『優しくしないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
カーテンを開けると、別の世界が広がるの。
こないだ読んだ本で見たような景色。
よく晴れた空。草原に渡る道。
白い囲いに赤い屋根のお家。お庭には大きな犬。
おかしいな。
少し前まで、ここは灰色の壁だったのに。
看護師さんは、良かったねと笑う。
やめて。惨めになるから、こんなことしないで。
/『優しくしないで』
『カラフル』
子どもたちのおえかきの時間、保育士はとある子どもの画用紙が気になった。
「それなにかな?」
子どもが描いていたのは、うさぎとくまと中央にかかる大きなカーブを描いた橋。
今日のテーマは『虹』で、確かに中央の橋は虹っぽいのだが、保育士の知っているカラーリングではなかった。
「にじだよ」
子どもは赤色のクレヨンで橋に色を塗っている。それは黄緑、茶色、白、ピンク、金、銀、水色の7色だった。黄緑の上に更に赤を塗ろうとしている。
「そっか、珍しい虹だね。先生の知ってる虹と違うけど、どうしてその色にしたの?」
「あのね、おかあさんがね、にじはねがいごとをかなえてくれるっていってたの。どんなねがいごとも、なないろでかなえてくれるんだって」
子どもはにこにこ言ったあと、顔を曇らせた。
「でもね、ぼくもね、おねがいしたんだけど、かなえてくれなかったの」
クレヨンを塗る手を止めて、子どもはうつむいた。
「おかあさん、しんじゃった」
保育士は去年の夏に、この子どもの母親の訃報を聞いたことを思い出した。保育士が何も言えずにいると、
「だからね、にじいろじゃないほかのいろもぬって、いろんないろでみんなのねがいをかなえてくれるようにするんだ!」
子どもが保育士を見上げて笑った。
「……そっか。たくさんねがいごとかなうといいね」
保育士は微笑み返して、子どもの頭を撫でた。
「虹」/『カラフル』
上げ損ね昨日分。
17 優しくしないで
生まれて二ヶ月もたっていない子犬が、ぺろぺろと可愛らしく私の腕や頬をなめている。
この店では、やってきたお客に必ず子猫や子犬を抱かせる。そうすればみんな、たまらなくなって「お迎え」をしてしまうのだ。何もかも計算ずく。
わかっている。わかっていてもとまらない。
「この子、ください」
私は言った。
仕事も婚活もダイエットも、何もかもうまくいかない。生活はストレスだらけだ。かわいい子くらい、いいじゃない。さあ、私のうちに来てね。名前は何にしようかな。
私の家には「衝動買い」した犬や猫が二十匹いる。
金銭的にも物理的にも、もう限界だ。
それでも優しくてかわいいこの子を前にすると、私はおかしくなる。ああおねがいします。どうかもう、優しくしないで。かわいいのをやめて。
アイスを落とした。
ただのアイスじゃない、全て味の違う3段重ねのアイスだ。購入して2秒後に落ちた。当然1口も食べてはいない。
「あ…その…」
キッチンカーの店員さんが気まずそうに笑顔を引きつらせる。それもそうだろう、客が目の前で商品を落としたらかなり居た堪れない気持ちになる。私が店員なら100%固まる。先程まで和気あいあいと話していた周囲のお客さんも静まり返ってしまった。
「おねいちゃんだいじょうぶ…?ぼくのアイスはんぶんあげる…?」
気まずい空気が漂う中で、幼い男の子の声が私の耳に届いた。声のした方に振り返るとお母さんと一緒にアイスを食べていた男の子が私に食べかけのアイスを差し出してくれていた。
「…!坊主それはお前さんのアイスだ!ねえちゃんには俺のをあげるぜ!まだ口つけてねぇからよ!」
「わ、私のもどうぞ!2段目はスプーン入れてないですよ!」
「いえいえ!皆さん!次は僕が購入する番ですからぜひお姉さんの分も僕に買わせてください!」
「お客様方!むしろここは店員である私にもう一度お姉さんのアイスを作らせてください!今度は!カップで!」
男の子の提案を皮切りに、おじさん、女子高校生、男子大学生が次々に声をかけてくる。さらには店員さんまで加わってきた。
「「それがいいそれがいい!」」
私以外の全員の声が一致する。
「よかったね!おねいちゃん!」
男の子が眩しい笑顔でこちらを見上げた。
「…アリガトウ」
羞恥心が限界に達して真っ赤になる私は、喉から何とか言葉を絞り出した。
みんなに見守られながらアイスを受け取りその場を去る。
楽しみだったはずの3段アイスは涙の味でほんのりしょっぱかった。
優しくしないで
優しくしないで
俺になんか
優しくしないでください
なにもかも
全部が
重くて
貴方の気持ちも
理解できずに
死ぬのは嫌だから
頑張って
生きる
「痛い…痛い、全部、嫌いなのに」
貴方が優しくするから
俺に気にかけるから
もっと
貴方の全部が
好きになっちゃうから
心を開いちゃうから
優しくしないで
そんなに
優しくされたら迷惑なんですよ…!
