『幸せに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
どうしても手が動かない。脳にコールタールをかけられたように、ただ日常の雑事の順序(順序!)を考えるだけで精一杯だ。
書きたいのか書きたくないのか。
書けばきっと楽しいだろう。指先も目も体も気持ちもそのとき通り抜けるなにかを好んでいる。たぶん、待ち侘びてもいる。
でもギアが。
マニュアルにいれたいのに、切り替えたが最後、このオートマで動く日常にある必要な合間が消える。
すると、家族との雑談が減り、電車で酔うようになり、買い忘れが増えて、睡眠時間が縮む。
睡眠時間が縮む。そんな。すでに寝足りないのに。
ということは、寝るべきなのだ。たっぷり寝て、そうすればギアを切り替えることができるようになる。コールタールは溶剤がいるんだったか。だから、余裕を。のうみそに。
しかしいつ寝るべきか。朝の時間は決まっている。それをずらすために相談すべき相手が無限にいてとても無理だ。起きる時間はずらせない。寝る時間をはやめたらいいのか。しかし、家の者全てが寝静まったあとにほんの5分でいいから起きていたいのだ。関わろうとしてくる声や手が現れないところで5分でいい、息がしたい。1人になる時間が欲しい。他人の気配がなく、不意に話かけられる心配も呼ばれる心配もない時間が欲しい。自分だけの拙い言葉を気の済むまでこねくり回し、時々踊って、時々歌って、時々はリズミカルにキーを叩いて、問いかけも応答も自分からしかやってこない時間。
自分の中からしか意外性がやってこない時間。
その幸せな時間は、書けば立ち現れるのだった。
私は、今幸せです。
モヒカンのおしが二人いる。
kab.
ひふみれい
ほ本当に大好き。二人に認められる、そう認識できることが今の幸せ
幸せに
いつも祈ってる
いつだって願ってる
きみの笑顔が消えないこと
きみの心が傷つかないこと
それが私の幸せのピースだから
日常の中にいつもどこかで
感じていてね 温もりを…
幸せになるために
ふられた相手に「幸せになってほしい」なんて
そんな心の広さは持ち合わせてないけど
「不幸せになってほしい」なんて願うのもちょっとね
─────
BGMは「ふられ気分でrock'n'roll」ですね。はい。
新年度早々、大きな地震にビックリな物書きです。
茨城県が震源で、いちばん揺れたのは北隣、栃木県とのこと。
揺れた地域の皆様には、何事もなくそれこそ「幸せに」、今日1日あってほしいばかりです。
と、いうことで今回のお題、「幸せに」のおはなしの、はじまりはじまり。
最近最近のおはなしです。
都内某所、某杉林の奥深くに、通称「領事館」と呼ばれる建物がありまして、
そこは、「ここ」ではないどこか、別の世界に本拠地を持つ、「世界多様性機構」の所有物でした。
機構の領事館の目的は、まだ若くて安全な世界に、
滅んでしまった世界、滅びそうな世界の難民たちを、密航によって住まわせて、
彼等の「第二の故郷」での暮らしを、幸せに、静かに、送れるように支援すること。
たとえば言葉の壁がありますので、
先進世界の技術で作られた翻訳器を貸し出したり、
あるいは健康の問題もありますので、
現地世界の栄養に関する情報提供をしたり、
もちろん、金銭面の不安もありますから、
就職活動のサポートをすることもあるのでした
が、
実はこの領事館
親組織の世界多様性機構含めて
やってる事業が違法かつ高額多額なこともあり
ドチャクソに、バチクソに、財政難なのです。
多様性機構にはカネがない!
都内の杉林の奥深くで、東京に逃げてきた難民たちのために、
領事館の職員たちはアレしてコレしてソレもして、
商魂たくましく、資金づくりに奔走するのでした。
「4月はまず、エイプリルフールストアを開設だ」
領事館の館長さん、スギというビジネスネームの彼が、早くも新しいビジネスを開始しました。
「1日限定、好評なら日曜まで延長!不評でも『エイプリルフールでした』と言い逃れができる!」
どうせ別世界の技術を使えば、原材料費などゼロ同然!ふはははは!
