『子猫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
No.178『子猫』
子猫…猫派の私からしたら本当に癒される存在。
今日も子猫の動画を漁って癒される。
【子猫】
子猫を保護した
小さくて、
鳴き声が弱くて今にも息絶えてしまいそうで、
この子のためなら
頑張って
守ってみようかな
そんなことを思えた。
これから楽しい思い出一緒につくっていこうね
10数年前に私の家にやってきた愛猫ちゃん。
猫嫌いの母を超猫好きに変えたり、泣いてる私を慰めたり、この子がいないと家が成り立たないぐらいとっても素敵な子です。
君に出会えてよかった。ここに来てくれてありがとう。
もうおばあちゃんだけど私たちにとってはこれからも子猫ちゃん。
この子だと思った。
目の前に4匹、かわいらしい子猫。
明日には保健所に連れていかれてしまうからと
SNSでの募集をみて1時間半、
ドキドキしながら車を運転した。
性別も分からない。
でも、この子にしようと手に取って
一緒にいることにした。
みーみーと不安がって鳴いている子を
一生懸命あやして
『大丈夫、これからずっと一緒だよ。
寂しくない、怖くないよ。』
声をかけて抱きしめて
夕日がそんな私たちを祝福するように
眩しくて、印象的だった。
あの日から4年。
今もこの子と一緒にいる。
私の宝物。
いつまでたってもかわいい
あの日の子猫のままだ。
お題『子猫』
スーパーから家に戻り早速闇鍋風ピザ作りの料理を始めた。完成するまで約2時間半ほど掛かってしまいもはや昼食ではなくおやつの時間帯になろうとしていた。ピザの完成度は美味しい箇所最高だった。しかしチーズとの組み合わせの悪い食材の箇所はなんとも言えない味のようだ。一言でいうと不味い。
4人はピザを食べ終え、今度はポテトチップスやスナック菓子を食べ始めた。
大神が1枚ポテトチップスを食べ終えて話出す。
大神「船星、一つ質問ええか。あのBBQの時に物陰から見てた女子にお前は何をしようとしてたんや?好きで見てたと違ういうとるし……。他に考えるとしたら……痴漢か?あかんでそれは犯罪やで」
僕は慌ててすぐさま反論した。新たな誤解を生まない為に。
船星「ちちち、違うよ!そそ、そんな事考えてないよ」
僕はゴクリと唾を飲み意を決してあの時思ったことを正直に話した。
船星「昼休み僕らグランドでサッカーをしている時屋上で叫んでいる女子がいたよね。一時期その子を“子猫“ちゃんって大神君が言ってたの覚えている?」
大神は首を傾げていた。どうやら忘れてしまっているらしい。僕は続けて話す。
船星「その子猫ちゃんを偶然BBQの時見つけた僕は、屋上から誰を呼んでいたのかどうしても知りたくて……話掛けようとしていたんだ」
生徒A「別に誰でも良くね?」
船星「そ、そうなんだけど。僕、何か気になることがあると納得するまでずっと気になってしまうんだ。それに……僕の思い過ごしだと思うんだけど、一瞬だけ目が合った気がしたんだ」
生徒B(まるた)は同情した眼差しで船星の肩をポンと叩く。
まるた「船星の気持ちはよくわかった」
船星「ほ、本当!?」
しばらく黙っていた大神は急に立ち上がり船星を見下ろし人差し指を差し一言放った。
大神「お前やっぱナンパしようとしてたんか!?」
船星は心の中で叫んだ。
『どうしてそうなるんだよ〜〜〜!!」
僕は正直に話す相手を間違ったかも知れない。
End
「子猫」
「ニンゲンしゃん!おはよ!」
「あー……まだ4時だぞー……?もうちょっと寝よう?」
「ねんねもいいけど、おしゃんぽ!ちよ?」
「あと3時間……待って……。」「ぎゅーされちゃった。」
こうするとよく寝るから助かる。
温かくするとよく寝るのはみんな同じなのか。
しかし、この子は頭のてっぺんから足のつま先まで柔らかい。
よく寝てくれるところも含めてまるで子猫だ。
さて、自分も寝直すかな。
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……今何時だ?7時半か。ちょっと寝過ぎたか?
