刹那』の作文集

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刹那』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

4/29/2024, 5:29:49 AM

刹那、それは極一瞬の出来事だった。
永劫、それは短く感じるが極めて長い時だった。
悠久、それは遥かな過去からの果てしない人生だった。

刹那、この一瞬を心の中に大事にしまって置きたいと、そう思ってしまう。
時は一瞬で過ぎ去っていく。毎日、少しずつ変わっていく
見慣れた景色も、季節が変わり華やかになったり、質素になったり。時は一瞬なんだ。

刹那、その一時を
永久に心の中に閉じ込めて…。


Vol.12 刹那 完



流れ星に願ったあの日から、どのくらい経っただろう。
昨日の事のように、
思い出せるのにすごく懐かしくも感じてしまう。


私の大切な人が何らかの事故でこの世界から去ってしまったと聞かされたその日。
私は、あの人がいつか絶対に叶えたいと言っていたことを考えていた。病院の屋上。星空の下で、考えていると、まだあの人が生きているような気がしてしまった。実感がなかったのだ。そしたら、流れ星が降ってきた。沢山の流れ星が。そういえば、あの人は、見たこともない、流れ星が大好きだった。私は宇宙のちりなんだから、なんて言ったけど、あの人はちりでも輝いてるってすごいよね。なんて言ってたな。この、たくさんの流れ星をあの人と一緒に見たかった。もしかしたら、あの人が、お別れの挨拶に来たのかもしれない。私は、願ってみた。こんなことしても叶わないけど、自己満足だけど、してみようと、とっさに思ったんだ。
あの人が叶えたかった夢を願った。
皆が楽しく笑顔でいられますように。
世界の人々が幸せでいられますように。

それから、私は人のために必死に生きた。
あの人とまた、出会ったときに自分を誇れるように。

美辞麗句だなって思う?信じてほしいな。
あなたがいるから救われる人はきっといる。
少なくとも、私はあなたが今、生きているだけで嬉しい。
今日を生きている。それだけですごいんだよ。偉いね。
昨日も頑張ったんだよね。精一杯生きてるんだよね。
自分なりに頑張れたなら、それで良いんだよ。
無理しすぎるのは禁物だから。かといって、適当に生きすぎるのもだめだけど。
程よく頑張って、疲れたなら休んで。
あなたは、頑張ってる。
今日を、生きているだけで偉いんだよ。
朝起きれただけでも、すごいんだよ。
もっと自分を褒めてあげて。時には、チャレンジしてみたり
するといいよね。


今日もあなたが幸せでいることを私とあの人は願ってる…


Vol.13 流れ星に願いを 完


『読んでくれてありがとうございました!
2本書かせて貰いましたがいかがでしたか…?
生きているだけで偉いんです。頑張る人はもっと偉い。
でも、皆、自分なりに頑張って生きているから、私の中では、100点満点です!読んでくれてありがとう。
あなたに幸せな日が訪れますように。
読んでくれたあなたに、いつか会えますように。』

4/29/2024, 5:28:03 AM

刹那

足を上げた。目の前は立派に赤信号であるというに。この目の前の人物は自分が足を上げた刹那緑になると信じて止まないのだ。確定事変のように。自分がサイコロを転がしているかのように。私の数歩も先をいく気概で私の数歩先を行きおった。ああ、ああ、何と羨ましいことだ。

4/29/2024, 5:26:51 AM

知ってるけど、たぶん使った記憶のない言葉、「刹那」。
何となくシリアスな、危険な香りのする言葉だと思ってたけど、改めて調べてみたら、刹那主義ってのは「今を生きる」ってことなんだな。
もっと儚い、破滅願望的なのをイメージしてた。
まだまだ知るべきことはたくさんあるようだ。

で、刹那主義。
過去や未来に囚われず、今を生きることの大切さ。
まあ、言い方を変えれば「今が良ければ後先考えない」とも取れるけど、後先考えすぎて今を生きられないよりはマシ。
人はこの一瞬の刹那に生きるべきなんだな。

