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赤く染まった空から眩しい光が窓に注ぐ。
かすかに軽快な鼻歌が聞こえる。

どうやらいつの間に眠ってしまっていたようだ。
さっきまで溜まりに溜まった宿題に絶望していた気持ちが薄まる。
(そういえばもう卒業していたっけ…)
この時期になると、あの頃のバカな自分を夢に見る。
まだ大丈夫だと後回しにする。
ささっと終わらせたらいいのにギリギリまで手をつけない。
最終的に友達や彼女に泣きついて手伝ってもらっていた。
(本当に傍迷惑なやつだったなまったく…)
夢で見た過去の自分にしばしぼーっと呆れていた。
今もたいして変わってないだろ、とふいにもう一人の自分が喚く。
まったく煩わしい…

中身はあの時と全然変わってない。
でも変わってしまった自分の立場にふいに切なくなる。
(変わらないものもあるよな…)
少し先にいた鼻歌の出所に目を向ける。
彼女の奏でるその曲に懐かしさと愛しさが込み上げてきた。
未来に少しの不安と希望を抱きながら、
今日もいつもの日常を生きていく。

8/12/2024, 11:07:13 AM