『太陽の下で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
老夫婦、思うところがあって北国に移住しました2
「何を見てるんだい?」
こたつに入ったばーさんが、にこにこして手にしているものを見ていた。
「ああ、これ? お隣さんからいただいたんだよねえ。孫が、二人学校でもらってきたから、一つどうですかって」
下敷きのようなものをぺらりと見せる。
「学校で?」
「りんご下敷きだって」
見ると、黄色、赤、赤黄混じったやつ、3×5=15個のリンゴの写真と品種名が載ったカラー下敷きだった。
「へええ」
こんなに種類があるのかということに驚く。ばーさんは老眼鏡の奥の目を細めて、
「ふじ、つがるは有名だよねえ。最近、若い女の子のタレントさんの、なんだっけ」
「王林?かい」
「そうそう、これも聞いたことあるわ。黄色い品種なんだねえ」
ほかにも、世界一とか金星とか、聞き慣れないものもある。あ、これは知っとるぞ……紅玉。アップルパイとかで使われるやつじゃな。
「ぐんま名月なんてのもあるな。群馬産かな?」
「たくさんあるんですねえ、りんごって」
見ているだけで、楽しい。そうか、こっちの小学校の子どもたちは年に一回りんご下敷きをもらうのか。
これをノートに敷いて勉強するところを思い浮かべると、なんだかほのぼのした。
勉強に飽きたころ、ぺらんとノートをめくってこの色とりどりのりんごたちを見たら……。ちょっとほっとするんじゃろうな。
「明日、スーパーでりんご買って来ようか。びっくりするぐらい安いからな、東京に比べると」
「いいですね。私、この【トキ】って食べてみたい。由来は国鳥のあの鳥かしら?」
「さあて」
どんな味がするんじゃろうな。日にいっこずつ、ばーさんと食べ比べするのも楽しそうだ。
太陽の下、光を集めてすくすくと育った赤黄の果実がにっこりと微笑んだ気がした。
#太陽の下で
実話のみを更新していきます。
太陽の下で
秋の終わりの陽射しは、夏のそれに比べて、何処か、弱々しい…あのギラギラ感や、力強さも無い…明るさも、何となく透明で、頼り無い…
そんな、透明な光を浴びながら、深呼吸をすると、鼻の奥がひんやり冷たい…微かに感じる陽の温もりと、この冷たさに、冬の知らせを感じる…
小さい頃は
どこでも嫌なことがあったら
大声で泣きわめいた。
でも歳を重ねると
夜誰にも見られないところで
声もあげずにひっそりと泣くようになった。
その泣き方は
泣いたような気がせず、
モヤモヤとして
余計泣きたくなった。
寝る時間を早くしたのに
起きる時間は変わらない。
日に日に瞼が重くなっていく。
毎日眠くてしかたがない。
明日が怖い。
今日も怖かった。
じゃあどこにいればいいんだろう。
そう考えたら
また泣く。
泣きたくないのに
溢れてくる。
私は自分を叩いた。
泣いたところで変わるものなどない。
それなら泣かない方がいい。
泣いたら損だ。
水を飲み干して
ベランダに出た。
流石に夜は寒いし、
真っ暗だ。
気を抜いたら寝てしまいそうだけど、
冷たい風に当たると
なんだか夜更かしができそうな気がした。
食べかけのクッキーを全部食べて、
また泣いた。
今度はベランダで。
"Good Midnight!"
