『安らかな瞳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
けいちゃん、けいちゃんと呼ぶ声がした。
媚びた香水の強い女の声ではない。砂糖が入った甘い紅茶のような声だった。
小雪か?、圭太郎は夢の中で目覚めた。そこは真っ白な夢の中だった。圭太郎は真横に座っている女の気配を感じ、其方の方に目をやった。それは小雪であることに間違いはなかった。顔の整った圭太郎には少し不釣り合いな容姿の女ではあったが愛らしい顔や声、きちんとした服装や所作など目には見えない小雪の全ての要素が上品で朗らかであった。圭太郎は小雪が大好きだった。
夢の中の女も、形や声、服装も小雪のもので間違いはなかった。しかしその女は丁度目に靄がかかった状態であった。それは小雪である、だが圭太郎は断定できずに彼女の名前を呼ぶ事が出来なかった。何故なら、小雪は安らかな瞳の持ち主であったからだ。何を見るのにもその安らかな瞳を向けるのである。端正な圭太郎は周りの欲望にまみれた瞳とは全くもって違う、その瞳に何回も救われたのだ。だから圭太郎は断定出来なかった。
安らかなその瞳は小雪そのものだと知っていたからだ。
#安らかな瞳
あなたはどんな瞳を持っている?
涼しげな瞳、悲しげな瞳、安らかな瞳。
他にも沢山。その全ては宝石のように輝いていて、飾りたいけど、壊れてしまうかけがえの無いもの。その全てを集めたい。いつか、きっと......。
【安らかな瞳】※長文注意
怪異と人間なんて、わかり合えない。
でも、俺の主は、そんなことも成し遂げた。
世は平安時代。怪異とは恐れられた存在で、人間とは大別していた。……人間が死んで世界を恨んでいた人がなる存在なのに。あまりにも理不尽だ。
けれど、主様は、何人かの怪異と契約をし、使役している。
俺はその一人だ。
主様はよく分からない。今だって、使役している怪異と村の子供が遊んでいる様子を見て、安らかな表情で眺めている。
俺は隣にすっと入る。
「……なんで笑ってんの?」
「あぁ、陽明。……怪異もさ、この世に恨みがなくなったら、この世に居なくてもよくなるでしょ?しかも、子供たちも楽しいし、一石二鳥〜!」
「おめでてぇ頭してんな。」
「それに、怪異たちも可哀想でしょ。」
「……確かにな」
主様は木の下をふらふらと理由もなく歩く。
木々のせせらぎが俺等を包む。怪異と人間は、もしかしたら、主様のお陰でくつがえされるのかもしれない。そんな淡い期待を抱いていた。
「ねぇ、陽明。」
その俺の名前を呼ぶ声は酷く寂しくて、酷く冷たかった。どうしたのだろうとゆっくりと後ろを振り向く。
「こうやって、人間と怪異も分かりあえるからね」
その表情が酷く儚く、哀しそうに見えた。
あの言葉は別に、心には響かなかった。
けど、俺は知ることになる。あの時、何を伝えたかったのかを。
数日後、主様が、死罪になった。
怪異と関わった罪だ。
そして、使役していた怪異を皆殺し……いや、唯一人間姿の俺以外が殺された。
このままじゃ、だめだ。主様が安らかな顔で寝れない。それに、主様は、ヒントを色々くれた。
怪異の使役の仕方、人間との関わり方。
俺は、世界を造るために、歩き出した。
【続……くかもしれない】
「安らかな瞳」
愛犬家のおばさんが、大嫌いだ。
隣に住んでいる井上さんは、合計で8匹も犬を飼っている。
トイプードルを筆頭に、チワワ、マルチーズ、ポメラニアンと、かわいい小型犬が全てを占めていた。
8匹全員が服を着せられており、そもそもそれが服という概念である事すら理解せず、何となく温かい感覚に喜びを感じている、惨めなペット達に、いつも哀れみを禁じ得ない。
私は、この井上直美という40代のおばさんが、どうにも受け入れ難いのだ。
理由は、彼女の目にある。
最初は感じの良い、優しげな人だと思った。
愛犬を散歩させ、愛犬の写真を見せながら語る井上さんの目は、なんとも優しく、穏やかで、安らかな瞳をしていたからだ。
本当に、犬の事を愛しているんだな。
そう思っていた。
あの光景を、見るまでは。
それはとある夜の事だった。
夜に友達と話しながらコンビニに向かっていると、井上さんが3匹の犬を散歩させているのを、見かけた。
その中の一匹、名前をモカちゃんという小さく可愛いチワワが、散歩が嫌になったのか、歩くのを辞めていたのだ。
他の二匹は進もうとするが、モカちゃんはその場に立ち止まり、意地でも動こうとしない。
その瞬間だ。
グイッ!!
