【君と最後に会った日】
きみに成長した姿を見せたくて
思いっきり背伸びをして
出来もしないのに手を伸ばした
でも僕が弱いから
両の手のひらで持てるものしか掬えなくて
今度は自分で増やした荷物でいっぱいになって
進むきみと止まった僕の縮まらない距離に焦って
どうしても変わっていくきみに会えなくなった
いつからか息苦しさを感じ始めた
どうしても喉の下あたりが痛む
これはいつからだっただろうか
思い当たる節は一つしかなかった
そうだそもそもこの呼吸の仕方はきみから教わったものだ
きみから離れて息が出来るわけがなかったんだ
僕が足踏みしていた時間で
きみは途方もなく遠くへ行ってしまった気がする
きみはそんなことないと言っていつもの顔で笑うだろうけど
やっぱりきみと歩む為に僕が出来る最良のやり方で
きみの呼吸を続けさせたいんだ
だからこれが最後なんて言わないで
2024-06-26
6/26/2024, 2:46:28 PM