…と、使い慣れてなくて、こんな言い回しでいいのかどーかも不安だけど、なんか使えば使うほどドラマティックな表現になるようで、今後多用しそうな予感。
仏教から生まれた言葉らしいけど、なんかビジュアルバンドの歌詞によく使われてるような…気のせいかな。
カタカナで書いてもカッコいい…セツナ。

こんな徒然過ぎる文章の中にも、こんな言葉がひとつ加われば、ハッとする何かが生まれるかもしれない。
まあ、徒然と刹那が相反するものな気がして仕方がないが、のんびりとした日々を過ごしていても、その一瞬一瞬は二度と戻らない時間だということを忘れずに、悔いのないよう今を生きたいと思う。

ちなみに、「刹那」で検索してみたら、歌で引っかかったのは GReeeeN だった。ビジュアルバンドどころか、姿を見せない人達だった。

4/29/2024, 5:26:32 AM

刹那……って……、
なんか切ないよね?!

※これはダジャレです。

#刹那

4/29/2024, 5:25:45 AM

澄み渡る青空の下、
朝から干していた洗濯物はすっかり乾き切り
部屋いっぱいに日の匂いが溢れている

洗濯物を一つ一つまとめ、
少女らしさと色気を兼ね備えた
白いレースのショーツを2つにたたんだところで
その持ち主がまぶたを擦りながら姿を現した

「洗濯物まで、ありがとう」

「いいえ、居候の身分なんだからそれくらいやるよ」

「あなたってなんでも出来るのね、料理も掃除も」

彼女の視線がキッチンへと向く
良い匂いに誘われてきたのだろう
遅めのお昼はオムレツ、サラダ、フレンチトースト、デザートにはプリンを作ってみた


「逆できないことってあるの?」

私が食卓に食事を並べている横で問いかけられる

ライラックのテーブルに深緑色のイスは
彼女の白いシルクのパジャマによく似合う
デザイナーのこの人の日常は
私の拙い語彙では表しきれないほど鮮やかな色取りに満ちているのだ

