『夜の海』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夜の海
海を眺めるのは好きだ
波の音⋯好きだ
誰もいない静かな海をひとり眺めていると
波の音が心地よい
現実にあった嫌な事⋯
やりたくなくてさけちゃった事⋯
何もかも忘れさせてくれる
そんな夜の海⋯
心が癒される
「夜の海」
暗い暗い夜の海には
白くて、まぁるい琥珀月が
美しく映る。
決して波は高くなく、
静かに、静かに波の鼓動を
地球に響かす。
『夜の海』
覗いてみても底が分からないほど真っ暗で
だからこそ月の光がとても映える
まるで別世界に降り立った気持ちになれる
僕の住んでいる場所から海は離れている
だからこそ
海を訪れた時は特別感で心が満たされる
昼と夜とでは海の雰囲気が全く違うが
そこも 海が好きな理由の一つだ
…海に行きたくなってきたな
暗い。
昼間と全然違う顔。
人間も海も
同じだな。
独りを感じさせる冷たい風に夜の海
ここに来たはいいものの、ちょっと怖い。
彼女に電話でもしようか、と思い私は彼女のLINEを開いた。
あ、そうだ…
きっと疲れて眠っているんだろう。私が送ったメッセージ、
2時間近く未読のままなことを思い出した。
電話で起こすのは申し訳ないな、
そう思い私は彼女とのツーショットを見て怖さを紛らわした。
#夜の海
昼とは違って
何も見えない
真っ暗な海。
楽しむのは
波の音。
一工夫加えて
花火をしたり
人それぞれ。
でも、
静かな音を立てる
何も見えない時間を
独り占めするのも
特別感
–夜の海–
夜の海___
ホストに通い始めて、
ホストで担当に使うお金を稼ぐ為に
風俗を始めた。
明るく純粋だった学生時代の頃の私は、
夜の海に飲み込まれて行った。
ナニカに誘われるように夜に海へと来ていた。
気がつけば、操られたように砂浜の上に立っていた。
真っ暗で何も見えない中、波の音だけが『ざばぁ、ざばぁ』と響いている。
何を思ったのか、まるで取り憑かれたように身体はゆらゆらと海のほうへと向かっていく。
足にバシャッと波があたっても止まらない。
気がつけば膝上まで浸かっていた。
『夜の海』2023,08,15
思い出す
あの暗い海を
夫は働かない
子供はどんどん学費が掛かる
ワンオペ家事育児
頑張って働いても
月に10万以下
義実家にそれとなく言うと
わたしだけ責められ
夫は黙り
そりゃおかしくもなるわな
夜の港で暗い海を見つめて
人生を悲観する
そこを乗り越えて
今がある
忘れないあの暗い海を
不意に目が覚めた。
早く寝すぎたからかな。
眠くないし、布団に入っても1人だから私は彼の部屋に行く
部屋と言っても、2人で使ってる作業部屋なんだけど。
やっぱり居た。時間と確認してみると今は深夜12時。
こんな時間までずっと作業してる彼には休んで欲しいのだけど
彼のペースで休んで欲しいから、私はなんとも言わない。
でも、何を描いているのか気になったから私はそっと彼の描いている絵を見る
最近新しく買ったペンタブとPCを彼はとても愛用している。
私は彼の絵が好きだ。
覗いてみたら、彼の作っているキャラクター、オリキャラとも言うやつを描いていた
何年も前から見ているから設定もほぼ言えるようになったけど
その子達の姿には惹かれるものがある。
そう思っていると彼がこっちを向いて心配してくれた
「どうしたの海暗?寝なくていいの?」
私はもうこの時間帯起きないようになったし、少なくともこの時間には寝るようになったからだろうか。
「大丈夫、早く寝すぎて起きただけ。」
寝起きだからなのか、私はいつもより高い声で返す。
「そっか、ん〜、俺もそろそろ休憩しようかなぁ、海暗と話したかったし」
「そうだったの?」
「うん」
「へぇ〜、あ、休憩するんだったら外出る?」
私はこんな提案をする。彼と一緒にどこかに行くのが好きだから。
「あ〜、そういえば海暗って海好きだよね?」
