』の作文集

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』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

6/28/2024, 1:00:53 PM



夏と聞くと


太陽
暑い
ひまわり
などが浮かぶ
どれも明るくて未知の思い出を私にプレゼントしてくれそうな
そんなイメージ
今年の夏
素敵なワクワクした夏が私にそしてあなたに
届きますように

6/28/2024, 1:00:37 PM

『ここはないどこか』


「では探偵さんはこうおっしゃるのですか?
 武藤が殺されたのはここではない、と」
「間違いありません。
 殺害現場は、ここではないどこかです」

 二人の会話を聞いて、俺は笑いをこらえるのに必死だった。
 探偵と刑事は、殺された武藤の事を話し合っているのだが、二人の見解は全くの見当違いだからだ。

 なんでそんなこと分かるのかって?
 武藤を殺したのは俺だからだよ。
 そして殺したのも、ここ。

 だが俺は何も言わない。
 言う訳がない
 言ってしまうと、すぐ犯人とばれてしまうからだ。

 今の俺は、『不幸にも殺害現場に遭遇しまい、慌てて通報した、哀れな第一発見者』。
 演劇部に所属した経験を活かし、最後まで騙しきって見せる。
 俺が決意を新たにしている間も、二人のやり取りは続く。

「では探偵さん、犯行時刻はどう思われますか?」
「これも偽装されていますね。
 血は乾いていませんが、私の目は誤魔化せません」
「つまり?」
「今ではない、いつかでしょう」

 オイオイオイオイオイ。
 殺されたのは今じゃない?
 これも間違い。
 コイツは今さっき、俺が殺した。
 我ながら大胆だ。

 別に殺害時間を錯覚させるような小細工は使ってないんだけど、こいつら大丈夫なのだろうか?
 警察にも当たり外れいるし、きっとこいつらは外れなのだろう。
 個人的には助かるのだが、日本の治安が大いに不安だ。

「凶器は……ナイフでしょうか……」
「いいえ、ナイフではありません。
 これはナイフでない、何かです」

 『ナイフだよ』
 ツッコミが喉まで出かかるのを飲み込む。
 武藤に刺さっているものが、ナイフ以外のなんだと言うんだ。
 こいつらの目は節穴かよ……

 さっきから思っていたのだが、この二人本当に探偵と刑事か?
 推理がかすりもしなんだけど……
 ああ、コレが俗に言う『迷』探偵か……
 ……いやな物見たなぁ。

「殺された理由は、怨恨でしょうか?」
「違います。
 恨みに見せかけた強盗ですね」
 さすがの俺も、この二人はおかしいんじゃないかと思い始めてきた。
 そこにお札が何枚も入った財布落ちてるじゃん。
 なんで物取りだと思うんだよ。

 俺、コイツに恨みがあって殺したんだよ。
 めった刺しにしてるやん。
 普通怨恨だって思うじゃん?

 探偵とか刑事とかを抜きにしても、こいつらヤバいかもしれない。
 ふと、『おかしいのは俺か?』という考えが一瞬よぎる。
 ナイナイ。
 おかしいのはこいつらであって、俺ではない、多分。

「一体誰が彼を……」
「その事なのですが……」
「なんでしょう」」
「この死体、本人ではない可能性があります
「ま、まさか、この死体は……」
「彼ではない、誰かです」

 探偵の言葉に、俺は驚きのあまり言葉を失う。
 こいつら何言ってんの?
 死体の名札に、武藤って書いてるじゃん。
 間違えないよ。

「つまり被害者は……」
「ここではないどこかで、生きている可能性があります」
「くそ、これはとんでもないトリックだ」

 二人の言っている事がなにも分からない。
 俺は確実に武藤を殺した。
 殺したんだ……
 本当だ……

 本当に?
 急に自信がなくなってきた。
 いや確かに本人だ。
 あの顔は忘れない。
 復讐の相手を間違えたりはしない。

 くそ、二人の会話を聞いていると、おかしくなりそうだ。
 早く現場検証終わってくれ。

 俺の祈りが通じたのか、一人の若い警察官が近づいてくる。
 おお、なんと優秀そうな警察官だ。
 きっとこの地獄みたいな状況を打破してくれるだろう。

「貴方が通報された方ですか?」
「はい」
「大変お待たせしました。
 これから現場検証を行いますので、少々お時間を――」
「それなら、あの二人に話しましたよ」
 俺は、未だに頭のおかしい会話をしている二人を指さす。
 若い警察官は、俺の差した指の方を見て――だが不思議そうにこちらに向き直る。

