『快晴』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私の目の前に見えるのは
雲ひとつない青空。
まるで、あの人の目を初めてみた時みたいな
光の灯った、碧色。
私の心象とは裏腹に、
春の空は腹立たしい程に快晴で。
嫌味の様に照り付ける陽射しは、
私の醜さを露わにするように思えた。
足早に消えよう、暗がりへ帰ろう。
家路を急ぐ、足取りは重く。
疲れた頭は要らないことを思い出す。
美しく思えた日を、
幸福と思えた日を。
そういえばさよならも言えなかったな。
要らないことを思い出す。
心象とは裏腹に、春の空は快晴で。
祈りの言葉を探してる。
それは思い出せなかった。
#快晴
お題/快晴
晴れ渡る青空に、君の髪が煌めいた。眩しい太陽が照りつける。君は笑って僕の先を歩いた。
「暑いね」
「……そうだね」
僕は溶けかけたアイスを一口齧りながら、楽しそうにはしゃぐ君を見つめる。
こういうのもたまには悪くないな、なんて、柄にもないことを思う。
「楽しそうだね?」
「それは君でしょ」
前を歩く君を追いかけながら、僕は返した。
「いーや、きみもだよ」
その言葉に思わず顔をあげると、鼻先が触れそうなほどに近い距離に君の顔があって。驚いた僕に、君は、言った。
「好きだよ」
溶けたアイスが地面に落ちる。熱い顔は、きっと気温のせいだけではなくて。それを誤魔化すように、僕は「暑いね」と呟いた。
快晴という言葉を知ったのは小学生の頃の運動会で、高い秋の空と砂のにおいが思い出
あなたのことを思ってるなら、今すぐにでもこの部屋から追い出して他の女を探させるわ。将来のないわたしを愛しても無駄だもの。でも、それをしてないの。意味分かるでしょう。自分勝手なの、利己主義なの。
違うよ。あなたはおれを愛してないってわけ?
あなたを愛しているから、わたしはあなたを突き放すべきなのよ。でも、それができない……できないの……
……おれがあんたのそばにいたいって言ってんなら?
苦しむのはわたしじゃないの。あなたなの。
やっぱり、あんたは自分勝手かも。
ごめんなさい。あなたのために、わたしはこんなことすぐにやめるべきなのに。きっとわたしは後悔するわ。あなたも今より満足した生活ができるはずだわ。自分で言うのもあれだけれど、あなた、わたしのことが好きすぎるんだから。
それなら、おれの方が自分勝手だよ。あんたがおれを捨てるのは、そりゃ難しいことだ。それができないんなら、おれがあんたの元からいなくなりゃいいだけだし。でも、おれだってそれをしていないだろ。そうした方が、あなたのためにもなると知って、あなたがそれを望んでるのによ。
……
おれたちゃ自分勝手なんだ。だから、ちょうどいいでしょ? 変なこと考えてないでさ。こんな快晴の日に、そんな話は似合わないよ。
次の曇天なんて、だいぶ来ないって知ってるくせにね。
こんなおれの暴論に笑ってくれるあなたが好きだよ。
快晴だから、快晴だからさ。全部許せちゃうんだよ。
[快晴]
「明日晴れるって!」
スマホの天気予報を見て、彼女は嬉しそうに振り向いた。
ご丁寧にスマホを印籠のように掲げて、見せつけてくる。
そこには笑顔で輝く太陽の絵と、降水確率0%の文字がある。
「そうだねえ。晴れだね」
「なんでそんな棒読みなのさ! せっかくなんだから喜ぼうよ」
「いやだって。君、雨女だし」
絶対雨に降られるという事実を指摘すると、彼女は「そうだけどー」と頬を膨らました。
「大体さ」
私は明日行く場所の特集が組まれた雑誌を、同じように掲げて見せる。
