『友だちの思い出』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【テーマ:友だちの思い出】
友人との思い出。私には少々難しいテーマと言える。
私は小学生の頃転校をしたことがある。非常に苦痛だった。まるっきり地区も変わったので知り合いが0人だったことよりは、元々の友人から離れるということが耐え難かった。
しかし結局転校はした。その結果どうなったか。人に対する情というものが極端に薄くなったのだ。
つまるところだね、私に友だちの思い出というのは記憶にないのだ。転校前の幼馴染の名前は覚えているのだが、その他の情報が全く思い浮かばない。今友人と呼べる者はいるが、思い出と胸を張って言えるものは少々身バレの可能性があるので控えさせてもらう。
閑話休題。
私個人として言うなら、卒業式などの行事で泣ける人々が羨ましいのだ。確かに別れを悲しくは思うのだが、泣けないのだ。そもそも私自身が泣くということに関して特殊な認識を持ってしまっているというのもあるのだろうが、理解と行動は別である。
恐らくは大きな別れを経験してしまっているが故に行く学校が変わるだけの別れではどうとも思わなくなってしまっているか、またあのような想いをしたくないから無意識に情をかけるのを避けているのか、それは定かではない。
また少々話がズレてしまったね。私はプロットを作らないためにこういうことが多々あるのだ。許してくれると嬉しい。
とりあえず、今親しくしている人は大事にするといい。いつ自分か相手が離れるのかも分からないのだから、思い出というのを作っておくべきだ。
私はそれを作れずに離れたから名前以外忘れてしまっているという事態になってしまっている。それは少し悲しいように思えるのだ。
《関係ない話ではありますが》
ハートを31も下さってありがとうございます。これからも心に届けられるような文章を書いていきたいと思っていますので、応援してくださると幸いです。
『以下練習用SS』
「あはは!これ遊園地のやつだ!」
中学校の頃からの友人であ遥がスマホを見せてきたが、それは私が垂れてきたソフトクリームにあたふたしている写真だった。
「ちょっとやめてよ、恥ずかしいなぁ。」
「こっちはお弁当つけてる!」
遥は私の言うことには耳を貸さず、思い出に浸っているようだ。ため息を吐いた後、漸く見つけた写真を映したスマホを遥の顔の前に持っていく。
「ちょ、なんでそんなの持ってんの!?」
「ふふ、仕返しだよ。」
遥が体育祭で転んだときの写真。効果は覿面だったようだ。
明後日、遥は親の転勤で引っ越す。私は明日親戚の葬式に行かなければならないため、今日が最後に会える日だ。
「ねえ。」
「ん?」
「…向こうでも元気でね。」
本当はもっと凝ったことを言いたかった。でもこれ以外に言葉が思いつかなかったのである。
「そんな今昔の別れじゃないんだからしんみりしないでよ!」
私を元気づけようと明るい声で言ってくれているので、今昔じゃなくて今生なのは言わないでおこう。
「ありがとう。」
「またいつか遊ぼうね!あ、これ目の前に蜘蛛が降ってきたときの…」
「もう…折角感動してたのに。」
「ちょっと、ごめんって〜!」
絵が好きだった。
クラスの友だちは、よく僕の絵を見に来る。
手に取って、力みすぎて破ってしまう。
「悪ぃ〜」
「大丈夫」
そんな言葉を繰り返すうちに、また破られる。
「わざとじゃねぇから、な?許してよ」
「大丈夫」
ずっと繰り返してた。
嫌ではなかったし、話しかけてくれるだけで嬉しかった。まあ、困ってはいたけど。仕方ないよね。
ある日、友だちとの思い出を絵に描く授業があった。
僕は沢山話しかけてきてくれた時の絵を描いた。
だけど消しゴムで線を消す時、誤って絵を破ってしまった。
それが上手く絵とマッチしてくれたおかげか、絵を破ってしまった時の思い出を描いた。
「わざとじゃないんだ。ね?許してよ」
ある日、友だちに呼び出された。
あの絵を描いたことを、酷く怒っていた。
「今すぐ違うのに取り替えろよ」
「ごめん、それは」
「大丈夫、だよな」
「そうだね、大丈夫」
また破られてしまっては、困っちゃうからな。
【友だちの思い出】
とても地味な友達がいた
バイオリンを幼い頃から習っていた
修学旅行は、高校の時初めて参加した
お母さんが送り迎えをしていた
その人には姉がいた、
姉は駆け落ちした
音大に入った
バイオリンから離れられなかった
でも離れようとは結局は思わなかった
私はそれを羨ましいとも思うし、可哀想とも思った
高校時代、一度家に遊びに行ったことがある、両親が留守なので遊ぼうと
その日、初めて演奏を聴いた