領事館のスギは勝ち誇って、いわゆるタヌキの皮算用。もう儲けた気でいます。
「すべては難民たちが、この世界で幸せに暮らせるようにするためだ!」
大儲けしたら余剰を投資に回して、
憎いにくい世界線管理局の連中に対するセキュリティーを強固にして、
それでも余ったらちょいと贅沢なランチをぐへへ、
いやいや、まずは、難民たちの幸せに寄与するランチパーティーを企画しよう。
スギは計画をパパっとたてて、
都内で開催中のイベントをチャチャっと調べて、
イベント地域のはじっこにコッソリ入り込めそうな場所を見つけますと、
さっそく、エイプリルフールストアの露店を、そこに出店することにしました。
どうせ、4月1日だけの出店です。
エイプリルフールなのです。
バレっこないので、問題ないのです。
「さてさて。何のショップとして出店しよう……」
すべては領事館の資金のため、
もとい、滅んだ世界から逃げ延びてきた難民たちに、幸せに日々を過ごしてもらうため!
領事館の館長・スギは、露店の大盛況を想像して、高笑いしておりました。
だけどスギは、知りませんでした。
スギが近くで露店を出そうとしていたイベントは、
領事館陣営の「天敵」が、訪問予定なのでした……
「誰かの幸せになりたい。」
幸せになりたい。
ずっと願ってきたこと。
それが叶うことは、決してない。
だって、自分の幸せは日々更新されるから。
昨日幸せでも、今日は違う。
明日幸せでも、今日は違う。
もしかしたら今日を幸せと言える人もいるかもしれない。
そういうものだ。
自分自身は一生を通して、決して完璧な幸せになれない。
そんな事実に気づいても、僕たちは生きていくしかない。
それが、人間として、僕たちが最大限できる、神様への恩返しだから。
それに、自分が幸せになれなくたって、誰かの幸せにはなれる。
それが、好きな人でも、大切な人でも、特になんでもない人でも、いいんだ。
でも、自分が誰かを幸せにできているか、たまに不安になる。
それは、人のことを精一杯考えている証拠。
絶対に、人の気持ちを100%理解はできない。
それでも、寄り添えることはできるはず。
不安になるということは、最大限その人のことを考えれていること。
だから、幸せにできなくても、その人は「嬉しい」とか、「ありがとう」って思ってるかもしれない。
それだけで、いいと思う。
なぜなら、その人だって、あなたが今日を生きてくれているだけで、幸せと思えているかもしれないから。
明日も、人間たちは無我夢中に幸せを求めて、美しく生きていく。
『交わらなかった想い』
「何してるんだ!戻ってこい!!」
歩き出す私に彼の声が飛ぶ。彼がバリアを壊そうとしている音が響いた。
「そのバリアは壊れないよ。なんたって、この私が作ったんだから」
彼もそのことは理解してるはず。だから、壊そうとしても無駄なのに…。
手が傷ついてしまうからやめて欲しいと思うと同時に、必死に止めてくれてるのが嬉しく思ってしまった。…自分にはそんな資格ないのに。
目の前には、暴走している機械。これを止めるには誰かの命を捧げなければならない。なら、その役目を負うのは私で十分。
彼の方を振り返る。目が合った。
「私を許してくれてありがとう。優しくしてくれてありがとう。…仲間って言ってくれてありがとう。
大好きだったよ」
「な、何を言って…?」
彼の目は不安そうに揺れる。そんな彼に、自分が出来る最高の笑顔を向けた。
「あの子と幸せになってね!」
画面に手をかざすと、眩い光に包まれた。
ーー
そっと目を開ける。機械は暴走が止まったみたいで、先程までの五月蝿さが嘘みたいに静まり返っていた。その機械の前に彼女が倒れていた。俺は手の痛みを無視して急いで彼女に駆け寄る。あれだけ邪魔だったバリアはもう無かった。
彼女を抱きかかえて名前を呼ぶが、目を固く閉じたままピクリとも動かない。
「自分だけ言いたいことだけ言って…俺の話は聞いてくれないのか…?」
彼女の頬を撫でる。あれだけ体温が高かった彼女が冷たくなり始めていた。
「好きだ…愛してる。俺を置いていかないでくれ…」
彼女が、自分たちを裏切ったことを負い目に感じているのはよくわかっていたつもりだった。でも、こんなことするなんて思いもしなかった。
「起きてくれ、なぁ。
俺はあんたがいないと幸せになれない…!」
【幸せに】
この辺りでは、最後の妖精族の結界に守られた森だった。
一般の村人もいる。逃げることに成功した兵士たちも。そして地と炎のドワーフ達をつれて逃げた勇者達も。
「その傷で動くのは無理よ」
「でも囲まれたらおしまいだ、今突破口を開いたらもしかしたら…」
「バカね!老人だって怪我人だっているのよ!」
仲間内でも意見が割れ始めた。
最後まで防戦に挑むか、夜の襲撃前に背水の陣を組むか。
もうおしまいよ!もう助からないのよ!