せめてまた
太陽の下で泣きわめけたら。
『太陽の下で』というテーマについて…
太陽の下ではごく普通の生活を送っている…
太陽に浴びると気持ちいいね…
太陽も色々な太陽がある…
ギラギラ太陽…
ピカピカ太陽…
爽やかな太陽…
過ごしやすい太陽…色々ある…
私は色々な太陽の下で幸せに過ごしている…
自分が思う『太陽の下で』っていうテーマかもね…
【太陽の下で】
暖かい日差しの下で
貴方と思いきり笑い合いたい
何も気にせず
顔をクシャクシャにして
素直に 心から笑ってみたい
その自分を受け入れてもらいたい
自分の笑顔が苦手だからとか
周りの目が気になるだとか
余計なことばかりを気にしてる
単純に
純粋に
しがらみも無く
明るい太陽の下で
自分らしさ解放出来たら
そんな気分の良い事ないよね
【太陽の下で】
うちに”ネギ”と呼んでいるサボテンがおりまして
お店で一目惚れしてお迎えした時から
ずっとこう、お辞儀をするように斜めを向いておりまして
確かにその”ネギ”の頭の正面に太陽の光が来るように
窓の方を向かせていたんですよね
試しにくるりと反対を向かせて
何日か置いておいたんですけども
驚くことに姿勢がピーンと正されていたんですよ
うちの中にある蛍光灯の光には目もくれず
本物の光を選別する能力を持っていて
太陽の下で生きるべき生き物は自然と
太陽の方向に背を伸ばしているんだなと
しみじみと思ったのです
2024-11-25
作品No.239【2024/11/25 テーマ:太陽の下で】
男は、その女を木に縛りつけた。女は、荒い呼吸を繰り返しながら男を睨む。
「まだそんな表情ができるとは、感心ですね」
男はにっこりと笑いながら言った。
「ですが、もう諦めた方がよろしいかと。いくらあなたでも、この状態では勝ち目がないはずです」
「卑怯者が……!」
女は、美しい顔をさらに怒りに歪ませる。しかし、怒りの矛先にいるはずの男の表情は変わらない。
「こうでもしないと、私のようなただの人間は勝てませんから」
男はそう言って、後ろを振り返る。少しずつ明るくなっていく空が広がっていた。女の表情が、一瞬にして焦りへと変わる。
「くっ……」
逃げ出すためだろう、必死に身を捩る。男は、そんな女の肩に、持っていた短剣を突き刺した。
「う、あぁぁぁっ‼︎」
「逃しませんよ」
陽が、だんだんと高くなる。そして、その光が女の肌をさした瞬間、
「がっ! あ、あぁぁぁっ! いや、やだ! やあぁぁぁ‼︎」
と、女は悲鳴を上げた。陽光が当たったそこから、女の身体は火傷のように赤くなり、そして、発火した。その火はやがて女自身を焼き尽くした。女の身体は跡形もなく、灰となって風に流されていく。男はただ、それをぼんやり眺めていた。
「言っておきますが、あなたが望んだことですから、悪く思わないでくださいね」
自分の言葉を拾う者がいないとわかっていて、男は言う。
「『太陽の下であなたと過ごしたい』——そう言っていたのは、他ならぬあなたなのですから」
男は言って背を向ける。男の頭の中では、ただの人間のふりをしていた女の笑顔と、その女の断末魔が、繰り返し繰り返し流れ続けていた。
触れてはいけないあの人に 触れてみたいと思うのは罪な事なのでしょうか
頭ではわかっていても、心が求めている
いっその事、海の底で二度と会わずにいられたら
太陽の光が差し込む事なく、空を飛ぶ鳥を知る事もなく
なのに…
「あまりにも君が眩しくて」とあの人は私に手を差し出す
甘い蜜には毒があって、私は罰を受けてもいいと覚悟を決める
その手をとって微笑むのだ 太陽の下で
【太陽の下で】
【太陽の下で】
私は、空が好きだ。理科が好きだ。
きっかけは、夕焼けを画面の中に閉じ込めたあの日。
「空、好き?」
中学の時、先生に突然言われた。
