『届かぬ想い』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【届かぬ想い】
もう死にたい
―まだもう少し生きていて
消えてしまいたい
―貴方のことが必要だから
放っておいて
―一人で抱えないで
何も知らないくせに
―全部教えて欲しいのに
なんでいちいち話しかけてくるの
―辛そうな貴方を助けたいから
どうせ何もしない
―決めつけないでほしい
もう誰も信じられない
―…信じてなんて、言わないから
誰にも会いたくない
―一度だけでいいから、お願い
…さよなら。
――あの子は、
いなくなってしまいました。
………届かないんだ、もう。
どうせ届かないのなら、
一度も聞いてもらえないなら、
…あの子を庇って生かすより、
共に来たほうが良かった。
ひっそりと陰ながら見てるだけ。
届かなくても、貴方が笑っていたらそれでいい。
貴方とどうなりたいとか分からないから
また話せないまま。
伝えられなくても、届かなくても、
貴方が幸せそうにしてたらそれでもいい。
*届かぬ想い*
好きも嫌いも本音も建前も
大切にしすぎた気持ちは錆びてしまうんだ
「バイバイ」
背中に背中を向ける青春の名残
#届かぬ想い
奥の奥に、一等秘めごと。
永遠に繰るアラームは
逃げたい思いではなく
明日の目覚めを願うもの。
いつか憎しみしか残らなくなっても
あなたとなら素敵なシ合いができそう、
【届かぬ想い】
君に本音を言ったら
君は寄り添ってくれるだろう
でも本音は言えない
言ったら
君は心配するだろうから
だから
この届かぬ想いを
胸にしまって
今日も君に笑顔を送る
届かぬ想い
この気持ちはいつからあったのだろうか
初めはなんの意識もしていなかった
ただあいつはクラスのムードメーカーで
目立ってうるさいやつで
でも優しいやつで
いつもおちゃらけていた
なぜなんだろう
いつからなんだろう
この気持ち
この自分でもわかるぐらいドス黒い
いや〜な気持ち
あいつが居なければ
僕が1番だったのに
早く消えてくれないかなぁ
誰にも言えず伝わらない
届かぬ想い
No.60
「届かぬ想い」
笑えてますか?
喜べてますか?
楽しめていますか?
泣けていますか?
悲しめていますか?
憂いていますか?
これからもやっていけますか?
「 」
そうですか。どうぞご自由に。
【届かぬ想い】
好きなら伝えた方がいい!
言わない方が後悔するって!
そうやって、素直に言える人たちが
羨ましい
恥かきたくないんじゃないんだ
困られるのが怖いんだ
自分に自信がないんじゃなくて
自分が嫌いなんだ
いや、嫌いまでじゃないけど、
他人に好かれてる自信がないんだ
それだけなんだ
お互いにこの歳まで独身だったら結婚しよう、なんて。
一番に仲のいい君が言うものだから、わたしは勝手に期待してしまった。今思えば、もうすでに君のことが好きだったのだから、いち早く心を明かしてしまえば、伝えてしまえばよかったのだ。
どうして躊躇ったのだろう。君を困らせたくないから?いや、違う。君に嫌われたくなかったからだ。関係を壊したくなかったからだ。男まさりのわたしに、そんな勇気はなかったからだ。
数年後、久しぶりに会った君は、すっかり父親の顔をしていた。生まれた子どもはもう3才になるらしく、大変だけれど可愛い宝物だと笑っていた。
君が幸せそうで嬉しかったし、一番仲の良い友人を祝福するのは当たり前だ。何より女であるわたしを、女ではなく彼の友人として認めてくれた寛容な奥さんには頭が下がる思いだ。
プレゼントの代わりに飯を奢り、じゃあな、といつものように手を振って、帰路についた。君がまだ独身でなくてよかった。面倒くさいわたしにつかまらなくて、本当に良かった。
この届かぬ想いは、届かぬままが一番よかったのだ。
届かぬ想い
君はもう、行ってしまったんだったね。
その背中を追いかけることも、見送ることも、許さずに。
私の知らない間に私の知らない場所に、行ってしまった。
漠然としたその事実だけが、私の胸を内側から逆撫でする。ぞわりと寒気のする感触だけが、それを事実として教えてくる。
どうしたら君はこの声を聴いてくれるのだろうか。
無我夢中で追いかけ続けた私も、間違ってはいなかったけれど。
答えの無い問いを解き続けられるほどにも、返事を待ち続けられるほどにも、私は愚直ではなかった。
明日は、新しい問いに挑戦出来る気がする。
次に会った時に、報告するよ、待ってなくていいからね。