「恋人ができない」

あはは、と乾いた笑いが響いた

「笑い事じゃないよ、私は真剣に悩んでるんだ
昔から刹那の恋人にはなれるけど、長い間を共にはしてくれない」

「綺麗すぎるのかも、あなたが横にいると遠慮しちゃう」

「それってどうすればいいのかな?」

「どうだろう、私も高嶺の花だけど貴方ほどじゃあない」

そう言うと
いきなり胸が寄せられ
唇が触れ合う
紅茶の香りが体の中に充満する

「あなたが立ってるだけでこういうことしたくなる、それくらい魅力的」

「それは光栄だな」

唇と唇の距離は僅か数ミリ、
口を動かすと何度か触れ合いその度に華やかな香りが弾ける

「でもずっとこうだったら大変。みんなわかるのよ、毎日毎日心を奪われていたら自分の手持ちがなくなっちゃう」

「じゃあ私が奪ったぶんの心をあげればいいんじゃないの」

そう呟くと
彼女は残酷にも首を振る
そんなことあなたには出来ないでしょ、
と諭されているようだった

私はあと何回この質の良いシルクの
パジャマに手を掛けられるのだろう
刹那の恋人へ、たった一時
何より熱く心を注ぐため
私は再度紅茶の香りを胸いっぱいに吸い込んだ

4/29/2024, 5:24:10 AM

あの刹那で
 私はあの子のことが大嫌いになった

 どれだけ長い時間を共に過ごしても
 絆というものは一瞬でなくなる

 あの子は自分のためにしか生きれないのに
 いつも人のために生きている振りをする

 自分が言われたくないことを
 他人には平気で言える

 あの子のことを甘やかす大人も腹立たしい

 私はあの子みたいになりたくないし
 あの子の友達でもいたくないのに
 あの子は私のことを唯一無二の友達と言った

 くだらない友達制度はもう終わりにしよう
 私はあの刹那でそう誓った

4/29/2024, 5:24:05 AM

「咲くのは一瞬かもしれない。けれど毎日姿を変えて健気に生きている。」

やさしく、愛おしそうに触れる。

「あなたは恋人にもそんな感じなの?」
「……は?!こ、恋人って…。」
動揺してる。ぎこちない動きでお花を愛でている姿が恋に恋をしている少女のようだった。
恋愛話だけでこんなかわいい反応をするなんて。
顔が良く見えないのが残念。りんご、いや桃みたいになっているのかな。
「ごめんなさい。嫌な思いをさせてしまいましたか?」
「いや、いやちがう…大丈夫だ。」
ええと、とか。ああ、いや、うーんとかひとりごとがお店の中にかすかに響く。なんてかわいいの。
「毎日違う姿を見せてくれるのは嬉しいですね。」
「あ、ああそう、です、ね…嬉しいし、面白い…あの、本当に…。花だけでなく、お客さんの顔とか反応も。ひとつひとつを大切に…。」
「そうですね。私もあなたとの一瞬を大切にしています。」
こう言うとそのお顔を私に向けてくれた。

「綺麗で力強くて健気でかわいい。
本当にあなたってお花みたいね。」

腰を抜かしてへたりこんだあなた。
甘く切ない時間。人生の中の一瞬の出来事。


刹那

4/29/2024, 5:14:09 AM

「SONG」




なんとなくあの頃は生きていた
周りの奴らは夢とか愛とか語って
全てが眩しくなるくらいに心が闇に染まってたよ
街の雑音をかき消すために耳を塞いだイヤホン
好きでもない歌を聴いて一人
つまらない日常の中で人生を諦めた

曇り空からこぼれ出す雨に打たれて
逃げるように走ったいつもの道
どこからか聞こえてきた綺麗な歌
まるでボクを否定する言葉
未来語り

キミが教えてくれた明日が
あの頃のボクに優しく微笑む
その一言が音に乗って心に一筋の光を照らしてくれた

「なんのために歌うの?」
(好きな言葉を伝えたいの)
「時間の無駄じゃない?」
(無駄なことなんて一つもないよ)
(いつか世界の一人にでも届くなら私は歌う)

キミのそのワンフレーズに触れるたびに
雨さえ人生の一部になって輝いた
踏み出すはずじゃなかった道なき道が
遠い夢に変わり握りしめた手には描くためのペン

今は曝したイヤホンのない耳で世界の音を聴く
受け止めて抱きしめて心に刻む…Song

あの日キミの歌に触れて揺らいだ心は
ありのままのボクに微笑む
初めて向き合った人生を描いて
いつしか眩しかった晴れ空さえ仰いで
明日を夢見て人の愛を信じられるようになった