そう村の女が子供を抱えて泣き叫びだしたとたんに、それまで平静であった者達さえも取り乱し始めた。
人はこんなにも迫る驚異に弱いものなのか。
ざわめきが大きくなっていく。終わりが近づいているのに娘が妙に落ち着いているのは、戦えるものだからか、転移者ゆえなのか…。
兵士が静かにしろと叫び、人々は萎縮していく。そのなかで一人凛と立つ青年がいた。
村の若い神父だ。彼は静かに人々を説いていく。
多くの人に祈りを唱え、頭や肩に触れ、不思議な印を切っていく。
そしてやがて私たちの前にやってきた。
まだ青年ともいえる神父だ。宗教のことはわからない。だけど村人たちや兵士の心の支えなのだろう。
「まだ若い御身で、よくぞここまで彼らを導いてくれました」
「いいえ…。ついにここまでかと思うと、自分の無力感を思い知ります」
「あなたはよくやりました」
そして後ろに居るドワーフ達は、人族と違い落ち着いてるなと、今更ながら気付いたのだ。
「彼らは…恐ろしくないのですか」
「どうでしょう」
言葉は通じるけど、根本的な部分が違うと今回の旅で思ったのだ。
「恐ろしいさ。でもな人間。我々は来世を信じているんだ」
ドワーフの中の最年長のジジが言った。
「来世…」
「そうとも。我らは運命を受け入れる。目の前の魔物に一歩も引かぬ。朽ちても命果てとも、更なる強き身体に生まれるだけ。もともと戦士と鍛冶の一族に臆病者は居られんのさ」
ジジは仲間同士と武器を磨いて静かにその時を待っている。
怖がりの人はどうするんだろう…。怖いと思うのは自然な感情だわ。
聞いていて娘は疑問に思った。
人間たちは怯えて髪に救いを求め小さく固まっている。勇者たちに奇異の目を向けていた。
襲われることを恐ろしいと思うのは当たり前の感情なのに。不思議に思ったけど、これが種族の違いなのだろうか。
「お前、番はいるのか」
「つがい、ですか?」
そこのやつも、と、ジジが娘の恋人をごつごつの太い指で指差した。
「つがいって何?」「さあ」
赤髪の優しい青年だ。今回、無理をして付いてきてくれた。
こほん。と、それまで聞いていた神父が咳払いをした。
「結婚相手とか、一生を添い遂げる相手のことですね」
「けっ……!!!」
少女は大声が出そうになって口元を押さえる。
「こちらの宗教の簡略したものであれば私も資格を持っていますが」
彼は司式者になると言うのだ。
今夜死んでしまうかもしれないのに?
