天国と地獄』の作文集

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天国と地獄』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

5/27/2024, 3:05:27 PM

生きるというのは、天国と地獄を行ったり来たりすることなのかな、と思う。

例えば自分へのご褒美としてプリンを食べるとする。
プリンを食べてるその時は天国だけど、その後でお腹を壊したら地獄になる。そんな感じで、天国と地獄を行ったり来たりしながら、最期にどちらに傾いていたかを振り返って、人は自分の人生を総括するのかな、と思う。

――今の例え話のプリンのように、些細な天国と地獄ならいい。恐ろしいのは、自分ではどうにもならないもののせいで取り返しのつかない結末を迎えてしまうこと。

行ったり来たり出来ない本当の地獄の入口は、きっと私のすぐそばで、気付かれぬように密かに、でもぽっかり大きな口を開けている。
すぐそばにある本当の地獄に気付かないまま、行ったり来たり出来る天国と地獄を繰り返し、「ああ良かった」で人生を終えられるだろうか。

いつか来るその日を、私は恐れている。


END

「天国と地獄」

5/27/2024, 3:03:13 PM

天国と地獄は
正反対のようでよく似ている

人によってものの見え方が変わるように
居心地の良さも違う

誰かにとって天国なら
その場は
誰かにとっての地獄かも

5/27/2024, 2:56:56 PM

天国って何だろう。
地獄って何だろう。
__________

死んでも死ななくても考え方一つで
目の前が天国にも地獄にもなる
この世の中で

これまで天国だったのにいきなり地獄になるかもしれない
逆もまた然り。

地獄と言うと聞こえが悪いが
実際地獄だったとしても時間が経つに連れ
その感覚も薄れていくでは無いか。
地獄も悪いばかりでは無い。
苦しいかもしれないが
その中でどうにか地獄から抜け出そうと
抗い何かしら考えるだろう。
中には何も思い付かず
ずっと地獄だと言う者も居ると思うが。
結局はその人の気の持ちようだ。
天国も地獄も一つの概念に過ぎない

では、今一度考えてみよう。
天国とは何か。
地獄とは何か。


今貴方の目に映るそこはどちらなのか
貴方が立つその場所は天国か地獄か


若しくはその両方か。


題名:天国と地獄

5/27/2024, 2:54:16 PM

天国と地獄。

「ねーね?問題でーす!天国と地獄は上か下か!どっちでしょう!お兄さん!!」

『うーん…難しいなぁ笑』

「ちゃんと答えてよね!お兄さん!!!」

『…天国と地獄は中立や』

「?…お兄さん、上か下かだよ〜?」

『ごめんなぁ…これだけは譲られへんのや。

辛いと感じたことあるやろ?
楽しいと感じたことあるやろ?

だから天国はお空でも地下でもなく、地獄はお空でも地下でもない。ただの皆が生きている地上だヨ!』

「そっかー。…またね!!お兄さん!」

『おう!またな〜……ってこりゃぁ逃げられたなぁ…笑』

『まぁ…自分が悪いねんけどな。天国は何処も存在せんよ…地獄は上と真ん中と下。全てやねぇ…』

『地獄を生きてる俺らを称えてくれよな…笑』

5/27/2024, 2:52:06 PM

天国と地獄、
私は昨日天国に行く夢を見た 
天国ではみんなが笑っていて笑い声話し声が聞こえすごく幸せそうだった
神様も優しかった
私は今日地獄に行く夢を見た
地獄ではみんなが辛そうな顔をしていて後悔するような声が聞こえすごく辛そうだった
閻魔様は険しい表情をされていてすごく怖かった、

5/27/2024, 2:51:40 PM

2024/05/27
今日も運動頑張ったー🏃‍♂️
凄く疲れた😲けど!ね、ちゃくちゃくと毎日やってから、少し楽になってきた😂(動くのが)
今日もダイエットダンスしたよー!腕立て伏せもした!
今続けて3日だけど、三日坊主にならないと良いんだけどね?
今日はここまで!さようなら〜🙆‍♀️

