『優越感、劣等感』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「優越感、劣等感」#1
優越感、劣等感での浮き沈み
共に他者に依存しすぎた末のもの
自分の価値を見失っている状態
己を認め己と向き合うことで
自分の立ち位置、価値がわかるもんぞや
穴のあいたコップに
どれだけ水を注いでも
満たされるわけがない
優越感と劣等感に
それほど差があるようには思えない
1件のLINE
あまり
好きではないです
孤独になるほうが
いいです
優越感に浸る一瞬。
劣等感に潰される毎日。
人と比べて勝手に落ち込んでる私。
理想像に近づくための覚悟が足りないのは分かってる。
刻々と過ぎる時間。
小学生の頃、冬休みの課題の中に
書き初めを提出するというものがあった
僕は書道に精通している祖母の家に丸2日通い
何十枚という数の「富士山」を書き
これならいいだろう、と太鼓判を押してもらった
1枚を手に家に帰った
母はそれを見るなり酷い顔をした
名前の書き方がおかしいから書き直せ、と
気付けば目の前にはもう見飽きた
習字セットが広げられていた
僕はひどく疲れていたので気力もなく
ぼうっと硯の上で筆を遊ばせていると
突然母に殴られた
その後泣きながら書いた1枚は
特選に選ばれ、県から賞状を貰った
母は自分が殴ったからとれたのだと笑っていた
当時の僕はクラスから浮いていたので
陰で何かを言われた気がしたが
そんなのどうでも良かった
あんな紙屑燃えてしまえ、と思った
優越感なんてものはどこにも無かった
今でも時折この出来事を思い出す
多分もう消えることはない
僕の中の黒点の一つ
ひどく睨んでくる黒点の一つ
何か物事を成し遂げた時には
『やりきった』
という優越感と
『僕なんかで良かったのだろうか』
という劣等感が同時につきまとう
『優越感』と『劣等感』は
僕の中では表裏一体だ
勝てるわけない。
勝てるものなんて、ひとつもない。
知っている。分かっている。
なのにどうして、負けているはずがないなんて思うんだろう。
こんな自意識、要らない。
「優越感は知らねぇ。劣等感はバンバン出てくるわ」
文章を組みながら、某所在住物書きが呟いた。
自分より短く、しかし読みやすい、あるいは面白い文章。ためになる豆知識。もしくは自分より長いのに、自分より読みやすく引き込まれる物語。
それらの投稿が、物書きには劣等感であり、目標であり加速剤であった。
「ちなみに類似のお題としては、3月26日に『ないものねだり』があったわ。隣の芝生は青く見える、みたいなネタ書いたな」
劣等感が「無いものねだり」なら、優越感は何だ。物書きはしばらく考え、答えは何も出なかった。
「にしても飯ネタこれで3連チャンだわ。頭固いのもバチクソ劣等感よな……」
――――――
職場からグルチャのメッセが届いた。
祝日、来週月曜の東京の、最高気温が38℃予想で、翌日火曜も36℃予想。
暑さに弱いとか、暑さを感じづらい年齢層とかのひとは、来週無理せずにリモートワークを活用するように。とのこと。
ブラックに限りなく近いグレー企業の私達にしては良心的な通達だ、と思ってたら、別グループの方で、噂好きな隣部署の垂古見さんから早速タレコミが。
『昨日無理して出てきた総務課の課長と課長補佐が揃って帰宅後ダウンしちゃったんだって』
あっ(察し) はい(熱中症マジ注意)
「上」が倒れちゃったから、「下」が倒れた時より至極真っ当な采配したんですね。
ふぁっきん(訳:下っ端も大事にしてください)
「先輩どうする?来週もリモート申請する?」
「ん?うん」
「来週もエアコンとランチ、たかりに来て良い?ちゃんと代金半分出すから」
「うん」
都内某所某アパート。防音防振対応の静かな部屋。
電気代節約と、作業効率アップのために、おとといから職場の先輩宅にまかない付きでご厄介になってる。
今は今週3回目のまかないランチ中。
防災非常食を兼ねたレトルトの白がゆと、フリーズドライのクリームオニオンポタージュを使った、チーズリゾットをご馳走になってる。
半熟卵とゼロ糖質パスタに見立てた糸こんは、セルフで入れ放題だ。
味が付いていないから、色々アレンジできるのさ。
先輩がおかゆをコトコト温めながら教えてくれた。
白がゆに、ミネストローネと卵をブチ込めばオムライス風。卵スープなら卵雑炊。サバ缶だのレトルトだのを混ぜるだけなら火も電気も要らない。
