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私たちは周りが見えないくらい幸せだった。

毎日のように愛してると言い、

互いの愛を確かめていた。

でもある時は突然で、理由という理由はなくて、

ただのすれ違いだった。

お互いに仕事が忙しくなり愛してるは言わなくなった。

でも、連絡は毎日ではないけどしていた。

だから大丈夫だとなぜだか思ってた。

ある日、久しぶりに会おうも誘われた。

いつぶりだろう、

というか、あっちから誘うなんて初めてじゃない?

そう思いワクワクしていた。

だけどそう思っていたのは私だけだった。

待ち合わせ場所に着いた時、

貴方は早めに着いてて、だけど表情は暗くて…

私はその時察したよ。

そういうことなんだって。







別れよう。







思ってた通りの言葉だった。

私は理由を聞いた。

分かっていたけどあなたの口から聞きたい。

私のダメだった所を教えて欲しい。

そしたら私は…










ダメだ。何を期待しているの?

言われた所で何が変わるの。

貴方はずっと前から考えてたんだよね。

だけど私はそれを見て見ぬふりをしていた。

最低だ。









分かった。








やっと出た言葉はこれだけで、

貴方は今まで、ありがとうと言い、

私に背中を向けて歩き出した。
















これが貴方と最後にあった日。

あれから私はまた仕事に打ち込んだ。

貴方を忘れようと…

でも貴方は幸せみたいね。

風の噂で聞いたわよ。

家族が出来たんだってね。

てか、結婚してたんだね。びっくりだよ。

私なんてしばらく相手も出来ないわ。

なぜだか分かる?

それはね、












貴方が忘れられないから。大好きだから。いや、












愛しているからだよ。














どうか幸せになってね。




fin

6/26/2024, 2:57:50 PM