『夜の海』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夜の海
真っ暗に騒めいてる
明かりは僅か
それでも確かに揺れていて
それだけが目印で
海と陸の境界線がわからなくなる
風景としては好き
明かりが確かならね
あの暗闇に溺れてたくはない
僅かに照らし出された波が海に満ちる
静かに力強くこの瞳に映る
どこまでも続いている
遠さを感じさせる
深さは見えない
明かりをも飲み込む海の夜
それに立ち向かうには
あまりにもちっぽけな灯台
だけどそれだけが確かにある
-夜の海って暗いよね。
「そんなことないよ。
あの月が綺麗に見えるのは、
夜の海があってこそじゃん。」
あの反射する月よりも眩しい笑顔で、
君はそう言った。
【夜の海】#17
定期的な波の音が怖い。
夏の夜の虫の音も規則的で耳につく。
星が綺麗に見える冬の山が好きだし
何より1番好きなのは
家の中の午前中。
音が全然なくて、空気がピンとしている。
『海にぽっかり』
なんらかの不可抗力でうみにぽっかり浮かんでしまう
沢山の夕暮れを見た 見過ごした 僕の憂いも喜びも
陸の方々には伝わらないんだろうなぁと思いつつ
またもやぽっかりしてしまう 夜の海はただ真っ暗
北極星を見つけた先人に畏敬の念を抱いてる
夜の海は全てを吸い込んでしまいそうだ。
悩みも苦しみも辛さも。
夜の海は全てを飲み込んでしまいそうだ。
貴方への想いも、他への嫉妬も。
夜の海は怖い。
どこまで続いているのかわからない。
夜の海は怖い。
私の全てをなかったことにされそうで。
でも、何もかも染めてくれる夜の海は
少し優しいのかもしれない。、
夜の海
月夜の明るさは
波の白さを際立たせる
夜の海、波の音、汐の匂い
綿々と続く波の形
作り出す一瞬の世界
再びはない一度だけの姿
儚き世界の刹那を見る
ここに来た理由
たぶん忘れないために
繰り返すその気持ちを
波に合わせて
波長を確認する
それでも苛ませる不安
繰り返す迷いの道を
ただまっすぐと
そう言われてるようで
繰り返しをじっと
見つめるしかない
言葉はいらない
涙もいらない
ただその風景に
とけ込んでいればいい
年月が経って
再びここを訪れて
変わらぬ海の
声を聞けばいい
自分だけ年取って
何も変わらぬ景色に
あの時の思いを
重ねてみればいい
本当は何が変わったのか
本当は何が変えられなかったのか
本当は何を変えたかったのか
本当はどうすれば良かったのか
波はただ繰り返すだけ
それを見た自分が
どう感じるかで
その答えの導きを
感じとっていく
この気持ちを
忘れないために
繰り返すその気持ちを
波に合わせて
忘れないように
儚き世界の刹那
私の思いをこの風景に
預けている気持ちに
月夜に光る、白い波に
僅かに見える希望を
重ねて見ている
夜の海、波の音、汐の匂い
いつの日か訪れる
その日までの記憶
【夜の海】
ー ー ー ー ー
誰にも知られたく無いナニカを捨てたいなら、夜の海がいい。
ー ー ー ー ー
はぁ、はぁ、という、自分の荒い息遣いが耳を支配する。
腕も足ももげそうな程に辛いが、早く済ませないといけないという思いだけで休憩もなく動くことが出来ていた。
深い深い夜。人が滅多に来ない、波が強い海。
俺が持っているのは、とてもとても大きく重い鞄。
それだけでも分かる人は分かるだろうが、更に血の匂い、と言ったら殆ど分かるのでは無いのだろうか。
