『君と最後に会った日』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
最後の記憶は
快晴。
青い海を見ながら
「懐かしいね」
「覚えてないなんて嘘だ〜」
って、わたし。
君といると自然と不安が消えて
時間もあっという間に過ぎていく。
この気持ちを教えてくれた、大切な君。
会いたい。
何でもいいから話したいよ。
君との日々はあの日の海みたいに
あんなにもキラキラしていて
今のわたしには、少し眩しすぎる。
#君と最後に会った日
君はいつも教室の隅にいた。
卒業式の後、謝恩会会場で君を探した。その時も壁沿いを先に探した。
「どったの?誰探してる?」
友人に聞かれて、君の名前を告げると、謝恩会は欠席だと言われ、がっかりしたことを覚えている。
だから、君に最後にあった日、いや、君を最後に目撃した日は高校の卒業式だ。
あれから10年が過ぎた。
君は元気なのだろうか。
朝食を食べながら、君のことを思い出していた自分が不思議だった。
「本日からこちらでお世話になります。よろしくお願いします」
目の前にいるのは君のような、君じゃないような。
なんだか、不思議な気分だ。
お題『君と最後に会った日』
君と一緒にいられる、最後の日。
君があまりにもいつも通りの調子でいるから、私は用意していた言葉も、思いも、何も伝えられなかったよ。
別れ際に君が見せた笑顔は、私が君に恋をしたときと同じ、何にも暗いことを感じさせない、はじけた笑顔だった。
私も君みたいに笑えてたかな。
高校の隣の席の君。
ちょいちょい話すうちに、君にうっすらと、恋心を抱いていた。
その日は、少し雲の多い秋の頃。
特に1日なにか大きなことがあるわけでもなく、休み時間に君と雑談をした。
雑談の内容なんていつもはすぐに忘れてしまうが、その日の話は覚えている。内容が特別だった訳ではない。学校の間服かわいくない?、なんて他愛のない話をした。
本当に、なんの変哲もない、ただの極々普通な1日だった。
なのに私はその日のことを忘れられない。
だって次の日、君の代わりに隣の席にいたのは、一輪の花で。
先生がなにか言っていたけど何も入ってこなくて。
あの日、君は事故で死んでしまった。
だからあの日は、最後に君にあった日。
だけど、最後の日がいつか、更新されるんじゃないか。あの日の会話を忘れられる日が来るんじゃないかなんて、ありえない妄想を、5年経った今でも、している。
朧げな街の背に 走った帰り道
どうして こんなに焦っているのか
怖いくらいに 真っ赤な空の下
信号を渡る影 あれは君の形だった
何か言えば 違ってたのかな
多分そんな事も 無かったりして
置いていかれた 抜け殻が
君と居た証拠で そっと教えている
君と最後に会った日が来るとして。
最後の日のことは覚えていられるだろうか。
最後にこういった会話をしたっきり。そんなエピソードは定番だ。
どんな会話をしたのか、一言一句と言わずとも記憶していられる自信はない。
覚えていなければ後悔もない。
君は私にとって取るに足らない存在になってしまうかもしれない。君がいなくなることで、それが浮き彫りになってしまうのかもしれない。
君と最後に会った日が
いつまでも
いつまでも
今日でありますようにと願う
できることなら
死がふたりを分かつまで
永遠に
永遠に
じゃあわたしが先に魂になったら
毎日君の前に化けて出よう
君は悪戯っぽく笑う
お化けは怖いなあ
でも、悪くないなあ
わたしだって
もしわたしが先だったら
同じようにするだろう
それは即ち
君と最後に会った日が
永遠に
永遠に
今日であるということだ
いつまでも
いつまでも
二人の日々が続きますように
________君と最後に会った日。
君の居ない家。
君の居ない街。
君の居ない毎日。
君が隣に居ない、空虚な現在。
仕事も手につかない、机の上やらパソコンの中に溜まる一方だ。
最近は気付けば溜息ばかり吐いて、何だか一気に老け込んでしまったようで、更に気が滅入ってしまう。
窓の外の殺風景なビル群をぼんやりと見下ろして、本日何度目かの溜息を腹の底から出した。
君と最後に触れ合ったのは一週間前。
一週間。
たった一週間、君に会えないだけで、私は無能へと成り果てる。
テーマ「君と最後に会った日」
【君と最後に会った日】
思ひきやおなじこの世にありながらまた帰り来ぬ別れせむとは (中世日記紀行集*九州の道の記より)
めぐる世ぞ「ここにやあらずいづかた」かのちの世なりてもまた帰り来む (腰折れ返歌*^ω^★)
「幸せになってね」
たくさんの愛のことばをくれたその唇が、
最後に、私を遠ざける為の言葉を紡ぐ。
声色は今までと同じ、ううん、ずっとずっと優しいのに。
その一言で突き付けられる。
君の想う未来に私はもういないのだと。
幸せに、なんて。
君の隣でそうありたかったのに?
