『君の奏でる音楽』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君の透明な言葉は
いくつもの層となって重なって
涼やかな音色を奏でる
どこまでも広がるハーモニーが
優しくこの身を包み込む
悲しい音
うつくしい音
軽やかで重厚な音色
たくさんの音のひとつひとつが
ふたたび言葉となって
物語をつむぎだす
きみの奏でるものがたりは
やがて音楽となり、そして
【君の奏でる…】
「あと、どのくらい弾けるかわからない」
嘲笑とともに吐き出す。
「あと、どれくらいきみに逢えるかわからないんだっ」
声を上げて泣いた俺に、ピアノの少女はそっと微笑んで音を弾けさせていく。
大丈夫だよ、とでも言われている気分だった。
ピアノを弾いているとき彼女はいつも不思議と隣にやってきていつの間にか一緒に弾いているのだ。
きみの奏でる音楽は繊細で透き通ってて清涼感のある夏を連想させた。
もうぜんぶぜんぶ忘れて今だけはこの時間に浸っていよう。この命が尽きるまで、きみと。
─君の奏でる音楽─ #31
君の奏でる音楽
下校する時毎回音楽室から ひっそりと聞こえる 音楽
どこか 悲しくて、なぜか 落ち着くような あの音、
君の奏でる音楽が1番好きだよ
赤く染まった空から眩しい光が窓に注ぐ。
かすかに軽快な鼻歌が聞こえる。
どうやらいつの間に眠ってしまっていたようだ。
さっきまで溜まりに溜まった宿題に絶望していた気持ちが薄まる。
(そういえばもう卒業していたっけ…)
この時期になると、あの頃のバカな自分を夢に見る。
まだ大丈夫だと後回しにする。
ささっと終わらせたらいいのにギリギリまで手をつけない。
最終的に友達や彼女に泣きついて手伝ってもらっていた。
(本当に傍迷惑なやつだったなまったく…)
夢で見た過去の自分にしばしぼーっと呆れていた。
今もたいして変わってないだろ、とふいにもう一人の自分が喚く。
まったく煩わしい…
中身はあの時と全然変わってない。
でも変わってしまった自分の立場にふいに切なくなる。
(変わらないものもあるよな…)
少し先にいた鼻歌の出所に目を向ける。
彼女の奏でるその曲に懐かしさと愛しさが込み上げてきた。
未来に少しの不安と希望を抱きながら、
今日もいつもの日常を生きていく。
巡り会えた運命の“推し”は私の闇に輝く星でした
人生は単純だと思っていた私の世界を変えてくれて、
世界が真逆に動いた気がしました
君の奏でる音楽に何度 心惹かれたことでしょうか
でも、君が愛しているのはファンでしょ?
誰かに向けたファンサにいつも、嫉妬して落ち込んでしまう
同じ人間を好きになっただけなのに理不尽です
君が愛しているのはファンだけど、“ファンの子”じゃなくて認知されたいの
他の子へのファンサは程々にしてよね
君の奏でる音楽
僕の耳にだけ聞こえるもう二度と聞けない君の声。
普段は恥ずかしそうに小さくしか開かないその口は、君が歌うときだけふわと大きく広がって甘く透明な柔らかい音を出す。
覚えてる。
ちゃんと覚えてるよ。
君が出す声は笑う声でも怒る声でも話す声でも歌う声でも全部覚えてる。
だから、ああ、どうか、泣かないで。
確かに他の音はわからなくなったけれど、君の声だけは解るんだ。
今君が何を言っているかも、君がどんな声で泣いているかも、覚えてるから。
君の声だけは聞こえるから。
ああでもやっぱり願いが叶うなら、
僕の愛する君のあの声が、甘く清らかで美しいあの音が、もう一度僕の鼓膜を震わせてくれますように。
僕は音楽に詳しくないけれど
君が奏でる音楽は心地良い
僕は楽器を奏でられないけれど
君が楽しそうに奏でている姿が好きだ
君の音楽は僕に力をくれる
大げさじゃない
僕は確かに君の音楽から元気をもらってる
楽しそうな君の姿に勇気をもらってる
僕は音楽に詳しくないけれど
君の奏でる音楽に
力が宿っていることは知っている
君の奏でる音楽
黒い服を身に纏った私は、淡々と時を刻む時計の音に耳をすませて彼が来るのを静かに待っていた。
部屋の扉がゆっくりと開き
現れた彼を見上げると、窓から射す午後の陽が薄茶色の髪と瞳を暖かな橙色に染め上げていく。
扉を閉めた彼は私の前に立つと、優しげに目を細め、私にそっと触れる。
指先は細くしやかなで、私の感触を確かめように優しくゆっくりと撫で滑っていく。
いつもと変わらないこの時間が心地いい。
夢見心地にうっとりしていた私に突然、撫でるのをやめた彼は椅子に腰を下ろしながら私を見つめ
再び、反応を楽しむ様に指先で何度も同じ場所を繰り返し撫でていく。
触れられた所が微かに熱を帯び
彼の指先に操られてるように反応して甘い声を溢す。
その声が軽やかに部屋に響き
