夕暮れが過ぎ辺りは闇に包まれ始めていた
自宅を目指して帰る人が行き交うその通りの傍らに貴方はいた。
周囲の雰囲気に馴染むことなく、ただ黙々と手を動かしていた貴方。
周りに目を向けることをせず、何なら音も全て遮断されていたのではないかと思うような空間の中でひたすらやるべきことと向き合っていた。
その中に私は入ってはいけなかったし、入ることは許されなかった。この先も多分許される事は無いだろう。
貴方と会った最後の時間
同じ場所にはいたけれど全く別の空間だったなんて
あの時の私は貴方の何を見ていたのだろうか。
今でもわからない。あの時の自分が。
6/26/2024, 2:37:56 PM