『君と最後に会った日』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君と最後に会った日から、僕はコーヒーに砂糖を入れていない。つまりはそんな気分なのだ。
私たちは周りが見えないくらい幸せだった。
毎日のように愛してると言い、
互いの愛を確かめていた。
でもある時は突然で、理由という理由はなくて、
ただのすれ違いだった。
お互いに仕事が忙しくなり愛してるは言わなくなった。
でも、連絡は毎日ではないけどしていた。
だから大丈夫だとなぜだか思ってた。
ある日、久しぶりに会おうも誘われた。
いつぶりだろう、
というか、あっちから誘うなんて初めてじゃない?
そう思いワクワクしていた。
だけどそう思っていたのは私だけだった。
待ち合わせ場所に着いた時、
貴方は早めに着いてて、だけど表情は暗くて…
私はその時察したよ。
そういうことなんだって。
別れよう。
思ってた通りの言葉だった。
私は理由を聞いた。
分かっていたけどあなたの口から聞きたい。
私のダメだった所を教えて欲しい。
そしたら私は…
ダメだ。何を期待しているの?
言われた所で何が変わるの。
貴方はずっと前から考えてたんだよね。
だけど私はそれを見て見ぬふりをしていた。
最低だ。
分かった。
やっと出た言葉はこれだけで、
貴方は今まで、ありがとうと言い、
私に背中を向けて歩き出した。
これが貴方と最後にあった日。
あれから私はまた仕事に打ち込んだ。
貴方を忘れようと…
でも貴方は幸せみたいね。
風の噂で聞いたわよ。
家族が出来たんだってね。
てか、結婚してたんだね。びっくりだよ。
私なんてしばらく相手も出来ないわ。
なぜだか分かる?
それはね、
貴方が忘れられないから。大好きだから。いや、
愛しているからだよ。
どうか幸せになってね。
fin
#23「君と最後に会った日」(数十年後の今現在…)
今日が最後のデートになるなん思ってなくて。
仕事が早く終わったから、彼に声をかけて待ち合わせて。
いつも無口な彼が、いつも以上に無口で。
そんな彼の態度が不安で、明るくしてたら突然彼が…
「ごめん、今日で二人で会うのは最後にしよう!今度また二人で会う時は、友達にもどったとき」って一方的に言われて。正直、意味が全くわかんない。だってさ、昨日までは本当に普通だった彼と私。なのに、なんでって?
もうね、パニックで取り乱すとか、悲しくて泣くとか、別れたくなくてすがるとかではなくて、私はただただ呆れて怒りになっちゃって。思いっきり彼を罵倒した。もうね、一生分の彼の悪口をこれでもかって、彼に言って。
彼はただ、一切取り乱すこともなくただ黙って聞いてた。
そんな彼の、冷静な姿を見てたらなんかこっちも、ヒステリックになってる自分が馬鹿みたいで、こんな何も言わない彼に、私が何を言っても無駄なんだって思った。
ただ、これだけはハッキリ「今日この場所が彼との最後で、今日このあとさよならしたら、もうこれ以上は彼とは二度と会わないってこと。」本当はね、すぐにでもその場を離れて、もう二度と彼の顔なんて見たくないし、私の記憶からも直ぐに抹消したかったけど、本当に最後まで何も彼は言わず、私のことを見てるだけで。ただ、何も言わない彼から、これが最後で破局ってことだけは伝わってきて。
きっとね、ここで私が「別れたくない!側にいて…」ってその場で彼に言えてたら、もしかしたらもう少し進展があったかもしれないけど、多分そんなことをしたら今日これからはもう、ずっと彼からはただの同情だけの関係で優しくされてるだけで、辛いだけだったなと。
何十年経った今ならわかるんだ。
あの時、大嫌いって思わせてくれて感謝って。
気持ちを引きずるなんて余地が微塵もないほど嫌いで。
だから、引きずるなんてことも一切なかった。
本当に、すぐに立ち直れたのは事実www
けどさなんで…
最後の最後「今度会う時は、友達に戻れた時に」って言葉を言ったのかな?私はその言葉が後押しになって「二度と会うかよ!」って思えたけど。その言葉をもし私が真に受けてたら、ただただ面倒だったはずなのに。
実際、彼との共通の友達が私には居るから…
全く会わないってわけじゃないし、ただ私から彼に連絡する事は二度とないけど、彼のその言葉が本当になる日があるとするならそれはもう、復讐するしかないよね。
私と会ったことを、現実で後悔させるしかwww
なんていうのは冗談だけどね。会いたいとも今更すぎて。
ただ願わくば、お前も幸せになれよ!
私はこのうえないぐらい、別れてから幸せになったぞ!