おちび怒ってるかな……と思ったがまだ腕の中で眠っていた。
ちょっとほっとした。
「んにゃ……ニンゲンしゃ……?」
「朝ごはん食べようかー。」「んー。」
朝食には簡単なものを作る。
昨日のゆで卵とマヨネーズを和えてパンに挟む。
これだけでそれなりに美味しい。
「おいちいね!ちあわちぇ だね!」
「幸せかー。よかったよかった。」「ん!」
「ごちちょーしゃま でちた!」
「じゃ!おしゃんぽ!いく!」「はいはい。」
にしても、この子やたら外が好きだよな。
何か理由があるんだろうか。
そういやもう片方の方もそうだったっけか。
双子揃ってアウトドア派か。元気でよろしい。
「ニンゲンしゃーん!きょ、どこいく?」
「今日は公園に行ってみるか。」「ん!」
「こーえん!しゅき!」
怪我しないようになー、と声をかけたらベンチに座る。
いや、この子は小さいんだった。急いで滑り台に向かう。
「気をつけてな。」「ん?んー!」
小さい子は滑り台とか好きだよな。
自分はどうだったっけ。
あまり、覚えていないや。
とにかく。
子どもを遊ばせるのって変に気力と体力を使うな……。
「ニンゲンしゃん」「ん?」「ちかれたの?」「え?いや。」
「んー。」「でも、なんで?」「わかんない!」
「もっとあしょびたいけど、もうかえる。」
……子どもに気を遣われてしまった。これは良くない……。
どうにかしないと……「ふわふわ!」
「へ?」「ふわふわのこ!いる!」「あ、あれは。」
まごうことなき子猫。
よちよち歩きのまだ小さな白い子猫。
ひとで例えたら……ちょうどこのおちびくらいか?
「ニャー」「どちたの?」「ニャー!」「ん!」「ニャー、ニャ!」「わかったー!」「ちょっと待って」「「?」」
「なんで会話できてんの」「えー?ニンゲンしゃんできないの?」
そりゃ、違う生き物だから。
ひと同士ですら話が出来ないこともあるのに。
「ふわふわちゃんもおうちかえるって!」「え」「ニャー」
「だって、いってたもん!おうちー、て。」
「ねこ……その子はきっと家族に会いたいんじゃないかな。」
「きょうからボクとニンゲンしゃんが かじょく!」
「いや、でもいきなり連れて帰るのは難しいというか……。」
「や!このこと やくしょく ちたもん!」「ニャ。」
ぎゅっと子猫を抱きしめる。子猫もまんざらでもなさそうだ。
全く。
うちがペットの飼える場所でよかった。
「ただーま!」「……ただいま。」
「ねこちゃ、ここがボクのおうち!」「ニャー!」
「これからよろちくおねがいしまーしゅ!」「ニャ!」
「おなまえ なんていうの?」「ボクの名前かい、⬜︎⬜︎。よく知っているはずだが……。」「え」「んー?わかんない!」
「なにたべるのー?」「桜餅かなー?」「へー?」
「ねこちゃ、なでなで!」「へへへ〜!」
「ねこちゃ、おちゃべりできたのねー!ひとみちり だったのー?」「ニャー」「にゃー!」
「ニンゲンしゃんのほうにいっちゃった。」
「なあ、チビ猫。」「ニャー?」「お前だろ、マッドサイエンティスト。」「よく分かったねー!」「わかるわ!」
「いやー、今ちょっと呼び出され中なんだが、退屈でねー。それで、キミ達の様子でも見ようかと思ってさ!」「そしたら仲良しにしていて羨ましくてさあ!」「……。」
「しょうなのー。ねこちゃ は ⬛︎⬛︎ちゃんだったのー。」
「あ、⬜︎⬜︎。」「ぎゅー!かわいい!」
よく見たら、この猫の目の色、ミントグリーン……。
「おい、マッドサイエンティスト。」「なんだい?今こねこねされるのに忙しいのだが〜?」
「変な心配させんな!」「ボクの心配を?」「ちゃうわ!」
「お前のせいで危うく10万のキャットタワーと猫の保険に入るとこだったわ!!」「悪かったって!ほら、この通りだ!!」
うるうるの目つきで足元を転がってみせる。
全く。
子猫は可愛いな。
「前回までのあらすじ」───────────────
ボクこと公認宇宙管理士:コードネーム「マッドサイエンティスト」はある日、自分の管轄下の宇宙が不自然に縮小している事を発見したので、急遽助手であるニンゲンくんの協力を得て原因を探り始めた!お菓子を食べたりお花を見たりしながら、楽しく研究していたワケだ!
