何気ないふり』の作文集

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何気ないふり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

3/30/2024, 10:03:38 AM

三枝さん海に投げないでください
佐藤日々と友達になってください

3/30/2024, 10:02:41 AM

何気ないふり

君の何気ない一言で
僕の心は傷つくんだ
きっと考えてすらないだろう
そうなっているってことを
それでも僕は
何気なく笑うふりをする
つらい気持ちを隠して

3/30/2024, 10:01:30 AM

何気ないふりで手に握る。
まるで初めてじゃないみたいに。
その時のあなたの温もりはずっと忘れない。

3/31/2023, 12:36:34 PM

小雨が降り出したこともあり、近くの公園のパーゴラで雨宿りをしていた。雨宿りをするまでの間、冷たい雨に風邪をひきそうになると感じた私に、カイロを差し出してくれたのは優翔だった。

「ねえ、さっきはお話聞いてくれてありがとう。優翔のおかげですこし気持ちが軽くなったよ」
「どういたしまして」

私よりも遥かに背の高い彼が年相応の爽やかな微笑みを見せてくれた。私よりも5つ下に離れている彼の頼もしい笑顔には何度救われたことだろう。
中性的な顔立ちで長い黒髪を靡かせる優翔が「俺、ときどき後ろ姿で判断されて女性に間違えられるんだよね」と困り顔で言っていたのはつい最近のことだっけ。

ついこの間まで中学生だった彼が大学生になるだけでも驚いたのにも関わらず、もうあれから2年経ってることを髪の長さが教えてくれた。優翔は昔から趣味でギターを弾いている。
よくテレビなんかで指が長くないとギタリストにはなれないって言うけど、彼の指を見たら、それは本当かもしれないと思った。

「……失恋した私のことを気にかけてくれたんでしょ?」
「へえ、どうしてそう思ったの?」

「さっき弾いてくれた曲、私が子どもの頃から好きな曲だった。この曲難しいねって話してくれたの覚えてるよ?あと一生懸命に練習してる時ほど弦が切れるって言ってたじゃん。指、怪我してるからさ、かなり頑張ったのかなあって」

「……なんで、そんなに覚えてんだよ」
理由聞いた彼が目を逸らして顔だけでなく耳まで赤くしたのは、冬の寒さのせいではないことを確信していた。

今になって思えば優翔はどんな時でもそばに居てくれた。
嬉しい時にも悲しい時にも「大丈夫だよ」と慰めて、ライブで披露する曲をいくつか先駆けで弾いてくれたよね。ずっと傍で見守ってくれたのに、どうして気付かなかったんだろう。

「あのさ……今度出掛けるか、2人きりで」
沈黙を破ったのは優翔の方からだった。

「あと、もうやめるよ。 隠し通すのは。
ずっと……我慢してたんだからな」



(お題:何気ないふり)

3/31/2023, 11:20:14 AM

光がある。深淵を照らしだす唯一のもの、
我らの複眼には明るすぎるがゆえに走性たらしめるもの。翅を揺らす、羽ばたきは一つの流動を生み出して、早る心を顕にしているようだった。もっと近く、もっと近くで。

…バチンッ!
変な音がして思わず上を見つめる。丸い蛍光電灯が唯一の光としてそこにある。
その周りを、忙しなく飛ぶものたち、近所はショッピングモールがあるくらいには発展している。だが、裏山も近いので、ここにはよく虫が集まってくる。特に今は深夜帯、大抵の人が寝静まり、残っているものは、残業に追われる社員の灯すものくらいだ。
まあ、私もその一人であったが。

ピンポーン、10階です
安っぽい音に機械的な聞き慣れた声、身体はもうくたくたなのですぐに出る。
ふと、床に落ちた小さな虫に気づいた。
きっと、光に釣られて感電死したのだろう。
まあよくあることだ。
ところで人は一日に何人死んでいるのだろうか。

