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優越感も劣等感も、どちらも苦手だ。
どっちかを思えば、反対にもう一つも感じてしまうから。

テストの点数が良かった、他の人が遊んでいる時に沢山頑張ったから。そんな周りを見下してしまう考えの自分が嫌になる。
自分は誰の役にも立てていないことに嫌になる。けれど、きっとあの人よりは誰かのためになってるはずだ。

キリがない。
自分より上の人がいる。その人達は自分よりずっとずっと努力してきた人達。そう分かっているはずなのに、距離を分からされる度に心が荒れる。
どうしても自分より下に人がいるとしたくて、勝手によく知らない人へその役目を押し付ける。

優越感が無いと、他人への劣等感でどうにかなりそうになる。けれど、優越感に浸る対象にされたその人も、自分よりずっと立派な人なのだ。


家の中。
今日は何もしなかった。ずっとスマホとパソコンをみているだけ。気がついたら夜だった。
外から聞こえる笑い声。そんな風に自分は誰かを遊びに誘う勇気もない。

家の外。
あの人かわいいな。あの人かっこいいな。あの人の服装好きだな。凄く綺麗な髪の毛だな。髪型オシャレだな。笑顔で話している、幸せそう。
下手くそな化粧。見れば見るほどダサく感じる服装。髪の毛がボサボサで何度も整える。どの髪型も似合わない。人と話す時、緊張して早口になる。言葉が詰まる。ああ、失敗してしまったな。


毎日、優越感と劣等感のジェットコースターだ。
このジェットコースターから降りれたら、どんなに楽になれるだろう。
ジェットコースターのスピードを落とす方法は教えられても、誰も降りる方法は教えてくれない。

7/13/2023, 2:40:43 PM