そして、徹夜でゲームをした
あの頃私は助けたいとも思っていた
親に逆らえず、楽器を続ける友達を
でも結局は好きでやっていたのだ
今は羨ましいと本当に思っている。
「あのな。全員が全員、友人がいると、思うなよ」
ぼっち万歳。19時着の題目を確認した某所在住物書きは、開口一発、孤独への讃歌を呟いた。
「『自分の』、自分と友達との思い出。無い。
『友達の立場からの』、友達との思い出。知らん。
女友達だの男友達だの、『恋人未満』、あるいは『フられて友達に戻った相手としての』、友達の思い出。……ぼっち万歳」
ところで、本来存在しない筈の「思い出」を、事実として存在したようにガチで錯覚させる、「虚偽記憶」を作成することは可能だそうだな。
物書きはハタと閃き、「友達に虚偽の思い出を植え込む」という物語を考えて、結局うまくいかず諦めた。
――――――
最近最近の都内某所、某職場の日の入り間近。
人間嫌いと寂しがり屋を併発した捻くれ者が、残業を終え、ロッカールームで帰宅の準備をしている。
「青森県。十二湖の青池」
そこにやって来たのが、同じく残業で居残りしていた友人。隣部署の主任の宇曽野。
ニヤリイタズラ顔で、右手を差し出し、ちょいちょい人さし指を振って何かを催促している。
「なんだ突然」
宇曽野の言った県と場所の名前に心当たりはあったが、捻くれ者は敢えて知らぬ素振り。淡々とロッカーを開け、蚊除け用の薄いサマーコートを取り出した。
「昨日の『賭け』の回答だ。例の『星空』の」
「お前と賭けをした記憶は無い」
「お前のとこの後輩とはしただろう。コーヒーとアイス代。3回で当たるかどうか」
「彼女は当てられなかった」
「らしいな」
カタンカタン。物を戻し取り出す静けさと、遠くでどこかの部署が言い争っている喧騒の中で、宇曽野がロッカールームの入口を、チラリ見遣る。
「懐かしい。あれからもう、9年か」
少しだけ大きな声で、宇曽野が言った。
「夏の北国。森と池と、デカい岩の海岸。波が岩と岩の隙間を叩いて、間欠泉のようになってた」
「『濡れるぞ』と忠告したのに、面白がって覗いて。その間欠泉の直撃を食らっていたのがお前だ」
返す捻くれ者は宇曽野が声量を張った意図も、部屋の入口を見た理由も気付いていないようであった。
「俺だけ完全に、びしょ濡れになってな。お前が車にバスタオルと着替えを積んでいたから助かった」
「どうせやらかすだろうと思ったんだ。あの冬もそうだった。函館行きの船で女の子の飛んだ帽子を取ろうとして海に落ちかけるわ、私の実家の庭で雪にダイブするわ、その雪の上に2階から飛び降りるわ……」
「3、4年前のアレか。そもそも2階のハナシは、お前が『ガキの頃やった』と聞いたからでだな。『ここは冬ともかく大量に雪が積もるから』と」
「だ、ま、れ」
はっはっは!軽く笑い飛ばす宇曽野は、捻くれ者に背を向け、プラプラ右手を振り、部屋を出ていく。
「またな。藤森」
明日も暑いらしいが、溶けるなよ。からかいの言葉は、しかしながら穏やかで、気遣いがにじむ。
「お疲れ様。宇曽野」
捻くれ者が友人を見送り、己の支度も終えてロッカーの鍵を閉めると、
宇曽野と入れ替わりに、「妙に絶妙なタイミングで」、耳のあたりをわずかに朱に染めた己の後輩が、ロッカールームに入ってきた。
友だちに会うと
自然と過去の話が話題になる。
あの時こうだったよね、とか
あの時は楽しかったよね、とか
久しぶりに会う友達ほど、この話題は盛り上がる。
そういう話題の時、
私は友達に驚かれることが多い。
どうやら友達が忘れてしまっていた事を
私が覚えているからのようだ。
「どうしてそんなに覚えているの?」と
友達に聞かれたことがある。
その時は笑って誤魔化したけれど
本当は、友達との思い出は忘れたくないから
大切な記憶として忘れないようにしている。
ただ、それだけ。
真夏。照り付ける太陽から逃げるように、神社の境内の木陰へと向かった。
そこには、先客がいて。それが、君だった。
オレたちは、同じ小学校のクラスメイトだけど、話したことはなく。人見知りの激しいオレは、そもそも誰とも親しくはなく。
でも、君は面倒見のいい奴で、オレに自然に話しかけてくれた。
気安くするなよ。という拒絶を、珍しくオレはせずに、返事をした。
そういう、夏の記憶があれば、よかったな。
オレとおまえは、そんな綺麗な思い出を共有していない。でも、まあ、今も悪くはないよ。
友達の思い出(2023.7.6)
私は、友達というものがわからない。
友達というのは、仲がいい人のことらしい。家族ではなく、恋人でもなく、ただの知り合いでもない。どんな関係性の人を「友達」と呼ぶかということさえ、人それぞれだ。