やがて最後の一音が空気の中に溶け余韻を残し消えて行き、私は彼の指先に酔いしれていた。
ゆっくり口を開いた彼は甘い声で
「誰かのために弾くピアノか……」
微笑んで私から指先を離すと優しく呟いた。
その言葉は私を現実に引き戻す。
あぁ⋯そうだった
私が恋した彼は人間で、私はピアノ。
初めて私の鍵盤に指先を滑らせ
繊細で華やかな音で部屋を満たした
彼を私は恋い焦がれた。
彼と過ごす
このわずかな時間が、私の唯一許された時間。
彼の事を想いながら奏でられてる
この瞬間だけは彼を独占できる。
私の恋が実ることはこの先もないだろう。
けれど
私が紡ぎだす音色で
あなたへの愛を奏でていくから……
一つだけ
叶えておくれ
僕の願い
ずっと聞かせて
君が出す音
初心者が集まる音楽講習会で一人一人の作品を品評する時間になった。毎回、この時間は酷評されてばかりで嫌になる。いつもと違う講師も来ていたが、期待はしていなかった。
「この曲を作ったのは、誰ですか」
遂に私の番が来た。もう腹をくくるしかない。
「私です……」
「君の奏でる音楽は酷く歪だ」
この人もか。そう思い、手元の歌詞カードに目を移す。
「しかし、この講習会の中の誰よりも音を楽しんでいる」
ざわめきが広がる。さっきまで仏頂面だったその講師が笑いながら言ったのだから、そうなるのも当然だろう。けれど、私はそれどころではなかった。
「君の今後を期待してるよ」
今でもピアノの後が頭をよぎる。
思い出したくなかったものが溢れ出す。
知らない。知らない。君なんて知らない。
気付くと音楽室にいた。
聞こえてくるピアノ。
振り返ると、君がいた。
鍵盤の上を指が流れる。
こちらを向く。
そんな笑顔を見せてどうするつもりだ。
教室に風が吹き抜ける。
君が消えた。
あ。
僕は泣いてしまった。
君は、死んでたんだ。
僕が告白した後だった。
君の奏でる音楽
あの地の底を
這うような夜を
幾度乗り越えたことだろう
君の奏でる
その音楽は
私の人生の1部
大げさではなく
本当に
ありがとう
ありがとう
ありがとう
#君が奏でる音楽
僕はプロの音楽家だ。
自分で言うのもなんだけど、音楽の天才だ。
この国で僕のことを知らない人はまずいない。
神様に選ばれたのだろう。
それぐらいには、天才だ。
それでも、僕は唯一かなは無いものがいる。
それは、音楽のことをこれぽっちも知らないら、ピアノのドの部分も知らないような君だ。
君が奏でる音楽は、楽器はいらない。
君が、喋ると僕は自然と頬が緩んでしまう。
君が笑うと、自然とこっちまで笑えてくる。
全く困る。
困るはずなのに困っているのに、
もし君が喋れなくなったしまったら?
もし君が笑わなくなってしまったら?
そう考えてしまう自分の方が困る。
僕は、世界で認められているどの音楽家よりも、素人の君が奏でる音楽に惚れ込んでいる。困ったなぁ
『君の奏でる音楽』💚
君の声が好き。
優しくあたたかい
おっとりとした声。
僕の心を癒やしてくれる
そんな素敵な歌声に
また、涙する。
いつまでも
あなたのそばに。
君の奏でる音楽
おはよう
君が爽やかに声をかけてくれるから
心臓がビートを打ち始める
気持が高揚し、
君のテンポを欲しがっている
君の背中を追いかける
君とすれ違う人はみんな笑顔で
ハイタッチにボディタッチも
君の奏でる音楽は
カラフルでパワフル
パワフルじゃない時はどんな感じなの?
きっと、どんなメロディーでも
私は聞き入ってしまう
オルゴール店に
勤めて何年になるだろう
オルゴールを作るのは
お客さんである
君が初めて来店した日を
僕は覚えて居る
君の奏でるメロディで 今日から
僕らは
夫婦になる
君へ
生まれてきてくれて
ありがとう
僕と出会ってくれて
ありがとう
一緒に
生きていくことを約束してくれて
ありがとう
これからもこれまでも
ずっと
よろしくお願いします
『君の奏でる音楽』
クラシックのように優雅で
ジャズのように楽しく
ブルースのようにどこか切ない
君に関わるたびに様々な音楽を聴かせてくれる。
だから僕は、君と過ごすことに飽きないんだ。
君の奏でる音楽は優しくて、どこか切ない、そんな音楽。
自由自在に操って自分の『もの』にしている。
その音楽を聴くと何故か私が私らしくいられるの。
今日も君の音楽を聴くためにあの音楽室に向かうんだ。
音楽は、一瞬にして想い出や感情も一緒に連れてくる
どんなに時がたっても
“あの頃”にタイムスリップしてしまう
君の奏でる音楽が
私の人生に彩りを添えてくれた
この先も どこまでも
君の奏でる音と共に
132:君の奏でる音楽
君の奏でる音楽に
恋した。
やさしく切ない音色
いたわるように楽器を吹く姿、
今日も
ユーチューブで
あなたの奏でる音色に
癒やされてる
私です。