便利なものさ。先輩はそう付け足した。
良いな私料理の引き出し少ないもん(劣等感)
でもそんな先輩の料理シェアしてもらえるの、きっと長い付き合いの私と、先輩の親友の宇曽野主任くらいだもん(優越感)
先輩マジ先輩(いっそオカン)
「先輩どしたの。私ばっかり見てるよ」
「気に障ったか。すまない。失礼した」
「違うって。どしたのって」
「なにも。ただ……美味そうに食ってくれるなと」
「ふーん」
オニオンクリームパスタならぬ、オニオンクリーム糸こんを、ちゅるちゅる。
罪悪感から解き放たれてちょっと幸福に食べる私を、そこそこ穏やかな目で見る先輩。
「お前こそ、どうした。そんなに私を見て」
「先輩糸こん追加よろ」
「話をはぐらかすな」
多分、先輩のこんな顔知ってるのも、私と宇曽野主任くらいなんだろうな。
誰に対して、でもないけど、なんか優越感の湧き出てきた私は、追加の糸こんをちゅるちゅる、ちょっと幸福にたいらげた。
想いを寄せているあの人とは幼い頃から一緒にいて、その分話すこともたくさんあったのに…
あったはずなのに………
私の方があの人のことを知っているはずなのに、後から来たあの子に取られた気がして仕方がないんだよ…
人間、生きてるから劣等感なんか生まれるんだ。
ってことは死んだら優越感に浸れるのかしら。
『私の努力』
私はいつだって1番だった。
勉強も、運動も、容姿も、性格も。
いつだって褒められてきた。
勉強も必死にやった。
難関大学に合格出来たくらいよ。
天才じゃないから、他の人よりたくさん勉強した。
運動だってたくさん頑張った。
バスケもバレーも、女子のなかで1番上手だった。
運動だって、元は苦手だったけれど小学生の頃から放課後ほとんど毎日ランニングして基礎体力をつけた。
容姿だって小さな頃から恵まれて、お母さんに似て可愛い子だって言われ続けてきた。
実際、何人に告白されたか覚えていられないほどは告白された。
でも天然のままじゃない。美容に気を遣った。毎日筋トレをした。自分が可愛くなるための努力を怠ったりしなかった。
私のこの黒い感情を表に出さず、笑顔で
誰に対しても変わらぬ態度だった。
色んな人から性格もよくて顔も良い人に初めて出会ったと言われた。
でも私は、性格だけはダメだった。
取り繕うことは上手く出来ても、性格だけは嘘をついている。私の中の黒い感情は、嫉妬、羨望、優劣感、劣等感で渦巻いていた。
小さな頃からたくさん褒められた。
努力をしてきた。だから、努力をしない人が嫌いだった。試してみようともしないでいる人がどうしようもなく苦手だった。
なのに、今ここで、私が所属する会社で1番愛されているのはどんくさくて化粧っけもあんまりない少しぽよんとした可愛らしい女の子だ。
本当に性格が良いとはこの子のようなことを言うのだと劣等感に苛まれる。
私の性格が本当は表に出ているようなものではないことは私が1番よく知っている。本音と建前も見分けがつく。私がそうだから。
でもこの子は、全て本心から出る言葉。そしてその言葉がとても綺麗だ。
だから私は、ただ嫉妬を、羨みを表に出さないように必死になるのだ。
なんて話を、あるときその子にしたら
「そう思える人は、本当にとても優しいものなんですよ。それに勉強も運動も、見た目だってこんなに努力しているのがそもそも凄いんですよ。
…あと、本当に性格が悪い人は心のなかで思っていることはおろか、普段の言動もとげとげしいの。でも貴方はとても優しくて、とげとげしさなんて感じない。本当に優しいんですよ」
そう言ってくれた。
お題:《優劣感、劣等感》
『E』、私を仮にそう云おう。
仮に、私と対になる者を『W』と呼ぼう。
Wは、Eとは多くが異なる人だった。性別は勿論、価値観も異なる。Eとは異なり、Wは人を愛すことも愛されることも知っている人だった。
EとWの決定的な違いは、仕事への考え方だった。
Eは、何よりも依頼主からの指示に従順で忠実だった。Wは、何よりも独善的で、依頼主からの指示を平然と無視した。
Eは忠実さと従順さで、此の地位を掴んだ。しかし、Wは己の技力のみで、此の地位を掴んだ。
其れが…其の紛れもない事実が…Eには、辛かった。なによりも、残酷で…不平等な現実だった。Eには、運命に抗い、戦う知恵も…考える事さえ、無かった。
竹のように靭やかなで、蓮華のように泥の中でも咲く花のように生きる、W…貴方のように成りたかった。