「そうだね、波の音とか、私聞いてると落ち着くからさ。」
「んじゃあ行こっか、休憩がてら。」
スッと椅子から立ち私と彼は家を出る
海はそんな遠くない。歩いてすぐなんだ
だから彼の用事で一人の時は海に来て波の音を聴きながら絵を描いている
そういえば、聞いてなかったけれど彼は海好きなのだろうか
あまり好きじゃない気がする。でもこれを今言うべきでは無い
なんて考えているといつの間にか着いていた
いつ見ても壮大な海を見て私は少し笑みを浮かべて近寄る。
月明かりに照らされ鮮やかな青色の光を波に揺らぎながら発している
昼の海も勿論好きだが、夜の海はそれ以上に好きだ
海の他にも星々が見えるから。
この美しい景色に見惚れていると
突然後ろから抱きつかれた
一瞬ビクッとなったが「海暗」と私を呼ぶ声で彼だということを察した
「海よりも海暗の方がもっと綺麗だよ?」
急にくる人を殺せるこのセリフ。一体どこで覚えたことか。
「そう?海って魚とかいっぱいいるじゃん。でも私はたった1人。地味じゃない?」
「んな事ない…かいなは…1人だけでいいの…だってかいなは…」
と言いかけて彼は寝てしまった
ズルズルッと脱力して落ちてゆく体を私は掴んでおぶる
はぁ、というため息をついて私は夜の海を後にする
その時の海はとても静かだった。
まるで私が彼の言葉を聞き逃さない様にする為にしているような
そんな気がして少し笑えてきて、眠くなってきた。
2人、眠そうにしながら(片方は寝ているが)2人の家に戻るのだった。
綺麗な海をバックにして。
夜の海
夜の海
ただただ飲み込まれていく。吸い寄せられて、惹かれて、焦がれてく。危険なのに近づきたいと思ってしまう。
夜の海。私の好きな人を形容するのに最もふさわしい言葉。
四十四歳
私は一度も結婚をした事がなく、子供もいない。
仕事や趣味に打ち込んできたから婚期を逃した訳ではない。ただ恋人が一度も出来たことがないからだ。だから必死で仕事をしてお金を稼ぎ、心の隙間を埋めるために習い事に精を出してきただけなのだ。
女性からは人気があるほうだと思う。職場でも習い事でも決まって皆が良くしてくれて、食事や遊びに誘ってもらえる。それはそれでありがたいのだが、私が本当に望んでいるのはそれではない。
たった一人の恋人が欲しい。
もう世間的には子供は諦める年齢だろうか。パートナーがいて妊活がうまくいかず辛いと嘆く人がいるが、パートナーのいない私はスタートラインにさえ立てない。
子供がいないから
独身だから
実家住まいだから
そんな理由で子持ち、主婦の人たちの仕事の尻拭いを幾度もしてきた。
表向きはニコニコ笑って仕事をこなしたが、恨みは募るばかりだ。
「奥さん」そう呼ばれると不快でたまらない。
子供も夫もいない私の前で家庭の話ばかりする人がいる。
それを共感したようなふりをして真剣に聞いてる自分も嫌い。
配慮のない人たちは無自覚に人を傷つける。配慮も出来ないくせに人並みの生活をしている。
中には自分達の辛さを声高に訴える人達がいる。
でも私はそれはしない。
格好悪いと思うから。
今まで信じてきた事が全て間違っていたような感覚だ。
自分らしく
信念を持って
人に優しく
こんなものは婚活や恋愛には何にも役に立たなかった。
気づいたらもう四十四歳。
これも真面目に将来を考えて来なかった私が悪いというのだろうか。
確か8月の最後の木曜日だったかな。
何日か残業が続いててね、
その日も結局終電1本前に駆け込んだな。
確か...23時40分発。
車内は結構ガラガラだった。
疲れてたから、本もスマホも見ずに窓の外をぼーっと眺めてたんだよね。
ずっと海沿いを走ってる路線だから、真っ暗な夜の海と空が延々続くだけなんだけど。
でも月明かりで波が動いてるのは見えた。
やけに明るい月だったんだよね、その日は。
ちょっと大きくて赤みがかかった色だった。
でも普段月なんか注意して見ないから、そんなもんかと特に気にして無かったんだけど...