5/27/2024, 2:51:09 PM

《天国と地獄》

私はもう数年間、外に出ていない。

部屋でずっと休んでいた。

確かに退屈だったけど、外は危険しかないって、あの人が言ってたから、これでいい。

ある日、大きな音とともに、部屋のドアが破られた。

「発見しました!」

その人は私を外へ連れ出していく。

ああ、ここが地獄か。

5/27/2024, 2:50:48 PM

渦巻く負の感情
儚い生の感情

私を形どる出来事

どう感じるかは私次第
どう感じるかはあなた次第

それが楽しいのか苦しいのか
それは嬉しいのか悲しいのか
それが普通の感情なのか特別な感情なのか

まさに
天国と地獄


#天国と地獄

5/27/2024, 2:49:09 PM

天国と地獄

儘ならない世界に
憤りや憎しみを募らせ
自ら地獄へと追いやってしまう
でもいつしか時が少しずつ苦しみを持ち去り
募らせた思いを薄めてくれる
そして固執していたものを
手放せたとき
そこは天国になる
さぁどちらへ行く

5/27/2024, 2:48:37 PM

歳をとってから昔のことをよく思い出す。楽しかった思い出とか嫌な思い出とかそういう青いモノではなくて、あーすればよかった、こーすればよかったという暗くて叶わない願い。
 思えば思うほど、感情が溢れ出していく。苦しみに耐えられなくて叫びそうになって悲しくて涙目になって、心を消耗する。
 どうせ無理だ、お前にはできない。もう一人の自分がいつも自分の気持ちを沈めていく。呪いの言葉は消えない。
 高鳴る鼓動も希望に満ちた目標も、いつも自分で殺していた。そして、ここに残ったのは何もできないまま時間を食い潰したどうしようもない人間だけだった。
 死にたいと考えても実行することなどなく、ただただ考えるだけ。
 後ろを向いたまま前に進むことをやめなかったから、後悔ばかりが先にあるのかもしれない。できなかったことがいつも自分を抉っているけど、そこから学ぼうともしなかった。
 天国と地獄があるというのなら、自分はどこにいくべきなのだろう。自分に嘘をつく者が天国に行けるとは思えないが、地獄に行くほど悪いことをしたとも思えない。そもそも死んだらそれで終わりだと思うが。
 日付が変わる。明日は休みだ。でも、特にすることもない。スマホを眺めて一日を怠惰に過ごすのだろう。ああ、いつものことだ。

5/27/2024, 2:47:33 PM

「天国と地獄」




お前の罪は私が背負おう。だから、何も心配する必要はない。


そう言われたのは、わたしが赤い目の男に会って数ヶ月したところだったと思う。




赤い目の男と会う前のわたしの人生は、全てが苦痛でしかなかった。元々、愛想の良いわけではなかった。そのせいか、親戚にたらい回しにされ、結局引き取られた先でも捌け口にされる。わたしの年は、いくつか忘れてしまいかけていたけど、確か12であったと思う。
無論、学校でも自分の噂が流れているのでいい気はしなかったが、幾分かマシだった。

そんなとある日だった。

夜遅くに家の外へ追い出されたのは、きっと酒でも飲んで気がおかしくなっていたのだろう。髪を掴まれ引きずられながら外へほっぽり出された。
雪が積もっていて、朝まで生きられるかどうか。
いっそこのまま眠ってしまえば楽なのではないか。そう思いながら目を瞑った。

何らかの気配を感じ、顔を上げる。月明かりが眩しい夜だった。
目の前には人。自分よりも遥かに大きかった。180…いや190センチであろうか。そんな事よりも、どうして人がこんなところにいるのだろう。