君じゃなきゃ何の意味もないのに?
君がくれたものなのに、君が奪っていくの?
「…君もね」
うそ、
私がいない世界で、幸せになんてならないで、
あの日はとても暑い日だった。
駅で友人と待ち合わせて会場へ。
緊張しながら待ち侘びた開演時間。
歌いっぱなしの2時間ほどはあっという間で
いつもの様に一礼してステージを捌けるあなたに盛大な拍手を送り
灯りが点いたら席で放心したのも良い思い出。
今年ももう少しであの日がやって来る。
あなたが此方にいない現実を見るのが辛い 。
#君に最後に会った日
君と最後に会った日
僕と彼女は同棲していた
いずれは結婚を…と考え
指輪を用意してプロポーズを
彼女の誕生日にしようと考えていたのだが
彼女の様子が日に日におかしくなっていった
決定的だったのは
僕を見て「あなたは私のお兄さんですか?」と
聞いてきたことだった
病院へ連れていくと
若年性の痴呆だと言われた
僕は仕事を辞め、彼女の面倒をみることにした
でも長くは続かなかった
金銭的に厳しくなったのである
彼女の両親は彼女を引き取りたいと
申し出てきた
僕にも『娘のことは忘れてほしい』と
告げてきた
彼女は両親に引き取られ
僕は再就職したものの
彼女を忘れることが出来なかった
どうしても彼女に会いたい
例えそれが最後になろうとも
その思いだけで彼女に会いに行った
一年ぶりに会った彼女は痩せ細り
目も虚ろだった
彼女は、良く分からない話を繰り返していた
僕は話を遮るように
彼女に「渡したいものがあるんだ」
そう言って前に買った指輪を
左手の薬指にはめた
その途端
彼女の目から涙が溢れてきた
なぜ泣いているのか彼女自身
理解できていないだろう
僕は思わず抱きしめた
それから僕は再就職した会社を辞め
彼女の近くの会社に務めた
これからの日々の中で
彼女の記憶は薄れていくかも知れないけど
1日1日を大切にしていきたい
君と最後にあった日?