友達の思い出、と言われて思い出すのは、小学生のときのことだ。そのとき私には、いわゆる幼馴染と言える関係の「友達」がいた。その子はとても女の子らしくて、子供らしいわがままさもある子だった。私はその子と仲良くするために、道化のような振る舞いをしていた。思ってもいない突飛なことを言ったり、わざと全力で走り回ったり。確かにそれは、あの子を笑わせていたし、私もきっとそれが嬉しかったのだと思う。
でも、ふとあるとき、思ってしまった。あの子が好きなのは、道化のわたし。いや、同じように面白おかしい存在なら、わたしじゃなくたっていいのかもしれない、と。
そう思うようになってから、その子とは話さなくなった。
これが私の、友達の思い出。
「これは友達の話なんだけどね」
そう言ってくるタイプは大抵自分のことだ。
「いやいや、本当に友達の話なんだってば」
…そうか。
「友達がさ、夏休みが終わると同時に、実家の方に引っ越しちゃうんだって」
……。
「その友達のお母さんがなくなったからってさ」
…あー、なるほど。
「自分にとって特別な存在が、いなくなっちゃうって、想像できないから、」
でも、会ったりくらいはするだろ?
「そう、考えたんだけど、遠さ的に無理なんだよね」
距離か。そうだなぁ。他校の友達に会えないしな。
_2023.7.6「友達の思い出」
ところどころ文が変ですね。
逆読みしてみてください。
ある日から私はクラスのじゃまもの。
水を浴びせてくるヒト達を見ながら「かつて」の友人の思い出に身を寄せる。
私は昔から人付き合いが苦手だった。それが完全に変わったわけではないけど高校で自分が嫌われている子と仲良くなれたことがあった、今は進路が変わって別々だけどすごく優しい人だった。気弱で消極的なネガティブを隠して生活していたあの時は本当に癒しでしかなかった、ありのままで居られたから。その子は卒業が近づいた日たたまれた紙をくれた、貼られたテープには残すも捨てるも自由とある。開けてみたら、”これからいい事の方が多いけど、高い壁にあたっても諦めないこと”これは占い結果だった。
よく占ってくれてたけど、あの時は少し信じてるだけだった、今はそれがほんとに当たっていてその子が占い師に転職したらいいのにずっと思ってる。
本当にありがとう
友達って、どこから友達なんだろうってときどき考える。
自分が友達だと思っても、
きみは友達じゃないって思ってるかもしれない。
友達の定義って、なんだろう。
よくわからないけど、きみの友達になりたいな。
きみの『友達の思い出』のアルバムの中に入ることができたら、それだけでも幸せだ。
むかし、絶縁した親友がいた。
しばらく会ってないけど、連絡ぐらいはする中には戻った。
ある日その親友がアルバムを送ってきた。
ーちゃんへ
懐かしいアルバムが見つかったから送るね。
包装を開けると少しだけ年季の入った分厚いノートが入っていた。
「ーちゃんとの思い出アルバム」
そうこのノートに書かれていた。
リビングに持って言ってノートを適当にめくる。
「ーちゃんとショッピング」
可愛らしい字でそう書かれている下には親友と私の映った写真が貼られている。背景は近くにあったショッピングモールのようだ。
その横には
「楽しかった!ーちゃんも楽しかったかな。最近疲れてるみたいだし心配かも」
と書かれていた。
この他にもたくさんの思い出の詰まった写真とそのコメントがあった。
どれも私を心配して計画してくれたみたい。
やっぱりいつも私の親友は優しい。それなのに私は…
ーピロン
メッセージに連絡が来た。親友からだ。
「ねえ、久々にあえないかな。迷惑じゃなければだけど」
私は断りのメッセージを送ろうとして手を止めた。
…久しぶりに、あってみようかな
そう思った。
昼休みのお弁当。
どちらの席で一緒に食べるか、
教室の端と端から、ジャンケンをして決めた。
毎日するものだから、
間に座っている男の子が、
慣れた様子でヒョイっと身を屈めてくれていた。
ジャンケンをしていた友達とは、
他にもたくさんの思い出があるけれど、
平穏な日々だったなと思える一コマだ。
#友だちの思い出
友だちの思い出。
友だちの思い出は
たくさんある。
私が推し事する
きっかけを
作った友だちが
月末に来る。
色々と思い出話し作りながら
新たな思い出も作ろう。
友だちの思い出……。
友だちと、飽きるほど語り合った。
夢? いいや。馬鹿な話を。
それも、遠い昔。
あの悪女の所為で……。
人のおもいを躊躇いもなく踏みにじった売女、今井裕子。
あの人でなしの所為で、ツキも落ちた。
異性はおろか、人と真面に話す機会を失くして、何年になるだろう?
