『夢が醒める前に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夢が醒める前にトイレに駆け込んでも、そこはしっかり思いとどまりたい。できれば。
夢が醒める、なんてありえない。
私が生き続ける限り、夢を燃やし続ける。
夢が醒める前に
このまま、ずっと朝が来なければいいのに…そう、神様にお願いしたい…
だって、私の隣では、あなたが微笑んでいる…優しい声と口調が、今は、私だけに向けられている…ずっと前から、この日を夢見ていたから…手の届かない、遠いあなたが、今此処にいることが、実感出来なくて…もしも…夢なら…永遠に、醒めないで…
夢が醒めたら、また昨日の続き。
そろそろ覚悟を決めなきゃね。
ほら、太陽が迎えに来た。
夢の続きは、また後で。
夢は、人を主人公にさせてくれる。
いくら現実が、退屈で平凡な人生だとしても、夢の中では自分は主人公になれる。
だけど覚えておいて。
それを実感するのは、いつも醒めた後だと言うことを。
貴方に好きと言わせる方法。
〜メールにて〜
私「ねね!いきなりごめんね!!」
19時30分 既読
好きな人「どうした?」
19時30分
私「隙←これ読める?笑」
19時31分 既読
好きな人「あー何となく〇〇(私)がしたい事、わかったわ」
19時31分
私「成績がよろしい貴方なら、わかるでしょ!」
19時31分 既読
好きな人「はいはい、すき」
19時32分
私「嬉しい!!私に振り向いてくれたんだね!」
19時32分 既読
好きな人「そうかもね」
23時48分
夢が醒める前に
宝くじを買ったら
夢が醒める前に、
宝くじ1等が当たったらどうしよっかなー♪
って思いっきり考えて楽しむ!
それが我が家の楽しみ方…
「夢が醒める前に」
ああ、きっとこれは夢だ。直感的にそう思えた。
今私がいるこの空間は、城の一室のようだが、窓がなく、扉に鍵がかかっていた。そして、部屋の中には1人の少年が床に倒れ込んでいた。
その少年のは酷く痩せ細り、いくつもの打撲跡と切り傷が体の至る所にあった。私は、この空間にきた瞬間、彼に近寄り抱き抱えようとしたが、当然夢なので触れることは出来なかった。
私は彼のそばに座り、彼のことをもう一度見た。
私はこの子を知っている。だからこそ、今の私の無力さを恨んだ。傷付いている子供を救うことすらできない。これのどこが聖人だと言うのだろう。
これのどこが英雄であろうか。
罪悪感が胸を埋め尽くしている。情けなくて、もどかしくて、涙が出そうになった。その時だった。
彼が目を覚ました。
薄く目を開けて、辛そうに身体を起こす。辺りを見渡し、またここかという顔をした。
窓のない、扉が施錠された部屋に子供を1人。
ここは懲罰部屋のようだった。
彼が扉に向かって歩くと、さきに扉が開き、男が彼に捲し立てるように怒鳴った。
異国の言葉。私には理解できなかったが、それが酷い罵詈雑言いうことはわかった。
男はひとしきり言い終わると、彼の髪を掴み、部屋の奥へ投げた。驚き彼に近寄ると、咳き込み流血していた。
か細い声でただ一言、子供は言った
たすけて、ください
⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎…、わた、しの、えいゆ、う
そこで目が醒めた。横を見ると、彼はまだ眠っていた。
あぁ、先ほどまで見ていたのは彼の過去のようなものだったのか。私は納得した。
彼の顔にかかっていた綺麗な金糸の髪を彼の耳にかける。顔を見ると、彼は泣いていた。
私は、彼を抱きしめるようにして彼の背中に手を伸ばした。
ごめんなさい、貴方を救えなくて。
貴方はこんな私のことを英雄だと言ってくれたのに。
幼子1人の願いも叶えることができない。
だから、今は、貴方の夢が醒めるまでは、
貴方が望んだ英雄として、貴方の横で眠らせて