今は旦那も子供達も居て、本当に幸せでしかないから。
「歌は記憶の扉を開く」
ある有名シンガーソングライターの歌がラジオから流れると、君のことを思い出す。
自分たちの親よりも年上のシンガーソングライターの歌がどんなに素晴らしいかを友人たちに語っていた君。
「シブい」だの「おっさんじゃん」だの言われていたけど、君はそんなことを気にしていないように見えた。
他の子たちとは、ちょっとズレていた君。
卒業式のあと「長生きして下さいね」なんて言うものだから、思わず笑ってしまった。
君の好きな人が誰なのかは、知っていたんだ。
だから、想いを告げることはしなかった。
フラれるのは辛いけどフる方も辛いから、君に辛い思いをさせたくなかった。
君が好きだったシンガーソングライターの歌がラジオから流れている。
普段は忘れている、君のこと。
今どこで何をしているのだろう。
会いたいわけではないけど、そんなことを思ってしまう。
「最近、この曲流行ってるんだけど、昔のなんだね」
最後に会った頃の君と同じ年の娘が、君が一番好きだと言っていた歌を口ずさんでいる。
────君と最後に会った日
冷たいね
そう言って触れた手のひらの
真意はいまだわからないけど
君を思い出すのはいつだって
折りたたみ傘の雫が
水たまりをつくるような日なのです
作品No.87【2024/06/26 テーマ:君と最後に会った日】
あいつと最後に会った日なんて
思い出したくもない
九年前
成人式で会ったのが
面と向かった最後だろうか
正直
会いたくなんてなかった
顔すらも見たくなかった
声をかけてほしくもなかった
そのどれもが叶わなかったけれど
今でも時折
あいつのことを思い出してしまう
その度に
苛立ちが募っていくのが
たまらなくいやで仕方ない
君と最後に会った日
(本稿を下書きとして保管)
2024.6.26 藍
5時38分。気づいたら、もう朝だ。いつも通り朝の眠気にやられながら、眠気と闘いながらようやく会えるアイツ。そう君は、朝のモーニングブレッド。
いつだったかな。
コロナが広まる前だった気がする。
年に一回、東京に遊びに行った帰り、駅の地下にあるレストラン街のどこかの店。
苺がこれでもかってくらい載ったのとか、
メロンとかマンゴーとか葡萄とか、季節のフルーツが載ったのとか、
チョコレートとバナナと生クリームが載ったのとか。
帰りの新幹線に乗る前、名残を惜しむようにその店で一人でゆっくりパフェを食べるのが好きだった。
コロナが蔓延する前だから、もう五年以上前になる。
あの店はまだあるのだろうか。
山盛り苺のパフェ。
また君に会いたい。
END
「君と最後に会った日」
暑い日だったかな、いや寒かった?
雨は…降って…なかったような?
そのちょっと前にどこか行ったよね……
えっと、
水族館とか行ったんだっけ?
もう覚えてない…
君と最後に会ったのは
何年前だったかも。
ボクはすっかりおじいちゃんになってしまった。
ずいぶん前に君は先に天国に行ってしまったね。
いろんなことを忘れてしまったけれど、
お見合いをしたとき、君が恥ずかしそうに笑ったときの、笑顔だけはずっと覚えているよ。
さぁ、ぼんやりとしてきた。
いよいよだ。
泣かないで、息子たちよ。
ボクはおばあちゃんにまた会えるのが、とても嬉しいんだ。
さようなら。
今から行くよ。
「君と最後に会った日」
【君と最後に会った日】
きみに成長した姿を見せたくて
思いっきり背伸びをして
出来もしないのに手を伸ばした
でも僕が弱いから
両の手のひらで持てるものしか掬えなくて
今度は自分で増やした荷物でいっぱいになって
進むきみと止まった僕の縮まらない距離に焦って
どうしても変わっていくきみに会えなくなった
いつからか息苦しさを感じ始めた
どうしても喉の下あたりが痛む
これはいつからだっただろうか
思い当たる節は一つしかなかった
そうだそもそもこの呼吸の仕方はきみから教わったものだ
きみから離れて息が出来るわけがなかったんだ
僕が足踏みしていた時間で
きみは途方もなく遠くへ行ってしまった気がする
きみはそんなことないと言っていつもの顔で笑うだろうけど
やっぱりきみと歩む為に僕が出来る最良のやり方で
きみの呼吸を続けさせたいんだ
だからこれが最後なんて言わないで
2024-06-26
最後にあった日はその日が最後になるとは思ってもいなかった。
最後になるなんて初めからわかる訳がない。
今こうして最後の日を思い返すとはそういうことであろう。
心に留めていてほしい。最後の日は誰にもわからない。
だからこれから出会う人にその日精一杯の自分で、ありのままの自分でその日を共有していこう。
