お題『子猫』
スーパーから家に戻り早速闇鍋風ピザ作りの料理を始めた。完成するまで約2時間半ほど掛かってしまいもはや昼食ではなくおやつの時間帯になろうとしていた。ピザの完成度は美味しい箇所最高だった。しかしチーズとの組み合わせの悪い食材の箇所はなんとも言えない味のようだ。一言でいうと不味い。
4人はピザを食べ終え、今度はポテトチップスやスナック菓子を食べ始めた。
大神が1枚ポテトチップスを食べ終えて話出す。
大神「船星、一つ質問ええか。あのBBQの時に物陰から見てた女子にお前は何をしようとしてたんや?好きで見てたと違ういうとるし……。他に考えるとしたら……痴漢か?あかんでそれは犯罪やで」
僕は慌ててすぐさま反論した。新たな誤解を生まない為に。
船星「ちちち、違うよ!そそ、そんな事考えてないよ」
僕はゴクリと唾を飲み意を決してあの時思ったことを正直に話した。
船星「昼休み僕らグランドでサッカーをしている時屋上で叫んでいる女子がいたよね。一時期その子を“子猫“ちゃんって大神君が言ってたの覚えている?」
大神は首を傾げていた。どうやら忘れてしまっているらしい。僕は続けて話す。
船星「その子猫ちゃんを偶然BBQの時見つけた僕は、屋上から誰を呼んでいたのかどうしても知りたくて……話掛けようとしていたんだ」
生徒A「別に誰でも良くね?」
船星「そ、そうなんだけど。僕、何か気になることがあると納得するまでずっと気になってしまうんだ。それに……僕の思い過ごしだと思うんだけど、一瞬だけ目が合った気がしたんだ」
生徒B(まるた)は同情した眼差しで船星の肩をポンと叩く。
まるた「船星の気持ちはよくわかった」
船星「ほ、本当!?」
しばらく黙っていた大神は急に立ち上がり船星を見下ろし人差し指を差し一言放った。
大神「お前やっぱナンパしようとしてたんか!?」
船星は心の中で叫んだ。
『どうしてそうなるんだよ〜〜〜!!」
僕は正直に話す相手を間違ったかも知れない。
End
11/16/2024, 8:34:11 AM