『太陽のような』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
いつもの、「ありがとう。」が、
君が言うと不思議なんだ。
目を細めて、口を大きく開けて。
なんの屈託もなく幸せそうに笑いながら言う。
雪だって雨だって曇りだって、
全部あったかくして溶かしちゃうような。
心があったかくなって、
なんだかにんまりしちゃって、
僕まで笑顔になっちゃうような。
きっと、言葉だけじゃない。
君の、
笑顔があったかくて。
誰にでも優しくて。
泣く時はわんわん泣いて。
笑う時は大きな声で笑って。
挨拶の声がとにかく大きくて。
困っている人をおいておけなくて。
そんな「君」っていう人が、
だれかにかけた励ましの一言みたいな。
精一杯生きる君の声みたいな。
清々しくて大きい挨拶の声みたいな。
誰かに言われたあったかい言葉みたいな。
そんな「君」が、
めいいっぱい溶け込んだ光みたいな。
そんな君の、
「太陽のような笑顔。」
あの子の笑顔は私にとって眩しいんだ。
まるで沈むことを知らない昼間の太陽のよう。
私はその子の為ならなんでも頑張れる。
私はその子に墜ちてた
底の無い沼のような深いそんなところへと。
底なし沼だから気づかないうちに
その子を心の拠り所にした。
毎朝、その子を見て元気になり、
その子といるから毎日が楽しくて
その子が話す話題だから面白くって…
かわいい。かわいい。
あぁ、かわいい… けど、私とこの子は違う
この子は綺麗なんだ。私はドス黒い。
ずっと一緒はいられないな。
依存って程々にしないとですね。冷めやすい分熱しやすいってほんとでした、恐ろしや(笑)
最後まで読んでくださってありがとうございました。今日は少し気持ちが悪いと思われた方もおられるかもしれなかったです。ごめんなさい。
今日のお題は『太陽のような』でした。
私にとって、彼女は自分の太陽だと言っても過言では無いほどに大切な人だった。
彼女は学生時代、孤独な私に手を伸ばして歩み寄ってくれた。
決して相容れることの無い相手だと思う程に自分にとって遠い存在だったのに、どうしたことか彼女とは不思議と気があった。
趣味も、好きな音楽も、嗜好がそっくりだったのだ。
自分とは正反対で、交友関係も彼女の方は幅広く、私はゼロに近いほどに人と関わり合いを持っていなかったけれど、放課後は一緒に過ごし、お昼は2人きりで弁当を食べた。
彼女が自分の人生に現れてからは、生きていくことが楽しいことだと感受できるようになるほど、彼女は私の中に唯一無二の光を灯してくれていた。
それでも、進学先まで同じと言う訳には行かず、高校を卒業してから私たちは別の大学へとそれぞれ通うことになった。
進学してから関係は暫く続いたが、お互い社会人になる頃には前ほど気軽には会うことが出来なくなって、登録していた連絡先も、携帯の機種を交換した時に引き継ぎに失敗してしまって学生時代の知人の連絡先は消えてしまい、例外なく彼女の連絡先も消えてしまった。
その頃からは連絡を取り合うことは自然となくってしまっていたけれど、彼女との関わりがほぼ無くなってしまったことがそれなりに悲しかった。
でも、どこかでまた逢えるだろうと漠然とそう、思っていた。
そんな彼女の訃報が入ってきたのは、ちょうど実家に帰省した時だった。
知らない番号からの電話を訝しげに取ると、電話口で元同じクラスメイトの苗字を名乗られた。
あまり関わりが無い人だったから、どうしたのだろうと尋ねようとしたちょうどその時、彼女が亡くなったことを知らされた。
「𓏸𓏸さん、あの子と仲良かったから。報せなきゃと思って」
もう途中から、元クラスメイトの声は聞こえなかった。
――――
交通事故、だったらしい。
亡くなったのは数ヶ月前で、葬式も終わってしまっていた。
電話で報せを入れてくれた元クラスメイトは、私に知らせなければと私の数少ない交友関係から私の連絡先を見つけてくれたみたいだった。
彼女の訃報を聞いて、私は当然に驚いた。
けれど、残酷な事に私の中に喪失感は少ししかなかった。
かつての自身にとっての太陽を永遠にこの世から失ってしまったのに、もう二度と彼女の隣を歩くことは出来ないというのに。
時間の流れと人の人格形成の過程を鑑みれば、学生時代の経験と、人間関係に変化が起こることにそこまで感情が揺れ動かないことがしょうがないと片付けられること
もあるのかもしれない。
それでも、学生時代の私にとって唯一の安寧にも近かった彼女を失ってもなお、正気を保てている私が酷く残酷なものに思えて、
いつの間にか太陽を失ったのに暗闇で平気に生きていけてしまっている自分に悲しくなった。
地球に生きている生物は全て、太陽を失ったら朽ち果てていくと言うのに、私は今もここに立って平気に生きている。
時間も私も全て残酷だ。
そう、思った。
二度と光の入らぬ暗闇では、そう嘆くことしかでき無かった。
――――暗闇
お題【太陽のような】
2/22「太陽のような」
遥か遠く、太陽のような恒星が見つかった。
その星系の中に、地球のような星が見つかった。
そしてその星に、人間のような生き物が見つかった。
しかし円滑な交渉が行われることはなく、我々はその生き物を駆逐し、代わりに居住した。
やがて、太陽のような星は、その「目」を開いた。
我々は一瞬で滅び去った。
太陽のような星は、太陽ではなかった。宇宙の初めから存在する、大いなる何かだったのだ。
(所要時間:9分)
2/21「0からの」
0からの引き算って訳わからなくない? 0から引くって何? 0は0じゃん? ないとこからさらに引くって何? おかしくない?