「誰もいませんよ」
「えっ」
 誰もいない?
 そんな馬鹿な。
 いや、確かにあの二人はまだそこにいる。
 あの二人は俺だけに見えている?
 もしかして、俺本当に頭がおかしくなって――

「あ、もしかして、探偵と刑事が頭の悪い会話してたりします?」
「そ、そうです。
 こっちが頭がおかしくなりそうな感じの会話を――」
「じゃあ、逮捕しますね」
「はい!?」
 全く話の流れが読めない。
 もしかして、この若い警察官も外れか?

「ああ、スイマセン。
 説明します。
 その二人、殺人を犯した人間にしか見えないみたいなんですよ」
「ははは、何言ってるんですか、お巡りさん……
 俺が殺人なんて」
「ああ、別に否定してもいいんですけど……」
「なんですか?」
 若い警察官は、俺の問いにすぐには答えず、ためを作る。

「あの二人、付いて来るらしいんですよ」
「へ?」
 ふと探偵と刑事の方を見ると、俺たちを――いや俺だけをまっすぐ見ていた。

「我々警察は『ソレ』が何なのか分からないんですけど、気づかれたら最後、ずっと付き纏われるみたいです」
「ア、アレ、何なんですか?」
「さあ?」
 若い警察官は、間の抜けた返事をする。
 もう一度探偵と刑事の方を見ると、俺を見ながらゆっくりと近づいてくる。
 
「とくに物理的には害が無いみたいですけど、ひたすら中身のない会話を聞かされて精神的に参るらしいですよ。
 それで警察に助けを求めて、自首されることも多くて……」
「助け?
 助けてくれるんですか?」
 後ろから探偵と刑事の会話が聞こえる。
 何を言っているか意味不明だが、これ以上中身のない会話を聞きたくない。

「早く助けてください。
 俺、気が狂いそうで……」
「安心してください、追い払い方は分かってます。
 我々警察は、助けを求める市民を見捨てたりはしません」
 俺のすがりつくような言葉に、警察官は安心させるような笑顔で俺に笑いかける

「その代わり、色々話してくれますよね?」
「はい、何でも話します。
 なんでも話しますから、早く」
「では警察署に行きましょうか。
 現場を離れれば、しばらくは現れません」
「お願いします。
 早く、どこかに……
 ここではないどこかに、連れて行って下さい」

6/28/2024, 12:59:50 PM

【小説  夏 】

真っ暗闇の海岸沿いに車を停めて、車に乗せてから終始無言だった後輩を振り返る。
助手席には乗らないと頑なだった後輩は深淵を思わせるような暗い海に釘付けで、動く気配がなかった。
「海の音が聞きたいんだったよな。」
俺の問いかけに頷いた後輩の長い髪が耳から落ちていき、一種の絵画のように見える光景に息を呑む。
海を見つめ続ける後輩の瞳に何が映っているのかは皆目見当もつかないが、俺の気は長くは続かなかった。
反応のない後輩にも見飽きて、車の鍵を開けて外に出た。
「うお、さっむ。」
夏といえども夜の海風は流石に肌寒い。
ゴーゴーと低い唸りをあげる海は怒っているように見えて、後輩も海も負の感情を溜め込んでいるのだろうかとらしくもなく思考した。
だとしたら、皆考えすぎだな。
一歩一歩しっかりと地面を踏み込んで、前を歩く。
近づいてくる水の波に足を取られないように。

ふと、昔海に来た時の思い出が蘇った。
まだ俺が幼い頃、両親に連れられて兄と共に海へ遊びに来た時のこと。泳ぎを知らない年齢だった俺に浮き輪をつけて、兄は俺の手を引いてどんどん深いところへ連れていくものだから、ひどく不安で恐ろしかったのを覚えている。
あの時の兄さんは、まだ楽しそうに笑っていたっけ。

