John Doe(短編小説)

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モノクロ


瞳にかかった雨雲も
どっかに飛んでいったみたい
私はもう大丈夫よ
何も悲しくないから
安心して。振り向かないで。
私はここにいるから

白黒の世界に花束を添えよう
「これでお別れです」
長いようで短い夏の夜が終わる。

大丈夫よ
朝には涙も乾いてるだろうから
前に進まなきゃ、君の分まで
祈りながら、君とまた会えることを信じて。

5/3/2023, 9:29:51 AM