「変わらないな」
独り言は空を切り、誰もいない廊下に虚しく響いた。

『何気ないふり』

3/31/2023, 10:36:38 AM

知人に不器用な人がおりまして、
なんでも嘘が付けないタチな人で、
どうしようもなく正直なのです。
どうしようもなく優しくて
どうしようもなく愛おしい


何気ないふり

3/31/2023, 9:53:47 AM

「ありがとう」
「ん?何が?」
「これ、差し入れてくれて」
もらったペットボトルの紅茶を開け一口飲むと、乾いていた喉が潤う。
「ああ、別に」
ベランダの手すりに寄り掛かり、彼は吸ったタバコの煙を空へと吐き出す。
「ムリすんなよ」
二人しかいない静かな屋上。彼はそう言うと、私の頭に手を乗せる。
「え?」
驚いて彼の方を振り向くと
「何気ないふりして笑ってるけど、俺にはわかるよ」
よしよし。と、労うように頭を撫でられる。
「ここには俺たちしかいない。我慢すんな」
優しい声で呟かれたら、もうダメだった。泣かないようにと頑張って作っていた笑顔が崩れる。
「ほら、俺の胸貸してやるから」
彼は私を抱き寄せると、私が泣き止むまで優しく背中を擦ってくれたのだった。

3/31/2023, 9:49:25 AM

何気ないふり(忘れてたので未完。後ほど完成させます)



少年が目を覚ますとまだ夜だった。
なんだか喉が乾いていたから、もう一度眠る前に飲み物でも取りに行こうとベッドから降りる。
部屋のドアを音が立たないようにゆっくり開ける。皆寝静まって真っ暗だろうと思っていた廊下には、少し開いたままになっている台所に続く扉からオレンジの光がほのかに漏れていた。どうやら先客がいるらしい。

アールグレイと境界の魔女は手元のカップにぼんやり視線を落としていた。
湯気も見えないことから、飲み物を用意してから短くない時間が経っていることが伺える。それでもなみなみと注がれたブラウンの液体はまだ一滴たりともあの魔女の口内に招き入れて貰えないのだろう。

酷く整った容姿をしている境界の魔女は、表情をなくすと、現実味がいつも以上に希薄になり、レジンキャストで出来た精巧な球体関節人形を思わせる。
それが何だか気に食わなかった少年は、こっそりと覗くことをやめて、わざと音を立てて部屋へと入った。
一拍遅れて境界の魔女はゆるりと視線を少年へと向けて
「…ああ、僕のお砂糖ちゃん。どうしたんだいこんな夜遅くに。眠れなくなっちゃったのかな?今ホットミルクをいれてあげようね、こちらにお座り」


「…」

3/31/2023, 9:44:59 AM

“コトッ”

 私の横に湯呑みが置かれた

 ちょうど喉が渇いてお茶を取りに行こうとしたところ

 『あら、ありがとう』

 背中を向けて何か作業をしている夫に声をかけた

 “ん”

 声なのかうめき声なのか分からない返事が

 返ってきた

 次の日も

 眼鏡やくだもの、えんぴつや新聞など

 そっと側に置かれた

 相変わらず背を向けていそいそと作業をしている夫に

 “ありがとう”と声をかける

 夫もこちらを見ることなく

 なんともいえない声で返事をする

 ある日私が新聞を読んでいると

 “コトッ”

 と何か置かれた音がした

 何だろうと思いそちらに目をやると

 そこには可愛らしい木彫りのうさぎが置かれていた

 『あら。可愛い』

 『お父さん、このうさぎどうしたの?』
 
 『懐かしいわねぇ』

 そう声をかける

 昔戦後で何もない時代

 夫が私のために作ってくれたうさぎ

 懐かしくてついつい眺めていると

 “結婚してもう70年になる。わしももう年だ”

 “わしが初めてお前にプレゼントした木彫りのうさぎ”

 “あれをお前は大層気に入ってくれたなぁ”

 “日に日にわしの手の力も衰えてきよる”

 “お前にもう一度だけ”
 
 “このうさぎを作りたかった”

 “お前には苦労ばかりかけてしもうた”

 “お前が居なくなってもう5年は経つ”

 “わしももうすぐじゃ”

 “それまで、寂しくないよう”

 “それを持って待っといて欲しい”

 そう言いながら夫は泣いた

 『あらあら、私の前では泣いたことはなかったのに』

 『ふふふ、大丈夫ですよ』

 昔っからぶっきらぼうで天邪鬼なあなた

 私はいつもあなたの隣で見守っていますよ

 柔らかい風が夫の背中を励ますように撫でる

 仏壇に背を向け涙する夫とそんな夫が心配で

 ついつい留まってしまっている妻の不思議な物語

               『何気ないふり』より

3/31/2023, 9:35:14 AM

ーーああ、嫌だなぁ。
  本当はツラいよ。
  限界なんだ。
  もうやめて。
  全て投げ出してしまいたい。
  けど、出来ない。
  誰か助けて。
  助けて助けて助けて助けて助けて!
  ……死んでしまいたい。