届かぬ想い
「サヨナラ」
案外別れってさっぱりしてるんだなと思った。
出会った時は思い出すだけで胸焼けするほど求めあっていたのに。
時の流れは偉大で強大だった。
僕の愛が少しずつ磨り減っていくのをあなたはどんな顔で見ていたのか今じゃもう思い出せない。
灯りのようにすぐに気持ちを切り替えることができたなら、
もっと長くあなたを愛せていたのだろうか。
僕のせいであなたの傷つく顔は見たくはなかった。
ずっと抱えた届かぬ想いは来世へと羽ばたく。
二人で過ごしたアパートが西日に燃える様子が脳裏に残る。
届かぬ思い
その思いは、届かないのではなく、
届けていないのかもしれない。
届けているつもりなのかもしれない。
届いているつもりなのかもしれない。
届けられているつもりなのかもしれない。
人間が、賢いがゆえに、起こる現象。
そのせいで、“届かぬ思い”があるのもまた、事実。
──好きです。
何回目の好きかはもうわからない。数えるのは両手で数えるくらいになってから辞めた。
私が好きだと言うたび、あなたは眉を下げて口角を少し上げる。少し湿っぽい、そんなあなたの笑い方が好きだった。
はじめての「好き」を言ったときは胸が高鳴って、脇のあたりが熱くなって、とてもじゃないけど平静を装うことなんてできかった。
──ごめんなさい。
その言葉を初めて聞いたとき、「もう恋なんてしない」って神と自分の心に誓った。その誓いは次の日には破り捨てていたけど。
それ以降、私はあなたに「好き」と言い続けた。あなたは「ごめんなさい」と愚直に向き合ってくれた。
非日常はいつしか日常になって、奇妙な縁になって私たちを結んだ。
けど、いつの日か考えるようになった。
「ごめんなさい」と断るあなたを、今も私は「好き」なんだよね。
じゃあ、あなたが私を受け入れてくれたとき、私はそのあなたを「好き」と言えるのかな。
届かぬ想い
神様へ
拝啓、神サマへ。
私はアナタを信じた事などありません。
それでもアナタに言いたいことがある。
…私は、アナタのように成りたかった。
アナタは存在するだけで人を救える。
信じていない人間でも、心の奥底で、神サマが存在することを願っている。
頭の何処かで、祈りを捧げている。
姿を現すだけで良い。
触れずとも、声をかけずとも。
罪を背負う者は、アナタの存在だけで救われる。
救いたかった。
人は人によってしか救えないと、信じたかった。
大好きだった姉を不幸な事故で失った時から、アナタを憎んで否定した。
だから、残された子どもを引き取った。
私は一人にしない、私が立派に育ててみせると、
アナタではない、亡き姉夫婦に誓った。
救えなかった。
あの子は何年経っても悪夢を見る。
一人助かった事実を否定する。
その度に手を握り、抱き締めた。
貴方のせいじゃない、と声をかけた。
届かなかった。
今も増える、手首の傷。
いつか、いつか癒える日が来ると、信じていた。
拝啓、神サマとやら。
これは、罰ですか?
私もあの子を置いて逝くのですから。
傲慢にも人が人を救おうとした事への。
アナタのように成りたいと思った事への。
母親に、成れなかった女への。
まぁ、私が死んだ所で傷にすらならないでしょう。
それなら、それでいいのかもしれない。
これ以上、あの子を悲しませずに済むのだから。
お願いだから。
悲しまないで。
母親に成れなかった女なんか忘れて。
これ以上、傷を増やさないて。
お願いだから。
「…神サマ、なんか成らなくていいよ」
とある病室。
様々な機械が取り付けられ、横たわる女の側には、パイプ椅子に座る学生服の少年。
「そんな…遠いモンになるなよ。…ずっと一緒にいてくれたの、アンタだろ」
泣き腫らしたその目尻には、また涙が浮かぶ。
「悲しまないとか……無理だって。バッカじゃねぇの……」
届かなくて良い。
そんな想いは、届かなくて良い。
少年は指を交差し、両手を握る。
その姿は、紛れもなく……。
九頭玲央様
久しぶり。元気にしてるか?あの夜からもう4年経った。
早いもんだな。
あのときどうして縛り付けてでもお前を止めなかったのか、今でもずっと後悔してる。お前を一人にしたくなかった。玲央と一緒にいれたら吸血鬼でもなんでもいいって、本気で思ってるんだぞ。
今も玲央のことが心配で仕方ないけど、きっとどこかで生きてるって信じてる。また会える日まで、俺はずっと待ってるからな。
瀬尾浩太
便箋を折り、封筒に入れて引き出しの中へしまう。