夢のような日々とはどんなものだろうか。命の危機なら、生命の安全を望むだろう。住む場所がないものなら壁と屋根、着るものがなければ服を、餓えているなら食事を兎にも角にも望むだろう。衣食住があっても娯楽がなければ退屈だという人もいるはずだ。様々な娯楽があっても孤独ならば誰かを望むかもしれない。友や愛する人がいればいい人もいれば愛されたい人もいるだろう。それらすべて満たされていたとしてそれでも足りないと思う人もいるのだろうか。夢の様な理想の日々は尽きない欲望がある限りは満たされないのかもしれない。案外実現したときこそが夢が醒めるときなのかもしれない。
いくら目をこらしてもゴールは見えないし
手を伸ばしたところで指の先すら掠めない。
だけど、私だってもういい歳じゃないの。
グズグズしないではやく決めなくちゃ。
だいすきなこの場所から
離れる勇気を。
あたたかなこの夢が醒める前に
その頸に手を掛ける覚悟を。
▶夢が醒める前に #67
「人生という名の想像」
夢が醒める前にこの幸せな日々の夢を覚えていたい。
この幸せな夢をただの夢で終わらせるにはあまりにも勇気がいる。
ただの夢にしては、ながすぎる。
ただの夢にしては、リアルすぎる。
この胸の張り裂けそうな気持ちだって、夢の中では珍しい。
あぁ、夢よ、醒めるな__。
仕事が終わり、早足に駅へと向かう。18時32分発の電車に乗れば、乗り換えることなく家に帰れる。この電車を逃せば、次は20分後の電車で、乗り換えもあるので30分のロスとなる。スマホの画面で時間を確かめる。よし、間に合いそうだ。
電車は空いていて、座席に座ることができた。イヤホンを耳にかけ音楽をかける。高校生の頃にダウンロードした曲を聴きながら、小説を読む。いつもの電車での過ごし方だ。退屈な通勤に抗い、体感時間を短くするためだけのルーチン。そのおかげか、あっという間に降りる駅に着いた。駅を出て、帰路の途中にあるスーパーに寄る。割引シールの貼られた寿司パックと、缶ビールを3本選び、セルフレジで会計する。有人レジよりセルフレジの方が会計にかかる時間が短いように感じる。待つだけの有人レジに対し、自分の腕を動かしてするから、体感時間が短く感じるのかもしれない。
家に帰り、手を洗う。次に顔を水で数回洗う。化粧は嫌いだ。異物が顔に張り付いて、皮膚組織が皮脂を出して抵抗しているように感じる。洗顔すると皮脂の出る嫌な感覚が無くなり、スッキリする。クレンジングは面倒なのでしない。
テレビを点け、動画視聴サービスにアクセスする。登録したチャンネルの新しい動画を再生する。動画の最初には広告が流れるので、その間に台所からお箸とコップを持って来る。ソファに座り、机には寿司とビールを準備する。動画が流れ出す。寿司パックの蓋を開けて裏返し、そこに備え付けの醤油と生姜を出す。最初は卵焼きの寿司から食べる。咀嚼しながら左手で缶ビールの栓を開け、コップに注ぐ。口内の寿司を飲み込み、ビールを喉に流し込む。思わず、ああと息が漏れる。今日は金曜日。疲れた身体に好物を胃に流し込む幸せ。中身のない動画を、何も考えずにただ目に映すという、有意義の反対側にある贅沢な時間が極上に思える。
缶ビールの3杯目を飲みほすころ、眠気が襲ってきた。ソファに横になる。動画の賑やかな音が子守唄のように心地よく感じる。そのまま目を閉じる。意識が薄れていく。テレビや電気を消さなきゃと思うが、意識は深い闇の中に落ちていく。
夢は見る方だと思う。同じ夢も見る。正確には、現実には無い、夢の中だけの場所に何度も訪れたり、現実にはいない人に何度も会ったりする。
子どもの頃から断続的にある女の子が夢に出てくる。おかっぱの黒髪の少女で、ちびまる子ちゃんのような服を着ている。彼女は喋らないので名前は知らない。ただ、どこかへ走っていくので、いつも追いかけている。
高校を出て県外に住むようになると、友人とは疎遠になる。仕事とプライベートを分けるので、社会人になってから友人は一人もできていない。実質友人はいない状態にある。夢に出てくる彼女は、唯一の友人かもしれない。幼い頃から夢に出てくるので、幼馴染と言って良いかもしれない。そう思うと、彼女の名前が気になり出した。