『生き方は、人…其々、ふたつとして同じ人が居ないように、ふたつとして同じ生き方は存在しない。だから、己の生き方を恥じる事は無い。』
此の言葉を貴方から聞いた時、私は膝から崩れた…視界がぼやけ、涙が溢れて、溢れて、止まらなかった。
今迄、何度も…呪い続け、縛り続け、否定し続けた生き方が報われたように思えた。
優越感も劣等感も、どちらも苦手だ。
どっちかを思えば、反対にもう一つも感じてしまうから。
テストの点数が良かった、他の人が遊んでいる時に沢山頑張ったから。そんな周りを見下してしまう考えの自分が嫌になる。
自分は誰の役にも立てていないことに嫌になる。けれど、きっとあの人よりは誰かのためになってるはずだ。
キリがない。
自分より上の人がいる。その人達は自分よりずっとずっと努力してきた人達。そう分かっているはずなのに、距離を分からされる度に心が荒れる。
どうしても自分より下に人がいるとしたくて、勝手によく知らない人へその役目を押し付ける。
優越感が無いと、他人への劣等感でどうにかなりそうになる。けれど、優越感に浸る対象にされたその人も、自分よりずっと立派な人なのだ。
家の中。
今日は何もしなかった。ずっとスマホとパソコンをみているだけ。気がついたら夜だった。
外から聞こえる笑い声。そんな風に自分は誰かを遊びに誘う勇気もない。
家の外。
あの人かわいいな。あの人かっこいいな。あの人の服装好きだな。凄く綺麗な髪の毛だな。髪型オシャレだな。笑顔で話している、幸せそう。
下手くそな化粧。見れば見るほどダサく感じる服装。髪の毛がボサボサで何度も整える。どの髪型も似合わない。人と話す時、緊張して早口になる。言葉が詰まる。ああ、失敗してしまったな。
毎日、優越感と劣等感のジェットコースターだ。
このジェットコースターから降りれたら、どんなに楽になれるだろう。
ジェットコースターのスピードを落とす方法は教えられても、誰も降りる方法は教えてくれない。
『優越感、劣等感』
「他人と比べるな、自分と比べろ」
ってみんな言ってるけど
結局見ちゃう
他人より優れてると優越感を感じて
ほんのちょっと嬉しいけど
そんなことさらさらなくて
劣ってるとこ見つけては劣等感で
気持ちが沈む方が多い気がする
そんな今日このごろの私です
「君のそばにいるとねえ、僕の醜さが際立っているように思えるんだ」
「…私が君のそばにいたらな、己の腐り度や不純さが際だって見えるよ。そう、私はもう手遅れな腐界の森の住民なのさ!」
「…お題に、そえそうにないね」
「聞きたくない」
「君がちゃんとお題にあわせて書くから、キャラ貸して、とか言うから僕がここにいるのに」
「言わんといて」
「書けそうにないね?」
「書くもん!」
「じゃあ書けよ?!」
「いいよ?!」
ほら、私が少しふざけるだけで、君は本当に楽しそうに笑ってくれる。あの人気のイケメンの話を聞いても笑わない君が、私の行動では楽しそうに笑ってくれる。こういう時は、優越感に浸ってられる。彼よりも彼女に好かれ、信頼されてると思えるから。
「書けた?」
「まだ!書けない!どうしんしょう!」
僕の隣でうんうんと考えている君を見ていると、どうしても劣等感を感じてしまう。
君は僕よりはるかに凄い人なのに、なぜ僕なんかと遊ぶ?彼女と遊ぶたびに、ふと感じる劣等感。相手を羨むだけの僕が、僕は嫌いだ。
負けてしまう。
戦う力もなくなって
偉そうなことも言えなくて
言葉すら弱気で。
今は吹っ切れ
風のように気持ちよく
自分を楽しむと決めた。
誰がどうだか何もかも否定されるなら。
結局憎まれ口叩かれるなら。
何も考えず
だだっ広い麦畑で自由にはしゃいでいる
自分に帰ろ。
誰の文句も言わない自分で決めた
自分だけの自由。
自分だけの自分を楽しむ。
生きたいとは思わない。
生きなければと思う、
1人で生きてきたわけじゃないから。
私はみんなより劣っている。そう感じながら、十数年間生きてきた。自分がどんなに頑張っても、みんなの100分の一もできていないように感じる。当たり前のことができるようになるにはどうしたらいいんだろう? ふつうになるにはどうしたらいいんだろう?そんな、とりとめのない考えがとまらない。
これが、劣等感らしい。
こんなに劣っているものがあるということは、何か特別なものがあるってことなんじゃないだろうか?