「誰も彼も、人のこと考えすぎなんだよな。」

パシャっと水が弾ける音がして、何となしに車へと目を向ければ、中から降りてきた後輩がこちらに歩いてきていた。
「寒くないか。」
薄手の後輩にこの海風は体に障る。白いTシャツの上に羽織っていたパーカーを、歩いてきた彼女にかけようと手を伸ばした時、ドンっと体に衝撃が走った。
衝撃の正体は他でもない後輩で、背中に回された手のひらから伝わる体温が暖かい。強く握られているであろうTシャツにシワができるなとどうでもいいことを考えながら。俺はただ押し寄せる波の冷たさから気を逸らすように震える後輩の頭に手を乗せた。

「ほんっとうに、抱え込みすぎなんだよ。みんな。」

6/28/2024, 12:59:31 PM

「夏」

 ギラギラした太陽、プールの匂い。
真っ黄色なひまわり、小学4年の夏。
手のひらを太陽に向けて、私はこの夏を一生忘れないと心に決めて何十年。
 今は、プールにもどこにも出かけず、汗水垂らして働いていても、その時の太陽の暑さだけは忘れない。

6/28/2024, 12:56:54 PM

夏の海



太陽の日差しを浴びているビーチ

いきてるように波立つ海


海は夏の思い出

暑い夏に涼しい海


また行きたい

いつもの海



「夏」

文章がちょっと適当になっちゃいました(笑)

投稿出来なかった間、いろーんなことがありました。

まず、簡単に言うと、告白されました。(月曜)
振っちゃったけど…
次に、教室でクラスメイトの前で
ずっこけました。(昨日)
と、外で転びました。(今日)
お風呂のとき、気持ち悪いポーズしないと
いけなくなりました。(ケガがしみるから)

もう1週間が1ヶ月に感じました。
やっと終わりだ…

6/28/2024, 12:56:10 PM

ひとつ、ふたつ、みっつ…数えるぷっくり赤い、まる。
君さえいなければ好きなのに。掻きむしった体の傷痕がまた増えた。
君が雨といっしょに流されて、この季節がくればいいのに。
虹といっしょに夏、いらっしゃい。

6/28/2024, 12:52:34 PM



田舎暮らしの私。
そんな私にとって、『夏』は小説や漫画の中そのものだっだ。 


じめじめしているけれど、爽やかなひと時の幼い記憶


水田に反射する夕陽、すいすいと泳ぐ飴坊にめだか。ねだって買ってもらったラムネの瓶を片手に持って、もう片方は父の手を持って、短い歩幅で丘に登った。水に映っていた日が水の下に落ちるのを見届けて。

それからどのくらい経っただろうか、小さな口によってラムネ瓶の中が空になった頃、星空を見上げる。その日はお月様がいなかった。

お父さんはわたしにこう言った。
「あれがベガ、あれがデネブ、あれがアルタイル、」と
___わたしは思った。

          きれい

学校ではお月様の話ばかり。先生たち友達もみーんな
授業では先生が、お月様は太陽の光を反射しているから綺麗なんだ、と。友達はお月様の方が明るくてきれいだ、と。

「〇〇!」お父さんがわたしの名前を呼ぶ。
___わたしは言った。

    お月様がない方が、お星様がきれい

お父さんは空の写真を撮った。


あれから10年。
私は高校生になっていた。相変わらず星が好きだった
 そして今年も丘を登る。新月の日に、長くなった歩幅で、星空を見るために。
水に映っていた日が、水の下に落ちるのを見届けて。
片方にラムネの瓶を持って、もう片方は9枚の写真を持って____。

今日で10枚だ。


2024/6/28

6/28/2024, 12:52:15 PM

『夏』

映画のミッドサマーってあるじゃない。スウェーデンの夏至祭が舞台の話。それで、たまたま休日が一緒だから、それなら映画観ようってなって、私がミッドサマーが見たいって言ったの。夏といえばホラーってわけじゃないけど話題作だからずっと気にはなってて。

そしたらすっごい渋るんだよね。珍しいなって思ったけどホラー苦手なのかくらいで、結局一緒に観てくれることになって。見始めたら、すぐに渋ってた理由がわかった。私も一瞬で後悔してすっごくいたたまれなくなったんだけど、だんだん可笑しくなってきちゃって。だって、この人すでに観たことあるんだってことも、初めてのおうちデートで一緒に観る映画じゃないってわかってて苦虫噛み潰したような顔で隣に居るのも面白くって!