答え合わせをすると、俺は死体の入った鞄を海に捨てようとこの不気味な海に来ていた。
金が無く、マフィアに入って一番最初の仕事が死体の廃棄だ。
最初にふるいにかける、ということだろうか。
無いとは思うが絶対に見つからないように、と崖から捨てられるように言われている。
風が強く吹き付ける崖について、鞄を開けて中身を引きずり出した。
中の死体は男だった。まだ二十代のように見える。
ずるずると鞄から男を出すと、濃い血の匂いが鼻を刺した。
意外にも気持ちが悪くなったりといった事は無かった。
銃だろうか、頭に穴が空いている。
下手したら気を失うくらいにはショッキングな光景なはずだが、不自然なほど気持ちは落ち着いている。
とにかくさっさと済ませよう。
重い死体を引きずって、崖から海に落とした。
ぼちゃん、と荒波が崖肌を叩きつける音を突き破って聞こえる。
その音を聞いた瞬間、自分から何かが抜け落ちていった気がした。
人間として大切な何かか、はたまた天国行きの切符かは分からないし、解るつもりもない。
ただ漠然と思ったのは、夜の海にはまだ世話になるだろうということだ。
波音だけが世界を包む
夜の海で
孤独で、居られるこの瞬間が
心地よかった。
きらびやかな、夜の街に潜む日常から
解き放たれる。
この闇が、私には優しい。
誰よりも高い高い場所で
眩し過ぎる照明とライトを浴びて
眠らぬ街から、私は離れた。
限りある人生と、夜の海。
どうやって生きて行こうか
彷徨える…それが、いまの幸せ。
【お題:夜の海】
私は夜の海を知らない。海が近くにないから。たぶん、暗くて波の音だけが聞こえてくるのかな。
夜の海
真っ暗な向こうから、白い波と音だけが繰り返している…月明かりで黒い海が照らされているけど…一人、波の音に聞き入って居ると、遠い記憶が頭をよぎる…微かで曖昧な時の彼方…
夜の海 雑談
「夜の海、綺麗だよね」
「うおマジでビビった」
「やったー」
「なんか用?」
「俺このあたり住んでるんだよ。知らなかった?」
「知らなかった」
「だからパトロールも兼ねてここに来たりもしてるんだ。そっちは?」
「食い過ぎで寝れなくなった」
「珍しいじゃん。いつもは満腹になることすら叶わないのに」
「消費期限?が切れたやつを死ぬほど食わせられた」
「じゃあ煙霧かな?アイツ食品ロスに厳しいもんねー」
「そうそう」
「海好き?」
「普通。貝は美味いと思う」
「普通か〜せっかく海漓って名前なんだから好きになってもいいんじゃない?」
「そう?」
「そそ。……眠れないときとかさ、たまにでいいからここに来てくれない?俺そっちに行けないことが多いし、結構寂しいんだよね」
「いいよ。暇なとき行く」
「ありがと。たまに雨降ってるときあると思うけど、その時は俺の家で話そうぜ」
「おーけー……あ、お迎え来た」
「おっ、帰る?」
「今日は帰る。またな」
「おう、またなー」
「よう」
「あ、昨日の今日で来たんだ。なんか面白いことでもあった?」
「いや?今日も普通だった」
「あれ?じゃあなんでだ?」
「昨日の話の続き。しにきた」
「マジー?嬉しいんだが」
「遠出の許可も取ってきた」
「マジ!?準備万端じゃーん。じゃあ俺ん家行ってサシで話しますか」
「おーけー。家遠い?」
「全然。3分くらい」
「じゃあ歩いていく」
「見てこれ。さっき見つけた夜の海の浜辺にいた奴。海漓にあげる」
「痛。このカニ指挟んできたんだけど」
「じゃあそいつはカニ鍋にでもするか。小さいからじゃんけんだな」