私はいつからか、そう考えるようになった。確か、世の中を大きく変えた偉人達だってそうだったはずだ。みんな幼少期は、人より劣っていた。でも、ものすごい才能を持っていた。私だって例外じゃないはずだ。きっと、何か持ってる。きっと、何かを成し遂げられる。私は人とは違う、もちろん良い意味で。そんな空想を浮かべながら一日を過ごした。
これも、優越感らしい。
この世には2種類の人間がいる。
天才か、凡人か。
「あーはっはっはっは!!どうだ!今回の定期テストもオール100点さ!」
天才である彼は高らかに笑いテストの結果を私に見せつけた。一方で凡人の私は苦笑いをするしか無かった。
毎回毎回、テストがある度に100点の結果を私の元へ見せに来る彼。席も近ければ同じクラスでもない私にこうしてテストの結果を自慢しに来るなんて、よっぽど暇なのだろう。
「さぁ、君もテストの結果を見せたまえ。ま、概ね予想はつくがね」
「うーん。今回はちょっと数学が難しかったかな」
私は自分のテストを机の上に広げる。テストの点数はどれも60点や70点等の真ん中よりもちょっと上の点数。いや、平均点からすると高い方ではあると言いたい。
「なんだ。相変わらずつまらない数字だなぁ〜?やはり君はどこまでも平凡で凡庸で凡人だ!!!!」
3連続凡!全て同じ意味だが。
というかそこまで凡凡言われたら少し怒りが湧いてくる。私は明らかにムッとさせ、テストを机の中へしまう。少し乱暴に入れたせいか、テスト用紙がくしゃりと折れた音がした。
「私が平均的な女だってことは十分にわかるよ。何?そんなに下を見て楽しいの?」
「いいや?僕にそんな下劣な趣味は無いね!」
じゃあどうして。私がそう聞くと彼は頬を赤らめそれでいて堂々とした態度で言い放った。
「優越感さ。君が僕に対する劣等感を見せてくれている時、僕は最高に優越を感じそして興奮する!!」
最低だ。私は思わず立ち上がり彼に向かって平手打ちをしようとした。
だが、呆気なく平手打ちをしようとした右手は彼に掴まれ彼の方へと引っ張られる。彼の胸元に倒れ込みそうになり、私は左手を机につきキッと彼を睨んだ。
「あぁ……その顔だよ。その顔をよく見せてくれ」
彼は目をかっぴらきながら、顔を近づけニタリと笑う。
手を掴まれている私は逃げることも出来ず、彼の狂気に恐怖を感じながらも頭には1つの疑問が浮かんで消えなかった。
優越感に溺れる彼は、本当に天才だったのだろうか?
優越感、劣等感
「うわ、今回めっちゃ点数いい!」
「え……そうなんだ、おめでと」
「へっへーん、勉強したからな〜。そっちは?」
「あ、うん、だいぶ下がっちゃって」
「マジか〜ドンマイ!」
(明るくて性格も良くて。せめて勉強くらいできなきゃ友達でいられないのに)
(よっしゃ〜〜〜! これでコイツの親友の座は俺のモンだろ! レベルが違うとか言わせねぇ!)
「……一応聞くけど、お前ら何点だったん?」
「83点」「69点!」
「「「……」」」
優越感など
最早皆無です
持ち合わせているものは
劣等感のみ
ひたすらに
劣等感を拗らせ
ひっそりと
ただただ
息を潜めて
存在を消す
其れがわたしです