キミが教えてくれた未来が
あの頃のボクに微笑む
いつかキミのようになりたくて祈るように描いた…Song

4/29/2024, 5:14:04 AM

刹那

極めて短い時間のこと。らしいの

難しいなぁ。

私はよく分からない

4/29/2024, 5:09:42 AM



この瞬間を

全力で生きる

ことを

刹那に生きる

というらしい。








―――わたしには

重すぎて

できない。






やりたいことは
ちゃんと
ある。
いっぱいある。

でも

どの瞬間も
全力なんて




無理すぎて

疲れちゃう。




人生は

マラソンみたいに

長いもの。



自分の
やりたいことは

なるべく
諦めたくないけど




ゆるゆる
のんびり

その瞬間を

心地よく

生きていきたい。


#刹那

4/29/2024, 5:03:55 AM

刹那
     水にに溶けるのも 土に還るのも。

4/29/2024, 4:57:14 AM

独白 2024/4/29

失うということを極度に恐れている。
形あるもの、形ないもの関係なく。

強いて言えば形あるものの方が
喪失感が強く、苦手だ。

でもだからこそ、この手にある今を
大切にしたいとも思う。

知らずのうちに忘れ、
恐怖も抱かないよりはずっといい。

4/29/2024, 4:38:04 AM

「永遠」この力を手に入れる為、人は何でもするだろう。実際、そんな人の末路を幾度も見てきた。
大抵は身を滅ぼしたり精神が狂ってしまったりしてしまったのが大半だった。
ただ1人、俺だけを除いて。
かつて俺はある施設のモルモットだった。
何人もの仲間達が得体の知れない薬を投与されて死んでいった。30人ぐらいの仲間達が死んだだろうか。
とうとう私の番になってしまった。生まれた頃から抵抗する事を知らなかったのでさして抵抗せず薬を投与された。結果から言うと実験は成功した。
俺は何が何だか分からなかったが、施設の人達は踊らんばかりに喜び、幾度なく俺を心のこもってない上っ面の言葉だけで褒め称えた。
しかし当時の俺は他の反応なんか知らなかったので純粋に喜んだ。こうして夜は更けた。
次の日、俺が目を覚ますと施設は燃えていた。辺りを見渡すとベットも布団も服さえ無くなっていた。
施設の人たちも例外なく燃えていたが何も感じなかった。結局は自分をモルモットとしか見ていないクズには感情は抱かなかっのだろう。
そして燃える中で俺は気づいた。熱くない。痛くない。まだ残っていた食糧庫に走って肉を食べる。
味も感じない。
原因はすぐに分かった。俺が不死身になったからだ。
生命の危機を感じる必要が無くなったから痛覚などが無くなってしまったのだ。こうして俺の生きると言う労役が始まった。
最初の50年間ぐらいは楽しかった。
施設の跡地を出て最寄りの街へ行くと親切な人が俺と友達になってくれた。毎日、馬鹿騒ぎして無くしたもののことなど忘れてしまった。
でもすぐに終わりは訪れた。
最初の50年から30年ほど経つと俺の知り合いは全員死んでしまった。
それを何千回と繰り返すと永遠とは一種の罰なのではと考えるようになった。でも俺はこれ以上苦しまないために人と関わる事を辞めた。山で1000年程暮らしていた。のんびりとした生活で永遠もいいかも知れないと思うようになった。けれどこの生活も終わってしまった。山に来訪者が現れた。その来訪者の男は勇者と名乗った。そして俺に一緒に魔王を倒さないかと聞いてきた。俺は初めは断っていたが、勇者が幾度となく誘ってきて結局は折れて勇者と共に山を出た。
彼らとの旅は短かったが俺の記憶データを最も占めているのがこの旅の記憶だ。
そして勇者に自分は不死身でそれ故に悩んでいると言った。すると勇者は答えた。
「別にいいんじゃないんですか。人と関わっても。死んでもその人の記憶が消えるわけでもないしその楽しかったものが変わる訳でもない。だから気楽にいきましょうよ。因みにこういう考え方を持つ人を刹那主義者って呼ぶんです。」
刹那主義者。その言葉は俺の中で響き続けている。そして現在俺は世界一長い刹那主義者である。 

お題刹那
この物語はフィクションです。
ここまで読んでくださってありがとうございました。

4/29/2024, 4:02:19 AM

「『刹那』、『がらんどう』、寿司の『シャリ』。元々は仏教用語だっけ?」
なんなら「喉仏」も「坊主」も、いろんな単語が日常生活に神道、もとい、浸透しちまってるから、仏教が存在しない筈の異世界モノとか書くときは、言語考証とか「四苦八苦」だろうねぇ。
某所在住物書きは毎度恒例に、お題をネットで検索して、案の定途方に暮れている。

「……いっそ、刹那ひとつじゃなくて、」
そういえば先々週、「無色の世界」を「無色(むしき)の世界」と読みかえて、ハナシを書いた。
物書きは苦しまぎれの一手をひとつ閃いた。
「刹那を含めた『仏教用語』で行くか?」