映画はね、すっごく面白かった。予想もつかない展開で。だけど一番面白かったのは、映画が全部終わって笑い転げる私の横で「映画は、二度と見ない」って言ってたあなただった。

6/28/2024, 12:52:01 PM



酷暑という言葉が使われるようになった日本の夏

誰もが実感している日本の気候の変化

今さら何かした所で地球の温暖化は止められない

そう決めつけてはいないか?

今はまだいい
自分達さえ良ければいい

そんな声の気持ちもわかる
私もそう思う事も多い

ただ
何もしないでいると

次に出てくる夏の言葉は

激暑

らしい

人が生きていけないほどの暑さになるそうだ

避暑地と呼ばれていた場所さえ30度を超える今
もし電力が途絶えたら
酷暑であっても。。。

それでいつまで他人事でいられるか
試されている気がしなくもない

6/28/2024, 12:51:13 PM

今年は気温変動が激しいね
みんな体調にきおつけてね

6/28/2024, 12:50:47 PM

夏のお彼岸の日。

此岸と彼岸が近づく日。

もういない大好きなあの人も、この日だけは、やってくる。

でも

気をつけなきゃだめだよ。

死者と共に、招かざれぬものも

やってくるから。

生者を食らう恐ろしい怪異。

ほら



あなたのすぐそこに、、、

6/28/2024, 12:49:33 PM

夏_60

今年の夏は恋人と過ごしたい。

花火大会に行く。

デートに行く。

いっぱい笑顔をみる。

たくさん話す。

あぁ書ききれない。

要するに
恋する乙女は可愛いのだ。

だから
そんな可愛い君と今夏を駆けたい。

6/28/2024, 12:49:31 PM

夏といえば海、暑い日差し、涼しい海。
水面に光が反射し綺麗に光る。
深夜に聞こえる心地良い海の音。
浜辺で聞こえる笑い声。
青春の1ページ。

6/28/2024, 12:49:09 PM

朝からセミのなき声だけが大量に響いていて
先生の声も聞こえない
シャーペンを持つ手も腕も汗を書いていて
ノートがしっとりと歪んでくる
夏休みの講習は、クーラーもなければ、風も吹かない3階の日当たりだけは良い教室で
集中なんて出来やしない

あの人と会えるかも、それだけのために申し込んで、姿を見かけて喜んだけど
教室は当然のように違っていて、すっかりやる気を失っていた

遠いなぁ

見つめ続けて1年
あと半年もすれば、学校に来ることもほとんど無くなってしまう
進路どうするの、なんて聞けるような間柄でもない

同じ委員会で、少し話をしただけ

その時の笑顔と優しい声、癒されるわぁと幸せな気持ちになって
いつの間にか目で追うようになって
と言っても見かける機会なんてほとんど無いのに
あの人の姿や声はすぐにわかる自信がある

ストーカーかよ


自分に突っ込んで、ヤバいヤバい、と書けてないノートの続きを慌てて書いた

今日で終わり
明日からは予備校行って、朝から晩まで勉強
涼しいから捗るだろう


そう思っていたら
まさかの同じ予備校で隣の席に座るなんて言う奇跡のせいで
ノートの貸し借りをすることになって
気軽に挨拶が出来るようになって

勉強どころじゃないような
勉強が捗るような
それより、
あの人のことにどんどん詳しくなっていく

ああ、辛い

思わず呟いたら

ずっと勉強しか出来ないのはほんと辛いよねって
相づちなんか打ってくれちゃって

この夏がきっと一番辛いよ
でも頑張れば望みは叶うって信じたら頑張れない?