こんなもの書いたって彼には届かない。分かってはいても、彼を失ったあの夜から毎年書き続けてしまっている。
彼が、玲央が今どこにいるのかも、そもそも生きているのかさえ、俺には確かめる術がない。それでも、きっといつかは届くと信じて、この世のどこかで生きる君へ、来年もまた手紙を書こう。
届かぬ想い
私はとある貴族の姫君に仕えている侍女だ。名を仮に
アリとここでは名乗ろう。彼女とは遠い親戚同士で本家と分家の関係だ。
正直、本家に産まれなくてよかったと最初は思っていた。何せカミに祈りを捧げるために18歳になる時にその身を命を捧げなければならない。ようは生贄というやつだ。
私が12歳、お嬢様が5歳の時に逃げ出さないように捧げられるという場所に連れてこられた。彼女は出れないため最初は泣きじゃくっていた。だが、もう出ることは叶わないとわかったのかだんだんと泣かなくなった。そうして徐々に優しく柔らかく笑っているが時折諦めがついたような表情もするようになった。
彼女が16歳の時に死神と会ったようでとても嬉しそうに笑っていた。どうやら同い年だったようで楽しそうだった。その頃にはすっかり私はお嬢様のことを妹のように大切な存在になっていた。
だからこそ悲しくも恨めしかった。あと2年もしないうちに彼女は死んでしまう。その身を代われるというのならばかわって差し上げたかった。最初お会いした時にどうして自分でなくてよかったと思ってしまったのか恨めしく思った。だが、そのことは己の立場では伝えることもできない。せめて逃げて幸せになってくれたらなどと、この届かぬ想いをどうすれば良いものか。
......そう考えながら日々が消えていった。
学校に着いてからふと気付く。
傘を忘れたことを……
今日の夕方から降ると天気予報で言っていたのに。
あー、傘持っていかなきゃな、と思っていたのに。
どうして忘れたのだろう。そして手遅れになってからどうして思い出してしまうのだろう……
よし。こうなっては仕方がない。
傘よ手元に落ちてこいー……落ちてこいー……
突然購買にビニ傘売られるようになれー……
めちゃくちゃ親切な人が傘二つ持ってるから一つあげる的な展開になれー……
……無理か。
まあ念力もテレパシーも使えないしなあ。
まあでも届かぬ想いとわかっていてもついついやってしまうんだよなあ。
いつか急に使えるようになったらすっごい心躍るし何よりロマンだろ?
届かぬ想い
届かぬ想い ・・・
自分の想いは
自ら届けてた
届かぬ想いは
ただ 届けていないだけ
届かないわけでは無いってこと
届かぬ想い
どうやって届けたらいいか
届けたところでそのあとどうすればいいか
もう何も分からない
わかんないまま
せめて誕生日になったら
一言、おめでとうって伝えよう
「時を奪われた、だなんて……」
神様は、今日も届いた紙をどこか苦しそうに破り捨てた。
ここは、雲より高き場所。ヒトが踏みしめる大地よりも、遥か高き天の上。清々しい水色に、清い白色。聖なる力が宿りし美しき場所。そうここはまさしく、神々が住みし天空の世界―――では、ない。聖なる力は淀んで、気づけば邪悪な力に。清い白色は濁った黒色に、清々しい水色は重苦しい赤色に。ヒトが見通す空よりも、遥か低い地の底。ここは、大地より低き場所―――神に合わぬ、地獄。神様である彼は確かに、そこにいた。
「先に奪ったのは君の方だっていうのに」
神様は目を伏せる。それは、先程破り捨てた紙を見ていた。破り捨てた紙とは、神様に向けたとある女の手紙である。未来をください、なんて書いたであろう彼女は、たしかに本当に未来を返してほしいのだろう。―――だが神様に、それをしてやる義理も理由も何もない。むしろ、邪魔をする理由だけはある。
「―――本当に望むなら、いい加減僕を離せよ」
右手と左手。右足と左足。片方動かせばジャラジャラとするそれは、たしかに手錠らしき鎖があった。彼は、閉じ込められている。ほかでもない、時を奪われたなどと言う彼女に。
片方の目は刺され開けられない、手も足も動かせない、耳も片方の聴力は奪われた。そして、心臓も―――あの女は、それこそ時を奪わなかったものの……ほか全てを神様から奪ったのだ。その理由は、恋人を奪われた復讐。
「どれだけ僕を苦しめても、あいつはもう帰ってこれないのに。あいつが君を、僕に託したのに」
あいつの心配は、きっとあの愛し合った女にはもう……復讐しかない女にはもう、届かぬ想いとなってしまったのだろう。