――――――

最近最近の都内某所、某稲荷神社近くの茶葉屋、昼。お得意様専用、完全個室の飲食スペース。
静かな通路を、看板猫ならぬ看板子狐がトテトテ。
狐型の配膳ロボットを1台連れて、歩いている。

一番奥の個室の前にたどり着いた。
コンコン子狐は器用に前足でふすまを開け、
刹那、韋駄天の速さで、部屋の中の客のひとりの膝の上に陣取り、べろんべろんべろん。
頬を鼻を舐め倒した。

「今回はお前の方に行ったな」
部屋に居た客は2人。コンコンにコンコンアタックされていない方、名前を藤森というが、配膳ロボットから大皿料理を受け取りながら言った。
「どうする?今日も何か、ペット用クッキーなり何なり、頼んでやるのか?」

「たのむ。たのんじゃう」
コンコンにコンコンアタックされている方、藤森の後輩は非日常的モフモフに至上の悦楽。
卓上のタブレットを手繰り、視界を占領する狐の間からメニューをスワイプ、スワイプ。
子狐用のおやつを2品、追加で注文した。

「コンちゃん。今日は一緒にごはん食べようね〜」
「多分頼んだ2品を食い終わったら出ていくぞ」
「頼み直すもん。それか、ゆっくりあげるもん」

藤森も後輩も、双方、久々の顔合わせであった。
長年同じ部署で共に仕事をしてきたふたりだが、先月、藤森の「元恋人」が職場に就職してきた。
この元恋人が大問題だったのだ。

酷い執着持ちで、恋人厳選厨で、解釈押付厨。
9〜10年前藤森に一目惚れして、解釈違いを散々嘆き散らして藤森の心を、ズッタズタに壊したくせに、今になってヨリを戻そうと以下略。
藤森と元恋人、後輩と元恋人が邂逅すると修羅場の大騒動が予想される。
ワケを聞いた藤森の親友の宇曽野と、彼の祖父である緒天戸の機転で、ふたりは異動により離された。
詳細は過去投稿分に散りばめているが、参照したところでスワイプが億劫なので、推奨はしない。

「……これが、私の今の名刺だ」
大皿の、料理を後輩によそって、渡して、一緒に長方形の白を添える藤森。向かい側では後輩が、藤森に代わって藤森の料理をよそっている。
「チャットやDMで伝えられなくて、すまなかった。あのひとがどこで目を光らせているか分からなかったから、どうしても、ネット上では」
悪かったな。ぽつり付け足すと、少し反省しているように、小さなため息を吐いた。

「本店の総務課?よく今まであの解釈厨から逃げ続けられたね。あいつの部署から丸見えじゃん」
「総務課『には』いないんだ。別の場所、あのひとが絶対近づけない部屋で仕事をしている」
「どこ?」
「『総務課』の隣を見てみろ」

となり? 隣って? 藤森のアドバイスに、後輩は受け取った長方形を再度見返す。
下から、上へ。少し大きめに刷られた『藤森 礼(ふじもり あき)』は藤森の現在の氏名。なお旧姓旧名は「附子山 礼(ぶしやま れい)」だった。
『総務課』は藤森の3月からの異動先。
その隣?――視線が横にズレた、刹那、
「総務課、『秘書係』」
後輩が小さく、あっ、と声を上げた。
「緒天戸の、ウチのトップの、秘書役……」

「私にできるのは、ただの雑用程度だがな」
ほら、絶対近づけない場所だろう。藤森が笑った。
「それでも、『茶は一番美味い』、だとさ」

「とっぷ、ひしょ、まにー?」
「少し上がった。手当もそれなりに」
「コンちゃん、コンちゃん!今日は先輩のおごりだよ!ゴージャスおやつ、たんとおたべ!」
「おい、よせ、おい!どれを頼むつもりだ!?」
「私も極楽ランチ食べるぅ!」
「よせと言ってるだろ……!!」