と井上さんがモカちゃんを繋ぐリードを、力強く、乱暴に引っ張りあげたのだ。
モカちゃんは苦しそうな顔をして、小さな呻き声と共に、無理やりに引きずられる。
そして、言う事を聞かないモカちゃんに向ける井上さんの瞳は、あまりにも冷徹に怒りの揺らぎを宿していて。
普段のあの安らかで穏やかな瞳とは違う、上位者の不服が、あまりにも露骨に放たれていた。
あぁ、そうか。
これが、愛玩動物なのか。
これが、ペットなのか。
井上さんは犬という生物を愛している訳ではない。
もし彼女が本当に犬を愛しているのならば、歩きたくないチワワを引きずり、無理やり歩かせる事などしないだろう。
翌日。
私は通りで井上さんと出会った。
井上さんはモカちゃんを抱いて撫でながら、あの安らかな瞳で、私にモカちゃんへの愛情を語ったのだった。
苛酷な数日が終わり
乗り切った安堵感
その人は
半纏を着て
炬燵に入り
安らかな瞳を
溢れさせた
自分の
最期の時
安らかな瞳で
眠ることが
できたら…
そうなれば
本当に
有難い事だろうな
…
昨日から
腕脚筋肉痛
眠っている時も
安らかでは
無さそう…
良い夢みたいなぁ
さて
2度寝へGO🥱
✨694✨安らかな瞳
私を見つめる両の瞳は安らかで、花を慈しむように優しい。香帆は時折、私にこんな視線を向けてくる。そのたび私はどうしてか、ちょっとドキドキしてしまうのだった。
香帆は小学校からの幼馴染だ。高校生になったいまも、こうして定期的に会っている。
待ち合わせは、いつもの喫茶店。香帆は決まってコーヒーを注文する。ブラックを好んで飲む香帆は、とても格好いい。いつもオレンジジュースばかり飲んでいる自分が子どもっぽく思えて、少し恥ずかしい。
ランチを食べながら、おしゃべりに花を咲かせる。たくさん話して、ちょっとひと息ついたところで、香帆はふいに言った。
「日和といるときが一番おちつく」
静かに微笑む香帆の双眸は、まっすぐに私だけを捉えている。昼下がりの陽光を透かした茶色い虹彩は、とてもきれいだ。
ああ、まただ。私ったらなんでこんなにドキドキしてしまうんだろう。わからない。わからないけれど、今はまだ、わからないままでいい。わからないままがいい。なんだか、そんな気がした。
【テーマ:安らかな瞳】
安らかな瞳なのに、まっすぐ私の心貫いてきて、なにもされていないのに苦しくて痛くて仕方なかった。
けれど、包帯で傷をゆっくりと包むように、優しく優しく目を細めて、私の為に涙をひとつ流してくれるのだった。
精神破壊され精神崩壊したのちに
私は安らかな瞳を手に入れられたのです
ぼんやりとしか顔の輪郭を眺めないため瞳は声音から想像する。だいたい怒っている時は瞳も怒ってる。安らかな瞳はきっと優しい。でもその瞳に映るのは目を開けているのも億劫なボクの姿だ。老犬にするように優しく髪を撫でてくれる。メモリ不足な脳が思い出を消さないように安らかな瞳を閉じる。
題『安らかな瞳』
安らかな瞳
隣で眠るあなたの瞳が、死んだみたいに安らかで。
あんまりにも綺麗で、静かで、本当に死んだんじゃないかって。
だから、思い切り揺さぶって起こしちゃったの。
でも怒らないで。仕方ないの。
だって私、もう一人になりたくなかったんだもん。
泣けなかった。
みんな泣いてるのに、
ボロボロと
大きな涙を流しているのに、
私はうるっとも来なかった。
悲しいし寂しい。
旅立つことが
こんなに心を動かすなんて
想像もつかなかった。
だけど涙は出ない。
友が泣こうとも、
家族が泣こうとも、
自分の目からは何も出てこない。
それから何日か
何週間か
何ヶ月か経ってから
ようやく実感が湧いてきた。
それでも涙は出てこない。
今生の別れかもしれないのに
あっさりと別れて
私は道を歩いている。
そういえば、
いつかどこかで聞いた歌詞を
ずっと覚えていた。
桜の季節の曲だった。
今までを振り返り、
仲間との思い出を噛み締める。
2サビのところで
その歌詞が出てくる。
出会いの為の別れと信じて。
別れで終わるんじゃない。
ここから知らない誰かと
出会う為に別れるんだと。
元は知らない誰かだった仲間のように
出会うために、
命を運ぶ運命のために、
別れが来るのだと。
そんな意味がつまってる気がして
忘れられない。
"Good Midnight!"
