覚めた。カーテンをあけると快晴。
今日もいい一日が始まるぞって気合いをいれ、
ベッドを出た。
もろもろ用意をし、仕事に行く。
今日も平和に仕事が終わればいいなと思う。
病気の主人公の気分が暗くなる描写があります。短いですが明るい話ではないので、苦手な方は避けるか、超元気!な時に読んでください。
小さくひらいた襖が外から光を招いてうすら明るい和室に踏み入らせている。
清潔に保たれた布団の中から、顔までは伸びてこない光線ごと細長く切り取られた庭を見ていた。
快晴の午前のなかばに、いくつかの気配が近づくたびに息をしぃっと吐き出して、つぎは赤子よりも柔らかく吸う。どうか、だれも通りませんように。
「調子はどう?」
「……最悪だよ」
「そうかな。昨日より元気そうに見える」
気配は外から「素人目だけどね」、と付け足す。襖が動くのと同時に空気が巻き込まれるように換わって、そこに跪坐した、湯気の立つ膳を持った美丈夫は八の字眉で笑っていた。
時間通りだ。それが近づいてくるのを待つしかなくて、もどかしくて、苦しい。
ゆっくり背に差し込まれた手を本当は払いのけたい。それらを知っているからこの男は最低限しか手を貸さず、私はこうして苦痛を長引かせながら体を起こす日々だ。
扱いが気に食わないのだと苛立ちのままに振る舞うのも飽きた。
それでもふう、ふうとレンゲの粥を冷まして、差し出されて。どうしてもそれが口にできない。
徐々に顔を伏せてついにはうずくまった私の背を支える手が、やがて宥め、摩るようになる。食器を置く音が響く。むなしい音色に、ほど近くのいくつかの気配が揺れた。
私が嫌って遠ざけただれもかれもが、私を案じて近くの部屋に居るのを知っている。
みっともなく縋ってしまえば、みんなはまるで仏かと思うほど慈愛の顔で抱きしめてくれるだろう。暗く深い泥の、しかしごうごうと燃え盛る自我が足を引っ張らなければとっくの昔にそうしていた。
それは先は見えてもただただ遠い道のりの地獄だった。
胸の内をすべて透かし通すような光が襖から伸びていて、強い日差しだけがまるで蜘蛛の糸だった。
「快晴」
雨が大好き
音が匂いが
全てが好き
でも
あなたと出会うなら
快晴の日がいい
空に浮かぶ雲が
とても気持ちよさそうで
太陽が微笑んでいるようで
これから始まる一日が
どんなに良いものなのか
教えてくれる
【快晴】
カーテンを開ければ、冴え渡るような青空が窓の外に広がっていた。雲一つ存在しない、一面の青。晴れやかで美しい光景のはずなのに、何故だかその澄んだ青さが、私の胸をひどく締めつけた。
「白鳥は哀しからずや空の青――」
君が好きだと言っていたフレーズを、思わず口ずさんだ。ああ、この続きはなんだっけ。いつも呆れたように教えてくれた君の声は、もうどこにもない。
ただ、そう。結局僕たちは世界に一人きりなんだよと、そう諦めたように微笑んだ君の横顔を、ぼんやりと思い出した。
私はほんの少しでも、君の救いになることができたのだろうか。今日とよく似た快晴の日、長い闘病の末に眠るように旅立っていった君の、手のひらの温度が指先に蘇った。
君と出会った中学生の頃の教科書を、本棚から引っ張り出す。パラパラとめくれば、目当てのページはすぐに見つかった。
(――海のあをにも染まずただよふ)
印刷された活字を、そっと指でなぞった。波の音をイヤホンで聴きながら、病室の外に広がる青空を眺めていた君は、果たして何を思い、何を願っていたのだろうか。
今となっては誰にもわからない答えを夢想しながら、君が愛用していた青い栞を、手元のページへと挟み込んだ。
(若山牧水『海の声』より引用)