忘れたくても忘れられない』の作文集

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忘れたくても忘れられない』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

10/18/2023, 5:28:10 AM

忘れたくても忘れられない

私はもうすぐ還暦になるが、小学生低学年の時、授業中にお漏らしをしてしまった事が、どうしても忘れたくても忘れられない思い出だ。それで、誰かに虐められたとか馬鹿にされた等、全く無かったが、何故かその事を思い出すと、恥ずかしくなり、今でも後悔してしまう。なんであの時、勇気を出して先生にトイレに行きたいと言えなかったのか、せめて隣の友達に言っていたら何とかなったのではないかと、今でも真剣に考える。
ふとその事を思い出すと、大きな溜息が出る。頭を抱えたくなり、抱き枕にギュッと顔を埋める。
タイムマシンがあったらあの頃に帰って
「先生!トイレに行ってもいいですか!?」
と、手を挙げて訴えたい。
そしたら人生が変わっていたかも?
いや?決して悪い人生ではないけれど、何かが変わるような気がする。
皆んなそんな些細な、忘れたくても忘れられない思い出ってあるのでしょうか?
ないだろうなー、、、?

10/18/2023, 5:11:48 AM

知らない女性の名を

私宛のメールに紛れ込ませてしまった

貴方の過ち


言い間違えだったのか

うまく言葉が発せられなかったのか

切ない吐息と共に

二文字目からは別の名をこぼした

貴方の過ち


どうか

私の名は

他の人の前には現れないよう 願う

10/18/2023, 4:55:46 AM

全て台無しにしてしまってごめんなさい。
色々やってくれてたのにすみません。

10/18/2023, 4:54:30 AM

【忘れたくても忘れられない】

 ベランダでのんびりとコーヒーを嗜むのが、私の至福の時間だった。
 朝日はまだ顔を出したばかりで、ひんやりとした空気が肌を撫でる。寝間着のままだったので、上に何か羽織るものを、と部屋に引き返そうとした時、視界に何かが入り込んだ。
 私は外を振り返って向かいのマンションを見つめる。やはり何かが動いている。さらにじっと目を凝らすと、そこには女が髪をなびかせて立っていた。私が五階に住んでいるので、彼女は七階あたりの住民だろう。
 同じく寝間着姿の女は、私に気がついたのかこちらへ微笑みながら手を振ってくる。よく見るとなかなかの美人だ。私も気分が良くなって手を振り返す。ここから始まる恋愛もあるのかも、と心が踊りだした矢先、彼女がベランダの手すりに足をかけ出した。
 咄嗟のことで声が出なかった。
 彼女の視線は尚もこちらを見つめている。距離があって本来なら見えないはずの瞳の奥まで、そのときはなぜか見えた気がした。
 瞳の中に潜んでいたのは闇よりも深い漆黒だった。そこには漆黒が飼われていた。それが彼女の笑みを特段不気味なものへ昇華する。私は彼女の準備が済むまでの間、その瞳に魅入られていた。
 準備が整うと、彼女は声も出さず空中へ飛び降りた。
 直後、嫌な音がこだまする。
 私は震えてまともに動かない手で、なんとか救急の番号へ電話をかけるのだった。
 あの時の彼女の瞳、響き渡った肉塊が弾ける音は忘れたくても忘れられない。
 あれ以来、私はベランダへ出ていない。外を見ると、脳裏にびっしりと染み付いたあの映像が、事細かに再生されるのだ。

10/18/2023, 4:24:44 AM

「忘れたくても忘れられないもの」が今回のお題です!
私、ひなたはこのお題を聞くとなんだか恥ずかしいこととか失敗したこととかもたくさん思い出すのですが、1番最初に思い出したのがお姉ちゃんとのことです。
今は、もういないのですがお姉ちゃんとの最期に私は何も声をかけなかったんです。
あの時が最期になる、だなんて思わなかったんだからと言われればそうですけど、お葬式の時にも私は何も言えなかったんです。
いろいろあったから仕方がないって自分のことを思うところもあるのですが薄情だなーとか思うことも…。
ときどきお姉ちゃんとのことを今でも思い出します。
薄情で弱い部分の私のことなんて忘れてしまいたいんですが、それも含めて思い出します。
まぁ、それが私なので仕方がないです。