しっかり前を向いている

よこしまな思いが恥ずかしくなって
だねー、頑張ろう!
って元気に返したけど

この夏が、一番辛いのは間違いなく
この夏をきっと一生忘れない

6/28/2024, 12:48:37 PM

山の空気が、肌に張り付く。
暑さの滲む星空の中を、ひたすら登る。

不揃いなブルーハワイのカキ氷のかけらを噛み砕く。
飛んでくる藪蚊を払う。
足元で落ち葉がかさりと音を立てる。
山道には、夏の盛りでも葉が散っているものらしい。

でこぼこの坂道を踏み締める。
黒い闇が目前に続いている。
藪蚊が羽音を立てる。

もうすぐだ。
もうすぐ山頂だ。
もうあとちょっと登れば、視界が開ける。

私は足を引き摺りながら、山道を登る。
道は細い。
人はいない。
暗い闇が沈黙している。

手に持った安物のカップがくしゃりと音を立てる。
溶けた氷が、毒々しいほど青々とした水色の液として、沈澱している。

夏は、生命力の塊だ。
瑞々しい夏野菜。勢い益々に鳴き続ける蝉。ブンブンと飛び回る羽虫。海へ山へと駆けてゆく人たち。

同時に、カラカラの死の季節だ。
暑さに項垂れる萎んだ葉。手のひらで潰れる蚊。アスファルトに干からびたミミズ…。

いつの間にか、星空が広がっている。

登りきった。
眼前に、麓の町。赤提灯にほんのり照らされた、祭り真っ最中の、私たちの町が見える。

足首がジクリと痛む。
もう治らない足首が。

足首に異変を感じたのは二週間前だった。
二週間後に、最後の大会が終わるはずだった。
今日は引退前最後の大会のはずだった。
私がスポーツをこんなに楽しめるのは、人生の後にも先にも今年で最後のはずだった。
だから華々しく最後を飾るつもりだった。

そのはずなのに、今私は、町の裏山にいる。

家に残してきた、いつまで経っても言葉が出ない弟は、今頃泣いているだろうか。
計画性も堪え性もない母は今頃、いつものように町の男を飛び歩いているのだろうか。
練習よりも、シューズを隠すことの方が上手だったチームメイトたちは、今頃あの明かりの中で笑っているのだろうか。

リーー
昼間の騒がしさとは似てもつかない、寂しげな虫の鳴き声が響いた。

私は足を引き摺りながら、切り立った地面の縁に寄る。
誰も覚えていないほどの大昔の落石の跡。
その落石は、旱の時にやってきて、それが古代の人々には神様が遣わしたものに見えたらしい。
石は祀られ、この町の神になった。

今日、夏祭りに出ている神様が宿ったという石。
それがここから落ちたのだ。

下を覗く。
暗い暗い闇が大きな口を開けていた。

私は持ってきた封筒を置く。
何度も使い古されて、ボロボロに角の擦り切れた銀行の封筒っていうのが、惨めさを加速させる。
重しにかき氷のカップを置く。
水色の液体がちゃぷんと揺れた。

