君と最後に会った日』の作文集

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君と最後に会った日』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

6/26/2024, 10:06:30 PM

君と最後にあったのは

前田さんとパソコン教室で出会う
そして仲良くなったのに
多分御主人が亡くなり、ワンちゃんも
子供さんが見えないからね
教室に見えなくなり、半年以上が経ち
思い切って、ラインをしてみたけれど
また、連絡するわと合ったけど
来ない 待ってるけどね
なんか、淋しいね もう、話ししたくないのかな
立場が家庭環境が違うから?
私には母親、主人、子供、孫がいる
あの人にはいない
まあ、詮索されるみたいで嫌なのかもね
また、どこかで会おうね

6/26/2024, 10:02:23 PM

結び目が解けていた
        気がつかないでいた
        街が色を失っていた
        遠く雨が降っていた
        猫のように気まぐれ
        雨に濡れてないかい
        月夜に抱かれたまま
        見えない星を探した
        五十鈴川のせせらぎ
        心音が聞こえますか
        今を感じていますか
        私に還る所はいつも
        あなたの懐のそばに

6/26/2024, 9:55:42 PM

No.41『君と出会った最後の日』


君は突然私の前から姿を消した。
その瞬間まで君はいつも通りだったはずなのに。
君は跡形もなくいなくなってしまった。
もう随分前の話だというのに、君と出会った最後の日の君のいつも通りの笑顔が鮮明に思い出される。
そのいつもは君の存在とともに一瞬で消えてしまった。

6/26/2024, 9:52:29 PM

日差しのきつい、茹だるような
あの、夏の日。

蝉の声も、君の声も
混ざり合って
いくら拭っても、だらだらと伝う汗が
気持ち悪くて。

ただ、そんな状況が一変するほどに
君は真っ白な日傘を
そっと傾け、見たこともない寂しげな顔で

おれに、さよならを告げた。

彼女の吐く息は、俺の汗を冷やすほどに
冷たく。彼女の指先は氷そのものだった。

一方的な、さよならに
追いすがる間も無く…俺の目の前から
彼女は消えた。

ただ、白い日傘が
俺の目の前に、ポツリと残されたまま。


【お題:君と最後に会った日】

6/26/2024, 9:49:48 PM

私は~幼なじみの女の子と小4の時に最後のお別れでした😞
私は家庭の事で転校する事になって、生まれた時から一緒に居た幼なじみとは小4になって距離がありました笑って居た幼なじみもいつの間にか笑っている所を見なくなりました。そして、転校する前に幼なじみに「元気でね私も頑張るから」っと笑顔で言われました彼女の笑顔は世界一可愛いと思いました笑

6/26/2024, 9:45:38 PM

『君と最後に会った日』

君と最後に会ったの、もう10年以上前のこと

あんなに仲良かったのにね
友達にも君のことよく話してた
君とのエピソード、楽しげに

毎年お互いの誕生日には
おめでとうとお祝いの言葉送り合って
その度に会いたいねって話してたのに
なんだかんだで時は流れ

もう連絡先も分からない
君が遠くに行ってしまったことを知っているだけ

これを機に、共通の友人通じて
君の連絡先を突き止めてみますかね

なんて
そうしろとのお告げですかね、今日のお題は

6/26/2024, 9:44:07 PM

君と最後に会った日
嘘のつけない君が
また会おうと言ってくれたから
再会を祈り続けよう
流れる星はなくても

6/26/2024, 9:42:38 PM

学校で
散歩で
酒の席で
旅先で
火葬場で

もう更新できない
きっと、飛び降りるまで


君と最後に会った日

6/26/2024, 9:22:01 PM

私が実家を出たのは高校卒業の年…
就職して全寮制の厳しい寮生活が始まった
当時、自立心の強い私は両親と離れる事にさほど抵抗はなかったが10歳から毎夜、
一緒の布団で就寝していた愛猫は特別な
存在でかなり後ろ髪を引かれた…
「君と最後にあった日」をあえて人では
なく愛猫にしたのには理由がある…
私が家を出る3ヶ月前に兄夫婦に子供が
生まれていた…
甥は可愛かったが猫も大事だった…
当たり前だ…甥より10年も先に居たのだから…
けれど、大事にしていた私が家を出たと
同時に黙って親戚の叔母宅に引き渡された…
私が激怒するのはわかっていたから
その真実は上手く隠されてしまった…
理由はこうだ…赤ちゃんが大事だった。
ずいぶん時間が経ち、猫は行った直後に
叔母宅から姿を消したと聞かされた…
野良猫になったのか…
「捨てられた…」そう思ったに違いない
消息不明で数十年が過ぎたが、私を見送る最後の寂しそうな姿が忘れられない…
真実を知った時、私はどんな事があっても
動物は一生責任をもち育てると強く誓い
今も決してその気持ちは変わらない…