「和菜さん!」
モノクロ
瞳にかかった雨雲も
どっかに飛んでいったみたい
私はもう大丈夫よ
何も悲しくないから
安心して。振り向かないで。
私はここにいるから
白黒の世界に花束を添えよう
「これでお別れです」
長いようで短い夏の夜が終わる。
大丈夫よ
朝には涙も乾いてるだろうから
前に進まなきゃ、君の分まで
祈りながら、君とまた会えることを信じて。
屋上に続く階段を静かに上がると、思った通り屋上のドアの前に両膝を立てて座り、俯いて泣いているキミがいた。
「やっぱりここにいたか」
そっとつぶやいた声に、キミは肩をピクリと震わせ顔を上げる。
「どうして…」
流れる涙をそのままに、キミは驚き固まっている。
「どうして。って、落ち込んでるんじゃないかと思って」
俺がそう言うと、キミは嗚咽を漏らす。
「頑張ったね」
キミを抱きしめようと、キミの横に座り腕を伸ばすと
「優しくしないで」
キミは拒絶するように俺の腕を掴まえ
「優しくされたら、あなたの優しさに頼り切ってしまいそうだから」
泣きながら言う。
「大丈夫、キミならそうはならないよ。だから、こんなときくらい優しくさせて」
笑顔を向けると、掴んでいた腕の力が緩む。
「ずっとそばにいるよ」
泣き止むまで、そっとキミを抱きしめたのだった。
【優しくしないで】
もしも自分に優しくしてくれる相手に対して、
「優しくしないで」と言ったとする。
その相手は、今後から優しくしてくれることはない。
でも、それって、ただ相手が自分に優しくなくなった、というわけではないのだと思う。
「優しくしないで」という言葉を受け入れてくれた。
その“優しさ”から生まれる行動なのかもしれない。
同じ部活の人。
その人は自分が体調悪い時は助けてくれて、笑わせてくれる。
優しくしないで。
好きになっちゃうから。
優しくしたい。そう思うのは普通だ。
優しくするなと言われて、YESと頷けないのも普通だ。
でも、優しくすることだけが優しさではない。
すぐに切り離すくらいなら、最初から。
私に優しくしないで欲しい。
君のその優しさは、私には毒だ。
仕事仲間。同僚。戦友。──相棒。
私たちのこの関係に、どんな名前をつけても間違いではない。
時に背中を預けあい、支え合って生きる。
その関係性を言葉にするのなら、それで間違いはない。
だからそれ以上の感情を、優しさを向けないで欲しい。
君のことが、その優しさが嫌いではない。むしろ、好きだ。
君以上に大切な人などいないし、作るつもりもない。
けれど、恋人になりたいわけではないんだ。
どれだけそばに居ようとも、ずっと一緒には生きていけない。
私は君を置いて行く人間なのだと、わかっているから。
そう自分に言い聞かせて、一線を引く。
君の好意をわかっていながら、曖昧に笑う。
だからどうか、相棒のままでいるために。
そんな風に笑わないで。
この恋は、はじまる前に終わらせたはずだから。
『その熱は身を焦がすほど』──(お題:優しくしないで)
「なぁルシアン。もう俺に、優しくするなよ」
「な、なんで……?」
「この間の、お前が『兄ちゃんも来なよ! 絶対楽しいよ!』って連れてったパーティーで、他のやつらに俺がなんて言われてたか知ってるか?」
『また来たよ』『毎度毎度律儀に来ちゃってさ、学ばないの?』『早く帰れっての』
