るに

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小さい頃は
どこでも嫌なことがあったら
大声で泣きわめいた。
でも歳を重ねると
夜誰にも見られないところで
声もあげずにひっそりと泣くようになった。
その泣き方は
泣いたような気がせず、
モヤモヤとして
余計泣きたくなった。
寝る時間を早くしたのに
起きる時間は変わらない。
日に日に瞼が重くなっていく。
毎日眠くてしかたがない。
明日が怖い。
今日も怖かった。
じゃあどこにいればいいんだろう。
そう考えたら
また泣く。
泣きたくないのに
溢れてくる。
私は自分を叩いた。
泣いたところで変わるものなどない。
それなら泣かない方がいい。
泣いたら損だ。
水を飲み干して
ベランダに出た。
流石に夜は寒いし、
真っ暗だ。
気を抜いたら寝てしまいそうだけど、
冷たい風に当たると
なんだか夜更かしができそうな気がした。
食べかけのクッキーを全部食べて、
また泣いた。
今度はベランダで。
"Good Midnight!"
せめてまた
太陽の下で泣きわめけたら。

11/25/2024, 2:58:10 PM