友だちの思い出。
忘れた訳じゃないけど、思い出すこともあまり無い。
他人に話せるような人生を、歩ませて貰えなかったから……な。
昔の友人は、魔法使いをしていた。
魔法使いといっても、漢方を煎じたり、自身の運命をルーン石で占ったりすることを生業としていた。
彼女の目には、普通の人には見えないものが見えるらしかった。
例えば、砂の一粒とっても、彼女にとっては、苦しみを刻む、一縷の運命に取れるらしかった。
子供の足音は、精霊の様相を身にまとっまているとも言っていた。
彼女の淹れる、生姜の入った甘草のハーブティーが、僕は好きだった。
妙な話で、彼女はいつしか消えた。
魔女だからだろうか? それとも、それも彼女は定めとしてとらえたのだろうか?
人に好かれていた彼女が、姿を消すとは、考えづらかったが、どこにも足跡を残さず彼女は消えた。
何を思って彼女は消えたのだろう?
僕への皮肉?
彼女を選ばなかった、僕への当てつけの如く、投函された手紙には記されてあった。
「さよらなら、バイバイ。私が生まれてこなかった日を、探しに行ってきます。それでは」
僕はダンピールだけど、
人間が好きで人のフリをして人間界で暮らしてる。
僕は昔から特殊な力を持っている。
それは血を吸うとその人の過去を見ることが
できるということだ。
ある日、友達が怪我をした。
血が出ていて、それを舐めた時に
過去を覗いてしまったことがある。
そこには暗い家でずっと蹲って泣いている君がいた。
映り込むのはボロボロになったぬいぐるみと涙で濡れた床。
とても悲しく辛い友達の思い出。
暗い暗い思い出。
僕は気づくと涙が出ていた。
僕はこの子に一体何をしてあげれるのだろうか…。
【友達の思い出】
#72
私にとって彼女が
心を通わせる
たった一人の友達だったけど
もうすでに彼女は
病気で亡くなってしまった
今でも彼女のことは
私の心の中に生きている
亡くなって何年たっただろうか。
友だちの思い出
思い出は、プリクラに封印されて
私の記憶から消されてしまった。
5~6回のすぐあとできた友だちは、
友だちと呼べるかどうかも
不確かな関係ばかりだった。
大体が自然消滅。
そして半分が
ケンカ別れ。
私はやっと思い出した。彼は、小さい頃家の近くに住んでいた、幼なじみだ!
「何やってんの?」
思わず声を張り上げた。道でいきなり肩をたたいてくるなんて、人違いだったらどうするつもりだったんだろう?人ごとながら心配になってしまう。
改めて顔を見ると、幼い頃の面影はそのままに、青年らしくがっしりとした骨格に変貌している。逞しい肩や背中が、会わなかった期間の長さを感じさせる。
悪びれないニコニコと無邪気な笑顔に、私は思わず微笑み返した。昔から、なんだか憎めないところがあるのだ。あるいは友達の思い出は、美化されるものなのかもしれない。
「どこ行くんよ?」
「ああ、合気道の稽古だけど…。」
私は肩にかけた杖袋を指しながら答えた。一般的には杖イコール合気道ではないが、私が通う道場では、かなり杖型に力を入れているのだ。
【友達の思い出】