「……なぁ、わかるか? 惨めなんだよ。何でも持ってる、誰にでも愛されるお前に優しくされるのは。お前はいいやつで、善人だ。お前より劣ってる俺なんかを慕い、好いているのが嫌でもわかる。だから、お前が俺を思ってくれるなら。どうか俺と関わらないでくれ」
「わ、わかんないよ……。どうして? 俺、兄ちゃんといたいよ」
「ま、そうだよな。お前がそう言うのはわかってたさ。だから、明日一日だけでいい。起きても、俺の部屋を覗くな。学校でも俺の事を探すな。帰って俺がいなくても探そうとするな。一日だけでいいんだ。頼むよ」
「……わ、かった」
「ありがとな」
「……そう言って部屋に消えた兄ちゃんを、引き留めればよかったって、今でも思ってる。関わらないって約束した日の次の日。一日だけって言ってたから、またいつもみたいにおはようって、言えると思ってたのに。……兄ちゃんの部屋の、ドアが重かったの。頑張って押せば入れそうだったけど、そんなに入ってほしくなかったんだ、って思ったら無理に開けない方がいい気がして窓から様子を見に行ったの。そしたら、さぁ。ドアノブで、首、吊ってた。……ごめんね、兄ちゃん。望んでないし、それで許してくれるとも思わないけど……。兄ちゃんに酷い事言ったりしたやつは、苦しめておくから。ゆっくり眠ってね」
瓶底に沈んだ幸福は、何色をしているのだろう。
暗い海の淵に沈むきみの手を取る夢を見た。そんなこと、ある筈がない。否、あっていい筈がない、そう理解っている。いつもよりも重い頭を擡げて、自分の身体に光を遮られて陰に染まった掌に視線を落とした。僕の心を締め付けているのは焦燥か、それとも黒い恐怖か。手の平の皺に爪を立ててみても、夢の中の冷たい手の感触がどうもついて離れない。
溟い闇の中で、きみの目だけが僕を見ていた。
きみは、僕を憎んでいるはずだ。そうでなければ、僕は。
僕は、きみの瞳を見つめた。きみが僕を許してくれないというのなら、僕は幾らか心が晴れる。そうだ。いっそのこと、僕を海の底に沈めてくれたっていい。その方が、僕の気は楽になる。僕はそれだけのことをきみにしたのだ。きみが僕に報いを与えてくれると言うのなら……、僕は少しだけ、僕を許せる気がするんだ。
——嗚呼、だと言うのに。
きみの瞳は澄んでいた。何処までも、どこまでも。
それはあの時と変わらない、誰かを信じて疑わない目。きみの瞳そのものだった。
きみは何と言った? その感情の宿らない目で。
ぞっと芯までも凍り付くような冷たい感覚が、僕の身体を支配する。ひぃ、と喉から転がり落ちた悲鳴は誰のものだったか。僕に掛かった体重が一気に遠のく。きみの手を掴む力が抜けたのだ。僕の手を放したきみは、あっという間に黒い波にさらわれて姿を消す。きみが飲まれて行くのをじっと見ていた僕は、たった一人安全な闇の上に取り残されて。そこで、やっと夢から覚めた。
きみはまだその目で僕を見るというのか。止めてくれ、僕は惨めな愚か者だ。きみの思うような良い友達ではなかった。きみにもわかっただろう? 僕は、僕自身が一番大切な人間なのだと。きみは本当に良いやつだった。誰よりも正しかった。けれども、それを簡単に裏切ったのは僕だ。なあ、僕は酷いやつだろう? それなのに、何故きみは未だにその目で僕を見る? 君が一言僕を許さないと言ってくれれば、憎んでくれたのなら…………いや、所詮はただの夢だ。本当のきみじゃない。これはただの幻想に過ぎない。僕の罪の形が君の姿を成しただけ。……これは、僕への罰だ。永遠に、逃れる事は赦されない罪。僕はそれと向き合わなければならない。そうだろう?