その1日が自分にとって、若しくは相手にとって忘れられない最高の日になるかもしれない。
人生は出会いと別れの連続である。
君と最後に会った日
その日を何度も何度も思い返す
それを塗り替え、続けていく
えな「もう、私の好きだったたいちには会えない
のか…」
さき 「今日が最後の日なんだね。」
えな 「そうなの。もうここに戻ってくることは
ない。」
さき 「今までありがとう。」
えな 「さき!バイバイまたいつか」
たいち 「えな!」
えな 「たいち、、??」
たいち 「遅れてすまなかった!えな今までありが
とう!」
えな 「たいち...」
たいち 「俺が世界一大切なのは、はづきでもり
きとでもない!お前なんだ!」
それ以来私達は会わなくなった。会えなかった。
最後にあったのは5年前の今日だった。
「君と最後に会った日」
あの日が最後とは思わなかった。思いたくなかった。
多分あの日以降あなたと目が合うことは無くなり、私が一方的に見ているだけだったんだと思う。
夢の中でも時々あなたをみた。そこでのあなたは私を見て笑ってくれていた。でも次第に笑顔は無くなり、現実と同じく目が合うことも無くなった。夢の中でも現実を思い知らされた。
未だに心のどこかであなたのことを探しているのかもしれない。時間は後悔の溝を深く抉るだけなんだ。
あれから5年が経ったよ。
もう、すっかり笑えるようになって。
心を許せる相手もできた。
大好きな人も増えて、私はすごく幸せだよ。
もっとこっちの世界でお土産つくってそっち行くから。
それまでちょっと待っててね。じゃあ、またね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
高校2年生の夏。
私の親友は空へと身を投げた。
彼女はどんな気持ちで命を手放したのだろう。
彼女がいない世界を愛せないとあの時は思った。
私の唯一の希望だったから。
でも今、こうして私は笑えている。
貴方との思い出は私の支えになっている。
ごめん。つらかったよね。
気づいてあげられなくて。ごめん。
君と最後に会った日は
どうしようもなく綺麗な空と
君のいつも以上に明るい笑顔で
私の心に一生残る光であり傷でもある。
あの時の笑顔はこの世界から解放される嬉しさから
…なのかな。
君がいない世界で頑張って生きていくから、
待っててね。
ーーーーーどこからともなく懐かしい
笑い声が聞こえた気がしたーーーーー
『君と最後に会った日』
夕暮れが過ぎ辺りは闇に包まれ始めていた
自宅を目指して帰る人が行き交うその通りの傍らに貴方はいた。
周囲の雰囲気に馴染むことなく、ただ黙々と手を動かしていた貴方。
周りに目を向けることをせず、何なら音も全て遮断されていたのではないかと思うような空間の中でひたすらやるべきことと向き合っていた。
その中に私は入ってはいけなかったし、入ることは許されなかった。この先も多分許される事は無いだろう。
貴方と会った最後の時間
同じ場所にはいたけれど全く別の空間だったなんて
あの時の私は貴方の何を見ていたのだろうか。
今でもわからない。あの時の自分が。
「君と最後に会った日」
初めて会った夏の日に自らいのちを断とうとする君に出会った。
蝉が鳴く昼に君は線路へと飛び立した、
僕は反射的に助けようと君に飛びかかった。
結果的にいのちは無事だったか、君はきょとんとしていた。
話を聞いてみると、彼女の自殺理由は想像を遥かに超えていた。
父は暴力的で毎晩殴られ、蹴られひどい時は性暴力的まで振るわれているらしい。
そんな中、母は毎晩父ではない男と遊び、
見て見ぬ振りをしてくることなど、色々なことを教えてくれた。
話を終えた途端こどもみたいに泣き出した。
そうとう辛かったのだろう。
僕には話を聞くことぐらいしか出来なかったけど、君が泣くことができたならよかった。
そう思い君と別れの挨拶を交わし、振り向いて歩き出した瞬間
「グシャッ」
という鈍い音と共に君は吹き飛んだ。
君と初めて会った日に、君は亡くなった。
君とはね
仲良い友達
親友だ
嫌でもあれれ?
友達って誰?
友達と
別れた日とか
覚えてない
会っているのに
壁越しで
近所の子と親友でしたが今では全然話しません。
悲しい
君と最後に会った日
「また明日ね。」
なんてことない挨拶だった。
でも、それは嘘になった。
最後なんて、誰も思ってなかった。
君にはわかってたのかもしれないけど。
姿を現して欲しい。またその声で話して欲しい。
連絡を返して欲しい。既読をつけて欲しい。
それすらも、もう叶わないんだね。