足を引き摺って、地面の端に立つ。
空に散らばった無数の星が、瞬く。

ああ、弟も連れてきてやればよかった。
今更、そんなことを思った。

6/28/2024, 12:46:23 PM

【夏】


俺にとって

夏の定義は

暑いだけではない

その意味で言うと

もしかしたら

もう夏は来ないかもしれない

6/28/2024, 12:44:51 PM

シーブリーズ
ぬるいエアコン
空いた窓
自習の時間が
夏を告げてる

6/28/2024, 12:44:00 PM

昨日の続きを書きます。読んでいない人は是非読んでみてください。
めまいを催した僕がたどり着いたのはどこか知らない世界だった。僕はそこで出会った少女の母親を探すために一緒に旅に出ることにした。よくあるライトノベルと同じような設定だ。
そんなことより、この女の子と旅をして2ヶ月、もう八月になり夏真っ盛りになっていた。そんな中、この子は何かを待ち望んでいるかのように、僕のことをじっと見つめてきた。不思議に思ったが僕はそんなことを気にも止めずにただこの子を膝の上に乗せて宥めた。いつもなら喜んで頭を揺らすが、今日はちょっと不機嫌そうに僕の机に顎を乗せていた。何かあったのかと聞いてみると、今日は彼女の誕生日なんだそうだ。そりゃあ不機嫌になるのも頷ける。だって彼女にとって誕生日というのは母親との大事な日なんだ。それを聞いて僕は行動しないはずもない。僕は急いで少女を膝からおろし宿屋から出てケーキ屋さんに向かった。とは言っても僕はそんなに多くのお金は持っていなかった。なんとかしてケーキを買ってあげようと少し無理をしてしまったがなんとか一つだけケーキを買ってやることができた。これは彼女が人生で初めてのケーキになることだろう。僕が家に帰ると、彼女は僕の持つ袋に興味津々だった。そんな彼女に僕はケーキをプレゼントした。初めてケーキを食べたのか、目を大きく見開いて驚いていた。その顔がなんとも可愛く愛おしかった。今日は彼女にとって大きな思い出に残る日になるだろう。でもこれだけだと少し物足りないような気もした。なんて言ったって彼女が生まれて六年間、初めて祝われた誕生日なんだ。六年分くらいはお祝いしてあげなくては失礼というやつだ。僕はまだ時間があったのもあり、彼女を海に連れて行ってあげることにした。あいにく、水着を買ってあげる事はできなかったがひとまず着替えを持って海に行った。海に着くや否や彼女は服が濡れるかなんて気にもせずに海に向かって走った。僕はあまり濡れたくなかったので、一応袖とズボンをまくり、彼女の方に行った。彼女はジャンプしながら僕を手招きした。彼女は浅瀬の方に行った僕に容赦なく水をかけた。僕も負けじと水をかけ返したが、高校生といえど、僕が子供の体力についていけるわけもなく、十分ほど遊んだ後にもうへとへとになっていた。彼女は疲れるそぶりもなく遊び続けていた。そんな彼女に僕は心底関心したが、もう帰る時間が来たようだ。僕が彼女を呼ぶと彼女はずぶ濡れになった体を震わせて水を飛ばした。一応風邪をひかないように着替えさせはしたが、まだ髪の毛が濡れていた。だがバスタオルなんかは持ってきてはいないので、そのまま帰ることにした。今日は彼女にとって忘れられない誕生日、そして忘れられない夏になっただろう。
【夏】
明日も繋がるようなお題行きますように

6/28/2024, 12:40:40 PM




(本稿を下書きとして保管)


2024.6.28 藍

6/28/2024, 12:40:36 PM

夏の終わりが好き。

ひぐらしの鳴き声が聞けるから。

あの声を聞くと懐かしい思い出が蘇る。

よく遊んでいた友達のこと。
明るくて、ときにやんちゃで、とても可愛いあの人のことを、思い出す。

でもある夏の日避けられるようになってしまった。

いつもは、インターホンを押して、
遊ぼう。と誘ってくれたのに、それがなかった。

家にいないのかもと思ってあまり気にしていなかったが、外からあの人の声が聞こえてきた。

だから、外に出てそばに寄った。

でも、私を見ても話しかけられることもなく、無視されてしまった。

私は気にしない素振りを見せて、踵を返した。

それでも、本当はすごく悲しかった。

ねぇ、なんで?
友達だったのに、
私、何かした…?

いろいろな感情が溢れてきて、森に逃げ込み、泣いた。

私が、ここにいられるのは、長期休みの間だけだった。
だから、夏休みが終わる前に帰らなければならない。

こんなに、楽しくない夏休みは、今までなかった。

途方もなく長く感じた夏休みの最後、
一番鮮明に覚えているのが、ひぐらしの鳴き声だった。



このときからだっただろうか、?
夏が大嫌いになったのは。

ひぐらしの鳴き声が好きになったのは、夏を終わらせてくれる声だったから。


ねぇ、昔みたいに、みんなで遊びたいよ。
ねぇ、なんで…?
いつ、間違えてしまったのだろう。



『夏』

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