「ここ、全天候型だから気にしなくて良いんだよ」
「そうだね。うん」
えへへととろけるような笑顔をこぼす彼女に、うんうんと頷く。
そう。私達の楽しい予定を天気に。いや、彼女の能力に左右される訳にはいかない。
だから、必死でここを探したのは。絶対に秘密だ。
「快晴」
なんかもうみんなきらきらしてるし
快晴人間に憧れと嫉妬だらけの私
いまだに炬燵出しっぱなしで潜り込んでるし
落ち込むわー わかっちゃいるんだけどさ
そんなどんより人間もいるんだよー…って
うわあ……「快晴」のお題なのに……
なんかみんなごめん
梅雨の時期。
今日は珍しく快晴だ。
空が晴れてると心も明るい。
梅雨の時期は雨が殆ど。
だから晴れの日は嬉しい。
快晴だともっと嬉しい。
こんな日は外に遊びに行こう。
友達誘って出掛けよう。
家族とでも楽しいな。
犬の散歩も何時もより楽しくなっちゃう。
海に行ったり、川遊びをしたり、プールに行ったり。
山へ行ったり、ピクニックしたり、お昼寝したり。
色んなことが出来ちゃう。
あーあ、早く梅雨が終わらないかな。
雨は悲しくなっちゃうや。
雨は神様が泣いてるって友達が言ってたな。
梅雨の時期は悲しいことがあるのかな?
お題〚快晴〛
澄んだ空色が好き
子どもの頃、
絵の具で空色を作ろうとしたことがある。
色んな色を少しずつ青色に混ぜていった。
色々な色が混ざると黒に近くなっていくよ
先生にそう言われたとき、
衝撃的だった。
色んな色が混じると虹色みたいに
綺麗な色になると思っていたから。
そんなことを思い出す空色…
快晴の空が見たい。
清々しく生きたい。
テーマ「快晴」
空は青く、陽の光は鮮やかだ。ぎらぎら、ぎらぎら。風は吹く吹く、空を舞う葉。今日は、洗濯日和だ。
【快晴】
雨は四十日四十夜降り続いた。
珍しいことではない。今は薄くなった雲の向こうに日差しが滲んで見えるけれど、雲はまたすぐに黒く、厚みを増して、雷鳴を轟かせるだろう。やがて大粒の雨が世界に叩きつけられる。
僕は君に会いに行く。
硝子壁の通路の向こうの森は半ば水に沈んで、一メートルはあろうかという魚が樹々の間を悠々と泳いでいる。鈍い金色の鱗が不意にきらりと光った。雲の隙間から日が差している。
雲が切れて空が晴れ渡る時、世界は終わると君は笑った。ねえ、世界の終りをみたいと思う?別に、と僕は答えた。世界なんて終わろうと始まろうと。
僕は君に会いに行く。
古いアパートの錆びた階段を上る。滴った汗が首筋を伝う。いつもより気温が高い。古ぼけたドアをノックして返事を待つ。鍵がかかっていないことは知ってる。やがて僕は軋むドアノブを回し、室内に足を踏み入れる。振り向いた君の笑顔を、窓から刺した光が暗く覆った。
世界なんて終わろうと始まろうと。何度でも、僕は君に会いに行く。
君に、会いに
快晴
私は雨というか傘が嫌いだ。
人類の進歩に合ってないくらいのしょぼさ。
でも傘以外雨を避けるすべが見つからない。
傘に勝てる日はくるのかな?
快晴
最近は心の中が快晴にならない。
どうしてだろう。
あっ。
君が隣に居ないからか、
今更 気づくなんてあまりにも遅すぎだ。
もう一度,快晴に__
本当に久しぶりに先生に会えた 制服姿初めてだったの
「どーですか?」って聞きたかったけど勇気が出なかった
でもあの優しい目がやっぱり好きなの しっかり目を見て話してくれて笑ってくれてどうしても思い出に出来ないの
帰りには私の方を見て「さよなら」って言ってくれた 何処かでまた明日会えるってそんな気がしちゃうの
もしもの事だけど私が成人してまだ忘れられなかったら隣に居てくれますか?