さてさて、なんだか暗くなってしまいました。
亡くなった人のことを話すのは悪いことではないですが悲しくなってしまいやすいですね。
忘れたいことではなくて忘れたくないことを増やすために今日も私は生きますよ〜‼︎

10/18/2023, 4:22:57 AM

忘れたくても忘れられないと、泣きじゃくる彼女をそっと抱き寄せる。
 彼女に巣くう苦しみの全てを、僕が分かってあげることはできないけれど。
 忘れたくても忘れられないものが、少しでも記憶の隅に薄れればいいと。

 僕は彼女の背中に回した腕にぎゅっと力を込めた。



【忘れたくても忘れられない】

10/18/2023, 4:22:24 AM

「5月9日あたりのお題が『忘れられない、いつまでも。』だったな」
前回は香炉の香りをネタにして、「忘れそうになった頃、また特定の場所から香ってくるので、いつまでも忘れられない」って構成にしたが、普通に今回のお題にコピペしても全然バレなそうだわな。
某所在住物書きは己の過去投稿分を辿り、一度ニヤリ閃いた。「ズルができる」。
問題は、地道に根気よく5ヶ月分辿ればそのズルがバレること。

「ガキの頃、某シマウマ社の香るボールペンが流行して、その香りはなんか、忘れずに覚えてるわ……」
記憶ネタの第2ラウンド。今回は何が書けるだろう。物書きはふと思い立ち、机の引き出しを開けた。

――――――

昔々のおはなしです。まだ年号が平成だった頃、2010年のおはなしです。
春風吹く頃、真面目で優しい田舎者が、雪降る静かな故郷から、東京にやってきました。
今は諸事情あって、名前を藤森といいますが、当時は附子山といいました。
人間嫌いか厭世家の捻くれ者になりそうな名字ですが、気にしません、気にしません。

「すいません。ご丁寧に、道案内までして頂いて」
これからの住まいとなるアパートへの、行き方がサッパリ分からぬ附子山。
たまたま近くに居た都民に助けを求めたところ、「なんなら一緒に行ってやる」との返答。
後に、附子山の親友となるこの都民、宇曽野は、ウソつきそうな名字ですが、とても良心的な男でした。

「地下鉄の乗り方は」
興味半分、退屈しのぎ四半分に、親切残り四半分で、ナビを引き受けた宇曽野。
「大丈夫か、それとも、説明した方が?」
宇曽野は婿入りの新婚さん。この日も愛する嫁のため、外回りの用事やら手続きやら、なんなら重い物の買い出しなど、しに行く最中でありました。

「ちかてつ……」
附子山の表情が、不安なバンビに曇ります。
「地下鉄は、迷路だの、迷宮だのと聞きました。私でも、乗れるものでしょうか」
ぷるぷる。あわあわ。バンビな附子山がはぐれて、迷わぬよう、宇曽野が手を引き、地下鉄の駅へ。
初めて無記名電子マネーカードを購入し、初めてカードにチャージして、初めてキャッシュレスで改札を通る附子山は、宇曽野には完全に興味の対象で、なにより嫁への土産話のネタでした。

「これが、都会の改札か……!」
購入したばかりの無記名カードを掲げ、キラリ好奇の瞳で、それを見上げ眺める附子山。
「便利だなぁ。私の故郷の鉄道に導入されるのは、何年後だろう」
この日見た光景が、駅のライトに照らしたカードの光沢が、今回のお題、「忘れたくても忘れられない」に相応しく、善良かつ美麗な記憶として……
残った、ワケではなく。
お題回収はその10分後。附子山が初めて乗った地下鉄車内で発生しました。

満員の車内で財布から目を離した附子山が、ほぼ当然の如くスリに遭いまして。

「おいお前。今スっただろう」
犯行現場をガッツリ見ていた宇曽野が、次の駅で降りようとする犯人の手をギリギリねじり上げ、
「ボケっとしてる田舎者から盗るのはラクだ、と思ったか?ぇえ?」
抵抗し暴れて、逆ギレで殴りかかってくるのも構わず、附子山の目の前で、盛大な窃盗犯確保と暴漢制圧を始めてしまったのです。