と力説したら、「自然数と共にしか生きられない女」の称号をもらった。
でもよく考えると0って自然数じゃなくない?
そもそも0って何者? ないのに存在するの? 0からの足し算とかもよく考えると訳わからなくない?
ああもう、算数って謎すぎる…。
(所要時間:7分)
2/20「同情」
「どうした、溜め息なんかついて」
「彼女に振られたんだ…」
「…同情するよ」
「できるわけないだろう!? お前に俺の何が解るって言うんだ!」
「そうか…。ここだけの話、実はおれは異世界転生者なんだ」
「え?」
「前の世界では勇者として召喚され、魔王との戦いに駆り出され、負けて帰ったら令嬢に婚約破棄され、失意のあまり川に身を投げてこの世界に転生したんだ…」
「…同情するよ」
「できるわけないだろう!?」
(所要時間:6分)
2/19「枯葉」
「すまない…俺はもう…」
「あなたも、わたしを置いて行くの…?」
「ああ…。楽しかったよ、君といられた日々…」
「そんな事を言わないで」
「さようなら…」
「待って…!」
ひらり、と枯葉が枝から離れ、地面に落ちた。信号が青になり、それは人の群れに踏まれて粉々に散った。
(所要時間:6分)
《太陽のような》
私には太陽のような大切な人がいる
その人はいつも太陽のように
暖かく
優しく
美しく
いつも私を輝かせてくれた
簡単に言えば
私が月で
あの人が太陽
月は太陽がいなければ
輝けない
だから
あの人は私には
大切な存在なんだ
大好きなんだ
みんなにもそんな人いる?
いなくてもそれが悪い訳では無いからね
人生は長い
これから出会えるはずだよ
でも私の太陽は
遠くに行ってしまっている
どこにいるのか分からない
あいたい
会ったことがないんだ
約7年 私の太陽を探している
絶対に見つける
そして
言いたかったこと
やりたかったことを
成し遂げる
必ず
次は私があの人を輝かせる番だから
じゃあ今日は終わり
また明日
陽の光をたっぷり浴びた100%オレンジジュースを
ゴクゴク飲む!勢いよく飲む!
その姿
太陽のような明るさがあると思わない?