6/26/2024, 9:09:22 PM

『君と最後に会った日』

私は、2年前に亡くなった愛犬に会いたい。

亡くなる直前に、誰も傍にいてあげられなかった。

すごく後悔してます。

最後くらい近くにいてあげたかった。

6/26/2024, 9:08:32 PM

「また遊ぼう」って約束した日
「またね」って空港で見送った日
次があると信じてたから。それを当たり前と思ったから。
でも、そんな当たり前は奇跡でしかなかったね。
日々は奇跡の連続だって言うけれど。
偶然や運命もそれまた同じことなんだろうね。

「嫌だ」とわがままを言えばよかった。
「あの時に」と毎日後悔してる。
「嘘つき」ってきみを責め立てたいと思ってる自分が憎らしいよ。
だって。どんなに願ったって会えないんだもん。

「また」なんて呪でしかなかった。
「またやり直せたなら」って何度絶望を味わえばいいんだろう。
くやしいな。



- 君と最後に会った日 -

6/26/2024, 9:07:41 PM

《君と最後に会った日》《雨華晴》
《今日のお題》
君と最後に会った日は体育祭。私が高校3年生
あなたは社会人。少しだけ髪の毛が赤くなって
大人っぽくなったあなたに声をかけようとした
けれど私には見向きもせず女友達と話していたね、
とてもかっこよくなって私なんかよりずっとずっと、大人になってたあなたの後ろ姿は今でも目に焼き付いてるの。あの日もう少し素直になれていたら
もう少しだけ好きでいたかった。
自分の誕生日に9年間の片想いにピリオドをうったんだ
でもね今はあなたに似たとても優しくてかっこよくて
思いやりに溢れた方と交際したよ、ありがとう
いつか面と向かってありがとうと
言えるその日までダイエットとか
頑張ろう。

6/26/2024, 8:58:43 PM

当時小学生の俺からすれば、彼女が引っ越すということは今生の別れに等しかった。同じ教室で授業を受けていた彼女ともう会えなくなる、その衝撃にやられあほの小学生であった俺は連絡先を渡すなんて手段も思いつかずただ、板書をする彼女の背中を見ていた。というかそも彼女に対して何かを思ったこと自体、その時が初めてだった。今思えばその時、俺の中で何かが起きていたのだ。放課後仲の良い女子たちが別れを惜しみながら手紙やらを渡しているところを目で追えば、笑顔の彼女も映る。控えめなえくぼがあらわれるのだと知ったのは今更なことだった。


// 君と最後に会った日

6/26/2024, 8:57:44 PM

【君と最後に会った日】

君と最後に会った日。
僕は昨日の出来事のようにまだ鮮明に覚えている。
ギラギラと輝く太陽が肌を焼き付け、蝉たちが異常なまでに大合唱していたあの夏を。

アイス片手に塾へと向かう途中、反対側の歩道で信号待ちをしていた君を見つけた。
君は僕に気づくと満面の笑みで手を振っていた。

信号が青に変わり、渡ろうと1歩踏み出した君。
僕は溶けたアイスに気を取られて君から一瞬、目を離してしまった。

もう一度君の方を向こうとした時には「ドンッ」という何か大きなものがぶつかったような音と急ブレーキ音。
バッと顔を向けるとそこに君は居なくて。
代わりに少し離れた場所で「ガツン、ガツン、ガタガタガタッ」という音と共に塀に突っ込んでいる大型トラックと地面を紅く染め上げるナニカ。

周囲を見渡すと何か大きな物がトラックの側に転がっていた。
ダッシュで近寄るとソレは真っ赤に染まった君だった。
頭部は半分ぐらい粉砕、手足はあらぬ方向へ曲がっていて、心臓は脈を打っていない。
息がないことは明白であった。
だが、まだ助かるかもしれないと君を抱きかかえ、震える手で救急車を呼んだ。
救急車が到着する頃には僕の服は君の血で真っ赤になっていた。