赤い目が、ぎらりと光ったのを今でも覚えている。

それが、赤い目の男とわたしの出会いであった。

その赤い目の男は、わたしを見るなり奥歯をぎしりと音がするほどに噛んで、わたしを抱えた。
寒さでおかしくなったのだろう。疲れと寒さで目が閉じる。

そのあと起こったことは知らない。
気付いたらマンションの一室にいて、赤い目の男がご飯をくれて。

どうしてこの男は私にこんなに尽くしてくれるのだろう。
不思議でしょうがなかった。

赤い目の男。
初めて会ったはずなのに、どうしてこんなに。
わからない。しらない。私は知らない。


ただ赤い目の男の眼を見ると、どうしても嫌なものが映る。


誰だ。私はお前なんて知らない。
弓矢で射られたその男を、、私は知らない。

5/27/2024, 2:46:05 PM

【天国と地獄】

それは紙一重

ついさっきまで幸せに感じていたはずが
今はまるで、突き落とされたかのような気分になる事がある

自分次第とはよく言った物だ
“流されて動いた結果”
“やらされて動く”
そうじゃない

自分の行動に責任を持ち、自分でやる

相手や状況の意向、事情によって物事を決めた
“あなた次第”ではダメって事だね

天国も地獄も自分で決めて判断して
努力して歩まないと

周りからどう見えたとしても
結局、後悔ではどちらでも同じ事

5/27/2024, 2:45:33 PM

「天国と地獄」

 「地獄」と思った事は、思い出すと涙と後悔、悔しさが止まらない。
「天国」は打ち上げ花火のように、あっという間に思い浮かんでは終わってしまう。




「天国と地獄」

 ささやかな出来事で「天国だ。」とか、
「地獄だぁ。」とか、言い過ぎている気がしないでもない。
 こんな事を感じて文字にしている今を、当たり前を、平和で「天国」だと気づいている人間は、どの位いるのだろうか。




「天国と地獄」

 個人的に、地獄だ天国だと感じても、この世全てを通しては、私の気持ちなど、ほんのささやかなのだ。

5/27/2024, 2:41:55 PM

『聖域にて』
誰も知らない穴の中で暮らしている 天国が真綿のように降り注ぎ 赤褐色の地獄をみたよ 誰に伝えるわけじゃなし 穴の中にそっと埋めよう 眼球貫く光が聖域を照らして 新たなバトンが生成された

5/27/2024, 2:39:56 PM

天国と地獄(足掻いたところで)


同棲一年目。
初めて二人で迎える夏は、暑かった。

「猛暑猛暑って聞き飽きたわ。ていうかそれ聞くだけで体温1℃上がってんだろ、これ。絶対気のせいじゃない」

ソファでうだうだと呟く彼に彼女は無言で近づくと、真っ赤に染まる列島の横で涼しい顔をしているおねえさんの画面をぷつりと消してしまった。

「聞きたくないなら消しなさいよ」

―――暑さで苛ついているのは察するに余りある。
八つ当たりするなよ、と心の内だけで吠えてみるが、口に出そうとは思わなかった。
さらに体温が上がる面倒な羽目に陥るのは目に見えている。

彼は渋々引き下がったが、しかしあろうことか、次の瞬間彼女は別のリモコンに手を伸ばした。

「は?」
ピッ、と。
短い機械音と驚愕の一言が重なる。

そして容赦なく、それまで快適―――とは言えないまでも適度に温度調整を保っていたそれは、無情にもその動きを止めた。

「何してんだ、エアコン止めるとか! 正気か!?」
「仕方ないでしょ、電気代高いんだから。節約節約」
「死ぬぞ!?」
「何言ってんの大袈裟な。さっきの天気予報、明日からでしょ? 今日は30℃越えてない」

さらりとそう言い窓を開け放つ彼女に、彼は食ってかかろうとして―――やめた。
昨日『家計対策』と称して家計簿アプリをスマホに入れていたのを不意に思い出したのだ。

「………地獄だ」

ぼそりと呟いたのが彼女の耳に入ったのか否か。
彼女はつと冷蔵庫に足を向け、それを取り出すと彼にはいと差し出した。

―――手には、アイス。

「………。節約じゃねーの?」
「いらないの?」
「頂きます」

ははー、と恭しく頭を下げてそれを受け取る。
素直でよろしい、との返事に俺はさっきの地獄の気分もどこへやら、ご機嫌でそれを袋から取り出した。

「はい」
「ん?」
―――徐に掌を突き出され、俺はその意図がわからず困惑する。

「お買い上げ誠にありがとうございます」

………。
どうやら俺の修行は始まったばかりらしい。

―――この悪魔に対抗する術はあるのだろうか。
俺は溶け出すアイスの存在も忘れて震えた。


END.