あの日
言ってやればよかった。
出会いの為の別れと信じて旅立つと。
だから心配しなくていいと。
少しの後悔は
チクチクと離れないだろう。
安らかな瞳が
涙で輝くその時まで。
安らかな瞳
その澄んだ瞳は
まるで全てを知ってるかのように
そして悟ったかのように
穏やかに見守っている
その心を知ることが出来るだろうか
『安らかな瞳』
良い天気だ。今日は一段と、澄んだ青色が
見上げる目線の先一面に広がっていた。
ベランダの引き戸を開けて、外を眺めはじめる。
すると目の前を、二匹のカラスが
立派な黒い羽を大きく広げ、バサリと大きな音を立てて通り過ぎていった。
静かな朝に響いた羽音は、いつもより迫力を感じさせるものだった。
しばらく、まだ音が残る耳をすませながら
風にあたっていた。
そして今日も、花に水をやる。
この時間は、安らかな瞳で、日々を感じさせてくれるものになった。
「安らかな瞳」
「カラコンしてないよね?」
とある電車の中、私は貴女に聞いた。
彼女はしてないというのだが、
そう思わずにはいられない程には貴女の瞳がとても綺麗だった。吸い込まれそうなほどに。
そんな貴女の瞳をずっと見ていたかった。
貴女の瞳にずっと映っていたかった。
もうこれは叶わない夢なのでしょうか。
やはりあの日々は私の夢物語なのでしょうか。
わからない。
そもそも貴女の事をここに書くことも
本当は許されるべきではないのでしょうか。
私には判断できません。
できるのは
貴女だけです。
貴女の判断が決まることを
待っています。
…本質を見てしまう人の誠実な苦しみっていうのはさ、
矛盾を矛盾のまま放っておけなくて、
落とし所で「わかったこと」にすることができなくて、
だからこそ、言葉の奥や、人の裏や、心の深部まで見てしまう事。
考えれば答えが出るだなんて
思っちゃってたんだよ、自分はさ。
けれど、本当は違くて…、
この世界は底なしで、答えなんて最初からない。
多くの人は、それっぽい納得を自分の中に作って、
それを成熟だとか、受け流す力だとか呼んで、
そういうものが大人なんだって信じてる。
けれど、矛盾のど真ん中に立つことは、
本当は未熟でも何でもない。
大人と呼ばれている者の多くは、
ただ慣れているだけだったりする。
その中のほんの一部だけが、
本当の意味で成熟しているんだろうけれど…。
陸の生き物の中で最も身体の大きな象でさえ、
ゆっくりと瞬きをする。
世界に答えを与えようとして
躍起になっているのは、
たぶん人間だけなんだ。
象の瞳の安らぎは
答えを持っているからではなく、
答えを必要としていない静けさなんだよ、きっと。
題 安らかな瞳
安らかな瞳。
あなたが、わたしを見る目は安らかな瞳でした。
その見つめる瞳は、優しく包んでくれる瞳でした。
だんだん年老いていくあなたとわたし。
歳を取るにつれ、丸くなりましたね。
言葉の意味がわからず、ヒスを起こす事もあるけど
だんだん、丸くなって、優しくなりましたね。
ケンカもするときもあるけど、すぐ仲直りできるように
なりましたね。
これからも日々は続いていくけど、時代も変わっていくけど
あなたと一緒に歳を取りながら楽しく過ごせると
いいなぁ〜と思ってる。
りくちゃん
私は、今あの日のことを覚えています。
福山の愛護センターに行き
子犬を見に行きました。
そんな中何も迷わずにあの可愛いりくちゃんに決めました。
家に帰るととても嬉しそうにはしっていました。
見つめられるとつい目を逸らすから君の瞳の色をよくは知らない
#安らかな瞳
安らかに眠る君は、安らかな瞳をしている。
穏やかな大地に飽和した柔らかな陽差しを孕んだようだ。
淡いパステルで描かれたような優しいタッチの目には、塗り潰したくなるような黒い衝動に駆られるが、純白すぎて狂気まで感じる瞳の奥底には触れられずにいるもので。
その瞳が揺らいだ時には、露に陽差しが移り込む湿った朝を迎えたい。