むかし、絶縁した親友がいた。
しばらく会ってないけど、連絡ぐらいはする中には戻った。
ある日その親友がアルバムを送ってきた。
ーちゃんへ
懐かしいアルバムが見つかったから送るね。
包装を開けると少しだけ年季の入った分厚いノートが入っていた。
「ーちゃんとの思い出アルバム」
そうこのノートに書かれていた。
リビングに持って言ってノートを適当にめくる。
「ーちゃんとショッピング」
可愛らしい字でそう書かれている下には親友と私の映った写真が貼られている。背景は近くにあったショッピングモールのようだ。
その横には
「楽しかった!ーちゃんも楽しかったかな。最近疲れてるみたいだし心配かも」
と書かれていた。
この他にもたくさんの思い出の詰まった写真とそのコメントがあった。
どれも私を心配して計画してくれたみたい。
やっぱりいつも私の親友は優しい。それなのに私は…
ーピロン
メッセージに連絡が来た。親友からだ。
「ねえ、久々にあえないかな。迷惑じゃなければだけど」
私は断りのメッセージを送ろうとして手を止めた。
…久しぶりに、あってみようかな
そう思った。
7/6/2023, 10:23:56 AM