「うん、大丈夫だよ。あとは私がやっておくね」


#何気ないふり

3/31/2023, 9:33:55 AM

/何気ないふり

人は演じないと愛されないんだ。
だが、その代償に自分のことが愛せなくなってしまう。
なんて残酷な世界なんだろうね。
そして気づいたらもう無意識にやっている。
だってそうしなきゃ生きていけないんだもの。
つまり、君も僕も"何気ないふり"をしてるってこと。

_意外と、気づいてないだけで身近にいるんだよね。そういう人って。
本当はもっと自分らしく生きたい。
愛されたい。
お願いだから気づいて。

でも、"ソレ"をしないと愛してもらえない。
そう思ってるから。
気づいたから。
…そうするしかないんだ。
だから、少しでもいい。そういう人達を気にかけてほしいんだ。
そういう人が身近にいるということを知っていてほしい。
ここまで読んでる君だって、そうなんでしょ。
たった一声でも、それがその人にとっての救いになるんだよ。

ねぇ、お願いだから気づいてあげて。

3/31/2023, 9:32:17 AM

視線が合えばスッと逸らす

けれど口元は微笑みを隠しきれず

頬はほんのり赤く紅葉する

挨拶をすれば

声が少し高くなる

薄々君の気持ちには気付いていた

だけど僕は何気ないふりをする

君が隠そうとするから

僕も君への想いを隠す

どちらが先にフリをやめるか

根比べ中

3/31/2023, 9:28:36 AM

テーマ『何気ないふり』


 何気ないふりをして、歩道でスマホを見る仕草をする
 信号のない道路で、車が曲がって来ようとしたから
 誰も来ないことを確認して、私はホッとした気持ちで歩き始めた

 そこに何かがあるような仕草で、脇道へそっと入る
 細い歩道に、ベビーカーが二人連れで向かってきたから
 道端を見ると、黄色いスイセンが咲いていた

 人を避けてしまうのは癖だけど、道を譲るのは自分のためでもある
 誰とも衝突したくない
 誰かに道を譲ってもらってまで、我を通すのが怖い

 酷く臆病な私だけど
 そんな自分を、私はそこまで嫌いじゃないんだよね

3/31/2023, 9:19:24 AM

まるで意味なんか持たないような素振りで触れるたびに
好きが
愛おしいが
大きくなることは
今はまだどうか気付かないで


(何気ないふり)

3/31/2023, 9:18:08 AM

途中まで(何気ないふり)

「死にたい」
特に仲良くもないクラスメイトがぽつりと零した一言。弱くて脆い言葉が雫となって、突然落ちてきた。
多分押し間違いだとかの偶然で、普段だったら聞こえないふりでもしたかもしれないくらいに面倒くさい。なのに、なぜだか、そこから輪が広がっていくように、私の中にあなたは居座ってしまった。

「……なに?」
時計がカチリ、と音を立てた。異様に自分の呼吸音が響き渡る。どちらも普段意識しないのに、それを身近に感じてしまうくらい教室内は異様な空気に包まれていた。雲が気を使ってくれたのか、ちょうど太陽を隠していく。
ここにいるのは私とクラスメイトだけで、ベランダから見える花の名前をなんとなく聞いた、それだけだ。
肝心のクラスメイトは眉をひそめたまま動かない。まるで人形、なんて思っていたら瞳がこちらを射抜いた。
「いや、動揺させたかっただけだけど……あんまり期待通りの反応じゃなかった」
じゃあ、と教科書を鞄に詰める彼女に今度はこちらの眉が寄った。買ったおもちゃが期待通りじゃなかった子供のようで、それを高校生がするのは理不尽極まりない。
真面目で大人しい子、というレッテルを勝手に貼っていたが変人疑惑により全てが覆えりそうになっている。
「いやいやいや……聞きたいこといっぱいあるわ、勝手に帰んないで」
「お、暇だから質疑応答は大歓迎、さあ生徒会長さん質問どうぞ」
生徒会長ということは覚えられているらしい、頭を回転させながらベランダへと繋がっている扉の鍵を閉めた。よほど乗り気になったのか机を移動させて二者面談のような形を作っている。掴みようが無さすぎて嫌になりそうだ。
普段なら面倒さくさいこともせず、はっきりさせようともしない自分なのに。
「えーっと……まず花京さん、自己紹介どうぞ」
「名前は覚えてるんだ、花京楓」