おかっぱの彼女は、昔から外見は変わらず少女のままだ。鏡がないからわからないが、夢を見ている自分自身も大人ではなく、幼少期の姿になっているように思う。夢で会う時間は短いが、長い時間を一緒に過ごしているように思える。そうだ、夢から醒める前に彼女の名前を聞こう。聞きたい。
どこかへ駆ける彼女の手を掴もうとする。走る相手になかなか掴めず苦戦するが、何度目かのチャレンジで腕を掴む事ができた。振り返る彼女は驚いていたと思う。あなたの名前は、と聞こうとした瞬間、夢の場面が変わった。気球に乗っている。あの子の姿はなくなっていた。夢は思うようにならない。もしも夢の中で会えたら、次こそは名前を聞こう。
私は休日の大事時間を、唯一の友人に捧げる。なんて贅沢なのだろう。そうだ、この土日はゆっくりと家で過ごそう。
夢が醒める前に
「今日は何処へ行くの?」
「別に」
答えにもなっていないことを返しながら、私はつかつかと歩く。彼女の方は振り返らない。
小さな銃と何枚かの銅貨、それが私の持ち物全部だ。まさかそれを狙っているわけではないだろうが、黒い艶々とした髪が視界の端にチラチラ覗いて、私は一層足を早める。
「ねえ、何処行くの。ねえってば」
彼女は食い下がってくる。けれど、口調は笑っている。無視してもキツイ言葉を吐いても、彼女は怒らない。
いつもならもう相手にしないけれど、今日は数歩進んだ後に足を止めた。彼女が不思議そうに私の正面に回ってくる。あいも変わらず綺麗な顔だ。
「……どうしていつも着いてくるの。私に付き纏ったってどうしようもないのに」
「え?どうしてって?」
首を傾げる彼女。
「……もういい」
苛々する。
私はふいっと顔を背けて再び歩き出す。彼女は追って来なかった。
鼻につく草の甘い匂いを振り払うように上を向くと、天いっぱいに張り巡らされた格子が蒼天を覆い隠していた。金の鳥籠。
何処へも行けないことなんて、分かっている。
その証拠に、歩いても歩いても終わりに辿り着いたことはない。
「ねえ」
振り返ると、彼女は「ん?」と再び首を横に傾けた。その純粋無垢な顔が嫌いだった。一人ぼっちの私に纏わりついてくる無神経な無邪気さが憎らしかった。
あの雨の日に笑顔で傘を差し出してきた時から大嫌いだった。
「貴女は誰なの」
彼女は笑った。
「君をずっと見ていたよ。歩いても走っても何も変わらないのに、毎日毎日何処かへ行こうとしていたね。逃げたいわけでもないのに」
「悪い?」
「ううん。面白いよ」
私は彼女に近づいた。黒く澄んだ瞳が、私を射貫く。彼女が笑う。綺麗な顔、綺麗な目、綺麗な笑顔。
その瞬間、私はポケットから銃を取り出して構えて間髪入れずに引き金を引いた。
パーン……
その破裂音の後、草の上に倒れていたのは私の方だった。
彼女は広がった血溜まりを一瞥して、また、笑った。
「あ……が……?」
「さようならだね。本当はもう少し見ていたかったけれど」
声が出せない私に、彼女はそう言う。まさか本心なのかと錯覚するほど寂しげな表情で。
「大好きだったよ。この鳥籠から羽ばたこうとした、愚かな君が」
孤独に戻るくらいなら、ここで終わらせてあげる。
彼女はそう言い残し、くるりと踵を返した。
「ま……っ、ぇ……」
私は震える手を伸ばす。
あの時差し出された傘は、私の宝物なのだ。
それだけでも、伝えたかった。
ふわふわと、ぬるやかな世界が遠のく。
まばたき一つすらも今はひどく煩わしい。
もう少し、あと数分だけでいいから。
さっきまで間近にあった、あのまどろみの中に続けて浸れたらいいのに。
次に目覚める時は、多分その展開を覚えていないんだろうけど、もうどうでもよかった。
安らぎを願うまま、薄くなる意識を枕元に委ねた。
【夢が醒める前に】
全力で笑い、全力で泣き、全力で怒り、全力で生きろ!
この現実という、人生という、短い夢から醒めてしまうその前に!