調査の結果、本来であればアーカイブとして専用の部署内に格納されているはずの旧型宇宙管理士が、その身に宇宙を吸収していることが判明した!聞けば、宇宙管理に便利だと思って作った特殊空間内に何故かいた、構造色の髪を持つ少年に会いたくて宇宙ごと自分のものにしたくてそんな事をしたというじゃないか!
それを受けて、直感的に少年を保護・隔離した上で旧型管理士を「眠らせる」ことにした!
……と、一旦この事件が落ち着いたから、ボクはアーカイブを管理する部署に行って状況を確認することにした!そうしたらなんと!ボクが旧型管理士を盗み出したことになっていることが発覚したうえ、アーカイブ化されたボクのきょうだいまでいなくなっていることがわかった!そんなある日、ボクのきょうだいが発見されたと事件を捜査している部署から連絡が入った!ボクらはその場所へと向かうが、なんとそこが旧型管理士の作ったあの空間の内部であることがわかって驚きを隠せない!
……ひとまずなんとか兄を落ち着かせたが、色々と大ダメージを喰らったよ!ボクの右腕は吹き飛んだし、ニンゲンくんにも怪我を負わせてしまった!きょうだいについても、「倫理」を忘れてしまうくらいのデータ削除に苦しめられていたことがわかった。
その時、ニンゲンくんにはボクが生命体ではなく機械であることを正直に話したんだ。「機械だから」って気味悪がられたけれど、ボクがキミを……キミ達宇宙を大切に思っているのは本当だよ?
それからボクは弁護人として、裁判で兄と旧型管理士の命を守ることができた。だが、きょうだいが公認宇宙管理士の資格を再取得できるようになるまであと50年。その間の兄の居場所は宇宙管理機構にはない。だから、ニンゲンくんに、もう一度一緒に暮らそうと伝えた。そして、優しいキミに受け入れてもらえた。
小さな兄を迎えて、改めて日常を送ることになったボク達。しばらくのほほんと暮らしていたが、そんなある日、きょうだいが何やら気になることを言い出したよ?なんでも、父の声を聞いて目覚めたらしい。だが父は10,000年前には亡くなっているから名前を呼ぶはずなどない。一体何が起こっているんだ……?
もしかしたら専用の特殊空間に閉じ込めた構造色の髪の少年なら何かわかるかと思ったが、彼自身もかなり不思議なところがあるものだから真相は不明!
というわけで、ボクはどうにかこうにか兄が目を覚ました原因を知りに彼岸管理部へと「ご案内〜⭐︎」され、彼岸へと進む。
そしてついにボク達の父なる元公認宇宙管理士と再会できたんだ!
……やっぱり家族みんなが揃うと、すごく幸せだね。
そして、構造色の少年の名前と正体が分かったよ。なんと彼は、父が考えた「理想の宇宙管理士」の概念だった。概念を作った本人が亡くなったことと、ボク以外の生きた存在に知られていないことで、彼の性質が不安定だった原因も分かった。
ボクが概念を立派なものに書き換えることで、おそらく彼は長生きするだろうということだ。というわけで、ボクも立派に成長を続けるぞ!
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子猫がずっとついてくる。
今日から私の相棒だよ、君は
子猫
子ネコネコネコネコ
ネコネコ子ネコ
ニャンぱらり
日向ぼっこ
お散歩
いつの間にか
ネコ
ニャー
『子猫』
アパートの敷地に、時々白い子猫がいる。ここは動物禁止の建物なので誰かの飼い猫とは思えないが、徐々に大きくなっていく様子や、野良の割に毛艶が良い姿を見ると、誰かが隠れて世話をしているのは一目瞭然だった。
ある日の仕事帰り、アパートの駐車場に着くと隅の方に誰かがうずくまっているのが見えた。近づくと私の気配を感じておじさんが驚いて立ち上がった。足元にはあの白猫がエサを食べている。無言で猫を凝視している私におじさんは言い訳がましく「この前世話になったから…」と言って去って行った。
何を言っているのか。世話をしているのはあなたでしょう。少し怒りを感じなから眠りについた私は翌日、その意味を知ることになる。
朝7時、いつもの様に車に乗り込むと目の前に進路を塞ぐように白猫が座っているのが見えた。暫く待ったが猫は全く動く気配が無い。仕方がないので車から降りると、私は何かを踏みつけた。あ、財布だ!