確かにとなりの彼はずっと側に居てくれた。でも…
「死後も離ればなれにならぬように。生まれ変わっても縁続きでありますようにと」
そういう習わしがこちらにもありましてね。と、神父が続けた。
「お願いします」
「ちょ…!!」
「死ぬつもりはないけど。離れるのは嫌だ」
彼の大きな手が握りしめてくる。震えていることに気がついた。怖いんだ、高魔力を持つ彼でさえも…。
まるで遠くから自分をみているようだった。
人々は小さな声で祝いの歌を口ずさんでくれた。兵士達は有り合わせの食料を出して、子供達はぼろ布のヴェールを作ってくれる。
仲間達は皆喜んだ。
「素敵だよ!」
「いいね」「やるじゃん」
まだ16なんだけど、ね。こっちの世界では普通らしいんだ。
娘は戸惑いながら、大きな樹に連れられた。まるで教会の段のよう。
「死が二人を分かつとも魂だけは神の身元へ。願わくば輪廻の旅路を」
神父の粛々たる声が、静まり返った森に落ちる。
参列者は見ず知らずの村人、兵士、仲間達。本当に小さな式だった。
「必ず生きる」
「うん…」
「いいかい。私たちは…彼らの希望になるんだ」
判ってる。娘は頷く。あれほど絶望にうなだれていた人々が目を輝かせてこちらを見ている。
私たちは手を取り合い、軽いキスをした。
今夜私たちは、最前線に出るんだ。
幸せに
『幸せに』
僕の友達が結婚した。
お相手は、とても美しく綺麗な顔立ち、スタイルのよい人だった。
彼にはもったいないほどに。
僕は、花嫁に片想いをしていた。
でも、友達にとられた。
ま、花嫁は僕に想いを寄せていないかもしれない。
だから、両思いの2人がずるい。憎い。
僕は、引きこもった。
2人は、同じ会社に所属していて、毎日見る。
だから毎日2人が仲良くしているところを見なければならない。
それなら家にいたほうがマシ。
…そんな僕のこと、好きになってくれる人はいないよね?
お幸せに…。
"幸せに"
幸せに"したい"のか。
幸せに"してほしい"のか。
ちょっとした、けれども大きな違い。
幸せに"なってほしい"とは思っていたけど。
幸せに"してほしい"わけじゃなかった。
多分それだと罪悪感とか自責とかで駄目になっていただろうから。
目的がなければ動くことさえ億劫だった。
だから、幸せに"しなさい"と言われるくらいで丁度良かった。
「幸せに……誰よりも幸せになって」
俺の方がアイツより幸せにできるのに
お前は馬鹿だよ
今日は都合よくエイプリルフール
嘘吐きになれてよかった
#幸せに
あと一歩が進めない。
悔しいけど、勇気が出ない。
夢の中だと分かっているのに、目の前にいる敵は現実でも1番苦手な奴で、ボクは怖くて仕方がない。
何回倒しても、奴は姿を変えて追ってくる。攻略法が間違っているのだろう。
諦めようと下を向いたとき、耳元で声がした。
「幸せに なりたいの?」
「幸せに なりたくないの?」
「どっちなの?」
夢が醒めるまで、あとわずか。
ボクは意を決して顔をあげた、
『幸せに』
幸せに―――
……嘘でもその一言が言えなかった
喋るのもいじるのも
ちょっかい出すのも
特別好きな訳じゃないけど
でも……私は…、
「その状態を味わえるのが自分だけ」
なのが気持ちよかったが故に
彼が徐々に周りに馴染んで行ったり
ほんの少しでも成長して行くのが
だんだん私だけの特権じゃ無くなることが
変にムカついて行ってしまった……
もう一度言うけど
本当に別に好きじゃない
なのに……あいつが
よそで笑ってるのがムカつく
他のヤツと笑ってるのが気に入らない
私にとっては普段通りに過ごしてるけど
あいつは気づけば
どんどん幸せになって行ってた
私が……私のおかげだと思ってなのに
……多分きっと
それはそれで事実
…けどそれはあくまで……
1番最初のきっかけ、そよ風程度の
そこから先は……
彼自身が自分で頑張っただけ……で…
気がつけば結婚までしていた
私は相変わらず、別に彼を好きじゃない
好きじゃないのに……
他のヤツと笑ってるのが
ただ気に入らなかった
それでも彼と話す時は
なんかやっぱり楽しいのは楽しいから
私は「いつも通り」を演じた
そして最後まで私は
お幸せに―――、と
その一言だけは言えないでいた―――
私は……どうしたいんだろ……
〜シロツメ ナナシ〜
不幸には敏感で、幸せにはめっぽう疎い僕。
そんな僕を包み込んでくれる君の優しさに甘えてしまう。