「…はい!」
「そっか」
担任でもないのに、あの先生は気にかけてくれた。
本当に、楽しかった。
お父さんにカメラを貰ってから、旅行に行くたび風景をたくさん撮るようになった。大好きな空を入れて。
中でも太陽は特別だ。夜の月や星座を見るのもいいけれど、無数にある恒星の中、一際目立つ情熱の星がやはり好きなのである。
写真は、思い出を一枚に残しておける。ずっとずっと、自分だけの宝物にして。
あれから十年と少し。
外に出る授業は、自分含め皆心が踊る。
「絶対太陽見ちゃダメだよー、本当に目見えなくなるからねー!」
「はーい」
黄色い帽子を被った子どもたちが、興味津々に様々な物を拡大して見始める。
次に、黒い画用紙を用意する。日光を集め、みんなの目が釘付けになる。微笑ましい。
「うわ、すっげー!」
「これでさ!料理とかできる!?」
「流石に無理でしょ」
誰かが言った。全員が笑う。
算数が嫌いな子、絵を描くのが苦手な子、歌を歌うのが大好きな子、みんなを笑わせるのが得意な子。
個性豊かで、あたたかい。
それぞれが新しい発見に夢中で…
自分も昔、こう見えてたのかな。
何かに夢中な人間の瞳ほど、眩しいものはない。
あの星に負けないくらいに。
自分たちを照らす太陽の下で、今この北半球で、一体どれだけの人が笑っているのか。
こちらでは夜が来ても、世界のどこかで朝が来る。
遠く熱い、あの存在さえあれば、この地球からは一瞬たりとも笑顔が絶えないのだろうな。
そんなことを考えながら、今日も私は、写真を見返す時間を終えて授業準備をする。
【太陽の下で】
それだけで好印象
思い起こしても
良い思い出に紐付けられる
だけど
そんなはずはない
太陽の下には
辛い思い出もあったはずだ
自分の来た道を振り返っても
そんなに良い事ばかりじゃない
きっと
お気楽なのだ
だからまだ歩いていられる
今、目の前には険しい山が見える
きっとそれも
終わってしまえば
いつか太陽と共に思い出す日になると信じる
太陽の下で
私は動けなくなる。
塩をぬられたなめくじみたいに。
苦しいよ。月に落として。
太陽の下で
わたしは毎日のように
太陽の光を浴びながら
たくさんパワーをもらっている
みなぎってゆく力は
パワフルな気持ちによって
より良い毎日を生み出していき
体中までもが成長してゆく
もしこの世界の中で
はじめから
太陽という存在がなかったら
きっと
真っ暗闇の世界に覆われながら
人・動物・森林・草木までもが
ダメになり
ときによっては
死に至ることさえもある
わたしたちは
太陽という王において
輝きに満ち溢れ
幸せにな暮らしさえもできる
そして
大いに心や感情により
強い想いを伝えることさえもできる
太陽の下で
太陽がある限り
わたしは
毎日のように祈っている
太陽が
この世界から消滅しませんように
いつまでも
いつの日まで
わたしは太陽に想いを馳せてゆく
『太陽の下で』
日の光を浴びると『セロトニン』という脳内伝達物質が分泌され、リラックス効果やストレス解消、睡眠の質の向上などの効果が期待できるという。
眉唾だ。が……
実体験から物申すと事実だと思う。
日の光を浴びるとやる気が出て来るし、眠気も吹き飛ぶし、理由は不明だが元気な気分になってくるからだ。
実際、日照時間が短い海外の国などでは、疑似日光のような蛍光灯の光で日光浴をする人たちもいると聞く。
それだけ『太陽の下で』生きるということは大事なことなのだ。
だがどうだ。俺は出かける時に太陽の光を少量浴びるくらいで、ほとんどの時間は太陽の光を遮る建物の下で仕事をしている。帰る頃には日が沈み始めているし、帰ってからは蛍光灯の下で生活している。
それなのに健康だ。
前言撤回。日の光が体にいいなんて嘘ばっかりだ!