私がそれを拾いあげるのを見届けると白猫は何処かへ行ってしまった。
『この前世話になって』
おじさんもきっとこの白猫に助けられたのだろう。
そして他の人達ももしかしたら。
私は帰りにキャットフードを買ってこようと心に決めた。
・子猫
博士「ついに成功したぞ。究極生物の誕生だ」
助手「おめでとうございます」
博士「誰もが大好き、可愛らしい子猫の表面を、これまた皆んなが大好き、肉球が覆っている。可愛いの二乗。究極の生物だ」
助手「気持ち悪いです」
: 子猫
小さくうずくまったものが動いた
えっ、こんなところに…子猫?
僕に気づくとよたよたと立ち上がり
おぼつかない足取りで歩いてくる
それにしても、小さすぎる
近くに母猫の姿も見当たらない…
足元にたどり着いた子猫は
震える体全身で話しかけてくる
僕に向けられたか細い鳴き声が
生きたいと切実に訴えかけてくる
僕は子猫が壊れないように
優しく優しく抱き上げた
大丈夫、怖くないからな
そう言いながら頭をそっと撫で
近所にある獣医に診せにいった
目立った問題はないとのことで
ただ、もしこのまま飼うというのであれば
子猫にあう栄養バランスの整ったフードや
子猫が過ごしやすい室内環境を確保
してやれば、すぐに元気になる
あまり心配しなくて大丈夫だよ
もし何かあればいつでも相談に乗るから…
そう頼もしいことを言ってくれた
僕と一緒に暮らすか? そう聞くと
眠たそうにこくんと頷いたようにみえた
しずくと名前をつけた日から
もう何年たっただろうか
甘えん坊の寂しがり屋
膝の上で撫でられるのが好きで
僕の隣で眠るのが好き
僕は、しずくのすべてが大好きで
そう…すべてが愛おしい
ありがとう、しずく
寝ぼけながら僕のお腹を
ふみふみするしずくを
心から幸せにしたいと思った…
桜月夜
「一度は言ってみたい台詞」
「ここは俺に任せて、お前は先に行け。俺は後から行く」
「それ死亡フラグじゃねーか」
「いや、でも一度は言ってみたい台詞っていったらこれだろ」
「まあ、言ったらフラグ立つしな」
「安心しろ。峰打ちだ」
「またシチュエーションが限られる台詞きたぞ」
「俺に惚れちゃ火傷するぜ、子猫ちゃん」
「うわぁ……」
「言ってみたくね?」
「うーん……」
「言いたいかどうかはともかく、ポーズ取って言ってるの見ると、こう……」
「痛いな」
「あ、言っちゃったよこいつ」
くだらないことを駄弁りながら、のろのろと住宅地を歩く。
四人の影が伸びていて、日の入りの時間が近づいているのだと実感する。
「そういえばさぁ……この『子猫ちゃん』って、俺マジで動物の子猫のことだと思ってたんだよねー」
「なんで!」
「いや、猫アレルギーの人が言ってる台詞なのかと」
「猫っぽい気まぐれな女のこと言ってるんじゃねーの?」
「いや、性の対象としてみている女性の比喩らしいぞ」
「マジか。考えようによってはクズいな」
「だよなぁ……やっぱり一度は言ってみたい」
呆れたような目やゴミを見るような目で見られた。解せぬ。
────子猫
俺がじいちゃんと初めて会ったときに思ったのは、『気難しそうなじいさん』だった。
中学2年の夏休みの始め、父さんが倒れた。
母さんと父さんは駆け落ちで、その上母さんは俺を産んですぐ亡くなってしまったので、俺は自分の身内は父さんしか知らなかった。
その日、部活中に顧問の先生が慌てて部室に飛び込んできて、俺は冷静になる暇も無いまま先生の車に乗せられ、病院に向かった。
父さんは、過労で倒れたらしい。思えば、父さんがまともに休んでいるところを俺は滅多に見たことが無かった。
ベッドに寝ていた父さんは、顔色が悪いものの、思ったより元気だった。俺に「健(たける)、ごめんな。」なんて言って。今は謝るよりも、休んで欲しかった。
次の日、病院に父さんの身の回りのものを届けに行くと、知らないおじいさんが来ていた。