5/27/2024, 2:36:17 PM

“天国と地獄”


数えきれない程の人を手にかけてきた。
手にかけてきた人だけじゃない、その人の周りの人々の幸せだった人生をどれだけ刈り取ってきたのか。
俺にはわからない。
だから、死んだときには間違いなく地獄へ行くのだろう。そしてそれは、俺と同じくらいに人をあやめてきた彼もきっと同じだ。
頭の中に一人の男の後ろ姿が思い浮かぶ。
しゃんとまっすぐ伸びた背中は、身長や体格こそ俺の方が大きいというのに、どうしてかとてつもなく大きく見える。パッと見では性別がわからないほど綺麗な顔に似合わず男前で。そしてついぞ一度も伝えることができないまま別れてしまった、俺の初恋の人。
その端正な顔立ちはきっと幼い頃には天使の様なと耳にタコができるほど言われていただろうに、行き着く先は俺と同じ地獄の底になるのだ。

あの頃、まだ顔を合わせて話ができた頃言葉にはできなかったが俺たちは多分、そうだった。
俺も彼も男で、そしてそこは戦場だった。
言ってしまえば、聞いてしまえばきっと変わってはいけないものが変わってしまいそうで俺たちは結局手の一つも繋がないままだった。
そして今となってはお互いに、お互い以上に守りたいものができていた。
直接顔を合わせることは、きっともう死ぬまでないだろうけど。死んだら地獄の入口ででも彼を待っていようかなと思っている。

生きているうちには伝えられなかったことを言えたら。
触れられなかった手を握りしめられたら。
誰にも何も言われない場所で、ただただ彼のことだけを見つめられたら。彼に見つめてもらえたら。

きっとそこがどんな地獄でも、俺にとっては天国なのだ。

5/27/2024, 2:36:10 PM

天国とはなにか、地獄とはなにか、いつもそれを考える。
私が今窃盗や、殺人事件ん起こせばきっと地獄行き。天国に行けることは絶対に無いと思う。なにか理由がない限り、命令されたとか、恐怖に晒されながら罪を犯す、それは別でどうなのかなと私は思う。
じゃあ反対に、天国に行ける人はどういう人だと思いますか?それはきっと誰にでも優しく、心が広い人なんだと思います。私はそういう人に今日も憧れる。地獄に行こうとは思わないから、日々なにかいいことを心がけたい。憧れを見つけるのもいいと思う。

私は、天国に憧れる。

5/27/2024, 2:36:05 PM

昔々、世界を赤の女帝が支配していた時のこと、女帝に叛旗を翻した貴族の男がいた。
 名君と謳われた女帝。だが、女帝に仕える貴族達は権力を求め、廷臣達は賄賂を望む。政治は滞り、民は虐げられた。家も食物も無く流浪する民。彼らを蔑む貴族達。男は怒りに震え涙を流した。人間の魂は皆等しく美しい。世界は天国であるべきだ。
 男は女帝に腐敗した政治を一新するよう求めた。だが、女帝は沈黙するばかり。貴族や廷臣達は、男に無実の罪を着せて抹殺を図った。女帝に助けを求める男。男を見殺しにする女帝。男に残された道は叛乱だった。
 男の元には虐げられた者達が続々と集まった。女帝と貴族達を圧倒する力を得た男は、自ら黒の皇帝と名乗り、自身が望む天国を作る為に戦った。
 十年に及ぶ戦争。
 大地は血でぬかるみ、無数の命が散った。
 世界は憎しみに溢れ、無数の難民が生み出された。
 男の慈悲と甘美な理想は、いつしか執念と醜悪な憎悪へと変わっていた。
 天国を求めた男が作ったものは地獄だった。
 男を捕らえたのは、銀獅子と呼ばれる若き騎士だった。
 自らに不殺の掟を課す高潔な騎士である彼は、女帝に男の助命を嘆願した。
 男は宮殿の牢に繋がれた。

