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君と最後に会った日…



舅さまと最後に会ったのを強烈に覚えている。

正確に言うと、最期を看取った日だ。



夜中零時をまわった頃だった。

ベッドに眠っていた義父が目を覚まし、

静かにありがとうと言った。

その後ゆっくり目を閉じて喉元がかすかに動くのを見た。

閉じた目から涙がこめかみへ伝った。

永遠の別れなのだと感じた。



生きているときとても苦労をした人だから

苦しくなくて逝けたのだと思いたい。




自分が逝くときに、もしも誰かがそばに居てくれたなら

私もありがとうと言うつもりだ。

そういう人生になれるといいなあ…

6/26/2024, 8:22:13 PM