ナニカに誘われるように夜に海へと来ていた。気がつけば、操られたように砂浜の上に立っていた。真っ暗で何も見えない中、波の音だけが『ざばぁ、ざばぁ』と響いている。何を思ったのか、まるで取り憑かれたように身体はゆらゆらと海のほうへと向かっていく。足にバシャッと波があたっても止まらない。気がつけば膝上まで浸かっていた。『夜の海』2023,08,15
8/15/2023, 2:46:19 PM