最寄り駅直前で、反対方向の列車が間を通ったから、5秒くらい窓から海が見えなくなった。
で、すれ違った後、月が無くなってたんだ。
急に海が真っ暗になった。
さっきまでと明らかに景色が違うから驚いちゃって。
後から調べたらその日、新月だったんだよね。
でも確かに、赤くて明るい月が海を照らしてるのを15分くらいずっと見てたんだよ。
なんだったんだろ、あれ。
【40代男性の証言】
夜の海、行けるなら行ってみたいと思う
どうせなら新婚旅行先で、ロマンチックな雰囲気で
それが叶うのはいつになるだろうか。
ざわめきが聞こえる。
名前を呼ぶ声がする。
――こっち。
招く声。
――こっち。
どこだ。
――こっちへ来て。
誰だ。私を呼ぶのは。
――こっちへ来て。
どこにいる。
――こっち。
見えない。姿が見えない。
何も見えない。
あるのはただ一面の闇と白い波だけだ。
――こっちへ来て。
だめだ。どうやって行けばいい?
――こっち。
呼ばれているのは分かっている。だがそっちまでの行き方が分からない。
――こっちだよ。
教えてくれ。どうすればいい。
君はどこにいる。
――こっち。
どっちへ進めばいい?
――こっち。
声のする方へ懸命に歩を進める。
声を逃さぬよう、しっかりと聞き耳を立てる。
――こっち。
足先から冷え始める。
波の感触が足首を包み、やがて脛から膝へ上がってくる。
――こっち。
呼ぶ声は心なしか大きくなる。見えないながらも近づいているようだ。
――こっち。
足が下から浮きかけ始める。腰から下は既に水の下に沈んだ。
――こっち。
尚も声は聞こえる。どっちへ進んでいるかも分からない漆黒の中を、急き立てるような波と飛沫の音と共に進む。
――こっち。
私はどこへ向かうのだろう。声の主はどこにいるのだろう。
自力で見つけ出すのは不可能なようだ。
ひたすら声に従って進む。
――こっち。
足がつかなくなってきたので平泳ぎで進む。
全身ずぶ濡れで声を追いかける。
――こっち。
声が目の前まで近くなった気がする。
私は懸命に手足を動かす。
――こっち。
絶えず私は泳ぐ。
――こっち。
声が聞こえる。
――ここ。
不意にハタと気がついて動きを止めた。景色は相変わらず暗闇のままだが、微かに何かの気配がする。
鼻先を掠めるような見えない空気の流れを感じ、私は必死に目を凝らした。
意識を集中させて気配を追う。
――…こっち。
あの声がした。私はゆっくりと視線を降ろす。
私の足首を掴む青白い手が、波の動きに合わせて揺らいでいた。
――こっちだよ。
白く浮かび上がる2つの目が、底から私を見上げていた。
―夜の海―
夜 夏の暑さで 目が覚めた
窓の外を見るに まだ夜
月のあかりは 雲の中
二度寝をする気さえも 起きず
気づくと 私は外に出ていた
ふらふらとした 足取りで
行先もなく ただ歩く
辿り着いた先は 夜の海辺
波の音だけが やけに大きく
私の耳を 突き抜けた
まだよろよろと 動く足は
波打ち際を 目指している
おいでおいでと 手招くように
私を惑わすさざ波の声と
砂を踏みしめて 動く足
不思議な力に導かれ
私の靴は 波に濡れた
どす黒く揺れる暗い海
どこまでも広く深い海
月がやっと顔を出す頃
私は夜の海の中に
私の全てを 投げ捨てた
朝日が目覚め 残ったのは
すっかり冷たくなった身体と
海が浄化した私のかけら
ある日夜の海を見ていたら
ビンが流れてきた
ビンの中身はメモ用紙が入っていた
そのビンの中からメモ用紙を取り出し
見てみた。
( 僕はこの書く習慣アプリで小説書く気にさせてくれたんだよ。ありがとうございます。そしていつもいいねくださっている方々本当にありがとうございます。書く習慣アプリの主催様。いつもいいねくださってる皆さんに感謝します。実際にサイトにて小説を投稿してます。 いわあきより )
と書かれていた。ちょっとほのぼのした。
※BL
とある世界のとある時代、魔学の発展により文明は進歩した───────
しかし、未だその恩恵に預かれない国や地域もある。
そこで求められるのは利便性でも豊かさでもなく、ただ明日を生き抜く力のみ。
これは法も秩序もない世界で「戦う」彼、彼女らの物語。
【UNDER_TAKER -いつかの海原-】