 戦争終結。
 その直後、女帝が崩御した。
 即位したのは若き皇帝。
 皇帝を操り、実権を握ろうとする貴族や廷臣達。権力闘争を始める彼らを皇帝は嘲笑した。人間の魂は闘争を求める。世界は恐怖と憎悪渦巻く地獄だ。
 皇帝は陰謀を仕掛け、邪魔者を暗殺し、権力を握った。そして、かって世界を滅ぼした怪物を復活させて操り、民を恐怖で支配せんとした。
 民を救うべく銀獅子が立ち上がった。
 彼は金龍、天馬、紅烏ら名だたる騎士らと協力し、死闘の末、怪物を倒した。
 追いつめられ、自害せんとする皇帝に銀獅子が手を差し伸べた。
 人間の魂は自由だ。世界は天国でも地獄でも無い。人間はどちらを選ぶこともできる。世界は変えることができる。
 皇帝はその手を振り払った。
 生ぬるい天国より灼熱の地獄を選ぶよ。
 皇帝は自害した。

 銀獅子は剣を捨てた。
 人と人、国と国の間にあって、憎悪の芽を摘み、愛と信頼の種を蒔く。彼は残りの人生を捧げた。
 彼が生きている間、世界には一つの争いもなかった。
 彼が死んだ時、民は皆こう言った。
 彼こそは王の中の王、誠の王、戴冠せざる王であったと。

5/27/2024, 2:35:28 PM

天国と地獄_____

感情にコントロールされて。

感情の起伏が激しくて。

ごめんね。


でもそんなこと周りに言えるほど強くなくて。

いっぱい迷惑かけたね。

今日もまた私だけが疲れたんだとか思ってるけど、そんなわけなくて。

あぁ、明日も、ごめんね。



< my >

5/27/2024, 2:34:45 PM

天国と地獄

 ああ偉大なる王よ、お助けを。
 シルクに包まり、子羊の肉を喰らい、贅を持て余せし王よ。
 この我に救いを。

「爺さん、また変な祈り捧げてんのか?」

「ああミシェル、可哀想なミシェル、どうしたんだい」

「爺さんに伝言を届けに来た。 置いたから、じゃあな」

 ミシェルは薄汚れた紙切れを机に置き、出ていった。
 皺まみれの手で紙切れを手に取った。
 裏面の焼印から察するに、聖職者の寄せ集めの組合からだろう。

「『過去からは逃れられない』? ……偉大なる王、偉大なる王よ……私の罪は、貴方が為の……!!」

 ああ忌々しい王子よ、裁かれよ。
 血に溺れ、火を喰らい、負債に生まれし王子よ。
 この我に復讐を。

 地に這い、偉大なる王の元で忙しなく国に尽くした日々を思い出す。
 黄金の城と白銀の騎士が地の果てまでを征服したあの日々を。
 右腕として執政に携わり、卜者として占いをし、聖職者として信仰を広めた。
 だが偉大なる王と、見目麗しき女王から生まれた王子は悪魔に取り憑かれていた。
 王子が成長し、次代の王として戴冠するあの昼下がり、彼は暴虐の限りを尽くした。
 
「お爺様、"悪魔"の巡回がそろそろですわ。 ほら、早く地下室へ行きましょ」

「アンナ……わかっとる」

 王子は城を乗っ取り、一夜にして城下町を、一日にして国を地獄へと一変させた。
 紫紺の城と黒曜石の騎士が国を支配する時代へと変貌させてしまったのだ。
 ああ忌々しい。
 やつのいる城は、やつにとっては天国だろう。
 だが、私にとっては城も国も時代も地獄としか言いようがない。

「ああ、アンナ」

「はい、いかがなさいましたか?」

「この地獄はいつになったら終わる?」

「……"天国"が地獄になれば、地獄と表現せずに終わりますよ」

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