視界を埋め尽くす澱んだ液体の緩い感触を肌で感じ、僕はただ茫然と息をする。知っているさ。爪を立てた手の平には、赤い血は浮かばない。僕の捻じ曲がった性根が変わることはない。
きみからの手紙を、僕は見ようとしなかった。
酷く小さな、芯からの叫のつまった瓶は今も溟い海に沈んでいる。その思いが掬われることはもう、ないだろう。
「優しくしないで」
優しくされるほど
自分の卑屈さが際立つから嫌だな
Despair
風の息吹き
彷徨い私が
辿り着いた生と死
揺らめく時
絶望に跪く
隔離された狭間で
「ウブゴエ アゲタ・・・」
狂気乱舞
思考の改竄
波瀾万丈
囚われ死界
黒霧と朱月
躯に纏わり付く
私は薄れ
始める兆し・・・
何故・・・
「何かあった?」
なんで気付いちゃうかな
私とあなたは、ただの友達
あなたには守らないといけない人が
いるじゃない
「あなたが好き」
この気持ちを押し殺して
この関係を崩さないように
あなたの隣にいるんだよ
あなたの優しさが私の心を苦しめる
私に優しくしないで。
#優しくしないで
酔っていた。ぼくはしたたかに酔っていた。
「も、もう……ぼくなんかにぃ、っ、か、かまわないでくださいぃぃぃ……!」
連休前の仕事終わり。少し無理して片付けた業務に比例して溜まった疲労。帰宅前にアルコールで胃へと流してしまおうと、居酒屋に入ったはいいものの。
「分かった分かった、まずは落ち着いて」
「うっ、うう……いっつも、はなしかけてくれるし、おかしくれるし……っ、そんなにやさしくしないでくださぁい……っ!」
「ちょっと飲みすぎだよ、ほら、水飲んで」
一緒に飲んで笑って、ささやかな仕事の愚痴なんかを言い合って、当たり前に楽しくて、いつの間にかとんでもない量を摂取してしまっていて。
気付けば情けない声で呻いている酔っ払いのできあがり。おかしい、どうしてこんなことになっているんだろう。こんなにお酒に呑まれるなんて、今までなかったのに。ぼくはただ、隣に座るこの人と、ずっとこうしていられたらいいなあ、なんて、ちょっとセンチメンタルな気分に浸っていただけなのに。
もうほとんどべそをかきながら、背中を撫でてくれる手から逃れたくて身を捩る。触れているところが熱くて、これ以上熱くなりたくなくて。
「や、やめてくださいっ、も、ほうっておいて……」
「そんなことできる訳ないでしょう。いいから水飲んで、家まで送っていくから」
「ほらぁ、またそうやって、あなたがやさしいから、ぼく、ぼく……うううう」
――もっとあなたを好きになってしまう。
酔っていても流石に口には出さなかった。出せなかった。
代わりにどんどん目の辺りが熱くなってきて、視界がぐにゃりと歪んでくる。なんて情けない。
ついにボロボロと涙までこぼし始めたぼくを見て、ハンカチを差し出してくるあなたのまた優しいこと。おしぼりじゃないのがまた、もうやだ、好きがまたあふれて、涙が止まらない。
【優しくしないで】
#優しくしないで
どうして、僕の目の前から消えてくれないんですか。
殺そうとしても全部避けられ、気付けば僕の方が倒れている。
「あなたは一人じゃない」?