…君は助からなかった。

君の葬式は気づいたら終わっていた。
君の家族も、暫くしたら笑顔を見せるようになった。
死んだらこんなにもアッサリしているのかと実感させられてしまった。

僕は毎日あの場所に足を運んだ。
君が大好きだった青の胡蝶蘭を供え、手を合わせ続けた。

心にポッカリと穴が空いた僕はずっとあの夏に取り残されたままだ。
今までも、そしてこれからも。

6/26/2024, 8:55:41 PM

今日です

さっきだよな  またすぐ

会うけどな



それが どーしたの?

6/26/2024, 8:27:05 PM

残陽のあてどもなさを知る窓はなくてひとりで褪せてゆく家

6/26/2024, 8:22:13 PM

君と最後に会った日…



舅さまと最後に会ったのを強烈に覚えている。

正確に言うと、最期を看取った日だ。



夜中零時をまわった頃だった。

ベッドに眠っていた義父が目を覚まし、

静かにありがとうと言った。

その後ゆっくり目を閉じて喉元がかすかに動くのを見た。

閉じた目から涙がこめかみへ伝った。

永遠の別れなのだと感じた。



生きているときとても苦労をした人だから

苦しくなくて逝けたのだと思いたい。




自分が逝くときに、もしも誰かがそばに居てくれたなら

私もありがとうと言うつもりだ。

そういう人生になれるといいなあ…

6/26/2024, 7:15:32 PM

私の好きな貴方は私の知らない誰かを見ていて
私が想っていた貴方は昔の私を見ていて
私と共に歩んでくれた貴方は私の親友と共に歩み
私の慕っていた貴方は私から離れ


君達と最後に出会った日はいつまでも鮮明に
私の脳内に焼き付いている

6/26/2024, 6:31:20 PM

【風来人】



風が、、止んでいた



蝉が煩わしく耳を刺激する。
6畳半程の部屋に突き刺してきた音は幾度も飛び跳ね
耳を往復する。
がしがしと頭を掻きながらよれた服を正し、起き上がる。

今日はやけに風が強い。
そのおかげか、暑さを特に感じない。
これは嘘だ。
そうでも思わないとやってられない程に暑い。
空調は部屋にあるが、とてもじゃないが使えない。
これも今では高級品だ。
動きもしない空調を眺めながら涼しさを求めて冷蔵庫へと動く。
ゾンビのようなこの姿を人様になぞ見せられる訳がない。
さあ、どうしようか。頭が回らない。
仕事の続きでもと、パソコンに身体をむけるが、
どうやらパソコンも熱中症らしい。
動作がやけにトロイ。
文字がかけたらそれでいいのだが、それすらも今のこの子には難しいらしい。
時には作家らしく、紙に筆で書くか。

、、、進まない。
それはそうだ。パソコンよりも遥かに高スペックな私がこんな劣悪な環境で動作出来るわけがない。
良いものは良い所で動くものだ。
なんて脳内で一人語りをしながら家を出る。

まるで街全体が溶けているような、そんな感覚を
蜃気楼が魅せてくる。

こんな時、君が傍にいたら、、

、、、

何処に行こうかと彷徨っていたが、足は既に場所を決めていたらしい。

ふぅ。
文字通り一息ついた。

ここは私のお気に入りの場所だ。
今の若い子は一息つく時には、喫茶店や、それこそ
スタバなんて所にいくんだろう?。
私も学生時代は行っていたなぁ。

今私は河川敷にいる。
暑い時は水の傍にいるに限る!!

これは最早格言に近いな
貴女と会ったのもここだった。
風でよろけた私を受け止めてくれた。

よくある物語ならそれは逆なはずなのだがね。
今年でようやっと28になる男が異性に受け止められて
恥ずかしい限りだ。


左右を見回す。
誰もいない。
皆物陰で涼んでいるのか

なら私は。

どぼん。

ふぅー、これがいいんだな。これが。

ぷかぷかと漂う

後ろから声がした。

あれ?この前のー?今度はよろけて落ちちゃったんですかぁー?


逃げ場は無いようだ。
だが、確かに人がいないのを見たはずなのに。

彼女は寄ってきて私をすくい上げる

大丈夫ですか?