[太陽のような]
河野陽葵は太陽のような人だった。
太陽のように世界を照らして、夕暮れを残して去っていく。
彼女がこの世を去ってから、半年が経った。
あの陽だまりの心地良さを知らなければ、自分がいた場所がこんなにも暗くて、惨めなところだったと気づかずに済んだのに、なんて逆恨みも甚だしいけれど。
私は未だに想い出ばかりしがんでいたから、
私の推測によれば私か、もしくは私以外の全員だ。
境目で空気の流れが乱れているからすぐ分かる。
こういう時は少数派が異物役を買うのが一般的だろうか。
試しに席を立ってみると、教室後方のドアの前から山崎と石野が避けた。動線を確保してくれたようでありがたい。少し動けば道が開くだなんて、たった数時間で私はモーセにでもなったのだろうか。
戒律は
「明るくて人を元気にする人ね!」
(『だけど気まぐれ 太陽みたいに』)
題目「太陽のような」
実家はゴミ屋敷でした 積み上げたみんなの夢の残骸でした
題目「−−−−−−」
きみは太陽のよう。
あたたかくて、まぶしい。
だけど、きみはちいさくて、太陽は大きい。
きみはにぎやかで、太陽は静か。
きみははかないけど、太陽は長生き。
太陽のようだけどきみはきみ。
きみにはつばさがあるから、
きっと私より早く太陽のそばに行くのだろう。
わたしの太陽。
太陽のようなきみ。
__愛鳥へ捧ぐ
︎︎◌ 太陽のような ︎︎◌
太陽のようなあの子。
いつもみんなの中心にいて
みんなを明るく照らして
全てを持ってるあの子。
憧れだった。
かっこよかった。
羨ましかった。
顔が可愛くて
運動ができて
友達が沢山いて
勉強もできて
家もお金持ちなんだって。
この前、日曜に家族と旅行に行くんだって
嬉しそうに話してた。
きっとこの子は悩みなんてなくて、
死にたいなんて思った事ないんだろうな。
土曜日の朝、太陽は光を失った。
彼女は自分からその道を選んだ。
みんな泣くことはなかった。
どちらかって言うと驚きの方が勝ってる感じ。
なんであの子が…?
何もかも完璧な人生だったじゃない。
顔も才能にも環境にも恵まれて生まれて、
旅行に行くんじゃなかったの?
あんなに嬉しそうだったのに…
どこに死ぬ要素があるの?
あなたは何に悩んでいたの?
何に縛られていたの?
私たちは結局
太陽の光が眩しすぎて
太陽自体を見れていなかったのかもしれない。
あなたは苛烈な人だった。
どこにいってもその場の中心人物となり、あなたの態度一つで周りは振り回され、言葉一つで周りは萎縮する。
全ての人間関係を焼き尽くし、否応なしに従わせてしまう。
まるで太陽のようだった。
もちろん批判も糾弾も数えきれないほど浴びただろう。
けれど、いつのまにかそれらは下火になり、最後にはあなたの強さだけが残ってしまう。
私はそんなあなたの近くで、まるで太陽フレアのような爆発を浴び続けすっかり弱ってしまった。
だから、もうあなたから離れることにする。
太陽の光を浴び続け、そこで生活することに慣れた私がどれくらい離れて生きられるかはわからない。
それでも、私が燃え尽きる前に、私の輪郭を取り戻すために。
一人でこの世界を生きていくことにするよ。
【太陽のような】
嫌なことばかり合って私はいつも下を向いて生きてきた
だから君の太陽のような笑顔と優しさに溺れてしまった
いつも嫌なことがあると君の笑顔を思い出した
嫌なことがあっても君が優しくしてくれたら嫌な気分も吹っ飛んだ
でも太陽のようなきみは私には眩しすぎた
いつしか一番近くにいた私が届かないようなところまで行ってしまった
寂しいよ
辛いよ
その笑顔と優しさを私にだけ向けてよ
いつしかそう思うようになっていた
でもそれはきみには届かなかった
だから私はきみから離れることにした
君に依存しすぎたんだ
だからきみにはもう会わない
いつも沢山の笑顔をありがとう
その手紙を読んでわたしは涙を流して後悔した
私はキミが好きだったんだ
何もいない空に向かって私はそう呟いた
太陽のような ねるねるねるね
僕の心を 照らしてくれる
月のような ねるねるねるね
僕の心を 隠してくれる
このように
ねるねるねるねは 私達の心の
道標となりうるのだ
辺りが暗闇に包まれ、小さな星が、火花が散るように輝き始めると、私は、太陽が恋しくなった。
昼間は、当たり前のようにそこにあって、いつもパッとしない私を、暖かく、優しく照らしてくれたのに、夜になって、いざ太陽が見えなくなると、心まで暗くなるみたいだった。
ある日の今日も、また夜がやってきた。
空は、コロコロと表情を変える、気分屋だった。