いや嘘だ。健康じゃない。
明らかに心が弱っているのを最近は特にひしひしと感じる。
人は何か問題が起こった時に理由を探したくなる。
俺の場合、それが日の光だった。
たしかに一時期、無職だった時、毎朝日の光を浴びて散歩していた時はかなり体調とメンタルがよくなっていくのを感じていた。
実際、それでバイトしようかってなったわけだし。
でもそれは単純に仕事というストレスから解放されて気楽になっていただけなのでは?とも思う。
俺は物事を難しく考えるのが苦手だ。考えれば考えるほど、最終的に陰謀論やスピリチュアルな傾向に走りやすい性格だからだ。よって自重しているのだ。
(まぁ、検索結果のAIがそういうくらいだし、そうなんだろうか……)
このようにメディアに踊らされやすい性格でもある。
で、でも、生物の大半は朝起きて、日の光を浴びて生活し、夜には眠る生活を送っているのだから、きっとそれが正しいのだと思う。
もちろん少数派を否定しているわけではない。俺はそんな排他的な人物ではない。人には人の生活リズムがあるだろう。
ただ、朝日を浴びながら歩くと、やる気がわくのはあると思う。プラシーボかもしれないけど、朝の散歩はオススメだ。
かくいう俺はずっとやってないけど。
「太陽の下で」
春は満開の桜
夏は青い海
秋は紅葉
冬は雪景色
『太陽の下で』
疑問に感じたのは、彼はなぜ外に出たのだろうということだけだ。
そして、安全な家から外に出たこと以上に信じられなかったのは、彼の体がサラサラと灰となってしまったことでも、それと同時に自分の体もボロボロと崩れ始めていることでもなく、振り返った彼が幸せそうに微笑んでいたことだ。
あのままずっと、ふたりで悠久の時を超えていくのだと思っていた。
彼もそれを望んでいたのではなかったのか。
どうして……どうして……
最後に残った小指の爪が塵になる瞬間、遠い昔、まだふたりが普通の人間だった頃、こんなふうに太陽の下で彼がそっとそこに小さく口づけてくれたことを思い出した。
「チーフ、また失敗です。サンプルМが破滅的自傷行為により消滅、それを追いかけたサンプルWも消滅しました」
「またか。どうにもオスの個体は不安定になるな。あの恒星の光と熱に体を晒すようでは、我々の寄生先として危険極まりない」
「どうしましょう。新たなサンプルを用意しますか?」
「いや、もういいだろう。この星はあの恒星に近過ぎる。もう少し先の惑星でサンプルを探そう」
「太陽の下で」
僕らは
高く昇っていく
空が青から紺へ
変わっていくとしても
暖かな光が
ずっとこのまま
世界を照らし続けて
全てが消えるその日まで
僕らはココに居る
太陽の下で
太陽の下で
というのは長らく苦手でした。というのも、汗をかくと、とても生きている感じがあって、その生の充実感が、小さい頃からとても苦痛でした。
生きてるという感じが、どうしても自分の感覚に合わなかったのでしょう。自分の身体的な性に違和感を持つ人がいるように、汗をかいて生きる感じが、苦しかったのです。
そのため、小さい頃から、自分は周囲とは違う文化圏の人なんだ、と言い聞かせていました。自分と合う人は、世の中にいないと思っていました。
歳をとった今でも、周囲に合う人がいるかと言われたら、いないなあと思います。だけど歳をとってわかったことは
①合う人がいなくても生きていける
②逆に、全てが合うという人はいない
③他人は他人のことにそんなに興味ない
という事なので、自分が汗をかくと生きてる感じがして嫌、ということも、他人にとってはどうでもいいこと、というのもわかっています。だから、なんか違うんだなぁというのをデフォルトにして淡々としている方が、結果的に相手に共感を求めないから、人との関係はスムーズなのかなと思ったりします。
ある偉人の名言が響くようになった日、私は日々進化している。
ある偉人の名言がよく響かなかった日、私は日々学習している。
ある偉人の名言が泣けてくる日、私は日々駆け抜けている。
ある偉人の名言が当たり前だと思う日、私は日々疲弊している。
ある偉人の名言が間違ってると思った日、私は日々一生懸命生きている。
太陽の下で君とまた逢えたら、
僕は他に何も望まない。
君とまたいろんなところへ行って、
いろんなものを見る。
そんな夢のようなことを考えてしまう。
もう君の隣には別な人がいて、
僕はもう過去なんだと知っても、
奇跡が起こらないかと思ってしまう。
太陽の下で 11.25
あなたはいつも輝いている
同じ人間なのに、同じ生物なのに
どうしてこんなに差が出るのか、
まったく不思議だ。
あなたは太陽のようなのに、私は醜い嫉みを抱えたまま。
今日もあなたと生きるのね
ほんと、妬ましい