「あの、その辺に、してあげても、」
ポカポカポカ、ポコポコポコ。
一度は拘束から離れ、逃走をはかった窃盗犯。
警察か消防署員か、なんなら自衛隊員でもしているのか、まぁ実際は、どれでもないのですが、
それを疑うくらいの手慣れっぷりで、宇曽野はそいつに追いつき組み付き、ねじり倒し、ハイ確保。
バンビな附子山はバンビらしく、ただおよおよオロオロするばかり。

「都会は、悪いことをすると、こうなるのか……」
駅員が駆けつけ、警察が到着する頃には、窃盗犯はもうぐったり。
悪者をやっつけた宇曽野の達成感的笑顔と、悪事がバレてやっつけられた窃盗犯の満身創痍こそ、
今回のお題、「忘れたくても忘れられない」記憶として、なかなか強烈に、残ってしまったのでした。
おしまい、おしまい。

10/18/2023, 4:04:17 AM

忘れたくても忘れられない

「今日の演習、振り返ってどう思った?」
貼り付けた笑顔を携えた教師が私を見下ろす。その姿をみて、これは夢だと確信した。もう何度と見る情景の、再上演だ。かつての現実の私は、この時に自分なりの意見を述べては見たものの、教師にとっては求めていない意見だったらしく、長々と私の不出来を指摘されたことを覚えている。
「...」
夢の中の私は何も言わず、ただじっと時が過ぎるのを待っている。それを斜め後ろから見つめていた。講義室にかけられた時計の秒針は止まったまま。このまま私が何も話さなければ動かないのだろうなと、何となく悟った。
「ーーー!」
夢の中の私が何かしらを話したようだった。ただその声はノイズのように不明瞭で、内容まで声を発したという事実しか理解できなかった。
「あの時の発言の意図は」「ここの内容の根拠」「それでいいと思ってるの」「責任のある行動を」「どうしてそんなことを」
笑顔の教師は一転し、捲し立てるように言葉を放つ。幾重にも重なる声の、そのどれもが耳障りなノイズを孕んでいたが、内容は痛いほど伝わってきた。空気を震わすような異常な声量で放たれたにも関わらず、その正面に経つ私はぴくりとも動かない。見下ろす視点に立った私もその光景をぼんやりみていると、不意に風景がかわった。
今度はどこかのライブ会場のようで、薄暗い室内に多くの人がひしめき合ってるのが見えた。沢山のペンライトが音に合わせて揺れ動き、ひとつの大きな生き物のように脈動している。ステージに目を向けると、そこには昔行ったことのあるライブの時の衣装を纏った推しがいた。途端に空白の感情が歓喜に埋め尽くされて、私は精一杯の声量で推しへと声援を送った。それを見た推しがステージを降りて、私の前へと降り立つ。これが夢であることはわかっていた。だからこれは私の想像の中の都合のいいものでしかないことも理解していたが、それでも喜ぶ気持ちは抑えることが出来なかった。そうして私からも手を伸ばして、推しとハイタッチをしたと思った瞬間、また場面が切り替わる。
今度はどこかの学校の廊下にいるようだ。私はこの後の展開もよく知っていた。この後、教室に入る前に私は中で友人だと思っていた人が心無いことを言っているのを聞いてしまって、来た道を引き返すのだ。かくして、夢は記憶の通り進む。それから幾度も場面が切り替わったが、どれも見覚えのある風景ばかりだった。不意に、意識が浮上する。現実に戻され、目が覚めた私は、暫しぼんやりとベッドの上に横たわっていた。窓からは朝日が差し込んでいる。どうせ記憶を追体験できるなら、いいものばかりを見たいのに、そうはいかないなんてままならないなと、再び布団を頭から被った。

10/18/2023, 3:52:03 AM

【忘れたくても忘れられない】
あれは、、、
そう、ある夏の出来事
初めて、会った
初めて間近に顔を見た
初めてデートというものをした
全部、全部が初めてだった
数週間後、
私は初めて、浮気されてしまった
何が悪かったのか
どこを直せばいいかもわからないまま
何も悪くないと言われるままに
まだ今も覚えている
まだ、未練がましく、
覚えている。
今でもなお引きづっている、
遠い夏の思い出

