九頭玲央様
久しぶり。元気にしてるか?あの夜からもう4年経った。
早いもんだな。
あのときどうして縛り付けてでもお前を止めなかったのか、今でもずっと後悔してる。お前を一人にしたくなかった。玲央と一緒にいれたら吸血鬼でもなんでもいいって、本気で思ってるんだぞ。
今も玲央のことが心配で仕方ないけど、きっとどこかで生きてるって信じてる。また会える日まで、俺はずっと待ってるからな。
瀬尾浩太
便箋を折り、封筒に入れて引き出しの中へしまう。
こんなもの書いたって彼には届かない。分かってはいても、彼を失ったあの夜から毎年書き続けてしまっている。
彼が、玲央が今どこにいるのかも、そもそも生きているのかさえ、俺には確かめる術がない。それでも、きっといつかは届くと信じて、この世のどこかで生きる君へ、来年もまた手紙を書こう。
4/15/2026, 1:43:05 PM