テーマ:夢が醒める前に
嗚呼、きっと僕が今見ている景色は夢なんだろうなあ。もう死んだはずの君が目の前で笑っている。君が今もその笑顔を見せてくれることが嬉しくて仕方ない。本当に君は変わらない。
その向日葵のように熱く輝いている笑顔は僕の心に光を灯してくれる唯一の存在だった。そんな君が居なくなったことによって僕の心は暗く塗りつぶされていた。
それから僕は友達の誘いも全て断り、食べ物は喉を通らなかった。辛かった。でもそれ以上に君は辛くて痛かったんだろう。
でも僕はこの夢が覚める前に君にありがとうを伝えたい。ごめんなさいを伝えたい。
「事故で死ぬはずだった僕を庇ってくれてありがとう。」って。
#夢が醒める前に_傷ついた君へ送る
24時間365日 君の連絡なら受付ます
リターンは後日の出世払いでOK
いつでもどこでも案じてる
何も考えず寄りかかってくれて構わない
今なら君より強いから
会いに行ってもいい?って聞いた時
イヤだと言わなかったよね
甘えるのが下手な君からのヘルプだと思った
勘違いして怒られてもいい
独りぼっちにしたくない
夢から醒めたら真っ先に会いに行くね
夢が醒める前に
「メレメレ、愛してる。」
愛しのロイドフォージャーがメレメレに顎クイをする。
「だっ、だめよ!ロイドゥ!貴方にはヨルさんという女性がいるでしょう!?」
メレメレの倫理観は十分に養われていた。
「実はヨルさんと俺は偽装夫婦なんだ。俺は君を愛してる!」
「な、なんですと!?!?!?だめよロイドゥ!そんなに顔を近づけたら…だ、だめー!!!!」
「メレメレー!早く起きんかー!!!遅刻するで!!!」
……夢か。夢が醒める前にロイドと濃厚なキスの一つや二つしとけばよかった。メレメレ、かなりショック。二度寝しよ。
「メレメレー!!!!!」
空を飛んでる時点で、薄々思ってはいたけれど。
「うん、これ夢だな」
高校の同級生がどっかの国の王様になって、カップラーメン1日1食法案を通そうとしたり。冷蔵庫の中から手が出てきて引きずり込まれ、その先が天国みたいな場所だったり。自分の想像力って豊かだったんだなぁと他人事のように思う。
「夢の中で意識があるって、いわゆる明晰夢ってやつ……?」
それなら、やりたいことやるか。
空を走って、校舎裏で告白を受けて、アイドルになったり消防士になったり。忙しい日々が、一瞬で過ぎていく。
やがて、世界の輪郭が歪み始めた。
夢が終わるようだ。
「じゃあ、起きる前に最後の無茶しとくか」
おれは、足に力を込めてあらゆる建物の壁を走った。
途中で壁が崩れて、地面に真っ逆さまに落ちていく。
「いっっっったっっ!!」
ベッドから落ちて、おれは涙目になった。
きっとこれは夢なんだ。だってそうでしょう?土曜日は貴方は私に会いに来てくれるはずがないもの。土曜日の貴方は、あの子のもの。それをちゃんと分かってるから会いたいなんて言わないし、変に連絡送ったりしない。ちゃんと聞き分けいい女でいたいから。じゃなきゃ貴方にいつ捨てられちゃうか分からない。それだけは、絶対に嫌だから。
なのに今日、あり得ないのに貴方が私のアパートのドアの前にいる。インターフォンが鳴って、モニターで確認した時は心底びっくりした。本当は嬉しいはずなのに、なんでどうしてとか、きっとこれは夢なんだとか、否定的な気持ちが先走る。普段起こらない出来事が起こるとどういうわけか胸騒ぎがしてしまう。でも、このまま突っ立っていても仕方ないから私は扉の鍵とチェーンを外した。
「やぁ」
知ってる笑顔と声がそこにあった。
「どうしたの?」
「なんとなく、君に会いたくなって」
思いきり抱きつきたかった。だって私に会いに来てくれたんだから。もうこの際どういう経緯でここに来られるようになったかなんてどうでもいい。貴方が私に会うことを選んでくれただけでもの凄く嬉しい。そう思っても、それでも身を委ねようとしなかったのは1つだけ違うものを発見してしまったから。笑い方も落ち着いた声もいつもと変わらない。けれど纏う香りが違った。石鹸のようなその香りは私も彼も持っていない。こんなに清楚で無垢な香水を纏わない。
「今日はなんだか疲れたよ」
彼は言いながら私の家に上がりこむ。もう勝手を知りつくしたこの1LDKの間取りの、洗面所のほうへと足を進める。
「シャワー借りるね」
「……うん」
ここに来る前にあの子と居て、どんな理由か知らないけれど追い出されでもしたのだろう。だから私のもとへ来た。相変わらず都合のいい女にされていると思った。でも、そんなの今に始まったことじゃない。この人のことを好きになってしまった瞬間から、私はただの都合のいい女なんだ。辞められるものならとっくに辞めている。でもできない。あの日から私は、醒めない夢をずっと見続けている。
「お風呂、一緒に入る?」
シャツを脱ぎながら彼が私に微笑みかける。その顔を見るたび夢から醒めるのがまた遠のいてしまう。貴方がそうやって私に悪夢を与え続けるから、今日も私は貴方の望む女を演じてしまう。本当に、馬鹿だと思う。
「おいで」
差し出された手。何の躊躇も無く掴んだ。上体が裸になった彼に抱き締められて勝手に鼓動が高鳴ってゆく。これは夢だと分かっているのに。
でも分かっているからこそ、いい気分を味わっていたいの。いずれ醒める夢ならば尚更。そうなる前に、私のことをたっぷり甘やかしてほしいの。これが偽りの愛だなんて今はどうでもいいから。見せかけでいいから、夢が醒める前に私にたっぷりの愛と優しさと温もりをください。