4/29/2024, 3:59:45 AM

[ラムネ瓶の中に夏]
君が持つラムネ瓶が揺れる。僕はもう空っぽなラムネ瓶を夏の日差しにかざしてみる。深い青のビー玉が綺麗に反射して海みたいだ。
白い雲がゆっくりと流れていく。
こんな毎日がずっと続くと思っていた。

時はたって僕はもう大学生になっていた。
時間の流れはあっという間だ。
休みの日、僕は君とよく行った海に1人で訪れる。元気にしてるかな。
連絡先が変わってしまった君に連絡はつかない。
でも、トーク歴を残しておきたくてそのままだ。
君がいないこと以外は変わらない風景が僕の目に映る。高校時代によく座ったベンチに一人腰掛ける。
刹那、ラムネの匂いと石鹸の匂いが鼻腔をくすぐった。
振り替えると「待たせた?」と悪戯っぽく笑う、あの時から少し大人びてピアスを着けた君がいた。
もう会えないと思ってた。諦めようと思ってたのに。
「遅い、待たせ過ぎだよバカ。」と変わらないセリフを言う。
「だからラムネ瓶、僕のと君の分買ってきた」と笑いながら変わらずに僕に渡した。

4/29/2024, 3:58:17 AM

とある路地の奥に、刹那という占い師がいるという。
その占い師は気まぐれに突然、客の目の前で指をはじく。
パチン!
客は面食らって一瞬目をつぶる。
その瞬間、客の脳裏には60枚程の写真で構成されたパラパラ漫画のような映像が映し出され消え去る。

「え?今の何?」
と思って目をあけるとそこに占い師はいないそうだ。

人生を左右する映像をみせてくれるという不思議な占い師の話。
本当だろうか。





お題「刹那」

4/29/2024, 3:56:13 AM

真人間の刹那的な正義を

資本主義の化獣共が笑う



統制の取れた様に見える世界で 

共産主義の化獣共が考え無しに繁殖する



ガジュマルの木に精霊がいて

風とともに歌う



使い古した箒に魂があって

夜な夜な踊る



それじゃあ駄目なんだろか

4/29/2024, 3:51:48 AM

瞬間

今日、時間が経つのを早く感じた、なぜだろう。
自分は休みで家で過ごしているだけなのに。時間って大事に感じる。
その中の大切な時間で、克服しなければいけないことがある。それは、文章を書くことは苦手である。今回は文章力を上げるためにできるだけ毎日書こうと思う。タイトルに沿って書くことは難しいだろうが、周りに迷惑かけないためにも取り組んでいかなければと思う。
強制ではなく、学ぶために自主的に取り組むことのため自分自身で縛るようなことはしないことを心掛けよう。

4/29/2024, 3:45:31 AM

君の頭が弾けた。「ぽん」と。


素敵だと思った。
もう二度と見られないのが酷く残念に思ったよ。


動かなくなった君の体は歪に血を這いずっていて、
その姿に魅力は感じないけど。



君は顔が良かった。
カメラを構えるのは僕の仕事。

瞬間が大事、って言葉が君は口癖だったよね。


ふとした顔、唯一無二の驚き、写った影も
一度逃せば再現は不可能だ。







だから、撮ったんだよ。
僕は瞬間を映す人なんだから、あんなシーンは
フィルムにも、僕の瞳にもよく焼き付けるべきだと。


夜もふけて、火の近くでカメラに触れる。

見開いた目、薄く開いた口に厚い下唇。
形の良い眉と、切り揃った前髪。
黒子や薄くかかった前髪は君の顔をより引き立てる。


そして、側頭部から噴き出す血。

色鮮やかに透け、まるで彼岸花のように
芸術的な形を魅せている。



これは宝だ。
何にも変えられない。
色褪せない。


刹那の君を閉じ込めた、僕だけの大事な宝物だ。

4/29/2024, 3:40:26 AM

己に残された時間が、刹那だろうがそれ以下だろうがなんだっていい。

その一瞬を、君のそばにいることに費やせるのなら。





【刹那】

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