ふたりの空気はぎこちなさそうで、俺が声をかけるのを迷っていると、先に父さんが気付いてくれた。
「ここにいるのは、俺の父さん…つまりお前のおじいちゃんだ」と父さんが言った。どうやら、父さんが倒れたことで、連絡が言ったらしい。
そこから話はトントン拍子に進み、俺は夏休みの間じいちゃんの家に行くことになった。
父さんは、1週間程入院する事になった。
俺と父さんが住んでいる街と、じいちゃんの家がある町は、車で1時間ほどと、思ったより近かった。
じいちゃんの住んでいる所は程よく田舎で、買い物するスーパーなんかは歩いて20分程度の所に固まっていた。
じいちゃんの仕事は、農業。大きな畑を持っていて、俺が行ったときはトマトとピーマンを育てていた。勿論、俺もじいちゃんに教えてもらいながら、収穫を手伝ったりした。
ばあちゃんは、父さんが小学生の頃に亡くなったそうだ。そして、俺は一緒に過ごすうちに、じいちゃんがばあちゃんを大好きだったことを感じ取った。
じいちゃんと暮らし始めて何日目だったか。じいちゃんに「なんで農業をすることにしたの?」と聞いたら、「ばあさんが、やってみたいと言ったからだ。」と答えた。
でも、じいちゃんは一人暮らしではなかった。じいちゃんの家には、茶と白の子猫がいた。
3ヶ月ほど前、近所の人の家で子猫が沢山生まれ、引き取り手がいなかったうちの一匹を引き取ったらしい。正直、この子猫がいたから、じいちゃんと仲良くなれた気もしている。
「じいちゃん、この子猫、なんて名前?」
「…さくら、だ。」
「へぇ…何か由来があるの?」
「ばあさんが、桜餅が好物だったんだ。」
「そっかぁ…いい名前だね。」
「そうか…。」
1週間と少し経って、退院した父さんがじいちゃんの家に来た。
入院した初日より、明らかに顔色は良くなっていた。
父さんとじいちゃんは縁側で、暫く2人で話し込んでいた。俺はそれを、さくらを膝に乗せながら、遠くから見ていた。
何を話していたかは知らない。でも、時折父さんが泣いているように見えたのは、気の所為ではなかっただろう。
父さんが退院してからも、俺はじいちゃんの家にいた。昼間はじいちゃんの仕事を手伝ったり、宿題したり、ゲームしたり。夜はさくらを膝に乗せて夕涼みしたり、じいちゃんと話したり。
人生で始めて体験する事も多くて、俺はつまらないと思う暇もないほど充実したひと月を過ごした。
夏休みが終わりに近付き、自分の家に帰る日。
いつもは気まぐれなさくらが、今日に限って朝から俺の足にすり寄って、なかなか離れなかった。
じいちゃんは、さくらは自分よりも健に懐いてしまったなぁ、なんてこぼしていた。
「また近い内に、父さんと会いに来るよ。」
そう言って背中を優しく撫でると、俺の言葉を理解したように、さくらは家の中に戻っていった。
その次の年の夏、じいちゃんが死んだ。
どうやら急性のものだったらしい。
近所の人の家にいつも家から滅多に出ないさくらが来て鳴くものだから、慌てて見に行くと、じいちゃんが倒れているのが見つかったらしい。
本当に突然の事で、俺にとっては葬式なんて初めての事だったけど、父さんが落ち込んでいる代わりになんとか助けになろうと慌ただしくしていた。
葬式や諸々の手続きが一段落した頃、俺は縁側でひとり座り込んでいた。
一年の間、じいちゃんの家には何度も遊びに来た。最後に会った5月も元気そうで、「今年は茄子も育てている」なんて話していたから、また手伝いに来ると約束もしていた。
すると、隣で「にゃあ」と声がした。
見ると、人が座る場所を3つほどあけて、さくらが座っていた。
葬式から今まで、ほとんど姿を見かけなかった。それは気まぐれだったのか、それとも…。
「ひとりに、なっちゃったな。」
さくらは、鳴かない。俺は、さくらを見つめる。さくらが今、何を考えているのかは分からない。でも、出会ったときは子猫だったのに、今は随分大きくなったのは確かだった。