…笑い話に出してることすら、ただの戒め…

10/18/2023, 3:40:16 AM

忘れたくても忘れられない

夕焼けの下か両手にオレンジ色の花束を、君に似合うと思うから。君の雰囲気が好きで好きで、どうしようもないの。君以上に好きになる人はいるのだろうか。これからもこの気持ちは私だけのもの。

10/18/2023, 3:38:27 AM

私には大切な友人がいる。
 彼は嘘がつけなくて、能天気で、すごく優しい。

 そんな彼との、忘れたくても忘れられない思い出話をしてみようと思う。


 小さい頃から人の嘘を見破ることに長けていた私は、同級生だけでなく大人からも煙たがられていた。
 実の親にも「気味が悪い」だの「可愛げがない」だのと蔑まれ、物心つく頃にはひとりぼっちが当たり前だった。

 見かねた祖父母が私を引き取ってくれて、祖父母の家から学校に通うことになった。小学校から高校卒業するまでの間、本当の親のように育ててくれた。
 私の前でだけ嘘をつかないようにする生活は、きっと息が詰まるものだったと思う。嘘を嘘だと分かっていながら、聞き流せない性分だったせいで揉め事も多かった。その度に言われた言葉がある。

「正直に生きることは素晴らしい。けど、何か理由があって嘘をつかなければならない人もいることを理解しなさい。人を傷つけないための嘘や、自分を守るための嘘もあるんだからね」

 頭では分かっていても、実際に行うのはとても難しかった。自分の中に落とし込むまでに、ずいぶん苦労したことを覚えている。

 ある日、常に同じクラスで席も隣同士になる彼とのことを冷やかされた。そのほとんどが思春期特有のからかいだったけど、彼のことを好きな女の子からは嫌がらせもあった。
 物を隠されたりひとりぼっちにされたり──まあ、よくある話だ。
 ずっと蔑まれてきた私には特に効果が無くて、痺れを切らした彼女が手を上げてしまった。その場所が階段の踊り場で、避けたときに足を踏み外した。目の前にはしたり顔の彼女がいて、私はのんきに「ああ、死ぬのか」なんて思っていた。

 でも落ちることはなかった。

 後ろからすごい勢いで駆け上がってくる足音がして、私の背中に体当たりをしてきた誰かがいた。そのまま弾き飛ばされて踊り場の床に転がった。
 同じように床に這いつくばって肩で息をしていたのは、その彼だった。

「君──」
「び、っくりしたぁ!」

 大きな声を出したかと思ったら、ごろんと天井を仰いで大の字になった。ひときわ大きく息を吐きだして、私の方を見るといつもの笑顔で笑ってくれた。

「間に合ってよかったー。ごめんな、体当たりして」
「──ううん。助けてくれてありがとう」
「あ、あの、ごめんなさい……あたし、そんなつもりじゃ」

 ぽろぽろと泣きながら謝ってくれる。
 本心か否かを見抜くのは容易い。でも、この場は丸く収めた方がいいんだろうと思った。
 問題を起こしたと知られたら、彼女はきっと居場所を失う。それを悲しいことだと知っているから、幼いながらに同情したのかもしれない。

「別に、気に」
「嘘つけよ」

 怖い声だった。
 立ち上がった彼はにこやかな笑顔を引っ込めて、ものすごく怖い顔で彼女を睨んでいた。

「階段であんなことすれば、足を踏み外すかもしれないって分かるだろ。分かっててやったくせに、適当に謝ってんじゃねえよ」

 それから私の手を引いて保健室に連れてってくれた。だけど彼は、先生に本当のことを言わなかった。

「俺がぶつかって転ばせちゃったんです。ごめんなさい」と。

 ぶつかったのは私を助けるためだったのに、なんで彼が謝るのだろうか。そのときは憤りにも似た不満を抱いた。

「なんで君が嘘をつくんだ! 彼女のせいなのに!」
「いいんだよ。俺が体当たりしたのは事実だし」
「それでも、君が怒られるのは違うだろ!」
「おまえだって、あいつの嘘を見過ごそうとしただろ。まあ、全部顔に出てっからバレバレだけどな」