「俺が食う」
「じゃんけんだって。勝った方が食おうぜ」
「ヤバい指取れそうマジで。早く行こう」
「ウケる。取れなきゃいいね」
「いててて……」
「海になりたいんだ。」
夜の海を見に行こうと、過去の君が笑った。桜が散って、木に緑が灯り初めた。私だけが夏を受け入れてしまった。君を春に残したまま。
「桜はさ、綺麗でしょう。だけど綺麗なものっていうのはね、残酷さがあるから綺麗なの。」
「残酷さ?」
「そう。花は散るでしょう。人間も朽ちるでしょう。景色は永遠ではないでしょう。いつかは消える、いつかは見れなくなる。だからこそ、綺麗なの。」
そう言って笑った君は、とても悲しげだった。私が、桜を怖いと言ったから。
桜は散る。それと同時に人間だった君も桜の木の下で朽ちていった。確かに残酷だった。それでいて、私だけ置いていった、春のような君はとても美しかった。
桜のように来年か、またいつか、会えるかもしれないという淡い期待を持って「さよなら」の一言さえ言えず、ただ春に取り憑かれて。それでも生きているから、夏を受け入れてしまう。
君は夏を受け入れられたのだろうか。未だに春を楽しんでいるのだろうか。
「夜のね、海になりたいんだ。」
いつかの記憶の君が、言った。
「海はね、繋がっているでしょう。大地と。陸で朽ちても、溶けて流れて海の1部になる。きっと、そうだと思う。」
「ふぅん。そういうもんなのかな。」
「さぁ。それにね、海はね。ずっと消えないの。すべて繋がっているでしょう?海は広いから、過去の海は遠くに行くけれど今の海は近くにいる。だけど、海はひとつ。別れなどしない。私は貴方と海になりたいよ。」
「私には、難しいな、その話は。」
「いつか分かる日が来るよ。」
分かる日は来るのだろうか。
君のなりたいといった、海に来てみた。けれど、何一つ分からずただ広いなぁと思っただけだった。
朝の海ではなく、夜の海と言ったのは何故なのだろうか。
暗い海を眺めていた。
海の中で何かが動いた気がした。
あれは、人か。人だ、月明かりに照らされた人だ。君のようにも見える。でも違うかもしれない。
だけど、どうでもよかった。
どんどんと進む人影をただじっと見つめていた。その瞬間、激しく水飛沫をあげながら倒れ込んだ。
その時にやっとわかった。何故夜の海なのか。
人を囲むように跳ねた水の影は、花のように見えた。暗い海の中に浮かぶ、大きな花。
花は忽ち、萎んで消えた。何事も無かったかのように、消えてなくなった。あったのは、穏やかな海だけだった。
あぁ、そうかい。君は、桜の下で。海になったんだね。
沢山の桜に包まれて、そして消えたんだね。
「じゃあ、私も夜の海になりたいなぁ。君と一緒にさ。」
─────────────
私の好きな人は、桜と共に消えてしまったので、それを思い出しながらかきました。夜の海も似合うような人だったんです。
桜は毎年咲くし、海も変わりはしないから、さよならを受け入れずに待っていればまた会えるんじゃないかって思ってます。
夜の海
愛する人が空に旅だったのか…
ふーん…
これから海に行くねぇ…
行くのは自由だ止めはしない…
これだけは忠告する
君の愛する人が美しい歌を優しい歌を歌っていて
まるで君を呼んでいたとしてもそれに、
答えてはいけないよ?
君の愛する人が迎えに来るのは
君の人生という世界の冒険が終わりを
迎えた時だけだそれにね
君を愛する人が君の事を傷つける人なのかい?