そんな愛にすがって、手に入れた幸せを僕はすぐにこぼして無くしてしまう。
このままじゃ、君を幸せにすることはできない。
自分一人を幸せにすることが、君を幸せにするために必要不可欠だから。
テーマ 幸せに
大好きな先輩が、会社を退職にすることになった。
70歳。
やりたいことを100考えて、明日から一個ずつやっていくと言っていた。
お幸せに、と言って送るところ、私は、こんな歌を歌って、花束を渡した。
古希という
あなたにあげる
青いガーベラ
花言葉は、共に歩む 。
体全体に鱗が生えてきて、ついでに、絶対必要ですよねと、胸鰭と鰓まで伸びてきてから、僕は泳ぎが得意になった。
「僕の将来の夢は佳奈ちゃんと結婚することです!」
幼稚園に通ってる時に宣言してそれから17年。
「駿さんは、末期の胃がんです。」
医者にそう宣告された。頭が真っ白になった。
それからは気づけば入院の手続きが進んだ。
あとはもう病院で過ごすだけだ。
入院した当初は向日葵が咲いて太陽の日差しが強かった。でも、今は桜が咲いている。時は待ってくれないのだと、狭い病室で痛感した。
「駿、おはよう。どう?」
佳奈の声だ。瞑ってた目を開ける
「おはよう。いつも通りさ」
「そっか。今日ね──」
佳奈が外のことを話してくれるが、もう聞きたくない。
好きな人の声なのに聞きたくない。
しんどいな。適当に相槌を打って話を終わらせよう。
「佳奈」
「んー?」
「幸せになれよ」
「……うん」
返事までに間があった。そりゃそうだ。あの時交わした約束──「佳奈と結婚する」という約束を守れてないのだから。
そこで会話が終わった。空調機の音がやけに大きく聞こえる。
「私、帰るね」
「うん」
そう言って佳奈は俺の病室を出た。
「佳奈、ごめんな。俺以外の人と幸せになれよ。俺のこと忘れてくれ」
そう呟いて、目を閉じた。
それから駿が亡くなったのは1時間後だった。
枕元には佳奈への手紙。震えた文字で
「幸せになれ」
そう書かれていた。
風が吹き、窓から桜の花びらが手紙の近くに落ちた。
まるで、最期のプレゼントみたいに
「幸せに」
あなたとの別れの季節が顔を出した。
今でもあなたは笑顔で私たち二人だけのこれからを
当たり前のように望んでいる。
もちろん、私もあなたと離れたくないし、
本当は、私はあなたの姉にあたるけど、
それは言っちゃいけない気がする。
あなたとのこの別れが、
私と離れた先にいるあなたの幸せを後押しするはず。
エイプリルフールの今日だから言える。
最後に少しの本当を残して。
「私はあなたの翼を傷つけた。
そんな私にあなたとそばにいる資格はない。
いつかあなたがまた、元気に空を飛べる日が来るように
あなたの翼の傷を治してくれる人に出会えますように」
タイトル「幸せに」
あの人と出会ったのはSNSで、
最初は、この人口悪いし態度でかいし合わないなー、って
思ってた。でも、なんだかんだ話していくうちに
好きになっていく自分がいた。
ふと思ったのが、たわいもない会話の中で、
この人の声を毎日聞きたいって思ってしまって、
とある提案をした。
「朝起こしてほしい、そのまま仕事中支障がない限り
電話繋げててほしいな」
と、言ってしまった。拒絶されるだろうなって思いながら、
言った言葉に「いいよ」と、返事が来た。
その言葉に歓喜を覚えた僕は、次の日から毎日電話をした。
2ヶ月が過ぎた頃、突然連絡が取れなくなった。
SNSを使っても返信もなく不安感に苛まれた。
半年後、突然向こうから連絡が来て、
嬉しかった僕は、相手からの突然の報告に
唖然としてしまった。
「婚約者ができた。今義実家で同棲してる。
だから、SNSもLINEも消すね。バイバイ。」
その言葉に悲しさと裏切られたという気持ちで
いっぱいになってしまった。
相手に婚約者ができた、じゃあ、僕は?って気持ちと
そっか、幸せになる道を見つけたんだね。って気持ちで
ごちゃごちゃだった。
数日経ち、気持ちが落ち着いた頃に、届かないメッセージを
送った。
「僕ではあなたを幸せにできない。なんなら、
あなたにとっては、僕は黒歴史かもしれない。
だから、婚約者さんとお幸せにね。」
と、送った。
本当に僕には出来ない遠距離かつSNSでの出会い。
相手の事を大好きな気持ちを抑え、
ただ、「幸せに」と思いながら日々を過ごしている。
散りしとき
人その悔いを
知りうると
我その業を
いかに償わん