快晴
快晴はテンションが上がる
次の日が雨マークでもいいや
澄みわたる天まで届く快晴に顎を持ち上げ思いを馳せる
#快晴
待ちに待った快晴に、思わず顔が綻んだ
こんな日のために造った天文台に登る
午前2時、大地は闇に包まれ、空には光が輝いて
遥か彼方の星の間に
君を乗せた船が浮かぶ
(快晴)
快晴は、数年前に引退した。
130年勤め上げ、いなくなった後は大丈夫かしらん?などと考えてみたものの、晴れがいればみんな十分のようであった。
快晴というのはまさしくよい天気だ。
一面紺碧の昼は胸をときめかせる。
一面群青の夜は心を穏やかにする。
さて、引退したことだし、砂浜で青の境界を眺めながら太陽を浴びてみようか。それとも木々の中で静かに夜空の宝石を鑑賞しようか。
本日の"雲ひとつない"晴れの仕事ぶりには、快晴翁も大変満足だ。
🍅🍅
よく晴れた日には
正直…
仕事しとる場合か?
と考える
それはもう頻繁に
こんな日は
ドライブに出掛けて
青い海青い空のもと
テラスでランチ
あなたもわたしもニコニコ笑って
二人で砂浜を歩いて
初夏の息吹を楽しむ
とか、大妄想大会
あ〜
次の週末は快晴だといいな
『アオの双子(あおのふたご)』
夏、あっつい。
梅雨も開けてそろそろプール開き。
ボランティアで参加したプール掃除に行く。
ぽちゃん
「?」
足元を見ると小さな青いスライムのようなものがこちらを見ていた。
「みみみ……」と鳴く不思議なスライム。とりあえずここでは隠しておくことにした。
「それじゃーお疲れ様ー」
ワイワイガヤガヤ、各々が帰って行く中僕はさっき隠したスライムを見る。
「みみみみ……」なんだ、腹でも減ったのか。サンドイッチでも食わせるか。
昼飯用に残しておいたサンドイッチをパクリと一口でスライムは平らげた。
「………」「みみ……」……「バカ野郎」「んみ」
このスライム、バカだけど何か似ている。誰かに。
「みみみ」と鳴くので、名前は「みん太郎」にした。僕の名前も太郎だし。
その後の一ヶ月間。僕はそのスライムと過ごすことにした。
「みみみみ……」これは腹が減った合図だ。
「ほらよ」「んみ!」……おかしい。少し前まではハムが好きだったのに最近はハンバーガーしか食べてくれない。
「お前、僕と食の好み似てきてない?」「んみぃ」……まぁ、いいんだけど。
夏休みがそろそろ始まるそうで、またプール掃除をしに行くこととなった。
「お前ーついてくんなよー」「んみぃ!!」めっちゃついてこようとする。ウザい。
「ハンバーガー買ってくるからおとなしく待っとけよ!」「んm」ガチャン
遅れそうだったので急いで鍵を閉めて走り出す。あいつちゃんとまってるかな。
「ほーいじゃあそろそろ終わりだーお疲れなー」
意外と早く終わった。更衣室で着替えよう。
ガチャ「んみみ!!」……ん?「あっ」案の定あいつは家を抜け出したみたいだ。
「みみみ……」「なんだまた腹減ったのか。ちょっとまt」
「み、み、ミ、身ガホシイ」……「は?」
ぽちゃん
あれ、ここどこだ……目線が低いてゆうかからだがぬるい?
「あ、アオくーん!」「はーい」……アオって誰だ。てか、僕は、誰、だ、
何だか、腹が、減った……「みみみ……」
あれ、空って、あんなに、アオカッタッケ。いつにもマシテ快晴ダナ。
お題『快晴』