「さくら、うちに来るか?」
そういうと、さくらは返事をしない代わりに、俺のところに近寄ってきて、膝の上に飛び乗った。
俺はさくらの背中を優しく撫でて、父さんに相談しに行く為にさくらを抱いて立ち上がった。
なんだか、もういないじいちゃんも、俺とさくらを見守ってくれている。そんな気がした。
子猫…
愛くるしい目で
私をじっと見る
足をチョンチョンと
つついてくる
あまりにも可愛い
時よ止まれ~🐾
✴️212✴️子猫
うちの猫ちゃん、その当時、小学2年生だった娘が学校帰り、うちには高齢のワンちゃんが居るのに、拾って来てしまった子猫ちゃん、今では、居てくれなきゃ困る存在になり今年13才の、おばちゃんになってしまって、段々と体力も落ちて昔の様な活発さは、なくなってしまった。起きてる時間より寝てる時間が長くなり寝顔を見る時間も長く、なった、寒くなったのも、あるけど、お散歩も行っても直ぐに、お家に戻って以前は、寒くても喜んで、お散歩いったのだが…年、取ったんだなぁーと感じます。ワンちゃんが天国へ渡った年齢と近くなって来て、猫ちゃんが我が家へやって来てからワンちゃんは、1ヶ月後に天国へ💧たった1ヶ月の間に子猫ちゃんのお母さんに、なってくれて一緒に遊んでくれたり、おトイレを教えてくれたりと本当に優しいお母さんだった具合悪い中だったのに感謝です。亡くなった事に分からず、いつもの様にワンちゃんの横で寝ていた姿、思い出すと😭赤ちゃんだったから分かるわけないけど…ワンちゃんも素直で優しくて甘えん坊で、とても良い子だったあいたいなぁー大好きな、お父さんに会えて一緒に、お散歩してのかなー二人に会いたいな😢
子猫
まるで子猫を愛でるように
私のことも愛でて頂戴
【※エッセイ回】
子猫と聞いて、書かずにはいられない。
うちの可愛い猫様を……!
今年の春に生まれて、梅雨に我が家へ。
元野良猫の保護猫で、初めは本当に怖がりで。
そんな猫様が、最近少しずつ歩み寄ってきてくれる。
私も含め、家族一同、涙……。
くんくん匂いを嗅いできたり、
本当に直近だとくっ付いて寝そべってくれるように😭
これからも末長く健康でいてほしい🍀︎
2024/11/15【子猫】
学校、鬼教師、部活......
いろいろ悩んでいるところに
「にゃあ」
小さな子猫が足に頭を擦り付けてきた
癒されるような......私がこんなに頑張っているのにあんたはのんびりでいいわよねっていうか......
2024/11/16『子猫』
子猫
子猫時代に兄弟猫がいると
猫同士で遊ぶ
人間に飛びかかってくることは少なかった
子猫一匹だけだとひとり遊びをする
壁の傷を獲物に見立ててアタック
あとは人間の足にダッシュ攻撃
成長するにしたがって
人間との高度な遊びを楽しめるようになる
フェイント猫じゃらし等
楽しい日々
正直面倒に感じることもあった
とくにスロースタートな猫の相手
子猫のような甘え方
これはたぶん最後まで
かわいさは永遠だし
お骨になっても
土に帰っても
永遠にかわらない
吐く息が白いくらい寒い朝だった。
帰り道、アスファルトの隅に白くて小さく、ふわふわとした塊が蹲っているのを見つけた。
自分の吐いた息が固まったのかと思ったけど、近づいてみると猫だとわかる。小さな小さな子猫。
弱っていて自分じゃ何にも出来ない。寒さを凌ぐ為に端に寄ったばっかりに誰にも見つけて貰えない。そんなの、まるで私みたいじゃないか。違うのは、この子には私よりも選択肢が極端に少ない事。
この幼さはまだ生まれたばっかりだろうに。どうして弱い者は世界に見放されなければいけないのか。そんなの絶対におかしい。
そう思った時にはもう子猫を抱えて走っていた。大事に大事に、冷えても熱を発する塊を、ふわふわで心地良いこの子を、ぎゅっと抱き締めて。
『子猫』