そんな思い出に語れるような人は過去には居なくて
現在進行形*⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝*ワンダホォォォォイ
君と最後にがないよう
これからも一緒にいたい((*,,•ω(ω<,,*))ムギュムギュッ
君と最後に会った日
彼女に最後に会ったのは11年前になる。その10日後に喧嘩別れをした。メール1通で関係が終わった。原因は全て私にある。
3年前、勇気を出して彼女に謝罪の連絡をした。幸運なことに彼女と仲直りすることができた。それからはこまめに連絡をした。私は幸せだった。
先日、4年前に結婚していたことを告白された。同時に夫婦関係が上手くいっていないことを打ち明けられた。私は動揺した。
もっと早く勇気を出して行動すべきだったと、これほど後悔したことはない。
悲しそうに、淋しそうに、
そんな素振りを見せずに、あなたは
僕の前からいなくなった。
電話の受話器の向こうに、
あなたの、僕への気持ちが残っているのか
聞き出せなかった。
最後にあったとき、あなたと僕は
少しだけ抱きしめ合った。
まさか、あなたと会えなくなるなんて
そんなことを考えもせず、
僕は、突き放してしまった。
ぽっかり空いた穴は、本当にふさがらないって
あとで気づいた。最後にあなたに会った記憶は
ドアを閉めたあなたの背中だけ。
最後に会った日に、彼女は「私のことはもう何も考えなくて大丈夫だから」と言った。
僕は頷いた。
僕の心は、もう彼女から離れてしまっているというのに、その言葉を聞いてから、むしろ彼女のことが頭から離れなくなった。
これはシロクマ効果と呼ばれる現象なのだろうか。
「君と最後に会った日」
君、とは誰だろうか?君という言葉は大分仲が深い人に対してにしか使わないように思える。自分には実際に君と呼べる人間に出会ったことはない、が一つ実際には言ったこともないし、言えないが心のなかで君と呼んでも違和感のない人は一人いる。初恋の人がそれにあたりそうだ。
自分があの人に最後にあった日、それは間違いなく卒業式だろう。自分はとても臆病でその日になる二、三年前から好きでいたというのに最後まで自分の思いを伝えることは叶わなかった。いや、正直あのときの自分はあの人のことを神のように捉えていたというか、君と呼ぶには畏ろしいとも思っていたな。今はその初恋の相手と離れてから何年も経っており流石にあの頃の恋心は残ってはいない。そう考えると君と呼ぶには馴れ馴れしいような気もする。自分はあの人を君と呼べる時は思い返してみると一時もないのかもしれない。
あれほど自分の心が焼かれるようなほどの恋心を抱きその熱で焼印を押されたように一生離れることはないとも思えていたのにありきたりかもしれないが時間の残酷さをひしひしと感じる。
と言ってもあのときのあの人が今もいるとは考えにくいしずっと過去に囚われるよりかはマシかもしれない。
素晴らしい経験をさせてくれたあの人には感謝しているが自分はもう冷めている。焼き印とはならなかったが焼かれたことは事実。
ありがとう。
君と最後に会った日
忘れられない忘れることのできない恋は
あの桜が散る 人影の中で終わった。
【君と最後に会った日】
彼女と会うのはこれで最後だと、俺は視覚、聴覚、触覚、嗅覚、その全てで彼女を記憶に刻み付ける。
艶やかで癖の無い絹糸の様な美しい黒髪、不安そうに潤んで濡れた瞳、紅く柔らかい小さな唇、そこから紡がれる耳に心地好い声。少し力を込めたら壊れそうな儚げな身体、滑らかな肌。香水とも石鹸の類とも違う、肌や唇が重なり合った時にしか判らない彼女だけの仄かな甘い匂い。その全てが、今夜は愛おしく思える。
―――口にした事は無かったが、綺麗な女だと改めて思う。
それでも俺がこれから人生を掛けて立ち向かうべき運命に、この女は必要ない。巻き込む事は出来ない。
そもそも俺達は恋人同士じゃない、内に潜む孤独感を持ち寄り互いに慰め合っていただけなのだ。恋愛とは違う。
だから、まるで擬似恋愛みたいな俺のこの甘ったるい感傷も、彼女ごと全て切り捨てるべきなのに……
最後に一度だけ、今夜この一時だけでもいい、彼女の男になりたい。そう強く思ってしまった。
(嗚呼そうか、やっぱり俺……)
どれ程頭で“慰め合い”だ何だと心を否定し誤魔化そうとした所で、結局俺は端から彼女を愛していたのだと思い知る。
こんな別れの直前に、己の本当の気持ちを理解するなんて愚かにも程があるけどな。
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※彼女=2023/5/19 お題【突然の別れ】の『私』
『君と最後に会った日』
自分が死ぬってわかってる時、
1番最後に会いたい人って誰かな?
その人が、自分にとって1番大切な人だよ。
大切な人が自分より先にいなくなったら悲しいよね。
辛いことしたくないなぁ、