 彼が事実を話さなかった理由はすぐに分かった。
 一部始終を見ていた複数の生徒がいて、その子たちから報告があったらしい。それからしばらくして彼女は転校していった。

「君が報告するまでもなかったわけだ」
「ていうより、あのときは保健室に連れて行くのが先だと思ったんだよ。どうせほっといても悪事はバレるし、わざわざ俺が口出す必要ないだろ」
「結構冷たいんだな、君」
「嘘つく奴は嫌いなんだよ。その点、おまえは嘘つかないから気楽でいいわ」

 たぶん、このときから急速に仲良くなったと思う。同じクラスで席も隣同士なんて嫌がられてもおかしくなかったのに、いつも笑って「よし、これで平穏な日々が確保される」なんて言っていた。

 私の生涯でただひとり、真っ直ぐで優しい友人だ。

 そんな彼とは今も仲良くしている。

 当初は県内の大学を考えていたのだが、在りし日の『一緒にいてくれるなら是非に』という言葉を延々恨み言のように言われ続けたので、彼と同じ大学も受験して合格してしまった。まあ、講義が受けられればそれでいいので、結果オーライとしておこう。

 地元に未練も愛着もなかったので、お世話になった祖父母に県外へ出ることを伝えた。祖父母は「自分のやりたいことがあるのなら頑張りなさい」と背中を押してくれたので、思い切ってひとり暮らしをすることになった。

 それを彼に言ったら何て言ったと思う?

「じゃあ、俺とルームシェアしようぜ」

 だってさ。

10/18/2023, 3:37:04 AM

【忘れたくても忘れられない】

 一緒にプロになろう。そう約束して、もう10年が経つ。
 約束は思っていたよりもずっと早く叶ってしまって、曲を出してはライブをして、気づけばドームも目の前に見えて。一つ一つの積み重ねが身を結んだのは嬉しくて、共に過ごす時間が大切で楽しくて、そしてそれが崩れるのは一瞬なのだと実感するまでにそう時間はかからなかった。

「治ったらまた一緒にやろう」とか「頑張ってきたんだからひと休みするのもいいんじゃない?」とかそんな優しい言葉を告げられるたびに、キミたちとの約束を裏切り続けているこの胸の痛みを忘れたくても忘れられなくなる。

だから全部抱えていってしまおう。
だってキミたちの旅路を邪魔したくはないのだから。

10/18/2023, 3:21:53 AM

忘れられないでいるのは、どこかで自分が覚えていたいという感情が少なからずあるからだと私は思う。

私には心の病気がある。感情を抑えられない、妄想癖があるという病気で月に一度『そういう病院』に通っている。
自分が許せなくて悲しい胸の内を母に話したら、母はとても悲しそうにこう言った。

『私が子育てを間違えたのがいけなかったの、ごめんね』

忘れたくても忘れられない棘のように胸に刺さっている。でも、正直これでいいんだとも思う。

なぜなら私には自分の子どもが居るからだ。
子どもにはうっかりでも『子育てを間違えた』なんて言葉を使うもんじゃないと学べたから良いのだと今になってこそそう考えることが出来る。

言われた瞬間はショックだった。私は、母に『間違えた』生き方をしてると思わせてしまった。そして謝らせてしまった。私は間違えた存在なのだと母から思われてるかもしれないのが悲しかった。

その事を夫に話したら、「お母さんがそう言ったのは、その時おまえが幸せそうに見えなかったから」だと言った。
それは夫の解釈だが、私の考え方も私の解釈であって、本当の意味は母にしかわからない。

それでも私は、それならばいいなと少し思った。
親にとっての子育ての正解はなんだろう。それはやっぱり「子どもが幸せである」ことなんじゃないだろうか。

その時私は幸福を感じる心の余裕が無かったので、そんな姿を見せられて母もしんどかったのかもしれない。そして母は自分を責め、私にとって一番言われたくなかったことを言わざるを得なかったのかもしれない。

自分が傷つけられても、他人を思いやれる余裕がなくても、全部過ぎてしまえば戒めとして『覚えておきたいこと』になってしまうのが歯がゆい。

トラウマと思い出は紙一重だが、違うものだ。
今も私は、自分の中にある忘れられない悲しいことを、思い出に変える作業の途中に居るのかもしれない。

10/18/2023, 3:16:54 AM

忘れたくても忘れられない、最後の別れの言葉。
好きだったのに、最後まで彼を信じきれなかった。
ああ、ほんのちょっとズレていれば、あの人と幸せな未来もあったのかな、とも考える。
でも今は今。もう解れてしまった関係は、もう元に戻らないのだ。