朝は、黄色と緑と水色だったのに、だんだん水色と青になって、そのうち日が暮れると、黄色とオレンジと赤と、そして紫色が混ざった、世界一綺麗なパレットができあがる。夜になると、深すぎる青と、青みがかった黒に染まった。しかし、暗いからこそ、月や星の輝きが増した。
私は夜が、怖くて苦手だったけど、星を見てたら、太陽を見てる時みたいに、元気を貰えた。
星を見ている時の私の瞳は、いくつもの光の粒がこぼしたビーズのように、散らばっていた。
太陽のような無邪気な笑顔、してみたい。
太陽浴びて 骨を強く、芯の通った私になりたい
そういえば小学生の時、2分の1成人式で私は
「太陽のような燃える心で、みんなを笑顔にする人になる」と将来の夢を語った。このクサい台詞は同級生の男子たちにからかわれたなぁ。その度に怒って彼らを追いかけ回す私も幼かった。
あれから月日は流れ、私は高校で失敗し、少し大きな病気を患い、辛い別れも経験した。あの頃豪語した「太陽のような燃える心」を志す気力はもう無い。まず病気のせいで燃えるような生活は出来ない。
そして、思えば、あの頃とは世界の見え方が何もかも違う。
あの頃は光だけが見えていた。
今なら……かつては見えなかった陰も見える。
物陰や木陰があってこそ、陽は輝きを増す。
今の将来の夢は何かと聞かれれば、こう答えよう。
燃え盛る太陽のような人にはなれずとも、時に陽だまりのような暖かさを、時に木陰のような涼しさを与えられるような、そんな人になることだと。
「太陽のような」
どんな悲惨な話も
笑い話に変えてくれた
太陽みたいな君だから
私には眩しすぎて
噛み合わなくて
そりゃそうよ
私は北風のような女
太陽のような 太陽のような笑顔のあなた、いまは、小さな箱の中
「ねえ、坂上くん」
僕は声の主の方を見る。
それはクラスのアイドル佐伯さん。はじけるような笑顔で僕を見ていた。
「は、はい、何・・・?」
僕はいつも、彼女のそのはじけるような笑顔に惹かれて、元気づけられている。
輝くその笑顔は、周りの人をひきつけて、佐伯さんの周りはいつも人が溢れている。
みんな佐伯さんの明るさと優しさを愛しているんだと思う。
僕には少しまぶしいから、その光を遠くから眺めているだけだ。
僕のおずおずとした反応に、佐伯さんは、ニコッと笑って小さな紙を渡してくる。
「はいっ、私ね今度の文化祭で体育館でチアダンスすることになってるんだ。今クラスの人にチケット配ってるの。よかったら坂上くんも来てね」
小さく切られた紙に、文化祭、チアダンス発表会チケット、と印字されている。
「へえ、佐伯さんってチアダンス部なんだ」
僕は佐伯さんの入っている部を知らなかったからチケットを見ながら意外に思う。
でも、よく考えると佐伯さんにピッタリだよな。
「そうだよ、毎日練習頑張ってるよっ!来たら絶対後悔させないようなダンスを踊るから、良かったら来てね」
また、まぶしい笑顔を僕に見せる佐伯さん。
ただ話しているだけなのに、佐伯さんを前にすると、何となく落ち着かない気持ちになる。
「も、もちろん行くよ。友達誘って行くから頑張ってね」
何とか声に出して応援の言葉を口に出来た。
「ありがと〜!」
そう言うと、佐伯さんは、僕の手を両手でかしっと握りしめてくる。
「はっ・・・えっ!佐伯さんっ!?」
僕が赤面して佐伯さんに言うと、彼女はハッとしたように手を離す。
「ごめん、ごめん、ついつい嬉しいとやっちゃうの。じゃあ、待ってるからね!」
僕に手を振ると、佐伯さんは自分の席に戻って、早速友達に囲まれている。
笑顔で会話してる佐伯さんは、相変わらずこちらの席から見ていてもとてもまぶしい。
僕は、佐伯さんの隣にいられなくてもいいから、彼女の光を遠くから見ていたいと思っている。
まるで光に憧れる植物のようだ。
光に憧れて、そちらへ伸びていこうとする。
でも、僕は彼女に近づいたりはしない。
佐伯さんは、僕にとっての憧れというだけで充分だから。
僕は手の中にあるチケットを見下ろす。
遠くから彼女のダンスを見届けたい。
それ以上を決して望まないように。
ホント?本当に?
心の中で小さな囁き声がする。
僕はあえてその声を無視した。
気持ちに蓋をして鍵を頑丈にかける。
これでいいんだ。
君は太陽のように僕には眩しすぎるから
『太陽のような』
太陽は
明るい時間を作ってくれる
太陽は
陸や海をあたためてくれる
太陽は
生きる源となってくれる
私は 太陽のようになれるだろうか
貴方にとって いなくなったら
生きていけないような存在に
温もりの ひと時を
与えられる存在に