よつば666

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8/14/2025, 3:13:21 AM

お題『言葉にならないもの』8/13分
(仮話)
萌香の父、輪通北斗《わづつほくと》の親友レベルスの家族が長期休暇で日本に訪れ我が家に2、3日泊まることになった。
レベルスはお土産だと言って俺に小さな石のかけらをくれた。
小さな石の表面に青や緑そして白い線が縦や横に広がり、所々褐色の点がついている。

俺は言葉にならないものを受け取り困っていると––––。

レベルスの子供「それ、【星のカケラ】っていうらしいよ」

横からレベルスの子供の頃によく似た金髪の少年が冷たく呟いた。

北斗「え?!本当かい?」

レベルスの子供「本当だよ。パパの会社にいる専門の人に鑑定してもらったから」

レベルス「アルファード。全部話すなよ!サプライズが台無しじゃないか」

アルファードと呼ばれた少年はレベルスの子供だ。アルファードは北斗を指差してこういった。

アルファード「そうでもないみたいだよ。パパの親友さっきから石を見たまま動いてないよ」

どうやら、レベルスのサプライズは成功したらしい。貴重な星のカケラを手にした北斗は言葉にならないくらい感動していたのだった。

End(萌香の父の親友が来た編①)





8/13/2025, 6:06:26 AM

お題『真夏の記憶』8/12分
(仮話) 今から約40年前。田舎暮らしの私《わたし》は5上の兄と一緒に竹で作った虫籠と虫取り網を持って、近所の山で蝉とりに夢中になっていた。

それが私の真夏の記憶であり、高校受験を控えた兄と遊べた最後の日の記憶だ。

End(校長の過去編〜少年時代〜)

8/12/2025, 9:58:14 AM

お題『こぼれたアイスクリーム』8/11分
(仮話)
くすくすと笑ってアルバムを広げて笑う萌香の母。
不思議に思い萌香は母に尋ねた。

萌香「どうしたの、マミィ?」

萌香の母「このアルバムの中にある写真見て!懐かしいでしょ?」

母親の指差す写真に目をやると、そこには幼い萌香(4歳くらい)が床にこぼれたアイスクリームを見てシクシクと泣いていた。

End(萌香と母の会話)

8/11/2025, 8:01:18 AM

お題『やさしさなんて』8/10分
(仮話)
「あなたのやさしさなんて……所詮‘偽善“でしょ」

と君が哀しげな顔で俺に言った。
客である君からするとそう思うかも知れない、だけど俺は君にだけは偽善じゃないんだよ。

End(大神の父過去編)

8/10/2025, 6:12:42 AM

お題『風を感じて』8/9分
(仮話) 大きな公園へ行く道中坂道がある。その坂道を自転車で下っている時、平坦な道では感じる事のないスピードと風を感じて、何度も坂道を登ったり降りたりを繰り返して遊んでいた小学生の大神。

一度だけ、バランスを崩して擦り傷を沢山作って血だらけで家に帰ったら、普段怒らない母さんが俺の事を叱った。

End(大神過去編)

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