10/18/2023, 3:07:36 AM

天使のようなあの子と過ごした甘い時間、忘れたくても忘れられない。でも実際は過去を美化しているだけ。
面白くない今の日常から逃げるために妄想している。

10/18/2023, 3:00:33 AM

大事なものは、誰かに盗られないように、誰にも見つからない場所に隠すのが私の癖だ。

初めて彼氏ができたのは中学3年の夏だった。
明日から夏休みが始まる、浮足立った雰囲気の中、一人深刻そうな顔をして告白された。
「一ヶ月も顔を見れないなんて耐えられない」
すごく苦しそうな顔をしてるのに、悩んでるのは私にとって可愛らしいことで、そのギャップに思わず笑ってしまった。

そのお付き合いは、大学進学で遠距離になった時に自然消滅した。
いや、自然消滅というより、縁を切られたという印象が強い。
その頃には本当に大好きになっていたから、受け入れられなくて何度もLINEを送った。
既読すらつかなかったトークルームを、今でも削除できないままでいる。

そんな彼の話を数年ぶりに聞いた。
「当時お付き合いされていたんですよね? お話をお聞かせ願えますか?」
呆然とした頭に、眼の前の人が言った言葉が反響する。
「先日、山中で白骨遺体が発見されました」
見つからないように大事にしまったはずなのにな。

10/18/2023, 2:36:13 AM

最初に私にお酒を教えてくれた人。
炭酸が飲めないから、って飲めるもの調べてくれたよね。
ピーチリキュールと烏龍茶で作ったクーニャン。
一番のお気に入りになったよ。
失恋を忘れるにはお酒がいいって言うけど、多分私はお酒を飲む度思い出す。
他の忘れ方探さないとね。

10/18/2023, 2:32:39 AM

人の命の輝きとはなぜああも圧倒的なのか。
人が光に飲まれる光景と、周囲を吹き飛ばす爆発のような衝撃波。生涯忘れたくても忘れられないだろう。
「いい天気だ」
陽気なヒムが気分を紛らわそうと話しかけてくれる。
メルルは隣で座り込み静かに聞いていた。
「なぁメルル。オレは世界一丈夫な素材ときてる。どんな大岩でもどんな呪文でも…いやメドローアは勘弁だが。人間ほどダメージを食らわねぇぜ」
それはメルルも分かっている。分かっているのに。過度に心配してしまって申し訳なく黙っていると…彼が太陽のように笑うのだ。
「それでも無茶するなと…毎回叱ってくれや。オレはもう1人の身体じゃねぇから。熱くなるとついつい忘れちまう」
「はい」
「あと。信頼してくれよな」
信頼…。メルルは大きな瞳を上げる。
こんなに真っ直ぐに人間のことを愛してくれる人を私は知らない。メルルはにっこりと笑う。
「してます。世界一」
すげぇな、世界一かよ。彼は子供のようにはにかむ。
「急ぐぞ。昼飯までには次の町にいこうぜ」
太陽の光を反射する手が差し出される。手を添えると力強くぐいと引っ張りあげてくれた。

10/18/2023, 2:20:35 AM

忘れたくても忘れられない

忘れてなんて言われても
忘れられないし

私が君に 忘れて って言ったら
君は忘れちゃうのかな

私の心から出ていってよ

10/18/2023, 2:10:29 AM

彼女は彼との思い出を忘れようとしても、忘れることができなかった。彼との出会いは彼女にとって人生の中でも大きな意味を持つものであり、彼女はその思い出をいつまでも心に刻みつけていた。
しかし、彼女は彼との別れを迎えなければならなかった。彼女は彼との別れが辛くて、苦しんでいた。彼女は彼との未来を夢見て、彼との再会を願っていた。
そんな中、彼女はある日、彼と再会することができた。彼女は彼に抱きしめられ、彼との思い出がよみがえってきた。彼女は彼との再会を信じていたことが報われ、感激の涙を流した。
彼女は彼との未来を一緒に歩んでいくことを決め、彼との愛を育んでいくことを誓った。彼女は忘れたくても忘れられない彼との出会いと別れを、今度は幸せな思い出として心に刻みつけることにした。

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