3/31/2023, 9:17:45 AM

来るか来ないかわからない君を待つために、毎日、部室に顔を出した。
 ただ、君の来たとき、当然のようにいるために。
 来なくたって構わないのに、来ないなんてわかっているのに。
 ただ、君の来たとき、狙ったわけじゃないと言い訳するために。
 そんな自分がいじましくて、ばかばかしくて。
 でも、そうしたかった。
 それ以外、何もできなかった。
 扉の開くたび、なんともない顔をする。
 期待なんてしてない。期待なんて、してない。


 #何気ないふり

3/31/2023, 8:54:11 AM

夜遅く

暗い部屋の青白い光の先

私の声が部屋に響く

みんなの声は私の耳に直接届く

だべる

だまる

だべる

だまる

静かに進む時計の針

いつのまにやら

あいつの声が聞こえない

またあいつがいちばんか、と笑う

そうしてぽつぽつみんな

夢の世界へ

明日のために

わたしだけは

いつも最後まで

みんなの寝顔を見届けてなお

わたしは眠れずに

愛おしい時間の名残に立ち尽くす

ああ

この何気ない時間は

いつまでも、続かないんでしょう?

みんなは気づかない

徐々に、私のヘッドホンから聞こえる声が

遠くなって

ノイズが混じるようになり

遅れて聞こえるようになってきたことを

私の声も

いつか届かなくなる

朝日が昇る気配

まだ、やめて

延長料金をやまほどツケて

わたしはまだ、ここに居座っている

みんなには何気ないもの

私にとって

その呼吸のつくる1秒1秒は

ダイヤよりも価値がある

それでもプラスチックを扱うように

笑って時を消費する

何気ないものだというふりをする

みんなは忙しいから

そう長く味わっていられもしないのでしょう

あした、またここへ来た時

電波の波長は合うのでしょうか

みんなの住む青い地球が

地平線に消えていった

3/31/2023, 8:44:51 AM

🍀何気ないふり

何気ないふりしてるけど割と結構、気にしてます。

その場では自分の素がバレたくないので猫かぶってますが、家に帰ったり気の知れた友達と会うと、つい口が緩み話してしまいます。

何気ないふりをするのが得意なだけです。

3/31/2023, 8:38:10 AM

下卑た言葉を掛けられようと、嫉妬の眼差しを向けられようと。彼女は素知らぬ態度で愛らしく微笑む。いつの日か、そんな毎日は辛くないのかと聞いてみたことがあった。されたことがない質問だったらしく、彼女は少し意外そうにしながら「それも仕事のうちよ」と事も無げに言ってのけた。……それからだっただろうか。彼女の美しさではなく、強さに惹かれるようになったのは。
 僕は金もない、地位もない男であるのは自他共に認める事実であった。その上で僕のことをちゃんと一人の客として扱ってくれる彼女に対し、相応しい男でありたかった。教養を身に付け、身嗜みを整え、またそれらを十分に叶えられるよう必死で働いた。たかだか女ひとりにのぼせ上がってと言われたこともあったが、そもそも僕は恥も外聞も気にするような立場ではない。それこそ素知らぬ顔をして嫌味や罵倒を受け流した。
 彼女をあの場所から救いたいとか、選ばれて贔屓をされたいとか、おこがましいことは思わない。全部は自己満足だ。誰よりも僕自身が、彼女の隣にいるための自信を得たかっただけなのだ。


「だから君に応えてほしいとは考えていない。ただ知っていてほしいんだ。……その覚悟が出来るまで、物や花に頼って本心を伝えなかった僕を許してくれ」

 彼女の領域。小さな寝室で片膝をつき、指先まで可憐なその手を取る。ランプに照らされる、驚きに満ちた顔を見上げながら心からの言葉を贈った。

「僕は君を、誰よりも一番愛している」

 情けないほど緊張で震えた声だった。彼女は何度か瞬きをした後に、やわらかく目を細めてくすくすと笑った。その姿に思わず息を飲む。見上げた先にいたのは、いつも誰かから向けられる感情を微笑みで躱す女ではなく、夢見るように甘い眼差しを持つ乙女だった。

「応えなくていいなんて、随分つれないことを言うのね。わたしはその言葉を聞く時を、そしてあなたにこの言葉を伝える瞬間を待っていたのよ。――わたしもあなたを愛しているわ。どうか、あなたの世界へとわたしを連れ出して」

3/31/2023, 8:23:25 AM

何気ないふりをして
皆生きているが
安心するがよい。

皆等しく苦しんでいるのだ
人生に。恋愛に。仕事に。
君だけではないのだ。

みんな何気ないふりをして
必死に生きてるのだ。

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