「わたしがそばにいるよ」?
「生きる意味」のない僕に、優しくしないで。
※BLです。苦手な方は飛ばしてください。
目の前にいるのに遠い背中。
手を伸ばせば届く距離なのに、伸ばした手は空を切る。この人の瞳に映りたくて、ここまでがむしゃらに頑張ってきた。
笑う顔も、真剣な眼差しも、全部俺だけのものになればいいのに。俺だけを見て、俺だけに笑いかけてくれたならどんなに嬉しいか。
そんなこと言えやしないけれど、本当はいつも思ってる。俺だけが好きで、俺だけがいつもアンタの事ばかり考えて、頭の中は毎日アンタで埋め尽くされてるんだ。
先輩がここから旅立つ最後の日、涙でぐちゃぐちゃになった俺の頭を先輩は殊更優しく撫でてきた。
いつもならそんな俺を揶揄うくせに。
なぁに、もしかして泣いてんの?なんて笑いながらぐちゃぐちゃと髪をかき混ぜるくせに。
最後なら優しくしないで。
俺のことが好きじゃないのなら、期待なんかさせないで。いつもみたいにバカだなって笑ってよ。
「なぁ、来るんだろ?来年」
頭を撫でていた手が、ゆっくりと下がりそのまま俺の頬に添えられる。
「待ってるから」
早く俺のところまで来いよ、と言いたげな視線にますます目頭が熱くなった。親指で優しく涙を拭われて、恥ずかしさに顔を背けてしまいたくなる。だけど俺ばかり意識しているのが悔しくて、眉間に力を入れて見つめ返した。
「あったりまえでしょうが!すぐに追いついてみせますよ!」
フンスッと鼻から息を吐く。来年、俺が来るのをひとりで待っていればいいんだ。
「そっか」
安堵したようにくしゃりと目元を緩めて笑う姿に、どうしようもなく心が揺さぶられる。
俺のことなんか好きじゃないくせに。
俺のことなんてただの後輩としか思っていないくせに。
なんでそんな顔するんだよ。
本当に先輩はずるい人だ。でも悔しいけれど、好きで好きで、どうしようもないくらい大好きなんだ。
どんなに願っても叶わないこともあるとわかっている。だけど、このまま後輩のままで終わらせたくない。
先輩の胸ぐらを掴んで引き寄せて、間にあった距離を無理矢理取っ払ってやる。
いつも俺を揶揄う瞳が至近距離でまあるく開かれた。
見たこともないくらい間の抜けた顔に満足する。
「ざまーみろ!」
次会うときまで、俺のことで頭がいっぱいになってしまえと、先輩の唇を奪ってやった。
「おっまえなぁ」
先輩は怒ることもなく、ただ呆れた声を出す。
「すんません!」
涙を拭ってわはっと笑顔を向けると、しょうがねぇなあと笑い返してくれた。きっと俺の気持ちに気づいただろう。気づいてなお、いつも通り笑ってくれる。
だから俺も、これ以上はなにも言わない。
来年、また同じ場所に立てたなら、その時は——
遠くで仲間たちが俺たちの名前を呼ぶ。
「行きましょうか」
先に歩き出した俺の背中に、優しく俺の名を呼ぶ先輩の声が届いた。
「来年までよそ見すんなよ」
振り向いて、今度は俺の瞳が丸く開かれる。
トクリと高鳴る心臓に手を当てながら、とびきり優しく微笑む先輩を目に焼き付けた。
#優しくしないで
誰にでも優しく
先回りして、気になってそっとしてしまう
それって優しいの?
甘やかしてない?
って言われて、優しくする我慢をする
その人の成長のために、我慢
優しくしないで、見守る事も大変だ
何で私の事心配してくれるのかわかんない。上手くいかなかったのに全部私のせいにすれば良かったのに