「アキュラはさ、海って見たことある」
「海?」
互いに任務帰りの真夜中、君が突然に発した。
2人とも早めに切り上げられたので、まだ日が昇る気配は無い。
いそいそと月明かりだけを頼りに寝支度をする。
「海ねぇ、勿論ないよ」
「そうなのか」
「りーくんどうしたの?急に」
先にベッドへと入っていた彼の隣に潜り込む。
「ん……今日の対象がさ」
「うん」
「最後に海を見たかった、って言ったんだよ」
「へぇ~、りーくんに仕事が回ってくるならさぞや名のある海軍とかだったのかな」
りーくんことリヒトくんは、テイカーの中でも上位の番号持ち、そして特殊能力持ちだ。
当然回ってくる仕事は高難度なものとなる。
「正解、元帥も務めたことがあるらしい」
「大物すぎるね!?」
「全盛期とは戦いたくないと思ったよ」
【編集中】
#55【夜の海】
空と海の境界線がわからないくらい
真っ暗な視界。
遠くを照らす灯台の明かり。
またたいている様な気がする星たち。
ほんのり感じる体温。
じんわり感じる水温。
纏わりつく砂を拭うように
このカラダを撫でて欲しい。
詩『夜の海』
大好きな海
大好きな音
大好きな香り
大好きな色
大好きな味
大好きな冷たさ
大好きが詰め込まれた暗い暗い海に向かって
私は走った。
後ろなんて振り返らずに。
ずっとずっと、遠くまで。
これより下のスクロールはご注意くださいーーーーーーー
物語『夜の海』
星空が瞬く海に来ていた。
…波の‘音’が聴きたくて。
悲しそうに彼は私を見つめながら
『どうしたんすか?こんな時間にお一人で浜辺に来て。折角の旅行なのに風邪ひくっすよ?』
手話は敬語なのに不思議とそう言っているように聞こえた。
【波の音を聞こうと思って!旅行の1番の目的だったの。】
声を出せない皆のために、手話で話すようにと約束したから
私も手話を使う。
それなのに彼は泣きそうな顔になって
『そうっすか、それは』
と言った後、手がピタリとまった。
【どうしたの?】
そう聞くと彼は珍しく慌てたように
『なんでもないっす!聴きたいなーと思いまして!』そう言った。
【そうだよね!いつ波の音聞こえてくるかな~?楽しみ!】
『皆にも聞かせてあげたいんで、呼んでくるっす!』
そう言って彼は別荘に走っていった。
(主様……。波の音、聴きたいんすね。とりあえず皆を集めよう)
2階のリビングに集め、事情を話した。
「なるほど、主様が…。」
「うーん、耳が回復することは…………。」
執事一同黙りこくり俯いてしまった。
「あるじさま…まだ記憶は戻ってないんですよね?」
「ああ。戻る可能性も低いだろうね…」
私は、今日確かめたくてここに来た。
本当に皆が声を発せなくなったのか、
それとも本当は私が聞こえなくなったのか。
でも、もう気づいていた。
もう知っていた。
だから私は、‘最期の我儘’でここに来た。
書き置きはベッドの上に置いてきた。
だから私はもうさよなら。
暗い暗い海の底へゆっくりと砂を踏みしめて歩く
海の冷たい感覚はするのに
体が沈んでいくのは見えるのに
潮の香りは分かるのに
時々口に入る波の味は判るのに
波打つ音だけは聴こえてこなかった
聴こえて、欲しかったな。
夜の暗さを映し、星のように光る水面に沈む
自分を見ながら首まで浸かった
それなのに、もう少しなのに足が動かない。
これ以上進むのが怖くて、恐くてどうしようもなかった。
「主様!?」「主様!!」「主様!」
「主様!!」「主様」「あるじさま…!」「主様?!」
「主様?、!」「あるじさま…!!」「主様!」
「主様!」「あるじ様…!!」「あ、あるじ、さま…?」
「あるじさま!!!」「主様!」「主様…!」
ふと首だけで後ろを振り返ると皆が走ってきていた。
このままだとだめだ
そう思ったときやっと足は前へ動き出した
耳が水に浸かってもドプンという音はなくて
なんで聴こえなくなってしまったんだろうと思った
もっともっと彼らの声を聴いていたい。それなのに…!!
「…主様!!止まってくださいっす!!!!!」
「主様!それ以上はだめだ!」
1番親しくしてきた彼らの声が聞こえたような気がした。
でもそれも気のせい。
息が苦しい。前も後も上下左右もわからない。でもコレでいい。
そう思いながらゆっくり目を閉じた。