「ありがとうございます」

次は落っこちないように気をつけて下さいねー。

「えぇ、もちろん。あの、」

はい?なんですか?

「2度も助けて貰ってありがとうございます。」

いえいえ!困ってる人がいたら助けるのは
基本ですよ!!
なにせ私のせいみたいな所もありますしね!

「私のせい??」

あーー!いや、こっちの話です!でも!次は本当に気をつけて下さいね!

「本当にありがとうございました。
そういえば、あっ。」

視線を空に向けた。
風が、、止んでいた
宙へ待った視線を戻すと、そこに彼女は居なかった。

あれ?どこへ行ったのか。
まるで風とともに消えてしまったようであった。

6/26/2024, 6:29:55 PM

今でも覚えてる
キミと最初に会った日

親の仕事の都合で
引っ越してきたキミは
随分と機嫌が悪かったよね
引越しの挨拶の時ニコリともせず
終始仏頂面で
僕とは視線さえ合わそうとしなかった

翌日学校の教室で再会した時も
変わらず仏頂面で
自己紹介も小さく名前を言っただけだった

勿体ないなって思ったよ
すごく可愛いのに
仏頂面でいるのはすごく勿体ない

だから僕はキミを笑わせることにした

志村けんのモノマネをしたり
加藤茶のモノマネをしたり
時にはいかりや長介のモノマネもしてみた

クラスのみんなは笑ってくれた
けれどキミは笑ってくれなかった

ダチョウ倶楽部とか出川哲朗とか
コロッケのモノマネを真似て
美川憲一とかもやってみた

それでもキミは笑ってくれなかった
僕はちょっと悔しかった

あの頃のキミは仲の良かった友達と別れて
とても悲しくて寂しかったんだと
後で教えてくれたね

笑わないキミは学校では1人だった
初めは声をかけてくれた子達も
仏頂面で笑いもせず
必要最低限の言葉しか発しないキミを
避けるようになってしまっていた

僕はどうにかしてキミを笑わせないと、と
謎の使命感に燃えていた
けれどキミを笑わせることができずに
1ヶ月が経ったあの日
僕はキミを笑わせることに成功した

その日は僕の誕生日で
頼んでいたケーキを受け取りに行って
戻ってきたところだった

母さんに我儘を言って買って貰った
少し大きなホールケーキ
街でいちばん美味しいケーキ屋さんのケーキ
是非キミにも食べて欲しかったんだ

母さんは危ないからと
ケーキを運ぶのを止めたのに
僕はどうしても自分で運びたかった

いつもより大きなケーキは
少し重かった
だから両手で運ぶことにした

当然足元なんて見えない
けれどここは自分の家の庭
生まれてから10年も住んでいる
もう何百回も何千回も歩いているから大丈夫……
な、はずだった

ツルリ

踏み出した右足が摩擦を失う
残念ながら踏ん張ることはできなかった

宙に投げ出される
僕のバースデーケーキと
地面と平行になる僕の体

「ああぁーっ!」

母さんの叫び声と
視界の端に映ったのは
驚いたキミの顔

やっぱり可愛いなぁ

なんて思った瞬間
白い塊が僕の顔に落ちてきた

んぶふっ

これじゃまるでドリフのコントだな
そんなコトを考えつつ
口に入ったケーキを飲み込む

うん、美味しい

右目の周りのクリームを拭って、ぺろり
左目の周りのクリームも拭って、ペロリ

そして鼻の中に入ったクリームは
勢いよく息を吐き出して、ポンっ

「あははっ、ドリフみたい!」

予想通り、笑ったキミはとても可愛くて
僕の目はキミに釘付けだった

当然、バースデーケーキはダメになったし
母さんにはだいぶ怒られたけど
僕は偶然でもキミを笑わせることができて
とても満足で、とても幸せだった



「調子はどう?」
「んー、ぼちぼちかな」

スルスルと林檎の皮を剥くキミ
随分と上手になった
初めの頃は1個剥くのに
30分はかかっていた

「おばさんが行けなくてごめんなさいって」
「気にしなくて良いのに。俺も来週には19だし、子供じゃないから」
「ふふっ、伝えておくね。はい」

シャリッ

小さく薄く切られた林檎が口の中に入れられる
勿体ぶるように、じっくりとゆっくりと噛みしめる