だからよく考えてね歌声が聞こえても
それが本当に愛する人かどうかをね…
夜の海
夜の海に海の怖さを知らない人は近づいてはいけない。
あの単調な波の音に吸い寄せられ、真っ黒な海に近づくと、何本もの手が海から出て足を掴まれ、海に引き摺り込まれる。
生きては帰れない。
その手は誰の手かというと、海で死んだ寂しい死者の手だ。
溺れて死んだ人、自ら海に身を投げた人、殺された人、、、。
いつだったか若い男女が身投げして、男だけが助かった。助かった男は暗い夜の海に彼女が好きだった百合の花を手向けた。
すると真っ黒な海から二本の手が出て、一本の手は百合の花を、一本の手は男の足を掴み海に引き摺り込んだ。
その時、男は何も抵抗せず真っ黒な海に飲み込まれていったという。
子供を海で亡くした母親は、夜の海から出た小さな手を、嬉しそうに握り、親子で手を繋いでいるように海に消えていった。
まだ死にたくないあなた。決して夜の海に近づいてはいけない。
それは覚えておいた方がいい。
波の音
潮の匂い
少しの灯り以外
何にも見えない。
静かで
穏やかで
日頃のバタバタが
嘘のようだ。
普段は
やることで
頭が一杯だけれど
自然は
やっぱり
雄大で
きっと
その中で
わたしは
生かされてるんだなぁ。
#夜の海
〇自転車に乗って
貴方はもう忘れたかしら。
学生の頃だから、50年くらい前のこと。
あぜ道を自転車で走りましたね。
あんな細い道を、しかも2人乗りで。
私は覚えています。
あぜ道だから舗装などされていなくて、ガタガタと自転車は大きく揺れるものだから、私は強く貴方を抱き締めた。
貴方は何も言わなかったけれど、
私の腕から貴方の熱が伝わってきて。
また貴方の背中と夕日が重なるものだから、
眩しい、そう思ったの。
あれから私達はずっとそばにいて、
私は何度も貴方に恋をした。
先に貴方はいってしまったけれど、
もうすぐ私も会いに行きますので。
また自転車に乗せて貰えたら嬉しいです。
〇夜の海
海は好きじゃない。特に夜の海とか。
好きじゃないというか怖い。
波の音で私を暗い水底まで誘っているようで。
潮の香りが人の汗の匂いのように感じてしまって。
それでも私は海を求めてしまうから。
人間って不思議。
【夜の海】
大吾は埠頭に来ていた。護衛は出入り口に待たせている。
夜の海は深く、不気味だ。だが今はその闇が心を落ち着かせる。
峯が死んだ。
目覚めた頃には遅かった。
声をかけた時の、悲痛な表情が瞼に焼きついて離れない。
どこで間違えたのだろう。どうして気づいてやれなかったのだろう。峯の、深い闇に。
遺体はどうしたのかと真島に問いただしても、裏切り者の墓なんぞないと一蹴されてしまった。極道としてはよくあることだ。それを理解していても、問わずにはいられなかった。そもそもあの高さから落下したのであれば、遺体なんて綺麗な状態で残っているはずもない。
それでも。
「なんや、ずいぶんとおセンチやないか」
振り返ると、そこには真島がこちらへ向かってくるのが見えた。
足音にも気がつかないくらい、自分はぼうっとしていたらしい。
隣に並んで立った真島は大きなため息をついた。
「辛気臭いのぉ。それで弔っとるつもりかいな」
「いえ、そんなわけでは・・・」
「しっかりせえ」
鋭い声だった。
「六代目がそんな顔しとったら、他の奴らに示しがつかん。たとえ兄弟分だろうと裏切りもんは裏切りもんや。お前がそんなんじゃ、納得せん奴らも出てくる」
「・・・わかってます」
「ほならええ」
そう言い残して真島はひらりと片手を一振りして去っていった。
真島の言うとおりだ。東城会は今、不安定な状況だ。己がしっかりせねば。
胸元の内ポケットから煙草を一本取り出して咥える。そうすると、峯がいつも火をつけてくれたことを思い出す。
もっといろんな話がしたかった。もっといろんな表情を知りたかった。もっと、一緒にいられると思っていた。
愛していた。
確かに俺は、峯を、愛していたのだ。
「大吾さん」と呼ぶ低い声。あまり表情を変えない峯が、時折見せる穏やかな笑みが好きだった。ああ、好きだったんだ。
大吾は煙草を深く吸うと、まだ残っているそれを深い海に投げ捨てた。峯への想いと共に。
夜の海
夜の海は静か。
周りに誰もいない。
カップルはイチャイチャできるし。
一人の時は、考えごとが考えられる。
夜の海は静かで好き✨
波の音をぼ〜と聞くのが好き😊
騒ぐ人とは行きたく無いかなぁー波音聞きながら好きな人といれる幸せな時間が良い🥰
月明かりが照らす
波がつま先をくすぐる
風が少し寒くて
一人であることを
心地よくさせる