「夏輝くんの試合、観たかった?」
「まぁね。来年は応援に行くよ。大事な弟の試合だからな」
「……うん、そうだね。はい、林檎」
「ん」

シャリッ

じわりと口の中に甘酸っぱい水分が広がる
外はだいぶ暑くなってきたらしい
ここは全館空調で常に23度に保たれている
そのせいか、季節感がなかなか感じられない

「大学はどう?友達はできた?」
「うん、何人かね。でもみんな授業について行くのに必死だよ。レポートも多いから遊んでる暇は無いなぁ」
「はははっ、頑張れ医大生」

告白したのは、中学に入ってすぐ
他の誰かにキミを渡したくなかった

初デートは水族館
キミが行きたいと言っていたから

初めてキスをしたのは
その年のクリスマス

お互い緊張しすぎて
ほんのチョット
唇が触れ合っただけだった
それでも凄く嬉しくて
その日の夜は
なかなか眠れなかった

勉強に、部活に、恋愛に
あの頃は全てにおいて
一生懸命だった

同じ高校に合格して
一緒に通えることが嬉しかった

部活はせずにバイトを始めた
お小遣いじゃなく
自分で稼いだお金で
キミにプレゼントを贈りたかった

その年のクリスマスは
家族ではなく
君とふたりで過ごした

キミの白い肌に映える
濃い青色の輝石を使った
ネックレスと指輪のセット

キミは凄く喜んでくれて
俺はとても幸せだった

初めは食欲が落ちた
夏だったのもあって、夏バテかと思った

次に、その食欲が戻らないうちに体重が減ってきた
食べる量が減っていたから当然だと思った

そして徐々に体力が落ちてきて
頻繁に腹痛がおきるようになった
何かがおかしいと思い始めたのはこの頃

「林檎、食べる?」
「あーゴメン、もうお腹いっぱいだ」
「うん。じゃぁ残り冷蔵庫に入れておくね。後で食べて」
「ありがとう」

本当にゴメン
全部食べられなくて
前のも結局捨ててしまった

「お皿とか、洗ってくるね」
「うん、行ってらっしゃい」

3年に上がってすぐ
病院に行った

受験の年だったのもあり
体は万全にしておきたかった

けれど、そう簡単な話ではなかった

医者に病名を告げられた時
母親は泣き崩れ
父親は表情を無くした

受け入れるには時間が必要だった

自分の人生が
親よりも短い時間で
終わってしまうであろうことへの
申し訳なさと

この先彼女と共に生きられる
時間の短さに絶望した

「どうしたの?」
「うん?初めて会った日のこと思い出してた」
「!」

瞬間、キミの顔が赤くなる

「ダメ、忘れて!」
「無理だよ。一目惚れした瞬間なんだから」
「えっ?」
「あれ?言ってなかった?」
「聞いてない…って、あの頃の私、不貞腐れてて…全然」
「可愛かったよ。もちろん今も可愛いよ」
「もう、ホント恥ずかしいから」

うん、やっぱり可愛い

キミと同じ大学に通いたかった
長期の休みには2人で旅行したかった

キミのウエディングドレス姿を見たかった
くしゃくしゃに泣いて両親への手紙を読む
キミを抱き締めてあげたかった

子供を抱くキミを見たかった
少し疲れた顔をして
それでも幸せそうに笑うキミを
子供ごと抱き締めて
愛してると伝えたかった

「あ…そろそろ時間だね」
「そうだね」
「そうだ、誕生日プレゼント、欲しいものある?」

"健康な体"
なんて言えない

「物じゃないけど、今欲しいものはある」
「今?来週じゃ駄目なの?」
「ダメじゃないけど、今がいいな」
「うーん、何が欲しいの?」
「お姫様のキスと最高の笑顔」
「ふむ、承知しました」

キミの笑顔は最高だよ
俺を幸せにしてくれる

1度目は軽く唇を合わせるだけのキス
2度目は互いの唇を食むようなキス
3度目は深く互いの愛を確かめ合うキス
4度目は短く名残惜しい気持ちが乗ったキス
5度目は少し恥じらいながら互いの目を見て記憶するキス

病室を去るキミの後ろ姿を
貰った笑顔と共に脳に焼きつける

今日がキミと最後に会った日になるのかも知れないから

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